TOP

デジタルカメラ・レポート …ページサイズが大きくなりすぎたので、2011−2015年分は下記に移動しました。

「デジタルカメラ・レポートの1」


2024.3.24

VILTROX AF20mmF2.8Zを導入(たったの23,700円=並行品)、先だってのVILTROX AF24mmF1.8ZではNikon Zfではレンズ認識をせず、Z5/Z6で使うことにしたが、今回は広告写真にZfのボディに取り付けていたため購入となった(テストではOK)....外見も少し異なる別バージョンのVILTROX AF20mmF2.8Zもあり(たぶん未対応)、Nikon Zfに対応しているかどうかを慎重に判断するべきだ。テストは天気が良くなったら実施する。

このふたつのバージョンがあり(レンズ構成は同じ)、私の買ったのは右の腰くびれ型の方だ。レンズ構成は先に導入していたVILTROX AF20mmF2.8Eと同じで安心感がある。Zfに対応していなくてもファームアップで対応すると思われるが、使用レビューにファームアップしたら動かなくなったとの投稿もあり、外国製品のサードはあまり触らないほうが良さそうである。

2024.2.9

LUMIX S1のデッド品が例によって出入りの店からやって来た....一応新品同様品となっていたが、来てみるとまったくの新品であった。2019年の発売以来現行品ではあるが、持っている人を見たことが無い。よほど売れなかったようだ(15万円で購入/レンズはLUMIX S5に付いていたものだ)。.comでも23万円前後である。セッティングはこれからだが、どうも「Lアライアンス」は崩壊しそうな予感がする。

2024.2.3

今年のふるさと納税を早くも申し込み、今回はLアライアンスのSIGMA 70mmF2.8 DG MCとした。こんなに早くと思われるかも知れないが、製品の製造量が少なく無くなることがあるためだ....これも1/6に申し込んでカード送金したが、磐梯町役場から連絡があり「製造が遅れています」とのことで、1ヶ月経ってようやくやって来た。90mmと少しの迷いがあったが、望遠はあまり使わないためテレセントリック特性の良い70mmマクロとした。LUMIX S5に合わせるためである。最近はどのカメラであっても単焦点ワイド(24mmから28mm)で撮影することが多く、そんな時に中望遠がたまにほしくなることがある。SIGMAならLアライアンスのためサードではなく純正扱いのため安心感があっての導入となった。しかし見かけ倒しと思うぐらい大きい....口径49mmなのだが、やたらと長く鏡胴も太い。キットズームの20-60mmで良いではないかとも思うが、SIGMA 24mmF3.5 DGでほとんどを撮影し、必要な時に中望遠で...の方が良いのである。ズームの場合はどうしても焦点距離の両端で撮ることが多く(誰でもそうだ)、最近ワイド単焦点レンズばかり使うのもフィルム時代からの習慣が蘇って来たのである。ところで「ふるさと納税」の制度が厳しくなって、郵便局がやって来て「はいどうぞ」ではなく、身分証明書などの提示を求められた。いわゆる「紐づけ」だ....品のない制度になりつつある。 明日天気が良ければテストしよう.......雪が降るかもと天気予報が言っている。

2024.1.27

久しぶりのライカマウントレンズがやって来た....中国製限定生産レンズだが、売れ残っているらしく少しは.comに比べて安く買えた。287/998というから昔の(例えば1998年のRICOH GR21mmF3.5L)やや高価な限定レンズのジンクス「1000本は無理」なのだろう。このレンズを熟慮の末に購入したのは、オリジナルのLeitz製のELCAN50mmF2が軍用品でほとんど一般市場に出回らず、そのコピーレンズも二度と出てこないはずだったから、普段50mmレンズを使わない私も興味を持ったのである。周八35mmF2で(これはオリジナルの8枚玉と比較できた)信頼感のあった周レンズからのリリースであることも後押しした....比べることは無理だがオリジナルのエルカンの絵とほぼ同じ結果を出すだろう。4枚玉なのでヌケは良いだろうがsummicron 50mmF2に比して良いとは言えないのは間違いないが、カッコ良く、仕上げや操作感も非常に良くて、summicron 35mmF2/角突き6枚玉と同じデザインなのも好んでいる。天気が悪いので厳密なテストはしていないが、簡単テストではF2では中央は合格ながら周辺は△(ボケる)、F2.8である程度まとまり、あとは絞るほど全画面良くなっていく。F8まででそれ以上は回折の影響でエッヂが丸くなる。同じく4枚玉のelmar 50mmF2.8より少し良いといったところだ。

ELCAN50mmF2

2023.12.15

今年最後のレンズが来た。VILTROX AF24mmF1.8Zに味をしめて小型軽量(極めて安価)の20mmレンズを導入した。20-40mmや20-70mmも持っていて性能的にも満足しているのだが、なにしろ重くて大きい....あとはTAMRONの20mmがあり画質的には問題ないが、軽いのは良いが67mm径(このレンズは52mm径)で大きいのとAFが遅いという欠点があって、ちょっと期待しているのである。AF速はややタムロンより速い程度だが小型軽量は圧倒的にこちらが好い...画質も劣らない。初代α7に取り付けたのもボディも含めて小型軽量という意味もある。ボディはα7 α7R α7-II α7R-II α7c α7-IVと持っているが、機能はともかく実用の範囲では絵は大差ないのである(暴論かな?)。ところがボディにレンズを取り付けると「レンズを認識しない(^_^;)i 」となった...結局接点に埃でも噛んでいたらしくつながって各機能も問題ない(サードレンズを付けるときはいつもドキドキである。心配になってα7-IVにも取り付けたが問題はなかった。ブログでも紹介するが画質は満足いくもので、とんでもないCPである。

2023.12.

久しぶりのレンズ購入/ボディは終わったが、たぶんレンズは2〜3本増えるだろう。おりしもamazonのブラックフライデーでデータの底に中国製のAF-Zが見つかってつい購入。24mmレンズが欲しかった....しかしNikon Zfではレンズをボディが認識しなかった。慌ててNikon Z5で試すと認識し完全に機能は純正と同様に使えた(ファームアップが必要)。夕刻にテストしたがレンズの性能は非常に良くて、AF速が僅かに遅いぐらいである。またブログで紹介しよう。

2023.10.28

ようやく「最後のカメラ」がやって来た。出入りの店に予約を入れていて何とか確保したようで発売日の昨日の夜に届いた(レンズはもともと持っている)。Nikon Zfcを大きくしたような見た目だが、造り込みはまったく異なりかなりの重量感だ。明日、醍醐寺にてテストも兼ねて使ってみる。セッティングは今日あらかたできている。たぶん明日はNikkor Z 26mmF2.8になるだろう(これも実地テスト)。あとはサードでもよいから20mmか24mmのF2.8の小型レンズを希望したい。

Nikon Zfのデザインは確かにFEやFM系だが、持った感じ(大きさ重さ)はF3のように思われる。

2023.8.27

思いがけず、またSONY α900用のMinolta AF28-105mmF3.5-4.5がやって来た。純正フードが無いのが残念だが程度は良好だ....簡単テストでは近距離1m以内は今ひとつだが、それより遠く(つまり2m〜∞)は満足できる性能であった。特に105mmでは絞り開放F4.5で遠距離も近距離も使える。28mmではF5.6ってところだ。またブログで紹介しよう。

2023.8.20

TTartisan 28mmF5.6のフードが恰好は良くてもかさ張りすぎるので、汎用品の27mmのメタルフード(1000円程度)を付けてみた....フィルターの上からねじ込んでもケラれないし、フードを先に付けてフードの前側にフィルターをねじ込むことも可能だ。当然キャップも内側に27mm径が、フードキャップなら49mmが取り付けられる。見た目はともかくコンパクトになった。

2023.8.19

去年から始めたライカマウントレンズの最後を迎えた....Voigtlander ULTRON Vintage 28mmF2-Iである。type-IIは持っているが、光学性能は同じとしてもピント合わせが繊細にできるこちらも追加した。コシナはフィルム時代には、このピントノブ方式だったことを思い出す・・・途中からライカレンズの二股式に変えたが、現在は同じレンズを両方出すようになっていて面白い。技術者のこだわりがあるように思われる=コレクターは両方を買うことになるので商売としても◎なのかも知れない。これで歴代の35mm&28mmレンズはほとんど揃えたことになる。

2023.8.11

昨日来たレンズの2本....Voigtlander CS28mmF2.8 type-Iと周八35mmF2BP。Voigtlander CS28mmF2.8-IはII型に比べると価格は低いが仕上げは良く、小型で(34mm:径)真鍮にクロームメッキとコレクションとしては好いと思われる。使用上は回転ヘリコイドなので多少の慣れが必要だ。先に付いているフードが赤ズマロンにも使える(テスト済み)のはありがたい。II型と同じレンズ構成なので写りも同じである。実用的には問題ないが、28mmF2や28mmF3.5/28mmF1.9などより中央部のシャープネスが足りないのは意外であった。実地で使ってみないと結論は出せないが...。  周八35mmF2BPはシルバーモデルの写りがたいへん好ましかったのと並行品(正規品より3万円ほど安い)が1本出てきたのでスペアとして買ってみた。画像はサイトからの引用である。こちらのフードは12504とした。

手づくり品なので個体差があるようで、BPの方が僅かに絞り開放時の解像が上回った。

シルバーモデル...レートの問題だろうが短期間に値上がりが大きい。

2023.8.10

8/8発売のVoigtlander CS28mmF2.8-IIがやって来た....まず第一印象として、価格の割に仕上げが安直で、これもコスト高の影響かと疑ってしまう。フードは同梱で、キャップは39mmのレンズキャップとフードキャップが付いてくる。簡単テストではelmarit28mmF2.8ASPHポジションでは周辺光量が落ちすぎるためelmarit28mmF2.8 4thとした...しかし中遠距離では絞り開放F2.8から使えるものの、中央部においてはVoigtlander CS28mmF3.5の方が解像線がシャープであった。操作感はまったく問題ない。

2023.7.29

暑中お見舞い申し上げます....と言いつつまた中国製の今度はAF/Zマウントレンズだ。だいぶ高くなったとは言え、純正の半額以下である。VILTROX 23mmF1.4Z...箱にはAPS-Cと書いてあるがFFレンズだ(私の勘違いでAPS?ンズ、Z5で自動クロップするので分からなかった=34mm相当)。中央部は開放から使え、1段絞っただけで更に周辺部まで改善される。このレンズは絞りリングが付いており、Aポジションでボディ側で絞りのコントロールもできるのだが、Aポジションにクリックまたはロックが付いておらず、少し触れただけでF36へ行ってしまう....したがって絞りリングで操作することになる。Zレンズも増えてきたしあとはZfの登場を待つばかりとなった。

2023.7.18

夕刻、amazonプライムセールでの最後のレンズがやって来た....7Artisans 28mmF1.4 ASPHである。もちろん並行品で正規品は7万円、こちらは約5万円、しかしどういう訳かこちらにはフードが付いていない(今調べてみると正規品でも無い)。バヨネット爪が無いのでねじ込み式となる....汎用品の28mm用でも良いのだがファインダーのケラれが大きくなるので、もし逆光に強いならこのまま使うことになる。中国製のレンズを何本も買ったが正規品は周八35mmF2だけである。薄暗がり、絞り開放F1.4で撮るとピントは開放から使える(中央部)ことは分かったので、あとは細かなテストを待ちたい。このところ小さなレンズばかり扱っているので、このような重量級も好いなと思う...勝手なものだ。

2023.7.17

セールに乗って今日はTTartisan 28mmF5.6Bがやって来た...シルバーモデルの時よりずいぶん値上がりしたが、並行品のブラックモデル(マット仕上げのブラックペイント)は4万円ほどで(正規品は焦点工房=5万円以上する)買えたので、シルバーの時の好成績を評価して2本目の購入となった。正規品のセットに加えて、中国からの直送梱包にはブロア・ボールペン型の清掃用ブラシ・レンズポーチが入っていた...もちろん発注から到着まで1週間以上かかったが。

2022.1の最初のモデル....この時は37,800円だった(並行品)....円安・コスト高のためか中国製品も値段が急速に上がっている。今のモデルと違っているのはレンズキャップに"TTartisan "のロゴのある無しだけと思われる。

2023.7.15

浅薄にもamazonプライムデーに乗って購入した、SONY α900用のレンズがやって来た...デッド品で前玉に小傷があり(画像に影響はない)在庫で長く残っていたらしいTAMRON SP 24-70mmF2.8である。 相当に巨大で重量もある。今日も曇っていて簡単な動作確認程度しか写せなかった。レンズモーターのため静かで滑らかにピントは合う。F2.8通しということで開放あたりの画質が気になるところだが(明るくても絞らなくては使いものにならないレンズもある...)、このレンズに関しては絞り開放から中央部は問題なく使え、絞ると周辺まで良くなっていくタイプのレンズで一安心であった。なんとなくレンズ在庫から見るとFF一眼レフの主力はSONY α900になりそうな勢いである。それほどAマウントレンズは安いのである(同?ンズのニコン用の半額が相場)。もちろん仕事用はCanonやNikonになるのだが、持っていて楽しいボディ・レンズ群である。私の感想としてはサードレンズではコレに限らずTAMRONが他社をリードしていると思われる(?!)。

2023.7.7  Canon RF28mmF2.8

かねて出入りの店に予約していたレンズが、発売日に別売のフードEW-55と共に届いた。フードを外せば完全なパンケーキとなるが、やはり遮光はした方が良い(55mm径)。触った最初の印象→ともかく軽い(!!)...APSカメラ+18mmレンズより軽い。Canon RPと理想的な組み合わせのスナップシューターと言える。フィルターはフードの前でも後ろでも使える。簡単テストでは絞り開放F2.8から全画面が使え、昔のレンズ風にそこからF4-5.6-8(F11で少しエッヂが丸くなる)と絞っていくと更にだんだん良くなることで、F5.6-F8で撮ることが多い筆者としてはありがたいことだ。テスト中途で曇ってきたためにその紹介は明日以降になる。

2023.6.30

7Artisans 35mmF2-IIが中国からFedExでやって来た( ! 7/5予定だったが...並行品なので◎→正規品より2割は安い)。I型より一回り大きくなった、しかし装備はケース・フード・フードキャップ・予備のピントレバー・ピント修正用ドライバーが付いて、I型よりずいぶん本格的になった。特にフードが付いたのが良い(I型は付かなかっただけでなく単売もしなかった)。価格は35,699円と買った当時のI型と変わらない。今日は大曇りなので結論はでないが、簡単テストでは絞り一段分良くなったように思う。組み立て上の問題として少し芯取りが甘く、絞り開放では画面左の崩れが見られた。F2.8で実用範囲、F5.6まで絞れば安心といったところ。キャップやフードまでフルメタルなので重い。口径は55mm。

2023.6.29

Voigtlander ULTRON Vintage 35mmF2-Iが1ヶ月がかりでやって来た。今は.comで7万円オーバーとなっている(定価は変わらないが仕切り値が上がっているのか?)....昔価格のモノを探したのである(5.7万円)。Voigtlander ULTRON Vintage 35mmF2-IIとレンズ構成は同じだが、鏡胴のデザイン(こちらがより古いスタイル)や材質がまったく違う。まずはコレクション品と考えている。

詳しくはこちら→Voigtlander ULTRON Vintage 35mmF2

2023.6.24

昨晩、予約していたNikkor Z DX 24mmF1.7が発売日に出入りの店から届いた。テストはできなかったが、今日はぶっつけで、かねてより友人と計画していた大阪:夕陽丘の写真散歩に出かけた。明日いつものテストをするので、併せてブログで明日紹介する。

2023.6.23

昨日焦点工房からやって来た、TOURIST M5.6/28mmである...7Artisans 28mmF5.6/TTartisan 28mmF5.6に次いで3本目のMマウント28mmF5.6のレンズだ。スペックは同じでも、すべて違う会社(全部中国メーカー)の製造で、造りもレンズ構成も異なる。どのレンズも優秀で絞り開放から使えるし操作感も良い。詳しくはブログで紹介するが、このレンズだけはインフストッパーがない。

2023.6.17

きのう夕刻TTArtisan M35mmF1.4がやって来た...ちょっとした賭けである(64,000円もする)。しかし予想に違わず簡単なテストでも同じような売価のVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 IIと変わらぬ性能であった。むしろ絞り開放F1.4-2ではこちらが良さそうである→更に高価なVoigtlander VM 35mmF1.5には敵わないが...。レンズが長く射出瞳を遠くにしたのだろうと推測。フードは飾り程度だが逆光には強く、またファインダーのケラれも最低限となる。全体の造りもしっかりしていて(重い)性能も含めて中国製のレンズの台頭は著しい。TTartisan 28mmF5.6や7Artisans 28mmF5.6でも実証済みだ・・・ただし円安のために日本での売価が高くなって割安感は小さくなった。また「ブログ」で紹介しよう。

円安・コスト高→TTartisan 28mmF5.6....これなど出てすぐ(2022.1)で38000円だったものが1年で51000円になっている。

2023.6.4   Voigtlander CS 35mmF2.5 PII

今日は2本目のVoigtlander CS 35mmF2.5 PIIがやってきた。2004年発売すぐに37,800円で買っている...それから19年、いまだに現役でカタログに載っている、VMレンズの中では超ロングランレベルである。その前のL39マウント時代のVoigtlander CS 35mmF2.5 PやCタイプ(2000年)も、同じレンズ構成で(鏡胴だけでなくコーティング等に改良はあるだろう)ここまで続いてきた。良いレンズは2本持つことにしているため今回の購入となった。定価は上がっているだろうに売価は当初より4000円ばかり安く、19年間のインフレ率や消費税率の上昇を鑑みると非常に安価なレンズとも言える。性能はテスト済みで文句のつけどころはないしパンケーキ35mmレンズとして重宝するだろう。最近はLeica M型で28mmを多く使ってきたが、やはり「Leicaは35mm」と感じるようになってきた(周八35mmF2の影響あり)。.....No.9420211&17326550

Voigtlander CS 35mmF2.5 PII  1本目/2004年

Voigtlander CS 35mmF2.5 P  29000円/2000年

Voigtlander CS 35mmF2.5 C  25000円/2000年  

2023.6.2  SIGMA 20mmF1.8 DG

今度はSIGMA 20mmF1.8 DG(もちろんSONY Aマウント)のデッド品が、くだんの出入り商店からやってきた(多少の使用感があるため展示品だろう)。F1.8などは不要なのだが、せっかくなので断るわけにはいかない(価格は定価の1/4)....簡単テストではF1.8-F2.8まではピントが甘く私の尺度では使えず、F4でようやく範囲に入ってくる。SONY 20mmF2.8Aの方が画質・質量共に良いので、実際に使用するかどうかは微妙なところだ。

2023.5.31

今日出入りの店からVoigtlander VM 35mmF1.5-IIが(真鍮鏡胴)やってきた。軽いタイプ1の方が合理的なのだが、ほぼ同じ価格(普通は1万円程度高価)で1本だけ出てきたので「まぁいいや」となった。コシナVM35mmレンズ(L39も含める)は、すでに11本持っている...たぶん全部...のだが、summicron 35mmF2/3rdに勝るものはいまだにない。今回が決定版になれば良いのだが…晴れたらテストを開始する。

2023.5.21

Nikon D780、5/18の値上げの前に価格が急に2000円以上下がった(久しぶりの.com買物)。なんとはなしの郷愁もあるのか、おそらく「Nikon最後のFF35mm判一眼レフ」になるであろうNikon D780を急に買った=Canon 6D-IIと同様、どの程度使うかは分からない。店も在庫で持ちたくなかったのだろう....実際に5/18になったら2万円価格は上がっていた(おそらくもう多くは売れない)。ペンタカバーのストロボがなくなり、外見上はすっきりとしてカッコよくなったし、ホールディングも手持ちのNikon D系ボディの中で最も持ちやすかったD750より更に良いかも知れない(Canon的な丸さがある)。一応の設定は済んだが、まだ細かな修正はしていかねばならない。レンズは往年の名レンズNikkor 28-70mmF3.5-4.5Dである。

2023.5.19

予約していたNikkor Z DX 12-28mmF3.5-5.6PZ VRが発売日にやって来た。同時発注の専用フードは明日になるらしい(それも「おそらく」)。 ともあれようやくZ-DXレンズの発売で喜ばしいことだ。想像より大きく、本当は16mmか18mmのパンケーキレンズが欲しいところだがそれは待つことにしよう。少し触った印象は、キットレンズに比べると仕上げや触感が良くて、何より沈胴式ではないことが良いPZも過度に反応せず、動画用のレンズとしてもズーミングの滑らかさは特筆できる(このレンズで危惧していたのはPZだった)。VRは本体に手振れ補正の機能がないため当然のことだろう(そのためレンズは大きくなる...)。こうなると35mm判フルサイズのZfへの期待だけではなく、その姿が見えてくる....それはまた披露する。レンズの全体デザインは良くなったが、寸胴ではなく、もう少し「くびれ」を造ってメリハリがあった方が良い。

2023.4.30

予約していたレンズが数日の遅れでやって来た。今日は曇り空、簡単な動作確認とテストはしてみたが、もう少し条件を整えて試してみたい。ちょっと見た限りでは近距離・遠距離ともに絞り開放から使えて、そこから絞るごとに少しずつ画質が上がりF8で完了といったところで、このレンズの売りである接写ワイドの写りは「まずまず」といったところだ(マクロレンズのレベルではない)。レンズ鏡胴の質感は良いと一般的には思われるが、小型の割に重くて手触りもざらざらしている。Canon RF16mmぐらいの軽さが好みである(レンズも含め大部分がプラスチック)。

2023.4.19

Canon RF24-50mm /F4.5-6.3

予約していたので既に来ていたが(4/14)紹介が遅れた...と云っても多忙で動作確認をしただけで使ってはいない。今度の土日で試してみるつもりだ=やはりテスト抜きのブッツケフィールド撮影。フードは別売のEW-63C、沈胴なので持ち運びは楽だが伸ばすとCanon RF24-105mm /F4-7.1と大差ない(どうかと思う)。とは言え軽いことは良いことである。

2023.4.15

今日、雨降りの中、遠方より友人が来りて、新品同様のこいつを持ってきてくれた...もちろん安価で譲渡してくれた。Leica M10との差は2400万画素→4000万画素となり、より緻密な絵になったのと、かなり地味な発色、トーンも軟らかくなった。そしてシャツターがささやくように軽く静かになり、距離計も多少見やすくなった。しかし手振れ補正のない高画素機のためにブレが目立つようになって、普通の人は1/125以上のシャツター速の使用を推奨する。実際に使うのは明日以降だが、これもまたブログで紹介しよう。もうひとつ、外見上でマットブラッククローム仕上げは、M10その他よりマット感が強くなった(つまり艶消し感)。

Leica M10-R&P 私もRかPで悩んだが、友人が持ってきてくれたという妙な理由でRに落ち着いた。

2023.4.14

SONY 50mm F2.8 Macro

そして次は、これも製造中止のデッド品(未開封)のSONY 50mm F2.8 Macroだ。探してもらうといくらでも出てくる。まだ画質はテストもしていないが、とりあえずレンズモーターではないのが分かった。2006年発売で当初は49,000円程度だった。今回は16,000円で取引が成立した(オークションではなくカメラ店)。ついでの発見として、記録装置はメインがCFカードなのだが、SONY独特のメモリースティックのスロットも付いていて、探すとメモリースティック→micro-SDのアダプターを売っていたために試しに導入したら問題なく読み込んだ...CFカードが非常に高くなっているので大助かりだ(アダプター+micro-SD32GBで1,100円)。ゲーム機などで使われているからだろう。メモリースティック自体は高価、あくまでアダプター+micro-SDの組み合わせだ。

2023.4.12

ついにZeiss Distagon T* 24mmF2 ZAがやってきた...Minolta→SONYへ完全に代わったデジタル用の85mmのあまりの高性能に感動して、中古レンズで過去最高額(49,800円)の新品同様品(フィルターもZeiss製)を買った(^_^;) これも当然レンズモーターだが85mmとは違ってAFは速くて無音に近い。SONY α900との相性も問題なくα99を買わなくて済んだ。しかしボディも含めて「重い!」。今日は雨なのでテストは後日とする。

Zeiss Distagon T* 24mmF2 ZA

2023.4.7

なんと今度はSONY A 85mmF2.8(2010年発売)の新品レンズが来た。16,000円…当時定価は税抜きの33,000円だった。SONY α900も含むAマウント用の初めて購入のSONY純正レンズである。長い間の棚ざらしの在庫だったらしく、箱から出したとたんに静電気で埃が寄ってきた。テストはこれからだが、これも初めてのレンズモーターである…しかし速くはない、ボディモーターレンズと変わらないAF速だ。ある程度静かになったのが実際的な変化だろう。それにしてもSONY α900にレンズモーターに対応しているのが面白かった。たぶんファームアップで対応して、速度まではあげられなかったと思われる。もっと新しいボディなら少しは速いだろう。

SONY A 85mmF2.8

2023.3.25

またひとつ未紹介のレンズをアップしよう....Minolta AF35-105mmF3.5-4.5(古い年代のレンズだ)、これは中古だがAクラスで例によって完全品である。3,800円  近接がたったの85cmで、しかもブログで紹介するが近接時の周辺のボケが同心方向に流れ渦を巻く...まずは近接は諦めることだ。そして中遠距離の普通撮影では、ワイド側はF5.6から、テレ側は開放F4.5で使える画質となる。

2023.3.23

 記載漏れしていたレンズがあった(昨年11月)ので改めてアップしよう。サムヤンのパンケーキシリーズの1本の35mmF2.8だ....初代α7にマッチする薄さ・軽さである。写りは他のシリーズと同様、最上とまでは言えないが、それでも絞り開放から十分に使える画質である。円盤状のフードは先端に付けてその前に37mmフィルターが付けられる。もちろんレンズに49mmフィルターを付けてフードを取り付けることも可能だ(逆光対策としてはそのほうがよい)。このシリーズがNikon Zマウント版で出されることを望んでいる。すでに純正で26mmが出ているが....。

2023.3.21

ついに展示品でもないホンモノのデッドストック品がやって来た(無傷)。箱は棚ズレとているが中身は欠品無しの新品だ。1999年発売の49mm径・8枚玉で、1980年代のAF35-80mmF4-5.6(レンズバリア付き!)の改良型で、初代のF4にも関わらず絞り開放で「ソフトフォーカス」なのを現代的に(そしてコストを下げて)リファインされたレンズである。確かに今のレンズとは比べられないが、SONY α900との組み合わせで絞り開放から使えるレンズであった。3,280円。

ついでにTAMRON SP90mm/F2.8もやって来た=こちらは中古美品といったところだ。この「タムキュー」は定評のあるレンズで、バージョンがフィルム時代から今まで色々存在するがこれは172Eタイプで性能はどうだか分からないが外装は高級感がある。今日は大曇りなのでテストは難しいが、少し撮った範囲では普通レンズに比べてAFは遅く、かつ迷うことも見られた。遠景から接写1:1までカバーしているのだから仕方ないと思う。ピントは近景は文句なし、中遠景は1−2段絞った方が良さそうだ。5,000円。 これらもいずれ「ブログ」で開陳していく…今は年度末でとても忙しい。

2023.3.16

予約していたので発売日の本日やって来た。LUMIX S 20-60mmF3.5-5.6の20mmまであれば(そして単焦点のSIGMA 24mmF3.5 DG DN)充分なのだが、そこがシゴト根性が出てきてしまいワイドズームの登場である。前2本で実際問題として98%の撮影ができるのだが「引きがないとどうしよう」と思ってしまうのである…だいたい狭いところで写真を撮ることが多い。 このところ年度末で実写をブログに上げられないが、今日も4−50分、この組み合わせで近隣を歩いている。テストより先にフィールドに出すのは珍しいが天候が良くないのと時間がないのである。

2023.3.14

3/12のminolta AF28-80mmF3.5-5.6Dが(2002年)悪くなかったので、今度はminolta AF28-80mmF3.5-5.6(1998)を試してみた(とにかく安い)→minolta AF28-80mmF3.5-5.6←のような評論もあるが、やはり筆者のテストによると、より新しい(D)の方が望遠側で勝っているという結果だ。確かに近接では「旧」が良いが普通に使う中距離では「D」だろう。デザインはソックリだが、旧型は前玉が大きく(口径62mm)レンズ構成はまったく違う。新型が良いと言ってもわずかな差で、実用的には似たようなものだし、キットズームという性格上、全体に80点の万能性が求められるのだろう。新型に比べると逆光には弱くゴーストが派手に出やすい。28-80mmでは他に28mmF4始まりのレンズも存在する。

2023.3.13

「ふるさと納税」で今年はSIGMA 24mmF3.5 DG DNを返礼品に選んだ…おととし、このレンズのEマウント版を貰って性能の良さは分かっていたので、今度はLUMIX S5用のLマウント版となった。ちなみに昨年はTokina 100mmF2.8MC(Fマウント)だ。少し試し撮りをしたら、相変わらず絞り開放F3.5から周辺までシャープに写った(中遠距離)、近接ではやや甘いが許容範囲だろう。SONY α7-IVに比べるとAFで迷うことがあるが、その代わり逆光に強くなっていた=LUMIX S5ボディの内面反射が優れているのか、SIGMA 24mmF3.5 DG DNが2年の間に改良されているのかは分からない。PASMダイアルをAにすると絞りリングを回して絞り優先AEとなって、なにやらフィルム時代のAEを思い出した…筆者自身は一眼レフはCanon T90を使っていたので、完全にボディ側から絞りの制御をしていた。それでも学生時代の頃のミノルタの感触はこんなものだった。それにしても張り出したグリップには未だに馴染めない。ボディの大きさが少し大きくなってもグリップ部は「ひっかかり」程度になると良い。Nikon Dfを薄型にしたZfが待ち遠しい。

また変わったレンズが外国からやってきた…新品、キットばらしらしく前後キャップ無し。minolta AF28-80mmF3.5-5.6(D)だ。2002発売のα-Sweet系統のキットズームらしい。この前に同じスペックのD無しレンズ(口径62mm)があり、F4始まりの28-80mmもあった。このレンズあたりがフィルム時代の最後の廉価キットズームのようだ。詳しいことは分からない/8枚玉で55mm径、少し前すぼまりの変わったデザインのオールプラスチックレンズだ。ブログで写りはまた紹介するが、極限的な性能は期待できないとしても、あらゆる点で問題はない(たいていのキットズームはそうだ)。望遠は開放のF5.6で使える画像だし、28mm側も開放では周辺が怪しいがF5.6なら問題なし、逆光にも強い…MACROとなっているが(当時は40cmでもマクロとなった)近接ではややAFに迷いがある。以前にCanonとNikonのフィルム時代のキットズームを集めて評価したが(価格はやはりオモチャ並)同じ傾向である。筆者がこんな遊びをするのもフィルム時代末期にLeicaだけで撮っていたために、どのメーカーにせよ安価なズームレンズを知らなかった点にある。

2023.3.4

3/3の発売日に予約していた出入りの店から届いた。真性パンケーキレンズだがこのスペック・仕上げで6万円オーバーとは高すぎる/これがコスト高時代の製品になったのだろう(NIKKOR Z 28mmF2.8 SEとは大違い)。リングが二本並んでいるが、奥がピントリング、前がフードの飾りリング(デザインを合わせた)でレンズの先にバヨネットで取り付ける。フィルターはフードの前に52mmのネジが切ってあり、ここに薄型フィルターをねじ込む(普通のフィルターでもケラれないが突出が大きくカッコ悪い)。画角は24mmと28mmの中間ぐらいで、私には写しやすい画角だ。簡単テストでは絞り開放F2.8から良い像を結び、少し絞ると画質は少し上がるが劇的な変化はない。安心して使えるNIKKOR Z 28mmF2.8 SEと並ぶ良好なスナップレンズだ。これが出るとNikon Z6/5では大袈裟すぎ、噂のNikon Zf(フルフレーム版Zfc)が欲しくなる。

これのフルフレーム版だ…Nikon F3やFMなどのデザイン、太いグリップなどは不要。Dfでは一眼レフということもあり少し大型化したが、ミラーレスで今のダウンサイジング技術ならオリジナルF3ぐらいに納められるだろう。

2023.3.3

またデジタルカメラが到来した…以前から気にはなっていたが、SONY α7III/Canon RPと並べてみて、結局軽さでCanonを選んだ経緯がある。そしてこの度LUMIX S5-IIが発表されて、当然に値崩れが始まって(店も在庫を抱えたくない)最後の1台を導入した=II型とそれほど性能的に劣っていないし、先日のSONY FE20-70mmF4Gへの失望やTAMRON 20-40mmF2.8/Diの評価など相まって、ボディだけではなくレンズにも関心が強かったのである。20mm程度がフィールド記録写真での限界で(画角は広くても良いがパースが問題)24mmあたりが良いとしても、たまに引きが無くて20mmも欲しいと、このレンズ・ボディが出た時から思っていた。これからこの手のレンズは各社から出るだろうが、私には待つってことができないのである。簡単テストでは20mmでは絞り開放F3.5から使え、F5.6でほとんど完璧なピントを結ぶ(絞っても似たような結果)。60mmも同様にF5.6開放からシャープで、近接(15cm !)の時だけやや甘くなる。SONY FE20-70mmF4Gの価格にあと数万出したら買える「コスト高以前のカメラ」と言えよう。今新製品で出ているカメラ・レンズ、これから出るものは3−4割高くなると覚悟すべきであろう。

2023.2.28

TAMRON XR Di 28-75mmF2.8

大本命のTAMRON XR Di 28-75mmF2.8が加わった…「トリ」と言いながら増えていると言われそうだが、これは出入りの店で集めてもらって来た順番なのである。本命と言っても2003年発売だから最新というほどではない。しかしデジタルカメラを前提に設計された初期のレンズで、最近まで売っていたロングランレンズである。これもデッド品で未使用品である。簡単テストでは、ワイド:絞り開放F2.8から中央は使えるが周辺はF5.6まで絞らないと締まらない。テレ:やはりF2.8では頼りないが、こちらはF4で使用レンジに入り、当然ながら周辺まで良好だ。逆光にはやや弱い、そんなところだ。28-75mmのF2.8通しのレンズとしてはコンパクトで軽く使いやすいレンズと言える…もちろんボディモーターなので賑やかだが純正同様の速さと精度を保っている。そしてminoltaレンズが近接が50cm程度のものが多いのに対して30cm程度まで近寄れるのも良い点だ。あとは実際に使ってみての感想は後日(現在多忙)。

2023.2.26

とうとう、やはりデッド品のSONY A 75-300mmF4.5-5.6が今日やって来た…頼んでおいた限りラインアップに加えなければならない(望遠はまず使わない=100mm程度で充分)。箱はないがそれ以外は欠品無し。簡単テストの結果は75mm/300mm共にF5.6で充分な画質が得られる。ただし300mmともなると、手持ちなら画面が(手が)揺れて1/500は切りたいために絞ることはできない。SONY α900も感度はISO400(理想は200)までにしたいからである。

2023.2.24

minolta xi 28-105mmF3.5-4.5

SONY α900用のレンズのトリをとるのは、なんと当時としては画期的な電動ズーム&電動MF付きのレンズminolta xi 28-105mmF3.5-4.5であった。おまけレンズにふさわしい変わったレンズで光学系は平凡だが(電動ズームのない同じレンズ構成の28-105mmもある)、今では普通になっているパワーズーム機構が面白い。鏡胴横のスイッチをAZにすると、ズームリングがパワーアシストにより強烈なスピードで回る。そしてこのレンズにはピントリングがなく、一応AFがデフォルトなのだが、ズームリングを手前にずらすとピントリングになり(ファインダー内にも"MF"の表示が出る)やはりパワーアシストのMFとなる(こちらの動きは速くない)。あまり使い勝手が良くないのでAFオンリーと考えた方が無難だろう。AZの方は意見が分かれるが=速いのは良いが、音が大きく微妙な操作は不可能となる=筆者としてはこれはこれでアリかなと思う。明日テストをしよう。 1ヶ月で、20/24/28/17-35/20-35/24-50/24-85/24-105/28-105mmのレンズ群となった。安いことも確かにあるが、ボディの基本性能の魅力によることが大きいのであった。

2023.2.21

:SONY A20mmF2.8

なんと、とっくに生産中止のSONY A20mmF2.8のデッドストック新品が出入りの店の尽力で入手…どこかの店の在庫にあったらしく展示品でもなく未開封、保証書までついていた。価格は当時の定価の1/3である=Aマウントで今のα99などには制約付きでしか使えない(ボディモーター仕様)ために、そして事実上SONY α900専用となるので、このようなことが起こるのだろう。基本的にはminolta AF20mmF2.8と同じレンズで必ずしもデジタル対応しているとは言い切れないが、SONY α900が思わぬ方向に進んでいる。オマケとしてminolta AF20-35mmF3.5-4.5が付いてきた(タダではない)。あと28-105mmもやって来るようだ。Aマウントレンズはデフレのようで、いくらでも集まる。

2023.2.19

SONY α900....2台目購入=1,332カット(1台目は約12,000カット)のおそらく展示機(+オマケとしてSONY純正バッテリー2個、純正CFカード8GBがついてきた)…購入理由=代替FF一眼レフ機が存在せず、保守義務期間も終わって、壊れたらお終いだから。どちらの機械も快調、私の一生分は保つだろう。レンズもソニーブランドの新品デッドの20mmF2.8と、minolta-Konica minolta-SONYと引き継がれた人気レンズminolta AF24-105mmF3.5-4.5Dが加わった。本当はSONY α900以降のボディ用のZeissブランドのレンズが欲しいところだが、なぜかプレミアが付いていて中古でも高値である。

2023.2.10

ZUIKO 4/3レンズの歴史が不完全ながらOMDCのサイトに上がっている。

ZUIKO 8mmF3.5 fisheye

雨中、2本のレンズがやって来た…1本は出入りの店で予約していたSONY FE20-70mmF4Gが発売日にやって来た(出入りの店でも送ってもらう)。1本は17年前のZUIKO 8mmF3.5 fisheye(4/3一眼レフ用)のデッド品=どうも売れないまま眠っていたようだ。ゴムリングはやや白化しているが間違いなく未使用品。4/3レンズはフィシュアイ・マクロ・超望遠以外は単焦点レンズがなく、「普通のレンズ」域はすべてズームレンズという構成になっている=それは中途でm4/3に転換してレンズシステムを完成させる前に開発中止となったからだろう。今日は天気が非常に悪いためテストは両方とも明日以降にしよう。

2023.2.8

この1週間でSONY α900のシステムが完成した(+バッテリー4個)…少し探すとレンズがとにかく安いのである=この5本足しても現行のAマウントキットズーム1本以下の価格だろう。17-35mmF2.8-4だけがKONICA MINOLTAで(これだけがデジタル時代に生き残った)、あとはすべてフィルム時代のminolta AFレンズだ。これも「古いカメラを見直す」趣味のひとつであって、以前から考えていたことである。程度は17-35mm/24mmがAで、あとはBだろう。写りは24-85mm/17-35mm/24mmが○で、28mm/24-50mmが△と簡単なテストでは思われた。とは言え実用の範囲内で、以前のサードパーティレンズにありがちな「とんでもレンズ」ではない。ボディモーターなのでAFは賑やかだが、合焦点をセンター1点にしておけば速度や精度はNikon D700などと変わらない。ボディもかなりなシャッター音で、ボディレンズを合わせて撮るなら静かな場所なら気が引ける(しかしボディはこの時代からセンサーシフトの手振れ補正機構が付いている)。次はフィールドに持ち出して撮影だ。

2023.2.4

SONY α900

「もう終わり」と言いつつまた古いボディ&レンズが入ってきた。以前から気になっていたボディなのだが、市場に程度の良い個体が少なく、SONY のサポート体勢にも不安を持っていたため=もちろん2008年の発売で、とっくに販売終了で義務はない。この度出入りの店で、非常に程度の良い個体が安価で出てきたために、フィルム時代のminolta AF24-85mmF3.5-4.5と共に購入した。ボディ・レンズ共に欠品無しバッテリー2個付きで62,000円程度だった。ブログでテストは紹介するが、古いレンズにもかかわらずボディの能力は高く、本来ならCanon & Nikonといい勝負をしていたはずだ。今も続くAマウントの最新レンズを付けるとまだ十分に使える(ただし壊れたらお終い)。レンズはごく安いので別に単焦点のminolta 28mm/24mmを買ってみた。いつ不調になるか分からないため最新レンズは買えない…現在のSONY Aマウントボディを買うこともないだろうから。

2022.12.17

久々に更新…この間「ブログ」にて色々書いてきたが、今日は雨空の中、ふたつの製品がやって来た。最近発売され在庫薄だったTAMRON 20-40mmF2.8/Di(このズーム域が使いやすい)と、新発売なったTTartisanの28mm外付けファインダーである。TAMRON 20-40mmF2.8/Diは明日撮影に行くため、結果は後日とするが、ファインダーは国産の半額程度で(ポイントは別として7800円)試しに買ってみた(同じ価格で21mmもある)。 結果は、外側=接眼部はゴム製で眼鏡に傷が付く心配はなく、対物側も突出はなく保護されている。そしてプラスチック製ではなく大部分がメタル製である。見えは国産(GR等)と変わりがない。ただし中に28mm枠はなく「だいたいフルフレーム」となる。足の部位はLeica M9のアクセサリーシューで試すと少し固めだが、反対にスカスカよりは良いだろう。オススメである。どうせ値上がりは必至なので必要な人は買っておいてよい。 α7-IVボディは友人から来た新品同様のものである。

2022.4.2

voigtlander HELIAR 40mmF2.8

voigtlander HELIAR 40mmF2.8…次のライカマウントレンズが予約していたために発売日にやって来た。以前からあるレンズの焼き直し版の可能性が高いが(値段も高い)、そこは良しとしよう。回転ヘリコイドのために絞り値を決めてからピント合わせとなる。テストはブログで開陳するが、その成績はもちろん良好なものであった。ただトリプレット変形のヘリアー型のレンズ構成ではF2.8に無理があり、開放からと言うわけにはいかない。まずF4にはしたいし、F8ならなお良いと言うような昔風の絵造りとなる…それも良いと思う。

2022.3.20

「最後のカメラ」から、また増えた…先日の沼島行きで久々にCanon 6Dを携行して3時間半歩いた経験で、そろそろ一眼レフかレンジファインダー(つまりLeica)に移行する時期かと感じた。つまり多少は重くて嵩張るが目の疲れがまったくミラーレスとは違うのである。そこでおそらく「最後のCanon 35mm判FF一眼レフ」のCanon 6D-IIを導入した。このカメラが2017年発売されてから以降は、APS一眼レフ(特にKiss系)以外は開発も企画もなくなって(まだ1DXや5D-IVも売ってはいる)、フルフレーム一眼はミラーレスに完全に移行したようだ。EFレンズも多く持っているし、そのような記念碑的な意味もあっての導入だ。センサー・エンジンは先行機のCanon 6Dより一歩だけ進んでいるが、造りは若干コストダウンの臭いがある。とは言っても私のようにスチルだけなら、写りも外見も機構も「ほとんど同じ」が感想である。これで5D/5D-II/5dD-III/6D/6D-IIとなった。一眼レフ愛好家やこれから35mm判FF一眼レフを目指す諸氏は今が最後の買い時と考えた方が良さそうである…35mm判FFミラーレスで1日1000カットを撮ると目が疲れるこの頃である。またバッテリーもフル充電1個でjpegだけなら2000カットは行くため、予備は1個持てば良いことになる=ミラーレスなら4個持たないと不安がある。  Canon 6D-II

2022.3.11

ずいぶん以前に出入りの店に発注をかけていた"NIKKOR Z 40mmF2"が夜の配達でやってきた。何が来たのだろうと忘れてさえいた(メールの1本もくれればいいのに…「まだ入りません」のメールは2回来ていた)。さっそくZ5に取りつけ、そこら辺にあった52mm径のフィルター&フードを装着して室内を撮影、非常に速い…そのうちに画質などのテスト結果はブログに書き込もう。本当はテストを兼ねたフィールド写真が良いのだが…明日は取材に出る...カメラは別のもの。

2022.3.6

また1本最新のレンズがやって来た…Canon RF35mm /F1.8MC=ブログで紹介したとおり、マクロレンズとしては歪曲補正やテレセントリック特性が完全とは言えないため、それほどの評価はできないが、寄れる広角レンズとしては非常に良い性能を持っている。まだ画像の掲出はしていないが、中距離レンズテストでは過去にテストしたAFレンズの中で最高の性能を発揮した。絞り開放から(F1.8)距離さえ同じなら周辺までキリッとピントが来て、絞っても深度が深くなるだけで良好な画質を維持する。ミラーレスにも単焦点の時代がようやくやって来たという印象だ。フードはレンズ先端にパンケーキレンズと同じEW52を取り付けるようになっている(その上にフィルターを付けている)。

2021.2.21

TTartisan 35mmF2 限定ステンレス仕上げ。

TTartisan 35mmF2のステンレス仕上げ限定モデルが来た(これは正規代理店)…ノーマルのレンズ(出てすぐに買った)とは仕上げが違うだけでなく、予想通り写りに改善があった♪ わざと「収差を残した」と言う説明で、絞りを開けると軟らかく、絞るとシャープになる…このシャープ感が黒の旧モデルではF4以上に絞らないと出なかったのに対し、新バージョンではF2.8でシャープ感が出てくる。レンズを覗くとコーティングがまったく違うことが分かる(像のヌケが良くなった)。ただしメーカーからの改良のコメントはない。仕上げのステンレスはノーマルのシルバーが梨地仕上げだったのに対し、ポリッシュ仕上げになっているだけで「ステンレス製」ではない。先のTTartisan 28mmF5.6といい、これといい、普通に使えるレンズが安価で登場しているのは良い(あまりに純正品やコシナVMレンズが高価になっている)...中国の製造技術も進歩している。

従来タイプ(2019)。

2022.2.1

1月末に、また3本のレンズがやって来た。別にコレクションしている訳ではない…これから春の撮影シーズンに向けて装備の充実・拡大を計っているのである(ボディはもうFUJIFILM GFX50Rでいったん終わり)。上は1/30に来たTAMRON 20mmF2.8/Di、これの24mmと同様コストパフォーマンスが高く(しかし機構的に古くてAFは遅く賑やか)「使える」と感じられた。画質はワイドズームの20mmより良くて(TAMRON 17-28mmF2.8/Diは別)大柄でも軽いためSONY α7Cと組み合わせるとフィールドでは楽になる。

次は1/31にやって来たSONY FE24mmF2.8Gだ…4本目のSONY α7系の24mmである。特に現在の撮影目的では24mmを多用するのでこのようなこととなる。4本の特徴を記せば、SONY FE24mmF2.8G=快速無音の軽快レンズ・SAMYANG AF24mm/F2.8=とにかく小型軽量、純正の半額・TAMRON 24mmF2.8/Di=これも旧式だが安価な割に画質がよい・SIGMA 24mmF3.5 DG DN=画質ではNo.1で重厚…まぁそんなところだ。強い部分と弱点をどれも持っているが「合格点」、目的やボディに合わせて使い分けることである。

そして1/28の発売日に届いたNIKKOR Z 24-120mmF4S、これは完全にオールラウンドを目指してZ6用に買ったもので、沈胴ではない頑丈さに惹かれた。上のNIKKOR Z 24-70mmF4Sに比べると大きさは(沈胴を伸ばしたら)ひとまわりの差だが、重さはふたまわりである。それでも一眼レフに24-120mmを付けたと思えば(首が前に傾く)かなり軽くなったと感じる(これを持って山野・離島を4時間歩けるかどうか…)。とりあえずZ6に付けっぱなしで、その他のZレンズはZ5で運用することにした。

以上3本のレンズはまだ簡単テストしかしていないが、年末に導入した44mm判のFUJIFILM GFXや強化されたLeica M系と共にこれから使っていくこととする。

2022.1.26

TTartisan 28mmF5.6がやって来た(正規品はまだ入っていないので、中国から直接到着)、赤ズマロンのコピー品だが、レンズ構成はまったく違っていて新種ガラス(高屈折・低分散)も多用され、当然にマルチコートである。すべて金属製で工作技術も低くはない。フードもコピーデザインだが品質感は高い(これも金属製)。テストしてみると、これまで買ってきたTTartisan 50mmF1.1/35mmF2に比べると完成度は高く、絞り開放から使える(前2本は絞りを開けるとソフトフォーカスレンズのようだった)。これがMマウントでLeica M型の距離計にも連動するのである、¥37,800はあまりにも安い。なおsummaron 28mmF5.6より口径は大きい(34mm/37mm)ためにフィルターやフードは共用できない。ステップアップリングでもあれば可能だろうが…テスト結果はこれから「ブログ」で出していく。この写真もスマホで撮影した=時代は進んでいく(^_^;)

TTartisan 28mmF5.6

なかなかカッコいい(^_^;) 実用にもなるレンズなので写真散歩にはうってつけかと思っている。

2022.1.17

Leica型に慣れていると使いやすいが、この大きさにより左手のホールディングが良くない。

きのう今日と、また機材が増えた。きのうは友人からFUJIFILM GFX50R+FUJINON GF50mmF3.5が、今日は1/1に発注したVoigtlander ULTRON28mmF2-ASPHがやって来た。いずれも良い製品だと思う。「最後の最後」がなかなか終わらない…仕方なく「ポイントも貯まっていた」ので防湿庫/50Lも買い足した。どちらもテストは済んでいるのでブログで紹介しよう。今の感想はFUJIFILM GFX50Rは設定が難しく複雑だと云うことと(写りは50S-IIと変わりない)、Voigtlander ULTRON28mmF2-ASPHの性能も文句の付けようがないということだ(ただしMEではelmarit28mmF2.8/4thには敵わない)。

Zeissを意識したのかデザインが少し古い=仕上げはLeicaを凌ぐし、以前のコシナ28mmより使いやすくもある。

2022.1.10

「最後のカメラ」と云いつつ、また友人から新品同様のボディがやって来た=動画に適さないため手放すことにしたそうだ=外見や操作性が変わっただけでNikon Z50とほぼ同じ性能のNikon Zfcである。レンズは色違いにせよ同じレンズは不要なのでボディのみとした(NIKKOR Z DX16-50mmF3.5-6.3=これの性能は折り紙付きだ)。ボディ付属品・元箱+本革製ハーフケース付きである。ストラップも新品のものが付いていたが、好みの問題として私の在庫のスズメバチ色のNikonの汎用ストラップにした。 さてこのボディはNikon Dfと同様、Nikon全盛期のデザインを踏襲してなかなか上手くまとめている。大口径Zマウントとも大きな違和感なくまとめているように感じられる…あとはAPS専用のレンズの登場を待ちたい(レンズデザインに配慮した沈胴でないズームやコンパクトな単焦点)。好みは別として、ボディそのものの問題点はZ50と同様にセンサー面へのシャッターからのダスト&オイル(?)の飛散である。この点が改善されているかと云えば否であった(ダストオフシステムもない)。センサークリーニングしたがオイルについては完璧とは言えない(Z50も同様)。絞りF16以上でしか見られないために(色も薄い)一般的な撮影ではまったく問題ないものの、筆者にとってはD600時代から引きずる問題のため今後を見極めたい(使い込むうちに収まる可能性もある)。とりあえず電子シャッターを標準設定とした。センサーシフト式の手振れ補正ではないため親和性は高いだろう。ともあれダスト問題以外は全体として趣味的な意味で好ましいため、実際の撮影での登場は少ないとしても持っていて良いカメラと言える(市場では品薄が続いているようだ)。

Nikon Zfc

2022.1.2

初荷=と言いたいところだがNIKKOR DX 10-24mm/F3.5-4.5Gが届いたあと、発売直後に出入りのカメラ店に発注していたVoigtlander APO-SKOPAR 90mmF2.8が12/31の午後に来たのである。もうコシナからVMマウントの90mmなど出るはずもないので(その前の90mmF3.5は2001年の発売)躊躇なく購入を決めた…シルバーにしたのは持っているLeicaマウントレンズの多くが黒だったためと、最近のコシナレンズの仕上げの良さである(本当はファインダー内のギラつきを避けるため黒の方が望ましい)。レンズ口径は39mm、その割に鏡胴が太いのが難点である。tele-elmarit90mmF2.8fatに似せたとしか思われないデザインである。このところのコシナVMレンズは中身はデジタル対応、外側はオールドファッションなデザインのものが多い。それもいいと思う。簡単テストでは特に癖もなく率直な写りである(これはまたブログで紹介)。

Voigtlander APO-SKOPAR 90mmF2.8

tele-elmarit 90mmF2.8/fat 1968model

2021.12.29

今年最後の買い物が届いた。2009年発売のNIKKOR DX 10-24mm/F3.5-4.5Gである。発当時11万円で売っていたものが、デッド品ながら新品で4万円弱で売りに出された(店ざらし商品で箱が少しスレていた程度)…買うべき必然性は何も無かったのだが、なんとなく時代の推移を感じて購入=つまり一眼レフの勃興と衰退。当時は35mm判FFカメラなんか雲の上で、NikonやCanon等の一眼レフで競い合っていた。このレンズは11万円でも「安い」との評価であった。12年前には筆者もOLYMPUS E-300/PENTAX-K10Dを使っていた(ワイドズームはSIGMA 10-20mmF4-5.6)。ボディは以前に友人から来たFuji finepix S5pro(2007年発売)で同年代のカメラの組み合わせが良さそうに思った…だけではなくAPS-C一眼レフに疑問を感じていたので、すぐに35mm判FFカメラに行ってしまい、このカメラが「一番新しいDXカメラ」なのである。テストや実写は「ブログ」で掲出していく。

NIKKOR DX 10-24mm/F3.5-4.5G  Fuji finepix S5pro

2021.12.4

「ブログ」では書いたが、こちらにアップするのを忘れていた(予約していたので発売日に入手)…Canon RF16mm /F2.8。小型軽量(プラスチック製なのは気にならない)で価格も安く、RPにはピッタリだ…性能は実用的な意味では充分である。もちろんブログにも書いたとおり周辺部には「今少し」とも言えるが、16mmレンズとしてはこんなものだろう。高価なワイドズームの16mm部と比べると劣らないと思う。この小型軽量(暗くて良い)シリーズの20.24.28.85mmあたりを出して欲しい(ついでにRP後継機も)ものである。現在RF系ボディはRPのみ、レンズはCanon RF16mm /F2.8とCanon RF24-105mm /F4-7.1だけである。Nikon Z系も悪くはないが完成度が今ひとつ…α7系はボディ・レンズ共に多く持っているが、ボディとレンズのバランスが悪いので今ひとつ…決め手がなくて、35mm判FFカメラは三っつのメーカーを合わせて使い分けるしかなさそうである。

2021.11.19

NIKKOR Z 28mmF2.8 SE

発表と同時に予約したNIKKOR Z 28mmF2.8 SEが忘れた頃にやって来た。そして告知どおり11/19。さっそく開封、確かに昔のAiレンズのデザインそのもので格好が好い(ちょっと太い)。フードは同梱されていない…バヨネットも切っていないので、「在庫の」薄型52径のUVフィルターとNikon純正28mmねじ込みフード"HN-2"を取り付けた。もちろんケラれはない。明日テスト、次の撮影機会は、これの1本勝負といきたいところだ。標準バージョンの同レンズより7000円ばかり高いようだが、そんなことは問題ない、性能はズームでも充分なのだから、あくまで格好なのである。

2021.11.3

先日、浄瑠璃寺にFUJIFILM GFX50S-II+FUJIFILM GF35-70mm/F4.5-5.6WRで行って、画角の足りなさを感じてさっそくFUJINON GF30mmF3.5を導入…FUJIFILM GF35-70mm/F4.5-5.6WRの性能が悪いのではない(非常に良好)あくまで画角(84度=24mm相当)の問題である。このところ狭い場所での撮影が多く、それに目も慣れてきて、以前の28mmが標準だったものが24mmが標準となっているために余計に「狭い」と感じたのだろう。こうやって見ていると35-70mmの方が短く見えるが沈胴式なので使うときはもっと長くなる。だが30mmは500g以上もあり、ズームより重いのである。今日来たばかりで、まだ使っていないので、その他のことは後日紹介しよう。

2021.10.23

「最後のカメラ」と言いながら、友人からまたカメラがやって来た♪ バランス的にSAMYANG AF24mm/F2.8と合わせて使うことにした。性能云々より小型軽量でフィールドワークに向いているかも知れない…「ブログ」でテストを更新中。

nagyブログ

2021.9.30

ブログにも書いた通り、「最後のカメラ」としてFUJIFILM GFX50S-IIを選んだ。Canon R3とで多少悩んだが、引退後ノンビリ使えるカメラならこちらだろうと決まった(もちろん引退前もこれを使う)。大きさ重さではCanon 5D-III+Canon EF24-105mmF4Lと大差なく、シャッターショックもないため(センサーシフト式の手振れ防止機構が付いている)かなり気楽に撮れる印象だ。画質は文句のつけようがない。弱点としては全体に動きがノンビリとしていてフィルムカメラに戻ったような錯覚を覚える…コントラスト検出AFは比較的健闘していて、やや遅い程度だが(それでもスナップショットは難しいレベル)、レリーズ後の読込に時間がかかり、連写などは思いもよらない。あとは肩液晶が何のために必要かも分からない。ミラーレスの場合、ファインダー内や背面モニターに必要な情報が出るので要らないと思うのだが…この位置にシャッターダイアルを置いて、レンズのピントリングに絞り設定の割り当てができれば良いと思う(これも今はできそうにないが、ファームアップで可能だろう)。まだフィールドに出ていないので結論は言えないが、Leica M 系と同様、最後を飾るにふさわしいと感じている。ついでにFUJIFILM TX用のレンズ(性能は保証できる)30/45/90mmの3本を使うためのアダプターも購入した。

2021.8.10

ブログでも紹介したが、「ふるさと納税」で取得したSIGMA 24mmF3.5 DG DNである。これでα7系の24mmは、SAMYANG AF24mm/F2.8・TAMRON 24mmF2.8/Di・SIGMA 24mmF3.5 DG DNの3本となった。それぞれに個性があって「同じ」ではない。純正の24mmで良さそうだが、まるでそうとも言えないのである。少し暗いSIGMA 24mmF3.5 DG DNはコンテンポラリーモデルのために金属主体の材質で重い…フードまで金属製(フードのスリットはいずれ汚れや埃に悩まされる=プラスチックで良かった)。軽くて小型のSAMYANG AF24mm/F2.8、遅いが画質のTAMRON 24mmF2.8/Di、ピントが命のSIGMA 24mmF3.5 DG DNと言ったところだろう。なぜ3本もかと言うと狭い局面で撮ることの多い離島では(最近はすっかり離島取材が主)28mmでは画角が足りないことが多いためである。そんな訳で純正のSONY-FE28mmF2はほとんど使っていない。安価で暗い単焦点レンズはズームレンズとはひと味違う写りが期待できる。

薄暮、太陽がまともに入る(シンクロはさせていない)近接撮影である。ISO400/F4/AWB…きっちりピントは合うし逆光での悪影響もない。ボケ味はまるでキレイではないが、ピントのSIGMAであり、逆光での改善が見られるので良しとしよう。絞り開放から使え、F5.6あたりで完了するため開放値は暗いが常用絞りのF5.6前後なら、画面のどこでもあまり気を遣わなくても良く写るレンズだ。鏡胴にある絞りリングのタッチも良くてボディとの連動関係も完璧である。それにしても古いα7も良く頑張っている=α7Rと共に、まだまだ現役でいけるだろう。II型より持ちやすいと感じられる。

2021.7.12

下の写真を撮ったセット…このところLeica Mボディを色々取りだしてレンズテストをしたが、この過程で興味深い発見をした。連続して使っていたら分からないことで、Leicaの純正バッテリーの特徴である。M9系(M9/M-E/M Monochrome)のバッテリーは容量が小さく、一個で250カット程度であり、筐体の強度が低く、M9から10年間で2個が膨らんで使えなくなった(他の機種でもサードパーティバッテリーでは時にあること)。しかも価格は1個14,000円! しかし1年近く放って置いたら、倍以上のパワーを誇るM240系(M typ262/M-E240)やM10のバッテリーが完全に上がっていたにも関わらずM9用は放電が小さかった。どうでもよいことのようだが私には大事な発見である。さて別の結論…28mmレンズについてはLeica純正が良いと思う。

2021.7.11

今日は晴れたので立体的なものを撮ってみた=elmarit28mmF2.8 2nd

Leica M Typ262/ISO200/AWE/F4/1.5m…近距離にピントを合わせて絞りを開けて撮影、やはり色々なレンズでテストしたが、あらゆる点で純正レンズが優れている(当然か?最近のコシナのデジタル対応レンズは別)。解像線だけではなく立体感や電柱を見て分かるとおり近接でも背景の歪曲が見られない、ワイドでありながらのボケ味…etc。私は28mmレンズを中心に使うのでテストは慎重・厳密である。1972年製のこのレンズであっても優秀性は担保されている。だいたいデジタルLeica Mカメラとの親和性で見ると、elmarit28mmの中では総合的にはelmarit28mmF2.8 3rd>ASPH>4th>2nd>1stの順だろう。その中身の細かくはまたいずれ。

2021.7.10

75mmついでに、1999.9に発売直後に買った(42,000円)コシナVoigtlanderカラーヘリアー75mmをテストしてみた(もう皆忘れているレンズかも)。今から見るとずいぶん安かったと思う。後期型はターレットの彫り込みが深く、初期型より使い勝手が良くなった(値段も上がったが)。ライカブームまっ盛りの頃のレンズである。今もコシナはVMマウントレンズとして発表を続けている=利益は出ないだろうが、以前に技術者から「レンズ設計技術の維持のために…」と直接聞いたことがある。それで全発売レンズの9割ぐらいは使わなくても買っている次第である。

今回はLeica M Typ262を使用、ISO200/F4/AWB/曇天pm5:30撮影=青いがAWBはこれで良い、曇っているときは青っぽく、夕陽の中では黄色っぽく写るのが好い。前置きはここまで、無限遠はSummarit 75mmF2.5に敵わないが、10mの撮影距離では同じぐらいのシャープ感がある。絞り開放F2.5では甘さがあるが、F4になると像は急激に締まって、やはりF5.6-8と絞るに連れてシャープ感は増すが、大きな変化ではなくSummarit 75mmF2.5と同様、一段絞ってあとはピントの深さの具合とシャッター速を見ながら絞り調節をすればよい。ボケ味はアウトフォーカス部のボケはSummarit 75mmF2.5より大きい=しかし絵からも想像されるように嫌味なボケではなく、この点は良いだろう。また厳密なテストでは少し糸巻歪曲が見られたのでマクロレンズ的な撮り方や周辺に大事な被写体を置かない方がよいだろう。 Summarit 75mmF2.5といい、これといい、Leica Mボディに28mmを装着して、準望遠を持つなら90mmのF4クラスか75mmの小型レンズが良いと思われる。elmarit90mmF2.8 1st&4thは確かに画質が良いが、たまにしか使わないのに大きいのは持ちにくいとと思う。なにしろかなりの距離を歩きながらの撮影なのである。

コシナライカマウントレンズ

2021.7.9

今日は曇り空の中で、Summarit 75mmF2.5をテストしてみた。一連の90mmレンズを試してだいたいの結論はでたが、更に別の実用を求めて、デジタルカメラ時代のレンズを(と言ってもM9を2010年に買った翌年の2011年購入=フィールドで1回も使っていないが(^_^;)…)悪条件で実験したのである。

ボディはM9、ISO160/F4/AWB/ベタ曇り、他にも色々テストしてみたが、ここでは無限遠での絵を載せた。結論的には絞り開放から全画面で平坦性は高く、前後はボケてもピント距離では周辺までシャープに写る。特にレンズにとってシビアな無限遠では(ここでは遠くの家々や高圧鉄塔)端から端まで同じにピントが来ないのである(特に低コントラスト下では)。前の方はピントが外れているがボケ味もうるさくない程度に収まっている。F4-5.6-8と絞ればピントが深くなるだけではなくシャープネスも向上する。90mmレンズより欠点が少ないため、Leica Mデジタルボディ+ワイドレンズの抑えレンズとしては、この75mmの方が良いかも知れないと思われた。

2021.7.5

久しぶりの「Leica レンズ」のテストである。少し前にF4クラスの90mmレンズを何本かテストして優劣や個性を検証してみたが、今回はひとつ上のクラスのelmarit90mmF2.8 1stを試してみた(1959-1974製造/このレンズは1960年製)。デジタル時代になって購入したレンズはすべてテストをしているが、フィルム時代のレンズ(Nikon・CanonのAFレンズは別)はごく一部しかテストをしていない。マウント遊びをしないのと、アダプターを介しての撮影は手間と確実性に問題があり(1日1000カット撮るので不可能)、Contax Zeissレンズなどを少しばかりテストして、写りの結果は満足できるものだったが、それ以降は興味を失ったのである。しかしLeicaマウントレンズ(新旧内外を合わせて150本にのぼる)はLeica M型デジタルで多くが実用速度と確実性で撮影可能のため本来は使っていきたいと思っていた。それもN&C&S社のカメラの進展で最近は沙汰止みである…どうしても最新のシステムで撮影することになる。「老後カメラ」と位置づけて待っていたが、なかなか老後にならないため、無理矢理にでも、一部だけでも、仕事カメラで復活(1998-2005はLeicaだけで仕事をした)しようと思った次第である。

 elmarit90mmF2.8 1st/Leica M9/ISO160/AWB/jpeg/絞り開放F2.8/薄曇り。AWBには少し不安を感じるが、RAWから現像したり、jpegからでも簡単な画像処理で使えるレベルである。距離計は真ん中に合わせているが、同じ距離なら全面に開放からピントが来ており実用の完全に範囲内である。これは60年も前のレンズとしては驚異的と言えるだろう。ボケ味も前はやや賑やかになるが後ろは率直にボケている。絞ると段々ピントはシャープ感を増してF8で最高になる。F11では若干画像のエッヂが丸くなる。まずF4-8の間ならまったく心配はないだろう。テスト撮影ではなく、もっと立体的なものを撮れば更に良い結果を出せると思う(最近の標準ズームの90mmでの撮影と比して)。分かっていても便利な方へ走るのが人間である…少しは私も考え直して、カット数の少ない撮影機会にはLeicaを引っ張り出したい。そうしないとこのまま老後を通り越してしまうことになる。

2021.6.22

逆光テスト。

RICOH GXR+Voigtlander SWH15mmF4.5/ISO200/AWB/F8で撮影した。普通の逆光には弱くないが、無理矢理モニターでゴーストの出る位置を探したら、このようになった。Zeiss Hologon 16mmF8 T*と違って絞りがあるため光芒が出る。周辺部に太陽があるときはまず問題はないだろう。ボディ・レンズ共に金属製のため小さい割りにあんがい重い。

2021.6.21

カッコは良いが見えの極端に悪いEVFから光学ファインダーに付けなおした…長い年月の間に外付けのファインダーは20個以上あることを思い出した=広角用だけで、12/15/16/18/20/21/24/25/28/35mm用と揃っている。良く考えるとワイド単焦点・距離目測となるとEVFの意味などないのである(せいぜいシャッター速度の表示ぐらいか)。それよりスカッと見える方が余程良い。

本日、夏至の庭にて…撮影に行きたいが暑さと日照で中止(夏至にピーカンとはX、熱中症体質なので無理)…これはVoigtlander SWH15mmF4.5で撮影(F8)、まだ青味が強くAWBの設定を追い込まないといけない。当時の標準的なAPS/1200万画素で、ダイナミックレンジは狭いが充分に実用の範囲だ。デフォルトではアンバーに傾きAWBをB+4とした=+3が正解か?その代わり周辺部がBに転びがちとなるため、シェーディングではB-4と設定している。つまりデフォルトなら中央部がアンバーになり(これはこのレンズのせいではない、土管レンズでも同様)周辺部が青く被る(これはこのレンズのせい)…そして周辺光量を+1としたのがこの写真で、青を一段落とせば完成か?ピントは申し分ない。 Voigtlander SWH12mmF5.6も同じ設定で良さそうだが、Zeiss Hologon 16mmF8 T*ではまた設定が異なる。かなり楽しい光学遊びだ…RICOH GXRの面白さはココとようやく気がついた♪

2021.6.20

今日は晴れたので本式にテストした。その必要はなかったが、ボディ&A12ユニットには画面周辺のシェーディング(光量落ち・色被り)調整や歪曲補正がついており、このようなフィルム時代の名レンズ(特に超広角)を復活させられるのである。

地味な色合いなのは画像の設定がそうなっているからで、これはボディ設定を触って冴えた色味にせねばならない。ここではVoigtlander SWH12mmF5.6がほぼ無調整で完全に使えるということで、設定は周辺光量を+1にしただけである。歪曲はまったくない。ついでにZeiss Hologon 16mmF8 T*とVoigtlander SWH15mmF4.5も同じ条件でしてみたが、15-16mmの方が使いやすいのは間違いがない(23-24mm画角)。画質的にはさすがにZeiss Hologon 16mmF8 T*がSWH15mmを上回っているが絞りが付いている強みもあり、使用に対しては甲乙つけがたい(実際問題としてはF8固定で撮るため同じようなものだが)。12mmも15mmと似たような結果でF5.6では周辺が緩めでF8で良くなり、あとは絞っても変化は少ない。3本のレンズ共にAPS超広角レンズ現行品より使い勝手は面倒かも知れないが、画質的には劣るどころか勝っていると言えよう。

2021.6.19

ひょんな友人の気まぐれの発言(EPSON R-D1sを買った)から、フッと思い出して、試しに検索をしたRICOH GXRのA12ユニットが、やはりデッドになって久しく安くもなっていたので購入した。Zeiss Hologon 16mmF8 T*に付いているものはちょっとしたブームで生産が追いつかなかった時に(2001年)大枚55,000円で買ったもので、10年後の今ではデッド品が半額程度になっていた=もちろん私の習慣としてオークションではなく保証付きの準新品である。RICOH GXRは着想としては良かったがシステム全体に無理があり(このあたりRICOHが小型軽量のGR路線にこだわりすぎた結果と解釈している)、このユニット以外は良くなかった…具体的にはAFやパワーズーミングの遅さとなって、せっかくレンズに最適化されたはずのセンサーも中途半端に終わった。しかしZeiss Hologon 16mmF8 T*が無改造で使える唯一のボディで、マニュアルのシェーディング機構も付いて周辺部の色被りも調整可能な便利さなのである。Leicaマウントレンズとの連動関係は一切なく、実質的にはワイド、しかも1.5倍焦点距離となるため私の持つレンズでは21mm(35mm画角)以下でないとピントが危なっかしい。特にフィルム時代のレンズでは画像に加工をかなりしないとM9などのデジタルライカには使えないものがほとんどなので、これの逆手をとってAPSで中央部を使って撮るのは有意であろうと思っている。いきなりシャッターが切れるのでタイムラグなどはない!

RICOH GXR/A12

今日は大雨が降っているのでテストは後日とするが、簡単テストではVoigtlander SWH15mmF4.5で撮る限り特別の微妙な設定をせずとも周辺光量の極端な落ち込みや色被りは起こらなかった(写真はリサイズのみ・ISO400/F5.6/AWB/絞り優先AE)。距離は当然目測だが絞り開放でも深度に入る(約1.5m)。画質も開放から半絞りのF5.6で充分な性能が得られる(純正の「土管レンズ」よりだいぶ良い)。

次はこのレンズVoigtlander SWH12mmF5.6のテストである、こちらが本命、フィルム時代のテストでも15mmを画質では凌いでいた。

2021.6.15

極楽寺の狭い境内を奥へと進む…本堂の右側に大小の鐘が下がっていて今も撞かれているようである。鐘突堂の向こうは断崖で、その向こうの高台に民家が見えている。

絶壁の柵のそばに古い仏像が横向きに安置されていた。もう摩滅していてよく分からない…台座はごく新しいものである。TAMRON 24mmF2.8/Diのシャープネスは絞り開放でも威力があり、これからAFの遅いのは私がカバーして(もっと速く撮る)もっと使いたいと思った。TAMRON 17-28mmF2.8/Diがあるから良いではないかとの考えもあるが、ズームと単焦点では使い方が違っているのである。シンプルなボディ+良く写る単焦点レンズが理想だと思う。

2021.6.11

ブログが一時的に使えなくなったのでこちらで更新していきたい。

極楽寺の山門をくぐると左に慈母観音像があり、その向こうの山を越えると大阪府となる。ほとんど分水嶺のてっぺん近い場所にある。高所にあるため寒さや風よけのためと思われるが左の庫裏から本堂へ屋根・ガラス窓付きの渡り廊下がある。そしてやはり境内の清掃は行き届いている。地区の人に聞くと、長く無住だったが3年ばかり前に本山から住職がやってきたのである。以前の状態は分からないが、お寺全体が新しく、檀家から1億3千万円集まって再建されたとのことである。

山門右には古来からの石塔・石碑が安置されている。奥山の村にも信心だけではなく意地を感じる次第である。 やはりα7R+TAMRON 24mmF2.8/Diで撮るとオールドボディ&レンズと異なり、画像補整はほとんど必要がない。

2021.6.9

今日はLeica SUMMILUX 15mmF1.7(m4/3レンズ)の逆光テストだ。新会社になっての最初のボディE-P7が発表となったのを見て思い立った。レンズフードは純正のモノが大袈裟すぎるため外品のカッコだけのものを付けている。

中央左の空に太陽があり直線的に光が入ってきても、ほとんどびくともしない。フレア・ゴーストが最低限なだけではなく、拡大してもピントは細かく、ダイナミックレンジも狭いとは言えない…改めてm4/3のボディ/レンズの完成度の高さに感心した。このところFFカメラばかり使ってきたが、こういう結果を見ると「これもいいな」と思った次第である。

ISO200/F3.5/AWBでの撮影。

2021.6.7

TAMRON 24mmF2.8/Diを初めてフィールドで使ってみた。やはりα7RのAF性能とは関係なく合焦は遅い。大きい鏡胴だが材質が軽量のため見た目より扱いにくくはない。

昨日、梅雨の合間に近所としては最も山奥の、旧田辺町の天王地区へ行った。戸数は少ないが非常に広い範囲に家々が点在している。道は狭く急角度で、慣れないと車で地区へ入ることすら難しい(落輪すれば大変=レッカー車は入れない)。その迷路のような道の最奥に極楽寺が建っていた。道は狭いだけではなく見てのとおり相当傾いている…足元がクリアしていてもラインを少しでも外れるとフェンスにボディが接触する。さてTAMRON 24mmF2.8/Diの描写だが、F4以上に絞っていれば中心から周辺部までシャープである。周辺光量落ちもほとんど感じられないし、コントラストも高い。AF性能さえ改善されれば文句のないレンズである。しかしコストダウンのためか全群繰り出し式の古い造りで、これはファームアップでは改善されず、それなりに割り切って使うことである(惜しい)。似た意匠だがインナーフォーカスのTAMRON 17-28mmF2.8/Diとは別物と考えた方が良い(価格も違う)。

2021.5.30

下と同じ状況で、Nikon D750+NIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6G(フィルム時代の末期レンズ)で撮影した=28mm/ISO200/F5.6。かなり優秀と言えるだろう。NIKKOR 28-80mm/F3.5-5.6Dと並んでフィルム時代最後を飾るキットズームと言える(今でも通用する)…仕上げや使い心地はコストダウン(当時の販売戦略が生んだ事態)のために安物っぽいが写りは上等である。どちらも中古価格(上)で2−5千円…最近なぜか程度の良いものは値上がり傾向だ。

 NIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6G この純正フードHB-20がなかなか見つからない。

2021.5.13

Canon 40D+EF-S 15-85mm/F3.5-5.6での逆光テスト…15mm/ISO200/F8。太陽が端にあるときは古いレンズ・ボディのわりには悪くない結果であった。絞りの角からの光芒が特徴的だ。 一方、太陽を真ん中あたりに配置すると濃くはないがゴーストが出現する。それでも良く耐えていると思われる…ボディの内面反射やレンズコーティング・レンズ構成への配慮や鏡胴内内面反射などが抑えられている結果だろう。

2021.5.10

そろそろCanonもAPS一眼レフをお終いにしてミラーレスに移行することを予感して、比較的新しい中古レンズ(もう現行品ではない)を購入した。確かにFF一眼レフと大差ない大きさで、FFミラーレスより重いAPS一眼レフは不必要に思っている。ボディもあまりに古い(2007年)Canon 40Dで、テストしてみるとCanon EOS Kiss X7の方が結果が良いのである(バランスが極端に悪くなるので現場では使いにくい)。当然に実用的には問題のないレベルだが…現在はCanon RPやNikon Z6、SONY α7R-II等が主力だが、目が疲れるために一眼レフも含むOVFに頼る場面が増えそうなので、とりあえず揃えておく次第である=FUJIFILM X100系やX-Pro系/Leica M系も含む。EF-S 15-85mm/F3.5-5.6=24-135mm画角。

金胎寺の山門扉の彫刻、ワイド端撮影(ISO200/F3.5)歪曲収差が出ているが、それなりに解像している。古いボディ(Canon 40D)がレンズに負けている印象で、比較的近距離は良いとしても遠距離の解像はCanon EOS Kiss X7より劣る(約1000万画素と1800万画素の違い、エンジンの違いは大きい)。レンズは15-85mmとやや大きなズーム比だが安定した描写が期待できる(最新ボディなら更に良し)。

2021.5.4

Canon 35mm/F2-Iをテストした。画質だけではなく外品フードの整合性も含めての試用だ。この外品メタルスリットフードは薄型の40mmフィルター(これを見つけるのは難しい)を付けた上にねじ込んでいる…薄型フィルターでないと四隅が危ない。別の外品フードは四隅がケラれたが、これは大丈夫である。またフードキャップは58mm径フック式のものが付いていた。

Canon 35mm/F2-I

全体像=ISO320/F4/曇り空/jpeg。絞り開放F2から中央部は極めてシャープだが、周辺部は溶けるように甘くなる。それからF2.8-F4と絞るうちに良像範囲が広がり、F4で四隅を除いてほぼ完成される=F5.6-8で全面が良くなる。周辺光量落ちも絞り開放の時だけ見られ、これはF2.8で解消される。それにしてもLeica M Monochrome 220はモノクロではあるが、なんとなく色味を感じさせる。発展途上感のあったM9等と異なり、当初から完成された名機と言えるだろう(今もモノクロ専用ボディとしてモデルチェンジを続けている)。

上の中央部切り出し、画像処理で画質は落ちているが、原画ではもっと素晴らしいピントが来ている…1962年発売当時のLeicaの同世代のsummicron 35mmF2(8枚玉)と比べても負けないレベルと断言できる。1947年から始まったCanonライカマウントレンズ最末期の名レンズである。35mmはF3.5-3.2-2.8-1.8-1.5-2と続いた(各モデルに別タイプあり)。M3が1954年に出てからも10年近くRF機で対抗したCanonに賞賛を送りたいし、細いラインでも続けて欲しかった(実際、筆者が本格的に写真を撮り始めた1968年にはカタログに載っていた)。今の最新マウントが”RF”と言うのもレンジファインダーRFのようで何か気になるネーミングだ。

純正のカブセ式フード…銀色の部分がふたつに別れ、そこにシリーズフィルターを挟むか、右にある純正極薄40mmフィルター(鏡胴にねじ込むと2mmしか前に出ない=写真は48mm径)の上から鏡胴に取り付けるかしないと四隅がケラれる可能性大である。それと言うのも、当時のLeicaレンズと同様に35mm/50mm共用で、なるべく深く作っているからである(フードにも35mm/50mmと刻印されている)。同時にテストをすると純正のシリーズO2フィルターでケラれはなかった。

2021.4.21

 Canon EF24mm/F2.8

ブログでも紹介したJJC EF-RF Adapterを使った別のテスト…今度は古いレンズCanon EF24mm/F2.8(フィルム時代の1988年発売)を使ってみた。接写で合焦精度を確かめた。レンズモーターが古いタイプなので、当然にAFは遅いが(実用の範囲)ピントはピッタリと合う…最短撮影距離が25cmなのでこれぐらいが限界である。ズームレンズを取り付けるとアンバランスだが、比較的小型のワイドレンズならRPのコンパクトさを損なうこともなく、現実的な使用も可能だと思われた。

 絞りF3.5/ボディはCanon RP.....古くても単焦点レンズはズームにはない描写力を持っている。

2021.3.10

ブログにもあるとおり、立派な性能のフィルム時代のズームを手に入れた(NIKKOR AF28-70mm/F3.5-4.5D/1992年)。まず仕上げが同じようなスペックの後日のキットズームに比べて格段に良いことと、フィルム時代のレンズとしてボディ補正に頼れないためにレンズだけで収差を取っていることで、出てくる絵にスッキリ感があることである。画質の最高点は高くないが、絞り開放から画面全域で均質な描写である=どうやらイメージサークルにも余裕がありそうだ。もう純正フードはなく、最近製造中止となったNIKKOR 28mmF2.8DのHN-2がつけてある(問題なし)。常用のレンズの1本となるかも知れない。

2021.3.2

ブログにあるとおり、昨年のOLYMPUS E系の4/3カメラに続いて(暇?)2005年前後のAPS一眼レフを二台買ってみた。郷愁ではなく、今でも有意性があるかの興味(そして、EF-S&DXレンズを持っていた)である。2005年前後、OLYMPUS E-300とPENTAX K10Dで撮影をしていたのだが、細かくテストすると、小フォーマットにもかかわらずOLYMPUSの方が優れていたので、比較的早くにPENTAXは諦めていた…画質が似たようなものなら、大きく重いカメラは要らないと思ったからだ。その後m4/3ミラーレス〜APSミラーレスと移行したのは画質と言うより小型軽量という部分が大きかった。そしていきなりFFカメラのLeica M9を買い(これは優秀なLeicaレンズをたくさん持っていたため)、一眼レフもFFのD600/800等に移行した。その時もAPS一眼レフの上級機とD600を比べて、たいした大きさの差はないにも関わらずフォーマットが小さいことに意義を感じられなくて、ずっと考慮の対象から外れていたのである。たまたま友人からFuji finepix S3pro/S5Proがやって来て、それに必要なレンズを買い、APSレフ機の中で小型軽量簡単路線のCanon EOS Kiss X7(しかも好きなホワイトボディ)を3本のレンズと共に買って、これだけは評価できた=それもCanon EOS Kiss Mの登場で幕切れとなった…。使ってみての現在の感想は、古くても健闘しているなと言うことと、やはりフォーマットサイズと質量の秤にかけると「中途半端」な印象は変わらない…4/3の時や現在のFFレフ機にフィルム時代のAFレンズの時に比べると、思ったよりめざましい結果が出なくて、ここいらへんで撤収しようと思う。*この2台のカメラが良くできているのは本当である。

Canon 40D  

Nikon D70S

2021.2.9

またOLYMPUS E-1/E-510の別の個体がやってきた。Eシリーズは全部持っているではないかとの声もあるだろうが、この間に新体制のOLYMPUSのSCに質問したところ、すでに部品がなく、4/3・E系カメラの保守や修理はもうできないとのことのようである(清掃程度のことは可能)。それで上記2台の現有品より良い個体が(しかも安価に)出てきたので購入となった。もちろんオークションではなく保証も付いている。特にE-1は非常に個性的な絵を造り、コントロールする面白さがあるためスペアが欲しかったのである。E-510は元箱からダブルズーム、その他一切付きで¥10,800(展示品:1,151ショット)と極端に低価格なのでついでに買ったものである。少し多忙のためテストは(不要とは思うが)2/11とする。 取りあえず動作は完調だ。

2021.1.27

OLYMPUS E-1

シリーズ最後に4/3初号機のOLYMPUS E-1を購入した(2003年発売=最初は20万円以上だった)…実用的な意味はすでにないが、Canon 5D系と同様に「歴史を見る」ための購入だ=もちろん中古価格は極端に安い(しかしさすがに良品は少ない)。 簡単に使ってみるとデータの読込速度が非常に遅い(今のカメラの5倍程度)のを除けば、それほど大きな違和感はない。UIに関しては黎明期のカメラだけあってややこしくて、現在のようにボタン−ダイアルで各種設定(あるいはQボタンなど)という訳にはいかず、ボディの周りにボタンがたくさんあって、ひとつの機能しかなく、ボタンを押してダイアルを回すのは同じでも、そのたびにボディを横に向けたり、ひっくり返したりと使いにくいこと限りなし…しかし時代を考えるとこんなものだろう。これで国内発売の4/3OLYMPUSボディはすべて揃った。E-1についてはまた外に持ち出して続きを書きたい。

もうひとつの実験はブログで出したZUIKO 50mm/F2MACROの性能についてだ。ブログでは雨降りで条件が悪かったので、今日晴れ間が出た時に各種のテストをしてみた。写真は下の実撮影像の中央を切り出したもので、カメラはOLYMPUS E-520、絞り開放である。中央だけでなく周辺まで距離が同じならピシッと写る。その代わり絞っても画質がそれほど上がる訳ではないが、画質そのものはズームレンズの比ではなく、ワイドズーム9-18mmとコレだけ持てば良い仕事ができるだろう。

上の写真の全体。データを軽くしているためレンズの良さは分からない。

2021.1.24

OLYMPUS 4/3コレクションにまた新しいレンズが2本加わった(いずれも新同品)。きのう今日と悪天候のために正確なテストはできていないが、今のところ言えることはZUIKO 50mm/F2MACROは素晴らしい性能を発揮し、絞り開放F2から隅までピントが合うし、後ろボケもマクロレンズにありがちな二線ボケは出ない。15年前に定価8万円以上もした高級レンズである。 一方ZUIKO 18-180mm/F3.5-6.3は10倍の高倍率ズームで現実的とは思われなかったが、ワイド側は確かに全体に画質は落ちるが、望遠側は案外キレイに写る=と言っても私は望遠は100mmあればいいので、360mm画角などはテスト以外では一生使わないだろう(しかしOLYMPUS 4/3コレクションのひとつとして考えればあってもいいだろう)。まだ友人の言としてこのレンズはシグマのOEMとの話で(案外知っている)確かにAFはかなり遅くて低コントラストでは迷いもする。いずれも定価の1/7以下で買えたが、そろそろ店にも個人放出品も払底しつつあるようで、程度の良いものは少なくなっているようだ。4/3規格が崩壊し、OLYMPUSそのものが崩壊して、こぞって「売り」となったが、それも終わりに近く、おそらく残りは海外に行くのだろう。

ZUIKO 50mm/F2MACRO  ZUIKO 18-180mm/F3.5-6.3

正規サイトからの転載で、等倍から無限遠まで写せる。100mm画角でF2を達成し、フランジバックの長さも手伝ってテレセントリック特性を限りなく向上させている。AFも速く今まで持ったマクロレンズでも最優秀と言えるだろう。

2021.1.21

Canon 5D系を並べてみると…デザインは段々あとになるほど重厚になっていくが、5D-IIIは丸みが5Dと似ており、5D-IIは各エッヂがシャープに、各部位も平面的・直線的である。機能・性能は進化していると思うが外形も苦心のあとが見られる。5D-IVに行かなかったのは以前にも書いたとおり、私の仕事ではIVの機能アップは不必要だったからで、とりあえず6Dで充分だったにも関わらず、IVが発表・発売されて慌てて型落ち品となったIIIを買ったのである(要らない機能や機構は不要)。もう報道系の1D系以外は一眼レフの開発は止まりそうなので、今は6D-IIの導入を思案中である(それも必要なさそうだとも思う)。 各社(と言っても実質はN&C&S社)はFFミラーレス機で高機能路線でしのぎを削っているが、それも私には必要ない次元である。つまりZ6/5、α7R-II、Canon RPでOKレベルで、もし"Canon EOS Kiss R"でも出たら、Canonの絵造りが好き+簡単・軽さで導入するぐらいである(出る可能性も示唆されている)。

2021.1.20

Canon 5D

2005年発売のCanonがNikonを一眼レフで実質的に抜いた名カメラである。今回程度の良いモノが保証付きで見つかったので(古いデジタルカメラは安い)導入した。このページには書いていないが、昨年Canon 5D-IIも導入していたために、既に所有していたCanon 5D-III・Canon 6Dと合わせ「歴史」を訪ねてみることにしたのである。これは下に書いたようにOLYMPUS Eシリーズ(フォーサーズ)の探索やNikon&Canonの古式レンズの渉猟と同じような意味である。

Canon EF20-35mm/F2.8Lg

レンズも昨年買い貯めた古いレンズの代表でCanon EF20-35mm/F2.8L(フィルム時代のレンズ)を使って最初のテストをした。ボディはCanon 5D-II/III/6D(これらは似たようなUI)に比べると使いにくい。慣れないだけではなく、まだデジタル時代の操作感を模索していた段階だったのだろう。この時からジョイスティックらしきモノが付いているが、機能が限定的で原則的に肩液晶付近のボタンで操作するか、メニューから入ってダイアルで…どうも基本設定を決めて使って後処理で対応するのが良さそうである。たったの1280万画素で、やはり後発のボディに比べると甘い(レンズも甘い)が、大きなフォーマット効果で実用にはなる。AWBは良くこなれていてOLYMPUS E系の同年代のAWBより上等だろう。AF速もやや遅いがこれも実用の範囲では気にならない。設定はスタンダードではなく「忠実」&コントラスト+1である。本式の取材で使うことはないだろうが、趣味の良いカメラでストリートショットでは使いたい。

2020.11.21

ブログで最初の印象を書いたが、今日初めてフィールドで実写をしたので追補しよう。以下はブログから引用=最初に触った感想。

*基本的にほとんどZ6と同じである(レンズはNIKKOR Z 24-70mmF4が解像力だけ見ると上)。面白いのは微細な部分でコストダウンのためか操作感が落ちていることが分かった。例えばアイセンサーの感度が少し落ちてファインダーを覗いたZ6ほど瞬間に画像が出ないこと(電気は喰うがセンサー窓にテープを貼って消えないようにした)、AF速もホンの少し遅くなり、ファインダー接眼レンズの質が下がったことにより見えが多少落ちたこと等が挙げられる…ただしこれはZ6と比べてのことで、初めてZ5を持った場合は分からないレベルである。操作感はほとんどZ6と同じなので「慣れる」必要もなく満足している。改良点はダブルスロットのSDカード仕様となったことやボディ給電が可能となったことがある。動画を撮らないなら良い選択だろうと思う。ひとつ気になったこと…バッテリーについて=一眼レフではEL-15系はサードパーティ品も含めてどれでも作動するが、Z6になってサードパーティバッテリーは使えなくなり(Canonのように警告が出るのではなくカメラが動かない)、それに対抗してすぐにZ6対応の社外品バッテリーが出て使えるようになった。そして今回Z5になって、それらも使えなくなった。つまり建前上、純正品以外は不可となった。ところが私の持つ古いD600に付いていたEL-15は弾かれて使えなかった。もちろんD750に装着すると問題ないのでバッテリーの故障ではない。つまり現在、全部使える一眼レフ・Z6で使えるもの・Z5で使えるものの三種類のバッテリーが存在することになる=これはややこしい(@_@) 当然バッテリーに印を付けて管理することとなった。いずれZ5対応社外品も出るだろうが…最も言いたいことは純正品でも使えないものが存在するということである(Nikonの説明では純正EL-15.15b.15cは互換性ありとしている)。

場所は近所の紅葉まっ盛りの海住山寺、28mm/F8で完全逆光撮影。

使ってみて上記の印象に書き加えると(根本的にZ6とほとんど同じ)、Z6に比べてシャッターの落ちる感じが少し軽くなったこと、AFの速度が僅かに遅くなり、それに従って合焦に迷いがでることもあった。レンズはやはりNIKKOR Z 24-70mmF4より絞り一段分画質が劣ること、レンズの24mm部のストップがやや甘く、50mmから24mmに戻したときに、つい通り過ぎてしまう(当然写せない)ことが時としてあったこと、ズームリングの動きが軽くなった代わりにザラザラ感があるなどで、全体としてはボディ・レンズ共にZ6を少しスペックダウンしたなと言う感じであった(逆光には非常に強い)…これらはZ6+Z24-70mmF4と比べるとのことでZ5を初めて使うなら気にするほどでもない。しかし大きさ重さが変わらないならZ6でいいじゃないかという意見もあるだろうが、フィールドでは複雑な操作は不要で、簡単便利なのが良いとも言える。特にレンズは24-70mmF4は沈胴を伸ばして使うとD750に24-85mmGを付けて撮影するのと変わらない取り回しで、ミラーレスにしたメリットが多少削がれるように思っている。現在フィールドワークでは軽くて簡単なCanon RP+Canon RF24-105mm /F4-7.1(非沈胴)が使いやすいのも、そのような理屈である。私としてはなるべく簡単小型軽量で、しかし基本性能はFFカメラとしての性能をクリアしていることが条件となる。今の感想としてはAPS・m4/3ではFFに勝てない。Canonにも期待を持っている…今は使い勝手の問題で(Nikonの方が上)RPを使っているが、もし"Kiss R"とでも言うような簡単FF機種が出たら、重厚機種であるR6などと合わせてCanonでシステムを再構築するかも知れない。今まではそれしかないためSONY-α系でボディ・レンズを揃えたが機材の状況は変化している(+私の写真家人生の終わりも迫っている)。Panasonicで出たような20-60mm非沈胴レンズを一昨日Canonに要望のメールをした。

2020.10.17

4/3ボディ・レンズ、その後の追加。E-410/420/520/620。

ボディはE-1を除きすべての国内販売品を網羅した。レンズはどう考えても不要な一部を除きおおむね揃えた。内容は下記(9/6)を改訂した。9/6以降も毎週フィールドに出て撮影を繰り返し(ブログ参照)OLYMPUS 4/3のコンセプトを実証的に体感できた…しばらく忘れていたが、2005年にE-300を導入したときと同様に。

2020.9.6

OLYMPUS 4/3システムについて…以前から書いているように、さんざんテストした上で4/3は「まだまだ使いたいプロジェクト」だ。

LUMIX L-1も1台混じっているが、すべてのOLYMPUS E系ボディを網羅した=E-300以外は中古またはデッド品である。OLYMPUSのカメラ事業部が売却されて、今後はサービス体制も悪化するのが目に見えているためか、「もう終わり派」と「使い続けたい派」のバランスで4/3ボディ・レンズの動きが激しい。もちろん前者が多いため(店は在庫にしたくない派)かなり安くなっている。この機会に何台か厳選して購入、下の通りほとんど新品同様品が多い…筆者は当然後者で、これで一生分が揃った。E-300/330/L-1はほとんど筆者の使用ショットで、少し多めのE-3/E-5はプロ仕様のためたいした劣化になるとは思われず、E-500(これはメンテナンス済みらしい)だけが心配がある程度だ。これ以外にE-1(4/3初号機=どちらかというとプロトタイプのような機械で店頭以外では見たことがない)やE-600系があるが、600系は400系のマイナーチェンジモデル。4/3末期には旧モデルのマイナーチェンジ版が多く、輸出向けにも(海外では一眼レフの人気が高い=E-400は最後のコダックセンサーモデルで、Panasonicとの契約で国内では販売されなかった/逆輸入の良品は今も高価に取引されている=以降の機種はすべてPanasonicセンサー)何台か「寄せ集め」的なモデルも存在する。当時は巷で4/3の終焉は囁かれていて、E-620(2009)の発売時にはOLYMPUSでも廃止が決まっていたのだろう。反対に最後のモデルであるE-5(2010)は開発・研究されていた技術の粋をすべて投入した、それなりの数の居た4/3ユーザーのためのボディだったのだろう、これは別格に素晴らしいボディである。OLYMPUSボディの全体的な問題として内蔵リチウムバッテリー(設定記憶用)が弱く、E-30/410の年月日設定が電源オフで消えてしまうことだ(知人のE-3でも同様のことが起こった)使い込まれていないにしても、どれも10数年前の製造なので劣化しているのだが、他のメーカーでは覚えがない現象のため特記しておく=ただし年月日以外の設定は保存されているのでバッテリーだけの問題ではないかも知れない。それにしても、実質的にたった7年で終わった規格だが、後のm4/3の成功を見ても(これも現在は怪しくなってはいるが)本当は大きな可能性があったと思われる。写真にはE-410/620/ZUIKO 9-18mm/F4-5.6は写っていない。

8/25現在のショット数...E510以降は購入時(10/17改訂)。

E-300/10,231

E-330/5,924

L-1Panasonic)/5,766  ここまでの三台はほぼ筆者の撮影ショット数(新品&デッド品)。

E-5/20,710  友人所有品を譲受。

E-30/2,249  同上。

E-510/1,450  以下が今回のプロジェクトによる購入品。

E-500ブラック/16,974  E-500シルバー/5242

E-3/14,200

E-410/250

E-620/4,259

E-520/2,246

E-420/728

E-1/32,800

レンズは、ZUIKO 7-14mmF4.ZUIKO 9-18mm/F4-5.6.ZUIKO 11-22mm/F2.8-3.5.ZUIKO 12-50mm/F3.5-6.3.ZUIKO 14-42mm/F3.5-5.6(これは2本).ZUIKO 14-45mm/F3.5-5.6(これも2本).ZUIKO 14-54mm/F2.8-3.5.ZUIKO 40-150mm/F4-5.6.ZUIKO 35mm/F3.5 MACRO.ZUIKO 25mm/F2.8.SIGMA 10-20mm/F4-5.6.SIGMA 55-200mm/F4-5.6.Leica D Vario-Elmarit 14-50mm/F2.8-3.5 ASPH。  参考=4/3レンズ

2020.8.14

こちらはNikonのフィルム時代末期からデジタル時代の初期にかけてのAFレンズ(全部FFレンズ)である。詳しくは下記を参照。結論的にはどのレンズも最新レンズには比べられないが実用は可能だといことである。ただしCanonに比べると製品のバラツキが多いと思われた。「不変のFマウント」を維持するのは難しいのだろう。 この中ではNIKKOR 24-50mm/F3.3-4.5とNIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6Gが好いと感じた(私見=古いレンズにはかなり偏った価値観を持っている…性能だけなら最新レンズが良い訳で、それなりの個性が欲しいのである)。

上段左から、NIKKOR 24-85mm/F2.8-4D・NIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6G・Nikkor 28-105mm/F3.5-4.5D・NIKKOR 28-80mm/F3.5-5.6D・NIKKOR 24-50mm/F3.3-4.5・NIKKOR 18-35mm/F3.5-4.5D・NIKKOR 35-80mm/F4-5.6D。

https://www.nikon-image.com/products/nikkor/discontinue_fmount/

https://www.nikon-image.com/enjoy/life/historynikkor/

2020.6.21

コロナ禍が始まって以来3ヶ月近くに渡ってNikon/Canonのフィルム時代のAFレンズを渉猟してきた(価格は3000-9000円)…Canonも今日で終わりだ。左からCanon EF24-85mmF3.5-4.5.Canon EF28-80mm/F3.5-5.6 IV.Canon EF28-90mm/F4-5.6 III.Canon EF28-70mm/F3.5-4.5 II.Canon EF28-105mm/F3.5-4.5.Canon EF20-35mm/F3.5-4.5で、1988年製−2002年製のレンズである(中にフィルムEOS-1で使っていたレンズが2本ある)。どれも実用性は充分あり、現在のレンズより軽くて小型でフィールドワークに持ち歩くには良さそうに思う。全体的傾向としてはレンズ構成枚数を多くし、非球面レンズを多用して各収差を徹底して取っているように思われる=絞り開放から1-1.5段絞ると完了する個体が多く、その代わり絞ってもあまり変わらず、絶対的な解像力は現在のレンズには及ばないかも知れないが、どれも安定した画像が得られる(Nikonには癖のあるレンズもあった)。そしてポジフィルムの特性への配慮か、全体に1/3段程度暗めに写るように思われる(したがってCanon 6Dは明るめに撮ってハイライト階調優先モードとするべきか?)。すでに優秀なFDレンズ群を切り捨ててEOSマウントに変更し、早くからAE/AFへの完全対応を目指していたこともあり、モーター速度や音に古さを感じることはあっても、動作や確度に新旧の差はない(Nikonは「不変」ながら数々の制約や矛盾を感じることがあった)。レンズとは関係ないが、今回多くのテスト=解像力やコントラスト、絞り値での変化、天候条件、逆光耐性…etc、でボディについてはCanon 6DとNikon D610を比べてみるとAWBや評価測光、jpeg育成(要するにボディ補正)においてはNikonがまさっているとも感じられた。CanonはRAW撮影で画像の後処理が向いているように思われる=もちろん筆者はよほど重要なモノしかRAW保存しないので(必ずRAW記録するのはLeica M9系とFOVEONだけ)設定をかなり神経質に煮詰める必要があるだろう。何を熱心にしているのかはミラーレスカメラのEVFばかり見ていると眼が疲れるためで、一眼レフ回帰を探っているのである。Canon 6D+Canon EF24-105mmF4Lでは重さで1日保たないのである。

こまかな製品説明は下記のサイトを見て欲しいが、レンズ選び(基準はA品)よりも純正のフード探しに手間取った=ほとんどが製造していないために中古良品がなかなか見つからない(Nikonは更に難しい)。

*ここにCanon EF20-35mm/F2.8Lが加わった。

https://cweb.canon.jp/ef/lineup/old-products.html

https://global.canon/ja/c-museum/series_search.html?t=lens&s=ef

https://cweb.canon.jp/cgi-bin/ef/accessary.cgi?select_category=C0007

2020.6.14

下のCanon EF28-80mm/F3.5-5.6-IVに次いで、デッド品のCanon EF28-90mm/F4-5.6-IIIがやって来た...読者の人の多くは20年も前のレンズのデッド品なんて、といぶかることだろうが、これは長く写真家をやっていると何度も経験することである。型落ち製品や極端に人気薄製品が「新古品」として中古業界に流れるのである(おそらく隠密な在庫処分=以前ミノルタが大量在庫のコンパクトカメラを値崩れ防止の意味で産廃ゴミとして捨てていたのが発覚し問題となった)。フィルム時代に、あるCanonに強い有力店で型落ちのFD50-135mmと人気薄なCanon T80(専用のAF35-70mm付)の新品を「中古品」として半額以下で買ったことがあり、親しい店員に聞くと、メーカーの在庫品を安く仕入れて「未使用中古品」として売っているとのお話しだった…普通価格では売れないし、新品としては売れないし(先に正規価格で買った人の反発がある)、まして左記の例のように捨てる訳にもいかず、そのような販売方法となったのである。 今回は梅雨の暇つぶしにCanonのフィルムEFレンズデッド品を2本探して購入したのである。Nikonの同種レンズとの撮り比べが面白い。フィルムカメラ時代末期AE/AFの完成により一眼レフの大衆化が始まり、最初はミノルタαに負けたが、NikonやCanonが本格的に取り組んだレンズ群を何本か試してみたのである...最後はKissの勝利となったが(デジタル一眼レフとなった今もCanonの優位は続いている)、より軽く、より小型に、そしてボディも含めて安価で良い性能を追求した。レンズ製造そのものはおそらくレンズメーカーへのOEMだろうが、設計は独自でNikonは6枚/7枚玉(Nikon自身も書いているようにヌケの良さ)、Canonは10枚玉(FD時代からのSSCコーティングに自信があったのだろう...レンズ枚数を増やして徹底した収差補正)で臨み、今テストすると、当時には結果的にどちらも意図する性能を出せたようだ。Canonの勝利はEOSマウントへの転換を断行したためであろうと思っている(私も含めてFDレンズユーザーは大迷惑したが...許せるのに10年以上かかった)。

Canon EOS Kiss 7のキットズームで、フィルムKissが新型になると共にIII型までなったものである。これはキットズームとしてボディと共に販売され、単体売りはしていない。非常に軽くチープな造りではあるが、旧型から改良され(AF=静かで速い、非球面レンズを使用し画質も改善)デジタルボディで使っても違和感はまったくない。58mm径のため汎用フードは簡単に見つかる。Canon EF28-90mm/F4-5.6 III

やはり28mmF8での曇り空下の近接撮影…現行レンズと比べても遜色はない。全体のテストでは、28mmは絞り開放F4から使えるが周辺にCanon EF28-80mm/F3.5-5.6-IVに比べて乱れがある。これはF5.6半で解消し、全体にCanon的な個性である、開放から良くて、その代わり絞っても変化が少ないという性質は同じだ。50mmは開放F4.5から/90mmは開放F5.6から、いずれも整った画像が得られる。

Canon EF28-90mm/F4-5.6-III

2020.6.10

先日のCanon EF20-35mm/F3.5-4.5に次いで(レポートはブログに)1996年発売のデッド品(4680円)Canon EF28-80mm/F3.5-5.6 IVが出てきたので購入した。20年以上前のレンズの新品があるのが不思議だが(2本あったようだ)フィルム時代末期にNikon・CanonのAFボディのシェア競争で数多く造られたキットズームの1本だ(これは何と同レンズの4型)。どんどん改良されて売れ残ったものがどこかの倉庫に眠っていたものだろう。NIKKOR 28-80mm/F3.5-5.6Gとソックリのレンズで、おそらくはレンズメーカーのOEMレンズと推測される。面白いのはフードが汎用性の高いEW60Cと紹介されていて、とうぜん取り付けられたのだが、このレンズはピント調整で前玉が回転するタイプなので花形フードも同時に回り、ケラれるかも知れないと思った。しかし実験すると28mmでも、どの角度でもケラれはなく、かなり光路に余裕を持たせて作られていることが分かる(それも汎用性を重視したのだろう)...それならいっそ以前のように丸形フードでも良さそうに思うが、それが流行というものだろう=筆者は古いタイプの写真家なので上下左右のない丸形が好みである。

Canon EF28-80mm/F3.5-5.6 IV

28mmF5で近接撮影…いい雰囲気で写る。テストでも28mmなら開放のF3.5では中央以外はふわりとした描写になるが(流れは見えない)F5.6で全面にピントが来る。F8で最高画質となり、F11で回折の影響かエッジが丸みを帯びてくる。50mmなら開放F4.5でごく周辺を除いてピントはキチンと来るし、あとはF16まで深度が深まるだけの使いやすい性質の絵である。80mmも同様の結果で、NIKKOR 28-80mm/G&Dより安定感があった(Nikkorのちょっとした癖も悪くない…)。小型軽量、筆者にとっては悪くない実用的な選択肢と言える(島歩きもFF一眼レフを目論んでいるこの頃)。ボディのCanon 6Dもとても使いやすく2型に進む気がしない。

生産終了EFレンズ ここにも載っていないレンズも多い…現在Canonはキットズームを多種造らずに、単売レンズをキットとしていて、レンズの種類は多くないしレンズの耐用ライフも長めである(筆者は良いことと思う)。

2020.5.30

NIKKOR 35-80mm/F4-5.6D

またフィルム時代のレンズを購入(2280円!=フード&フィルターの方が高い)...上のサイトにもあるとおりNIKKOR 28-80mm/F3.5-5.6G(6枚玉ズーム)と同様のレンズ構成で、前群の口径や屈折率を小さくして設計されたもののようだ(いやこちらを基本に28-80mmGを設計改良したものだろう)。レンズ口径が52mmのためにNIKKOR 28mmF2.8Dのメタルフードを取り付けた(35mm用だとケラれる可能性大)。レンズは全体がタル型で、見てみると多かれ少なかれ、この時代のNIKKORはこのようなエンタシス的シルエットである。少しでもホールディングを良くしようということなのだろうか…現在は多くが寸胴タイプである。ついでにNikonの純正部品(とても安価)でD750のファインダーを角形から丸形に変えた…特にメリットがある訳ではない(デメリットもない)がカッコをつけただけである(最近は実用一点張りから遊び的な要素も考えるようになった)。

*と書いている間にNikonに詳しい友人から指摘があり、このレンズは後期型の8枚玉の35-80mmF4-5.6Dと判明した(前期型は確かに6枚玉=NikonはCanonとは違って多種のキットズームを出している)…ネット通販の掲載写真とはどうも違うと思っていた…なんだか得をしたような騙されたような…どうりで「前後キャップ付」がバックキャップが無かったり、その代わりフィルターが付いていたり、プラマウントとメタルマウントの違いが写真と実物であったり....まぁ顛末はこの辺にしておこう。複数個の同一名の商品があって適当に配送したように思われる。

35mmF5.6で近接撮影...性能は何も問題はない。フィルム時代のレンズのためにレンズだけで収差を可能な限り取っているために、最高解像力は今のレンズに敵わないが、絞り開放から無難な結像をするしボケ味も率直だ。フィルム時代のAFレンズ(充分な性能)が2000-5000円で数多く出回っている。この度Canonの1本も含めて5本の旧レンズを試したが十分実用の範囲でFFボディの性能についていっている。過度なスペック主義にこだわらず、時にはこれらを生かすことも考えて欲しい。単焦点の古式レンズはそれなりに再評価されている昨今である。

2020.5.27

先般のNIKKOR 28-80mm/F3.5-5.6Dに続いて、下記Nikonサイトでも数あるNIKKORレンズの中でも設計者をして名レンズとして称えているNIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6Gを購入した=フィルムカメラ時代のキットズームの草分け的なレンズで(ほとんど未使用に近い/フィルター付きで3610円であった)今日届いてさっそくテストしてみた。もちろん5400円で購入した同程度のDレンズと比較した(ボディはD750)。

NIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6G

まず28mmで絞り開放〜F5.6あたりまではどちらも中央部は同じぐらいの結像で現行品のキットズームともそれほど変わらない=フィルム時代のレンズなのでレンズだけで収差はある程度補正されている。ただしGレンズ(史上初の6枚玉ズーム!)は周辺の収差補正が足りなくて同心方向の流れが見られた。Dは7枚玉で良く補正されていて周辺まで緩めではあるが実用域である。そしてF5.6を越えるとGレンズの周辺収差も消えて全面にピントが来る。Dは絞ってもそれほど画質は向上せず、GレンズはF11まで少しずつ画質は良くなっていく。絞りを開けるとD、絞るとGという結果だ。 望遠側は明らかにGレンズが開放F5.6から良くて、それは絞っても変化は少ない。

庭で近接撮影を試みる(70mmでF5.6)…やはり近接になるとアウトフォーカスによるボケだけではなく周辺部は収差によるボケが見られ(この場合左下)Dに比べると綺麗なボケとは言えない。ともかくCanonと違ってNikonは数多くの異種レンズを造ってきているので、安価なレンズ(特にキットズームやサードパーティ製品)が多く、手軽に楽しめる/要注意は下にも書いたように制約があるため、なるべくDかGのレンズにするほうが良さそうである。

2020.5.21

新しいレンズ(中古)がやって来た…Canon EF24-70mm/F4Lである。あまり評価の高くない(その割りに価格は高い)レンズなのだが、評価の高くない理由の代表的なものは「Canon EF24-105mmF4Lと大差なく、それなら望遠側の伸びた方がいい」と読みとれた。そこで望遠を多用しない(近寄れない場合、仕方なく使う程度)私としては設計に無理のないはずの24-70mmを試すことにしたのである。名レンズとして人気のあるCanon EF24-105mmF4Lも持っているが、これも安価なCanon EF24-105mmF3.5-5.6とそれほど変わらず、少しでも小型で歪曲収差の小さなレンズを求めていたのである=24-105mmではjpegでボディでの収差補正でタル型の歪曲が取り切れていない。新品はともかくとして中古(ほぼ新古品)では24-70mmは安いため見直すことにした。 ついでにフィルム時代のデッド品のストラップを購入した(さっそくRPに付けた)現在の幅広派手気味のネックストラップは好まないためである=写真のCanon 6Dにも色は反転しているが昔のCanonのデッド品を付けている。少し前にはとても安く売っていたが、ほぼデッドストックが無くなったら昔の定価で販売されている(私以外にも欲しい人が居るようだ)。

薄曇り、アトリエの玄関側からF8/24mm。

もう意味が小さいので等倍テスト画像は出さない…テストの結果は上々で、24mm絞り開放から周辺まで使え、少しピントの丸いところもF5.6で解消されて、あとはCanonレンズ全般に言えることだが絞っても大きく変化はない(望遠側も同様)。歪曲も24-105mmF4Lより小さいし、逆光にも強いことも分かった。望遠が70mmで充分な人にはこのレンズを勧めたい(大きさ・重さは多少小さくなった程度)。おそらくSONYと同様、24-105mmより24-70mmを多用することとなるだろう。 ひとつだけ注意点、長期生産レンズのため中古の場合使い込まれているケースもあり、なるべく新同品を動作確認してから買うこと(中古の通販には懐疑的だ)。昔と違ってレンズも絞りやAFにモーターを使い、可動部や接点がいくつもあり、使い込まれたモノは問題を持っていることもあるからだ。

2020.5.12

下のNIKKOR AF-S 24-50mm/F3.3-4.5レンズの接点不整合(画質的には満足できる)がCPUの不調かも知れないとの意見もあり、まぁ絞り優先AE、F5.6-7.1で撮ればイイかと思っていると、同じ店でNIKKOR 24-50mm/F3.3-4.5Dの程度良好のモノが入荷したとの知らせが届いた…それで今日3000円ばかりの追金で、まったくデジタルNikonボディに適合したレンズと交代した。

どちらのレンズもレンズ構成が同じなため写りは同じと云っていい。しかし個体差があってワイドはDレンズの方が半絞り分良くて、逆に50mmでは半絞りAF-Sレンズの方が良かった。写真は逆光テストで(P撮影/24mmF9)、小さなゴーストが出るぐらいで何も問題はない(太陽は電柱の真上)。ワイド中心に使うので私にとっては良いレンズと言えるだろう(なにより小型軽量)。

2020.5.1

第三弾…予約発注していたCanon RP+Canon RF24-105mm /F4-7.1キットモデルだが、これもコロナ禍のため4/9発売が4/30夜の到着となった(何とか5/7までのキャッシュバックセールには間に合った)。今日少しテストしてみると、ボディはチープではあっても必要充分な性能・機能をもっている。今回の購入目的は「小型軽量なFFカメラ」だったため+Canon RF系も一応試したかったため=ボディ・レンズ共々に期待を持っていた。レンズは値段相応ということで、たとえば価格が倍もするSONY FE24-105mmF4Gより全体の画質は劣後するが、実用的には問題ないレベルだ....絞り開放F4では周辺部が緩んでいて、F5.6-8と絞るうちに改善されていく。35mm-105mmの焦点距離では開放(と言ってもF5-7.1となる...)から全面に問題は感じられない。望遠側が暗すぎるとの指摘の多いレンズだが、高感度が強くなったデジタルカメラでは問題とならない(ボケ味の軟らかさだけが人によっては気になる程度だ)。ボディの軽さは特筆でき、視野率が低いがEVFも高精細モードで見るとキレイなものだ(電気は喰いそう)。各機能も割り切っていて不必要なものはない。気になった点はSCNモードで電子シャッターが選べるのだが、その細かな設定がほとんどできず、できる範囲で(この場合は露出補正)設定しても記憶されず、PASMから移行したり電源を切ったりしたあとONにするとデフォルトに戻ることである。そもそも電子シャッターをPASMで設定できないのも不思議だ(私は頻繁にサイレント撮影をおこなう)。ぜひファームアップで改善して欲しい。さらにもうひとつの問題点は同じ条件で24-105mmの各焦点距離を各絞りでテストしたとき、評価測光にばらつきがでたことである。今回の場合は24-35mmで露出がそれより長い焦点距離よりオーバー(0.5段ぐらい)になったことで、「ワイドだから」では済まされないことと思われる。まだ未完成感はあるが、すでにR5/6などの開発も発表されていてCanonはFFミラーレスでも覇権を握る日がいずれ来ることだろう。私としては、高機能機よりも「Canon EOS Kiss R」(勝手な命名)とでも言うような、軽くて簡単に写せて安価、でもそれなりにチャンと絵ができるような機械を望んでいる。APS-Cカメラで高機能なα6000系やFUJIFILM X系と比べて、ごく安直なCanon EOS Kiss Mが悪くなかった経験からそのように言うのである。もちろんCanonにもCanon M/M3と高い授業料を払って知り得たことなのであるが…Canonは商売上手とよく言われるが本当のことである。 だがたくさん持っているフルサイズカメラをこの1ヶ月半、とっかえひっかえ使ってみての感想は「もう十分分かった」と結論が出た。ボディはこれぐらいにして(私の目的では充分な進歩だ)Canon RPを最後にして、今後は用途に応じて使い分けていきたいと思う...もちろんFFが中心となるにしてもAPSやm4/3カメラも含めて。

2020.4.30

暇になった写真家の悪い習慣の第二弾...SAMYANG AF24mm/F2.8が逆光での特性を除いてたいへん良かった(画質はほどほどだが、小型軽量:AF速度/精度がTAMRON 24mmF2.8/Diより良好)ので、しばらく前に発売されたSAMYANG AF18mm/F2.8をスーパーワイド単焦点として導入した。やはりTAMRON 20mmF2.8/Diより速くて画質も良好である。ただしAFは24mmよりは多少遅い。テストすると絞り開放は周辺部に流れが見られた(中央部は開放から問題ない)…F4-5.6と絞るとぐっと良くなり、もっと高価なレンズにも迫るように思われた(24mmより逆光にも強い)。TAMRON 17-28mmF2.8/Diという強力なレンズを持っているのに…と言う人も居るだろうが、α7と共に軽くて小型のFFカメラが欲しくての探索なのである。

2020.4.29

今回導入したのはNIKKOR 24-50mmD/F3.3-4.5....この2002年発売のレンズと同じレンズ構成・外装のレンズでボディとの情報のやりとりをする電気接点をデジタルボディ用に変更した。さてテストの結果は24mmでは絞り開放から良好で周辺部に流れが見られた。そしてF4-5.6とするにしたがい周辺部も改善される。F5.6半程度で全面が良像となる(NIKKOR 24-85mm/F2.8-4Dより良い結果である)。50mmでは絞り開放F4.5から全面にピントが来て絞っても大きくは変化がない。ここで先に述べた電気接点の変更による問題が見えてきた。絞りがF8以上に絞ると像が露出オーバーとなるのである。ボディ側はF11となっていても(exifでもそうなっている)レンズ側が絞らないのである(テストは絞り優先オートでF値を変えていく)。試しにPにして空など明るいところを狙ってもF10より上がらずにシャッター速度だけが上がっていく…すわ故障と思ったが設定をフルマニュアルにすると絞りはF22まで絞ってシャッターが切れることが分かった。要するにマニュアル設定にしなければF8-10ぐらいまでしか絞られないのである。解決法は簡単で、ボディA設定で絞りをF5.6-8にして撮れば良いと言うことである。Fマウントを守るために何度もマイナーチェンジを繰り返し「制約あり」のひとつなのだろう。

Nikon Dfのマニュアルを見ると、使えるレンズとして「制約」を色々とタイプ別に書いてあり、このレンズはどうやら「D/E/G以外のCPU付きレンズ」のようである。Dfは長いFマウントレンズのすべてを使える規格となっているらしいので試してみるのもいいだろう。私はボディ制御のAモードF5.6-8の設定で問題ないのでこのまま使うつもりである。

これは50mmのF6.3、現行レンズに比べるとあまり近接はできないが、全体にみると比較的しっかりと写る。上記「制約」を守れば使えるレンズとなるだろう。先般購入したフィルム時代のNIKKOR AF28-80mmF3.5-5.6ではこのようなことは無かったのでDレンズより前のレンズでは要注意である。

2020.4.28

NIKKOR 24-50mm/F3.3-4.5を導入(Dの付かない無印=レンズ構成は同じ)…20年ぐらい前のフィルム時代のレンズだ。値段はたったの6000円...一眼レフ用のAF初期のレンズは安くなっていく。店にはこれのDレンズもあったが、明らかに外もレンズ内もこちらが綺麗だった。もちろんその場で動作の確認もしたが一抹の不安もあった。しかしAFは速度/精度共に現行レンズと変わりがなく、室内を写した限りでは絞り開放から必要な画質が得られた…NikonのFF一眼レフはボディを5台も持っているのに24mmを含むズームがCanonに比べて今ひとつであった(NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dは良好だが大きく重い)。望遠側はそれほど必要がないがワイド側は引きのない場所での撮影がしばしばあるため24mmが要るのである(20mmとなると不自然になる)…それなら単焦点24mm/28mmが良いのでは?となるが、やはり時に構図やパースの都合でズームであるのが便利(島歩きなど、交換レンズを持つのが面倒なせいもある)で、先日はやはり中古AのNIKKOR 24-85mm/F2.8-4Dを導入したのだが、これも周辺部に少し不満がある(NIKKOR 24-85mmGも同様)。いっそズーム比の小さなこれを試してみることにしたのである。設計に無理がなく比較的軽くて小型なのもいい。明日はテストをしてみよう。

2020.4.17

幸運により手に入れたLeica M-E Typ240に、2011年にOLYMPUS E-PL2用に買った外付けEVFを取り付けてみた(エプソン製でM240用のものと同等品)...何か設定やファームウェアが要るかも知れないと思ったが、無調整で使用ができることが判明…さっそく外に持ち出した(Leica M-E Typ240も初めての実写)。EVFは発売当時はかなり高精細な部類だったが、今となっては「取りあえず使える」レベルだろう。OLYMPUSのボディに取り付けたよりファインダー像はクッキリしない。しかし使ってみると、このEVFにはメリットがハッキリとあることが分かる。まずデメリットは、1.嵩張る。2.電気を食う。 メリットは、1.一応ライブで見られるためレンジファインダーの弱点である視差がなくなる。2.望遠レンズがフルフレームで見られる=ただしEVFでピント合わせをするより距離計で合わせた方が楽である。3.28mmより短いレンズを頼りない外付けファインダーでなく正確な画面で見られる(私はワイドを多用するため便利)。4.測光がマルチスポットとなり、普通撮影時の中央部測光より使いやすい。5.3にも通じることだがファインダーにフレームの出ない25mmだとか40mm60mmなどの中途半端な焦点距離のレンズも勘に頼らず使えること(マウント遊びはしないので距離計連動のレンズに限った事だ)。 2/3/5は距離計でピント合わせをしてEVFで構図を決めるという手順となり面倒だが、古式のファインダー派の私にとってLVで撮影するより遙かに自然に撮れるのである。

近所の公園にて。ボディのダイナミックレンジも想像より悪くない。

1985年製。

 

2020.3.31

OLYMPUS PEN-F+LUMIX 14mmF2.5G-IIの逆光テスト。家の間からまともに夕日が入っている条件…全体にOLYMPUS PEN-Fは硬めの設定だがナチュラルでもよくシャドウ・ハイライトのバランスは取れている。最悪の条件でもゴースト・フレアは比較的おだやかで、オリジナル画像の拡大を見ても画質低下は最低限であった(ZUIKO 12mmF2より良好)。記念品的な考えで購入したが、2年経ってまた使ってみる気になったのである。設定はかなり難しいPENシリーズ最後のカメラだ。

2020.3.18

下記は友人からの情報による。

18mm、24mmのMレンズがなくなり、比較的安価なズマリットシリーズもディスコン。

Leica is going to discontinue the following M lenses after the remaining stock have been sold.

Super-Elmar-M 18mm F3.8 ASPH
Summilux-M 24mm F1.4 ASPH
Elmar-M 24mm F3.8 ASPH
Summarit-M 35mm f2.4
Summarit-M 50mm f2.4
Summarit-M 75mm f2.4
Summarit-M 90mm f2.4

2020.3.11

コンデジシリーズの最後は初代SIGMA DP1だ(以前にも紹介した)。28mm画角のAPS-C/FOVEONセンサーの小型機である。これは画質が素晴らしいので「レスキューカメラ」などとは言えず、これだけ持って写真散歩にちょうど良いカメラだと思う。写真は例によって中央部の切り出しで、絞り開放のF4では甘さが残るがF5.6にすれば全画面何も問題はない=ただしRAWで撮って純正のSPPソフトでのjpeg現像が前提である。jpeg記録にするとシャープネスはまずまずとしても色味が良くない(RAW/jpeg同時記録は不可のためRAWも見られるビュアーソフトは必須だ)。その代わりRAWでも1枚12MBぐらいなのでデータ量としては問題ないだろう。機械は相変わらずあらゆる点(AFや読み込み)で極端に遅く、敏速なスナップなどは不可能である。

SIGMA DP1

オールマィティとはまったく言えないがdpシリーズ中で唯一ストロボが内蔵されている。可動レンズバリアは社外品。

2020.3.10

 CASIO ZR20

レスキューカメラの3...PENTAX LS465と比べると大きい(LUMIX LF-1は更に少し大きい)が範囲内と思われる。今はコンデジから撤退したようだが、私見ではコンデジの中ではカシオは最も先進的だったように思う。各機種、起動・AF・連写の速度が高くて「ハイスピードカメラ」とも呼ばれていた。3台のコンデジは選ぶのが難しい…どうせほとんど使わないという点では小型のPENTAX LS465、画質優先ならLUMIX LF-1、面白さならCASIO ZR20....あと2-3台古いコンデジがあるが、特徴のハッキリしたこの3台に絞られた。

ワイド端の25mm画角での中央部切り出し、周辺部も含めて画質はPENTAX LS465をかなり凌いでいる。絞りはやはりPのみのためF3.9(開放はF3.5)になっているが、それでも楽々合格点と言える。 そしてこのカメラの特徴としてハイスピードシャッター(最速秒間30カット)を生かしたHDR撮影+アート撮影=数カットを超高速連写してカメラ内で合成するのである。下は"HDR ART"モードの無加工写真…記録写真家である私はこのような写真はほとんど撮らないが、カメラ機能としては独自性があって面白いと思う。

川崎大師にて。

2020.3.9

 Panasonic LF-1

普通のコンデジより少し大きな1/1.7センサーを積み、ストロボ、EVFやLeicaブランドの28-200mm画角ズームが付いて、それでいて小型のLF-1を見てみよう。このカメラ、2013年当時非常に理想的なサブカメラと期待して友人2名と共に買った…しかし友人達の機械はどちらもトラブルを起こして、保証で直しても信頼感がなくなって、私のボディはトラブルはなかったものの「サブカメラ」が信頼できないとなると持ち出せずに今日まで来た。小型化に無理があったのか、比較的早くに生産販売を止めて、LFシリーズも後継機は出なかった。

絞り開放F2、ワイド端28mm画角での撮影の切り出し画像…ちゃんとPASMダイアルが付いている。まず周辺部も含めて問題なく使える。ただし絞ってもあまり変化のないレンズである。この小型さならレスキューカメラとして持てる範囲だ。ただし機能に比べてバッテリーが弱く3個は持たないと安心できない。

2020.3.8

Zeiss Vario-tessar FE16-35mmF4のTAMRON 17-28mmF2.8/Diとの比較をしてみた。逆光性能は下の方に記載のとおり優秀だが、16mmのF4開放の中央部を切り出すと、TAMRON 17-28mmF2.8/DiのF4像と大差はない。しかし周辺部に差があり、やや劣っていることが分かる(ほとんど同じだが)。価格や大きさを考えるとTAMRON 17-28mmF2.8/Diの方が使いやすいことになる。ただしTAMRONが28mm止まりなのに対してSONYは35mmまで伸びている点は考慮しなければならない。

F4...開放としては良好。

2020.3.7

今日は別のコンデジ(コンパクトとは言えない大きさ...)を試す。Canon G1X-2は一世代前のG1X(いずれもCanon純正1.5インチセンサー=m4/3とAPS-Cの中間サイズ...センサー内作の強みで、このようなモノが作れる)がとても良かったので更に進化した2型をCanon 6D/5DIIIのサブカメラとして導入したものである(絵造りの傾向が同じなのでサブは同一メーカー、なかんずく同一カメラが理想だ)。当然車での撮影が前提となる。ところが下にも書いた「故障」カメラとなった。6Dで撮影していて、少し歩くために持ち出したCanon G1X-2の複雑繊細な可動レンズバリアが開かなくなったのである(故障自体は保証期間内だったので無償で修理となった)。レンズキャップが要らなくなる替わりに、このレンズバリアがむき出しになり、少しの接触でダメになったようなのである。Canonもそれを理解していたらしく3型では元に戻してレンズキャップ方式とした。とは言えカメラの性能・使い勝手がいいので、フード取付用アダプターを利用してバリア前に58mmフィルターを付けて保護して使用することにした(バカげたことだが他の可動バリアカメラもそうしている:GR/Nikon COOLPIX Aなど)。そして2型が製造中止時に半額となったので更に1台購入した。サブとしてではなく気軽な撮影用に活躍している(理想はこの手のカメラかも)…もちろんレスキューカメラとしては大きく重いために不可だ。

44mm画角の中央を切り出した。絞り開放F3.9、さすがにレンズ・センサーに最適化されているだけあって24-120mm画角のどの焦点距離であっても絞り開放から周辺部も含めてよく写る。フルサイズカメラでもレンズ固定で24-105mm(24-70mmでもOK)程度のものが出れば欲しいと思っている。このカメラはズーム操作もレンズ鏡胴側に設定できるため(そしてステッピング機能も使える)操作性はミラーレスに近いものがあり、良く考えられていると感心している。3型になってセンサーがAPS-Cとなって少し独自性が失われたためCanon G1X-2を2台としたのである(+G1X-1)。

逆光性能はフレア・ゴーストは目立たないものの、コントラストが著しく落ちて芳しくないが一応合格点としておこう。レンズ構成が複雑な上にフードもないのである。

Canon G1X-3 3型、これならCanon EOS Kiss Mを使う。ここまでいくとコンデジの範囲(簡単便利)を逸脱していると思うのである。

2020.3.6

PENTAX LS465

今日は違ったカメラの紹介をしてみよう。メインカメラ・サブカメラという言葉があるが、以前とは違って私は目的を絞った撮影をするためにサブカメラを持たずに歩くことが多い(車には積んでいる)…しかし確かにレンズ交換はしなくても故障のリスクはあるため=離島などではお手上げだ=今までデジタルカメラで撮るようになって15年(年に50-90日撮影に出る)の間に3回故障したことがあり、1回はサブカメラの故障、1回は撮影後の故障、しかし1回は比叡山へ登った時に(山歩きのためサブは持たない)壊れて友人の持っていたサブカメラを借りて撮影した経験がある。やはりサブと云うより「レスキューカメラ」として持った方が安全だろうと思うようになった。そこで以前にオモチャ趣味で買ったPENTAX LS465がまず候補となる/理由は最も小型(名刺大)で比較的新しいカメラだからである。本当はSONY RX100-3が適任(同じ理由で購入した)なのだが、残念ながら故障した=ストロボが発光しなくなっただけで普通撮影はできても「いつどうなるのか分からない」ためにレスキューカメラには不適なのである。だいいち使わないことが前提のカメラに神経を使いたくない。袋は防塵防滴対策のジップ付き時計搬送用の丈夫なもので、カバンに無造作に放り込んでいても埃や雨滴の混入を防ぐことができる。横にあるのは普通の目薬のボトル、大きさの比較のため置いた。

撮影してみると「なんとか使える」レベルである。中央付近はまったく問題がないが周辺は多少怪しい…そして撮影ポジションにPはあってもAはなく、プログラムシフトもできないため、絞りはこのような条件でもF3.9となっていて、それ以上に絞れない。つまり回折による悪影響が出る手前のF5.6-8にはできないのである。ただしAWBや評価測光には破綻はない。バッテリー充電はUSBボディ給電のため(SONY-α7系と同じミニUSB)カメラ・小さな補助バッテリーを1個、ジップロックの袋に入れればOKである。

ついでに逆光テスト…何も云うまい(@_@) レスキューカメラなのだから…。これは1/3.2のコンデジでは普通のレベルである。

2020.3.5

たいして役に立たないテストかもしれないが、私の事情で(ミラーレスカメラばかりだと目に負担がかかる)チェックしてみた。古いボディモーターAFのNIKKOR 50mmF1.4DとレンズモーターのF1.8Gレンズである。ボディはやはり軽さでNikon D750、どちらもF4での中央部切り出しである。コントラストの差は薄曇りだったためDは日光が強く、Gは弱いためで、実際は似たようなものである。 結果は、Dレンズは絞り開放F1.4ではハイライトの滲みが大きく晴れた日には使いにくいだろう。F2でハレは解消され全画面にピントがくる。そしてF4で完了し、あとは深度が深まるだけであった。Gレンズは予想通りコーティングの改良で絞り開放から滲みはない(逆光耐性もGが優れていると予想できる)…しかしピントはDに比べるとF2.8までは甘さが見られF4でようやく追いついた。あとは絞っても両者似たような結果である(さすがに標準レンズには安定性がある)。そして画調としてGレンズの方がやや冷調であった(AWB微調整でカバーできる範囲)。レンズの小型軽量さと描写特性で私の場合はDレンズを選ぶだろう。もちろんAF速は構造的に新しいGがやや速く、ある程度絞って使う人にはGが勧められる。これから一眼レフ(Nikon & Canon)のレンズやボディもテスト・使用を再開しよう…長い間ミラーレスを主に使ってきて「目の疲れ」を感じるこの頃なのである。

2020.3.3

今度はelmarit28mmF2.8ASPHの逆光特性だ...まともに屋根の左上から光が入り込んでいるが、まったく破綻を見せない(絞りはF5.6)…6bitコードレンズとしては古いフィルム時代のレンズ(私は2010年に新品で購入)だが素晴らしい性能である。周辺光量落ちは否めないがM10とのマッチングもM9より良さそうである。

このように非常にコンパクトでもある。2008年頃に登場して、品物がなくて苦労した思い出がある。旧ライカAGから今のライカに代わる頃で、シーベルの商品が1個だけカメラ卸店の倉庫にあったのを譲ってもらったのである…2016年に少しだけ意匠を変えて(フードがバヨネットからねじ込みになった)現在も造り続けられている名レンズと言えるだろう(価格は当時の1.7倍となっているが、他のニュージェネレーションレンズと比べると割安だと思う)。

2020.3.2

天気が良いので、今日はSummarit 35mmF2.4のテストをしてみた。結果は予測どおり絞り開放から問題なく使える画質だ(もうあえて切り出し画像は出さない)。開放F2.4では少し甘さがあるものの周辺まで同じように写っているし、半段絞ってF2.8にすると甘さも消えて、あとはF11まで深度が深まるだけで画質の変化は見られない。F16でようやく回折の影響でエッジが丸くなる。色収差や歪曲もなく、デジタル時代の優秀レンズと言えよう。Summarit 35mmも二世代目で完成したと思われる…Leica M10を使ったのは、6bitコード付きレンズはM10で使用と決めたからである。

F2.8の絵。色が地味なのはボディ設定で彩度を落としているからである。

2020.2.21

そして常用レンズたるCanon EF24-105mmF3.5-5.6を試した。左のSONY FE24-105mmF4Gと比べても長さはともかく軽量でコンパクトなレンズだ。Canon 6D/F5.6/ISO200で撮影、日か下がりかけて太陽光線の力が弱まったせいもあるが、それでも逆光性能は悪くないと思う。Canon EF24-105mmF4Lと比べてもシャープネスだけではなく、こういう点も劣らない優秀廉価版ズームだろう。違いは頑丈さだけかも知れない=それがプロには大事なんだが。

これで3本の同日レンズテストは終わり、また別の日に別のレンズを試してみたい。

2020.2.20

さて昨日の続き…NIKKOR 24mmF2.8Dと同一条件で撮影した。似たようなものだが、やはりズームは構成レンズが多いためかややゴーストやフレアが目立つようだ。もちろん実用の範囲内だろう…それよりボディの違いによる色の出方の違いがおもしろい(AWB)。

F8

参考までにワイド端の17mmも載せておく…こちらも問題ないレベルである。しかし解像線は最新のTAMRON 17-28mmF2.8/Diに比べると甘さが見られ、速度以外のメリットは小さいようだ/一眼レフとミラーレスの違いをどう見るかの問題が最後に残る。望遠系は各社一眼レフ用の充実がまだ続いているようだが、ワイド系はそろそろミラーレスが追い越しているように思われる。もう私は徒歩での一眼レフ撮影は難しいが(最近はFF/APSミラーレスばかり)車での移動撮影は可能なので考えることしきりである。別の選択肢として小型の単焦点と軽めのボディ(昨日のNIKKOR 24mmF2.8D+Dfのような)の組み合わせで歩くことも視野に入っている次第だ。迷いはあるが思い切って「Leicaだけ」も考えている。

F8

2020.2.19

春の撮影シーズンに向けて(写真は年中撮ってはいるが...)レンズテスト…今日は何本か逆光テストをしてみた(シャープネステストはほとんどのレンズで実施済み)。アップするのはNIKKOR 24mm/F2.8D=ボディはNikon Df、絞りはF8、感度はISO200、太陽は画面右上隅でフードレス撮影。昨日のズームに比べるとゴーストの出が大きい。その代わりフレアは少なく、昔のAiレンズと似た雰囲気だ(このレンズ、AFなだけでAiレンズと変わりがないように思う)問題なく使えそうだ…解像力テストでも何も問題はない(特にDfでは)。

明日は同時テストのCanon EF17-40mmF4をアップする。

2020.2.18

2.12のNIKKOR 24-85mm/F2.8-4Dの逆光テストだ....ボディはより慣れているD610/絞りはF5.6/フードレスで撮影、ピントは甘めだが逆光には思ったより強い。これなら安心して使える。 そしてD750より重量バランスは悪い(実重量は同じようなものだがD610が重く感じる)がD610の方がホールドしやすいとも感じた…結局グリップ形状の違い。

2020.2.15

TAMRON 17-28mmF2.8/Diのファームアップがあった…何度か使ったが私の場合、特に不都合は感じられなかった。しかし「その他の小改善」があるかも知れないため実施。そして濃い曇り空の夕刻(相当悪いコンディション)=pm5:35/α7R-II/絞り開放F2.8/ISO250/28mm/中央部切り出しでのテスト結果である。下の絵のとおり何らの問題もない(色味だけは青いが仕方がない)。中央だけでなく周辺部でも破綻はまったく感じられなかった。

間違いなく純正レンズ(私の場合はZeiss Vario-tessar FE16-35mmF4)より良好。ズーム比が小さいことと開放値が一段明るいことはトレードできるが、絞り開放からの画質を云っている(+軽くて小さい)のである。

2020.2.12

上の組み合わせでテスト…絞りはF3.5/24mmでの撮影/中央部切り出し…やはり実用の範囲だが甘い。今回はレンズを見るというよりボディの感じ(D610と比して)を見たかったので、これはこれで合格である=絞ればNIKKOR 24-85mm/F3.5-5.6Gとも張り合えるレンズだ。元々Gレンズもそれほどのシャープネスはないので古いレンズでも差は小さい。AF速も問題ない。ボディについて…D610に比べると随分ホールディング感が異なり、グリップ部がかなり750が細くえぐれている。ガッチリ右手で握る人には良かっただろうが、私のように握るのではなく両手で挟むように持つ人には不適当だ。ガッチリ握るとシャッター操作に軟らかさが欠けてしまうのが難点(その他右手で設定をしばしば変更する人にも「ガッチリ」は良くない)だろう。ただし持った感じは610よりバランスが良いのか、ボディは軽く感じる…誰にも良い理想デザインはなかなか難しいものと思う。D610/750で写りは大差ないのが報告となる(シャッターショックは750で改善されている)。

フィルム時代末期のズームレンズと大差ないのは考えさせられることだ。

2020.2.11

今日は天気が良かったためにsummicron 35mmF2/7elements(7枚玉)の逆光性能についてテストした....このレンズの弱点は唯一"逆光に弱い"と云うことで、各世代のsummicron 35mmF2のうちで最も気に入り、かつ使ってきたものである。ボディはM9/絞りはF5.6だ。ゴースト・フレア共に派手に出て、逆光で使うのにためらわれる写りである。暗い場所での点光源にもゴーストは発生しポジが上がってきた時にビックリしたものだ…つまりこのレンズを使うときはレンズに直接太陽光が入るようなシーンでの使用を極力避けることである(工夫が要る)。使用レンズは末期モデルのマルチコートなのだが、逆光に関しては2ndモデル(6枚玉)より気を遣わないといけない。

2020.2.9

夕刻、太陽が出てきたので、Leica Qの逆光特性についてテストした(太陽は例によって画面内左上/絞りはF5.6)。以前にもフィールドで経験したことだが、かなり特殊な結果となる。まず基本的には逆光には強いということで、もうひとつはレンズの何面かは分からないが、ある1面からの緑色の面間反射だけがゴーストとなって現れる点である…そしてF8に絞れば小さく目立たなくなり、絞りを開ければゴーストが広がってかえって薄くなる。常用絞りがF5.6のために気になる場合も出てくるのである。もちろんEVFなのでファインダーで確認できる。

2020.2.2

elmarit28mmF2.8 2nd

今日の夕刻、ちょうど良い位置に太陽が出ていたので逆光テストをしてみた。絞りは最も多く使うであろうF5.6・ボディはLeica M Typ262・太陽は画面内左上の隅だ。フィルム時代と同様逆光には弱い…特に硬めのゴーストがコロコロと出る。太陽を少し外すとゴーストが減り、フレアが増加する=たぶん現代のレンズと異なり前玉の曲率が大きく画面外の光が多く鏡胴内に入り込むためだろう。もちろんマルチコートではない…ゴーストが出るのは問題ない(映画などでも多用される眩しさの表現となる)がカーテンのようなフレアは感心しない…その辺が難しいところだ。RF機のため撮った後でないと分からない。全体の色味が下のTri-Elmar 28-35-50mmF4と違って黄色っぽいのはどうした訳だろうか?順光の時は大差ない。なかなか深いレンズの旅だ。

2020.1.30

BESSA-Tに…特に意図はない。

Tri-Elmar 28-35-50mmF4の28mm(Leica M Typ262にレンズポジションあり)の絞り開放の左上辺部切り出し…甘さもあるし、倍率色収差も見られるが、夕刻の斜光線での絞り開放F4として見るとこんなものだろう。中央部はelmarit28mmF2.8には及ばないが実用的には問題のないレベルである。問題があるとすれば下の逆光テストでも見られるようにレンズ内の乱反射によるフレアやハイライトの滲みだろう(曇っているときの方がキレイに写る)。インナーシフトの三焦点レンズの構成にも無理があるのかも知れない。フィルムの時と同様にほぼF5.6で完成し、それ以上絞ってもそれほど良くはならない。Leica M 系レンズの中の異端児として使い勝手のあるレンズではある。

2020.1.29

Tri-Elmar 28-35-50mmF4についてのテスト結果を書いていこう。ボディはLeica M Typ262、設定は彩度を中低とした以外はデフォルト。

いつもと違って逆光耐性からだ…絞りはF5.6/28mm。やはり現代のレンズ(これもそれほど古くはないが…1999年製)と比べるとゴーストやフレアは大きく出て、広い範囲で画質の低下は見られる。RFだけに撮るときに確認は無理なので、注意する必要がある。

2020.1.23

Nikon D780が出ることになり、型落ちとなるD750が大量にデッドストックとなる(つまり最近一眼レフは売れていない)。と云うわけで1台持つことになった(ウンと安価)…使うかどうかすら分からないが奇特なことである。レンズは先般中古で買ったNIKKOR 24-85mm/F2.8-4Dで取りあえずセットしてみた=当方Dレンズが多いため動作の確認はせねばならない。赤いリングのフィルターは洒落で買ったものだ。確かに触ってみるとD610よりは進化しているし軽そうで悪くない。ミラーレスのα7(これもデッド品)と変わらない値段と考えると、こちらが値打ちがあるように感じる…また土日にテストしてみよう。

2020.1.21

きのう天気の合間に初めてelmarit28mmF2.8 2ndを試してみた(ボディはLeica M Typ262)。ボディにこのレンズポジションがないため3rdで撮影、その他はデフォルトである。

絞りはF5.6で全画面均一になり、少しハイライトに滲みが見られるが描写性能は良好。更にF8/F11になると良くなる。

中央部切り出しを見ても、3rd/4thに比べても劣らない=中央部よりも落ちるが周辺もほとんど実用的な問題はない。

ところが、こちらは絞り開放F2.8の周辺から中帯部で、相当に崩れあるいは滲みが出る。よく見ると(左端のガレージのシャッターなど)ピントの芯はあり、決定的なボケではなくコマフレアが出ていると思われる(中央部は大丈夫)。F2.8-4では、この点を注意することだ…F5.6で絵が激変する面白いレンズで、summicron 50mmF2/1stやSummilux 35mmF1.4と組み合わせると非常に似た絵造りとなるだろう。当然ながら歪曲や色収差は見られない。been goodな1978年製Leicaレンズである。2ndは1972年製も持っているが、コーティングが異なり、初期型より後期型の方が逆光には強いと推測される。そしてコロコロとした固いゴーストが出るレンズで、この個性が好きである。

2020.1.16

APS-Cミラーレスカメラのファインダー4種…左から、FUJIFILM X-T1(バッテリーグリップ付き)/Nikon Z50/SONY α6000/Canon EOS Kiss M、「一眼レフスタイル」になったとは云えZ50/Kiss Mのファインダー窓はα6000と変わらない開口部で、左の「本格的」レフ機スタイルのX-T1のファインダーとは違うものと考えるべきである(店頭で見比べればすぐ分かる)。しかしα6000は小型化に成功し、Z50/Kiss Mはレンズ光軸に等しくなって写しやすくなったかも知れない…当然レフスタイル機は鼻がボディ当たるためアイポイントが長くなり、それほど写しにくいという程ではない。Leicaに慣れている私も、ようやくα7系カメラやZ6その他をつうじて、レフスタイル機に慣れてきている(Leicaより前はCanonの一眼レフを長年使っていた)。今ミラーレスカメラに望むことはCanon EOS Kiss Mのようなバリアングルモニターの装備である(同時にEVFの精緻さも)。普通の人とは違う動機だが、ほとんど見ないため裏返して撮影したいと思っているのである(たまには見るため、モニターレスとまでは云わない)。

2020.1.10

先日テストしたAVENON 28mmF3.5Lの結果を出してみよう/ボディはLeica M Typ262、レンズポジションはelmarit28mmF2.8ASPH、あとはデフォルトである。口径は43mmとやや大きいがレンズ長は非常に短いガウスタイプのレンズである。

絞り開放F3.5から少し絞ったF4.5での画像だ。古くからあるレンズだがコーティングは改良されているらしくハイライトの滲みはほとんどない。ただし周辺光量は劇的に落ち、しかも四隅で急落しているため、なだらかに落ちるのと違って、F5.6半以上に絞らないと不自然さは消えない。

しかし中央の画像を切り出すと、最新レンズと同等とは言えないまでも、F4.5でも充分対抗できる性能と言えよう。もちろん絞れば更に画質は向上し、elmarit28mmF2.8などと比べても遜色はないだろう(ただし逆光には弱い)。

そして周辺部…これも光量落ちは顕著だが流れや色収差は見られず、F8まで絞ればかなり良い線をいくだろう。無限遠は深度から外れているためボケているが収差によるボケは大きくはない。周辺光量落ちがなければRICOH GR28mmF2.8Lより上にランクされる。まだ厳密には見ていないが、もう一本のAVENON 28mmF3.5L限定版は少しノーマルバージョンより画質は低くなっている。

M6とAVENON 28mmF3.5L限定版(何の記念かは失念)。

2020.1.5

晴れたのでFUJIFILM-X100Fの逆光テスト…太陽は画面内の左上だ。薄くゴーストが1個でているが、ほとんど画面全体には影響が出ていない。FUJIFILM-X100ではやや逆光に弱くて、特にフレアが出やすかったが、どうやらレンズ構成は同じでもコーティングの改良か鏡胴・ボディ内の反射防止対策が強化されたのか、かなり逆光に強くなった。

三世代(Tは無いが…)のFUJIFILM-X100系カメラ。100と100Sはほとんど外見は変わらず(写りも大差ない)細かな改良だったのだろう。実際使っていてもAFの信頼感が高まった程度の実感であった。間を置いて100Fを導入…ボディは細かな仕上げは簡略となった(Leicaで云えばM3からM2になったときのよう)。これは好みによるだろうがRを取って直線的な成形となり、M3フェイクデザインではなくなった。バッテリーがNP95系からPro-2等と同じW126系になって大型化したためだろうがグリップ部の出っぱりが大きくなったのが一番大きな変化だ。裸で持つと少しの違和感があるが速射ケースに入れると凸凹が埋められて、ほとんどホールディングに差はなくなった。X100系カメラがリニューアルされるとの噂があるが、ぜひ今の路線で28mm画角対応となってほしいものだ=X70(APS-C)の18.5mmF2.8レンズは薄くて小型だが描写力は非常に高かった。そのまま付けても通用すると思われる。以前Nikon COOLPIX A/RICOH GR/X70とAPS-Cの固定28mm画角レンズカメラを撮り比べた結果でも最高の結果を出したのである(使い勝手の差でGRには破れたが...)。

すべて外品のフード(違うメーカー)と速射ケース…純正フードはX100の時に買ったが大きすぎてボディとのバランスが悪く、ファインダー像のケラれも大きいために使っていない。

2020.1.3

初荷(@_@)がやって来た。X100系の新型が出るとの噂もあり、ずいぶんと安くなったためでもあるし、X100-100Sと使ってきて、いいカメラと分かっていたためでもある。Leicaのごとくほとんど同じ仕様で一歩ずつ漸進している姿勢は買えるものだ。100Tを飛ばしたのも同じ理由で「大差ないのに価格は上がる…」と敬遠したが、今回は進歩を見てみることにしたのである(ボディも精悍なブラックとした=X100/100Sでは限定モデルだった)。まずレンズが同じなので写りは同じと言える…メーカーはエンジンがどうのと云っているがX100と大差はなく、絞り開放から中央は良くて、周辺に行くに従いなんとなくボヤけていく。絞っていくと徐々に改善されるが完璧に周辺までフラットにピントが来ることはない。いつも云うようにここでは厳密な意味であって実用的には何らの問題もないだろう。違うのはボディ機能が多く追加され、特に実用面ではAF速度・精度の改善が著しい。ダイアルやボタン・リングなどの機能割り振りが使いやすくなっている。撮影現場ではどうなのか、フィールド写真家である私にはそれが最も重要なことである。これから結論は出ていくことだろう。 フード・ケースはいつもの外品で純正より良いかも知れない。

2019.12.29

今日の朝は晴れていたのでLeica M Typ262+非純正28mmレンズを4本比べて撮影してみた。ボディのレンズポジションはelmarit28mmF2.8ASPHで統一した。結果は意外にもフィルム時代のものと大きく異なり、Voigtlander CS28mmF3.5>AVENON 28mmF3.5L≒RICOH GR28mmF2.8L>Voigtlander ULTRON28mmF2となった(ボディやレンズポジションを変えれば少しの変動はあるだろう)。フィルムでテストした時とは逆の順番である。切り出し画像を掲出してもいいのだが、Leica M Typ262との親和性の問題で周辺にULTRON28mmF2/GR28mmで流れやボケが見られるのである(見過ごしても良いレベルだが…)。AVENON 28mmF3.5Lは中央部の解像力はやや低いものの比較的周辺部が良くて、F5.6-8に絞れば充分使えるレンズとなる。Voigtlander CS28mmF3.5は中央/周辺共に良好、F4-5.6で満足を得られる絵となる。第一世代のLeica M Monochromeでテストした時も同様だった。白黒2本持っていて両方が同じ結果だったため個体差とは言えず、小型のレンズであることも相まって純正レンズ以外では(純正レンズはelmarit28mmF2.8ASPHを除いてどれも嵩張る)これが良さそうである。もちろん多くの撮影では純正レンズを使うが…(elmarit28mmF2.8 2nd/3rd/4th/ASPH)。

2019.12.23

毎年のことながら、どうしても年末はカメラ関係の買い物が増える…今年の最後を飾るはずのFUJIFILM XC 15-45mm/F3.5-5.6PZが昨日やって来た(TAMRON 17-28mmF2.8/Diの2時間後)。理由は小型軽量(FUJIFILM XF16-80mmF4WRはとても良いレンズだがフルサイズ並に大きい/大柄なFUJIFILM X-Pro2と組み合わせるとα7系と変わりがない)でパワーズーム付き、そして比較的評判が良いこともあげられる。コストを抑えてプラマウント・バックキャップは簡易かぶせ式・フード無し・当然絞りリングも無し…フードは「箱」の中に転がっていたNikonのワイド用フードを取り付けた(15mmでもケラれない)。換算23mm-68mmという微妙な画角もなかなかポイントを突いている(XC16-50mmとPZ以外の差を付けている)。SONY E16-50mmF3.5-5.6PZ と同様に電源ONでレンズは繰り出してくる(これが便利)が、SONYと違ってマニュアルズーム操作はできず、モーターだけにズーミングを頼る=微妙なズーム操作をしにくいのが難点だろう。パワーズームもマニュアル操作主体でパワーアシストで動くぐらいがいいと思う。絞り操作はボディ側で行うが、これは慣れればどうと言うことはない。AFは当然のことながら速い。

23mm画角は下の方のNikon Z50の16mmと比べると違いが分かる。と云ってもAPS-Cは統一規格ではなくメーカーにより少しずつ違うので簡単に焦点距離の1.5倍画角とはいかない。昨日、夕刻のかなりの曇り空下で撮影、FUJIFILM X-Pro1、絞りは開放、AWB、jpeg撮影…立派に写っているように見える/周辺光量落ちは最小限で歪曲や色収差も小さなものだ。

絞り開放F3.5ワイド端(上の画像)の中央部切り出し…コントラストは非常に悪い条件なので無視して見ると、チープなレンズとは思えない(XF16-80mmF4WRやXC16-50mmF3.5-5.6より良好)描写であった。これは絞っても変わらない優秀さである。

ところが同じ画像の右上端を切り出すと、中央部に比してかなりボケている(これもコントラストは無視)。絞っていくと少しずつ改善するがF11でも完全には結像しない。ただし周辺で急落するのではないため(緩やかな球面収差)性能の良いオールドレンズのような味ともとれる。周辺部に関してはFUJIFILM XC16-50mmF3.5-5.6の方が結像性能が良い=全画面を平均すると似たようなものだ。ともあれ面白味のあるレンズだ。望遠側では絞り開放のF5.6から周辺まで安定した像で、絞っても変化は少なく、こちらはワイド端と異なり普通のショートズームの使用感である。

ついでに今日帰宅時に太陽が沈もうとしていたので逆光テスト…まったく破綻を見せずズームレンズとしては最高クラスだろう。ボディのPro-1のAWBは影の部分が青くなりすぎる傾向あり…しかしテストに使ってみても現役で使えるカメラだ。

2019.12.22

さてTAMRON 17-28mmF2.8/Diのテスト結果だ…ボディはα7R-II、薄曇り、jpeg、AWBその他デフォルト設定。

さすがに17mm、広く写る。絞り開放F2.8だが、周辺光量落ちはたいへん少ない。下は上の画像の中央部を切り出したもので、絞り開放からコントラストは高く、ピントは問題なく来る(F2.8にも関わらず純正:SONY FE16-35mmF4より良い)歪曲や色収差も画面からは見てとれない…周辺は多少甘いが、それも一段絞ってF4で全面に良好なピントが来る。F5.6で最高画質となり、F8ではややピントのエッヂが丸くなる。つまりF2.8-5.6で撮れということである。昔は絞りF8程度がいちばん全体の画質が良いような設計だったが(そうとしかできなかった)、最近の傾向として絞りの開いた状態で良くて、絞ってもそれほど画質が伸びないようなレンズが多くなったように思う。このレンズの28mm側では17mmより少しだけ全画面の平均画質が低くF4-8にはしておきたい。

ともかく小型軽量、速いAF、画質…α7R-IIとの組み合わせでフィールドを充分歩けるように思われる。

2019.12.21

Canon EF24-85mmF3.5-4.5...絞り開放では甘さがある(中央は問題なし)が、F5.6に絞ると全画面におおむねピントが来る。掲出写真は24mm絞りF5.6のもので、ボディは画調に慣れているCanon 6Dとした。薄曇りでボディ設定はデフォルト。F5.6以上で撮る場合は安心して使えるレンズだろう=フィルム時代のレンズなのでボディ補正を前提としていないため、最高の解像力は望めないもののレンズだけで収差補正を可能な限り行っているためだ。望遠側は少し画質が落ちてF8にはしたい(もちろんワイド側と同様、実用的には開放から使える範囲だが…)。AF速度や精度も、現行品のCanon EF24-105mmF4Lと同じとみていい。5000円の世界も悪くないだろう。

そう云っているうちに、発注していたTAMRON 17-28mmF2.8/Diが先ほどやって来た。87,220円(最近はポイント付加やキャッシュレス割引などで値段が複雑になっている)もするが、友人の同レンズを先日触ってみて決心したのである。先般購入のTAMRON 24mmF2.8/Diが画質は最高にも関わらずAF速度の遅さにおいて少し残念だったが、こちらは外側は同じようにオールプラスチックのチープな仕上げであっても中身は高級機で、インナーズーム(ズーミングで全長が変化しない)&インナーフォーカス(これでAF速は高速となる)…そしてテストをすると、純正のSONY FE16-35mmF4を凌ぐ結果を出した。軽くて小型、性能がよい…これならフルサイズ機をフィールドへ気軽に持ち出せる。テスト結果は明日掲出する。

2019.12.19

いったんは手放した下のレンズ(Canon EF24-85mmF3.5-4.5)を、今日ふと店頭で見かけた(なんと!フード付きで5000円)。「フィールド写真講座」の受講生にあげたのだが、筆者もCanonユーザーとなったので試しに購入した=先日、フィルム時代のNIKKOR 28-80mm(5400円!)で味をしめていたためもある。フィルム末期のレンズで、現在のデジタルボディでも充分使用できる(射出瞳の遠いズームや望遠など)ものがあるのだ。もちろん完璧とは云わないが実用的には何とかなるレベルである。今度の土曜にテストしてみよう...室内で撮影したら、当然ちゃんと写るし、速さも今のレンズと変わらない…あとは周辺がどの程度落ちるかだ。

*サイト内の記事にもあるが、元原稿を再掲載…キャノンEOS−1/Canon EF24-85mmF3.5-4.5シルバーとフィルムIXY。 EOSはこれ以外に10.100.KissU.EF28-105mm/100-300mmを持っていたが、使わないためすべて恩師、友人、事務所のスタッフにあげてしまった。皆の知っているとおり性能は全て問題なし。レンズはこれ以外に50mmF1.8(暗いところ用)を持っている。依頼仕事の速く撮らないといけないときのみ使用している。24-85mmのシルバーレンズは珍しい。IXE用にセットで販売されていたが、単体では発売しなかった。しかし黒のEOS用と全く同じレンズで、当然に使用にも何ら差し支えがないため「好き者」が単体発売を希望したのだろう。店先にも「単体販売はしません」と札がかかっていた。しかし公式か非公式か分からないが(正式のカタログには載らなかったようだが箱その他はちゃんとある)限定で売られた。たまたまそれを見て購入したのである。IXEでは平凡な標準ズームだが、単体では珍しい由である…このレンズは現在ボクの教え子のところへ行っている/50mmは友人へ…つまりフィルムEOSレンズは1本もなく、EOS-1ボディだけが置物と化している(最近Canon 6Dを買ったのでデジタル時代のEOSレンズは4本あり、EOS-1にも使えるはずだが…)。黒のEOS−1のボディにチタンシルバーのレンズも悪くない。ライカのブラックボディにクロームレンズやトプコンスーパーDMブラックにクロームレンズなどと同じく、この組み合わせがなんとはなしになじめる。このボディはピント板を方眼マットに換装してあり、仕事用の構図に便利である。これ以外にも方眼ピント板はよく使用する。ピント精度は人間の能力を遙かに超えており、たぶん老眼になったら、このカメラに限らず一眼AFカメラになるだろう。2016年現在、レンズも友人・知人達にあげてしまってボディのみが残った。

2019.12.12

α6000とNikon Z50を比べてみる。全体にNikon Z50の方がひとまわり以上大きい。軍艦部の高さは同じぐらいだが、その上のペンタ部やダイアルの分高くなり、ボディ幅も1cm近くNikon Z50が長い。厚みもグリップの突出や大レンズマウントのせいでボリュームが違う。ホールド感も断然α6000が良好。ファインダーはZ50が一段上だ=見やすさと云うより(Z6のファインダーを連想してはいけない)ファインダー倍率の高さが要因だろう。これもペンタ型にした理由だろうが、FUJIFILM X-T系のファインダーよりは見えが落ちる(ペンタ部の大きさの割にファインダー窓は小さい)。 レンズはあえて似た定格のSONY E16-50mmF3.5-5.6PZを取り付けた…これもSONYはPZとしても電源ONで沈胴が出てきて、手動ズーミングも滑らか、そして仕上げ・質感も上等っぽい(実際はほとんどプラスチックなのだが)。NIKKOR Z DX16-50mmF3.5-6.3はマウントが大きく、レンズは軽いがマスは大きい。ズームリングの動きもプラスチックの感触でザラザラと回る。ただしSONYにはないピントリングがあり、しかもAFしか使わない筆者のような人のために、他の機能が割り振れる=私は一番よく使う露出補正を設定した。まぁこれもNikon Z50の露出補正がシャッターボタン横の補正ボタンを押しながらコマンドダイアルを回すという不便さの解消のためだが…レンズの描写は段違いにNIKKOR Z DX16-50mmF3.5-6.3が良いことが(特にワイド側)分かっているので安心して撮影できる(実写で比べた)。反対にα6000系キットズームとして改良を強く望みたい(どうもキットズームに難がある)。Nikon Z50については今後のZ-DXレンズの登場を待ちたい(アンケートにもパンケーキの16/18mmを希望と書いた=フルサイズZレンズも同様である)。ボディも先発メーカーに対して、次世代は問題点や弱点を改良してくるだろう。あとはNikonそのものが経営圧に絶えられるかどうかである。今のところFUJIFILM-X系やSONY-α6000系の豊富なボディやレンズには敵わない。

2019.12.11

 キャッシュレス値引き+amazonポイント+特別なamazonポイント(複数/かなり強力)+Nikon Z50メーカーキャッシュバック=計算上、実質9万円台半ばで買えたので、浅薄にも本年の最後を飾るカメラとしてさっき来た…この手のカメラとしては変わっていて(他サイトでも書き込まれていた)バッテリーが放電状態のため、まだ動かせない…実際のテストは午後となる。 とりあえずの印象=凋落Nikonの象徴のようで、箱の中は過去と比して簡素そのもの、すべてのモノが簡単なビニール袋に入って、段ボール(無塗装)の仕切に入っていた..別にそんなこと気にしていないが。ボディ・レンズもプラスチッキーでレンズ側マウントもプラスチック、フードは別売、シューカバーも別売、どう見ても安物っぽい新バッテリー.、壊れそうなバッテリー室開閉ドア...コストを極限まで絞ったように感じる。
軽くて小型、Canon EOS Kiss Mといい勝負だろう。ただグリップが前に出過ぎていてシャッターボタンは押しにくい(慣れが要る)のと、ホールディングも不自然になる...Z6と似たデザインだが、Z6は新フルサイズミラーレスカメラの中で最もホールディングに優れていて、見た目同じでもその使用感には落差を感じた(全体が小さすぎか)。慣れのせいもあるだろうが、ライバル達より少し遅れているように思う。
価格のことだけではなく、買った理由は私としてのAPS-C系カメラでの適合性比較(SONY-α6000系・FUJIFILM X系・Canon EOS Kiss M)のためで、先日のTAMRON 24mmF2.8/Di/SAMYANG AF24mm/F2.8と同じことである(いちいち買って試すのだから不経済極まりなし)。今のところ島歩きはα6300がメイン(本当はなるべくα7R-II/Nikon Z6)だが、お気軽簡単カメラのCanon EOS Kiss M、重厚路線のFUJIFILM X-Pro2も全然悪くない。その一角にNikon Z50は入れるか?

記念すべき0001のショット...絞り開放、なんらの破綻もない。

上の画像(薄曇り/ボディ設定はすべてデフォルト)の中央部切り出し...絞り開放からピントはしっかりと来る。確かに周辺部は緩めだが実用的には問題ない(SONY E16-50mmF3.5-5.6PZ とは大違い=F8にしないと満足なピントが来ない)。一段絞ってF4半でほぼ全画面良像となり、あとは絞っても少しずつ良くなるだけで変化は少ない。キットの望遠ズームは使わないことが確実なため買わなかった(Fマウントアダプターも)。少し造りにコストダウンが感じられたが、画像はさすがにNikon、初のAPS-Cミラーレスをよく作り込んだと言える。

2019.12.9

発売日に発注して、旅に出たため受け取りが今日になった「TAMRON 24mmF2.8/Di」のテストである。夕刻のため明暗の輝度差や色温度の不自然さは除いて見て欲しい。もちろん同条件でSAMYANG AF24mm/F2.8との比較をした。ボディはα7R-II、あとはほぼデフォルトである。

結果はTAMRON 24mmF2.8/Diは絞り開放からかなりのピントが来て、F4(この画像)でほぼ周辺まで素直なピントとなる。日陰部でもキチンと解像している。画像は出さないがSAMYANG AF24mm/F2.8は開放では甘さがあり、F4-5.6となるうちに解像力・コントラストも上がり、F8で周辺まで完了となる。対してTAMRON 24mmF2.8/Diは開放からF5.6まで完全にSAMYANG AF24mm/F2.8を凌駕していて(SAMYANG AF24mm/F2.8でも実用範囲である…)F8でようやく同等となる。解像/コントラストではTAMRON 24mmF2.8/Diの勝利は間違いがないが、倍率色収差補正はSAMYANG AF24mm/F2.8が良好で、TAMRON 24mmF2.8/Diの場合ではエッジの立っていて輝度差の大きい(ここでは電柱の縁)には絞りが開いていると赤い色ズレが出る。そしてTAMRON 24mmF2.8/Diの劣後点で最も気になることはAF速度がSAMYANG AF24mm/F2.8に比べて遅いことである。これは設定や画像処理などの工夫でどうにかなる問題ではないためだ…シャッターボタンを半押しするとSAMYANG AF24mm/F2.8は純正の(例えばSONY-FE28mmF2)レンズとほぼ同じに無音でスッと合焦するのに対し、TAMRON 24mmF2.8/Diではモーターの動く時に小さくカチカチと音がし、エレメントが前後に動いて少し遅れて合焦する。モーターやエレメントの繰り出し方式(たぶん全群繰り出し方式とフォーカスレンズ繰り出し方式の違い)に差異があるのだろう。同じ定格で価格も同じ(3万7-8千円)なので、製造コスト問題でTAMRONがスペックを落とさざるを得なかったのかと勘ぐる次第である。

F4...上の画像の中央部切り出し(F2.8でも中央部は同等画質)。

ついでに逆光耐性も調べた…結果はTAMRON 24mmF2.8/Diの圧勝であった。太陽は画面中央の画角内上辺部にある。絞りはF5.6、フードの形状も少しは関係あるのかも知れないが、本質的なレンズ構成・コーティング・鏡胴内の反射対策の総和と考えられる。

ここで別の発見…同じボディで同じ場所から撮ったにも関わらず、画角にかなりの差があることに気が付いた。確かに業界の慣例として、実際は23mmや25mmでも「24mm」と表記することがあるが、かなり極端に違っている=SAMYANG AF24mm/F2.8がスナップで使いやすかったのも、26mm程度の画角だったからかも知れない。画角については使用方法や用途によりどちらが良いとも言えないが、TAMRON(広い)とSAMYANG(狭い)の中間ぐらいの画角が正しいと思われる。

と云うわけで複雑で微妙な結論となった…画質優先ならTAMRON 24mmF2.8/Di(ただし倍率色収差問題を除く)、速度優先ならSAMYANG AF24mm/F2.8、もうひとつ携行優先でもSAMYANG AF24mm/F2.8(重さはともかく大きさ=容積が倍ぐらい違う)となり、やはり使い分けが必要となった。と云うのもどの問題点も決定的というほどの差ではないからである。

付け加えるとTAMRON 24mmF2.8/Diのマウントはボディに装着する際に固く、レンズ脱着には要注意。

2019.11.30

夕方、ちょうど良い光線状態となったので逆光でのテスト…ほぼ同じ定格のボディ/レンズだ。逆光の特性はレンズのコーティングや鏡胴内の反射防止対策(面間反射も関係あるためレンズ構成も要件となる)とボディ内の反射対策が関係するので、あくまで「この条件」で見るべきで、あまり一般化せず「参考にする」という程度でいいだろう。2台とも絞りはF5.6半、デフォルトAWB、評価測光だ…α7-II+Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4の方が明らかにゴースト・フレアが多い。ただし逆光によるピントの低下はNikon Z6+NIKKOR Z 24-70mmF4よりSONYの方が小さく、お互いの中央部を拡大すると、ややSONYがまさった(順光時はNikon Z6が上)。ダイナミックレンジもSONY α7-IIの方が多少広そうだ。しかし色が全く異なり、α7-IIは夕方の黄色い光に引っ張られてシャドウ部までが黄色味をおびるのに対し、Nikon Z6はAWBが効き過ぎて、夕方らしい雰囲気の色味とは言えない…どちらのボディも設定をもう少し追い込まなくてはいけないだろう。概して悪い条件(逆光時や混合光線下)で違いが出るのである。

ついでに新しいLeica M-E Typ240+elmarit28mmF2.8 4h(1996年製)でのテスト結果(1週間前のテスト)…上記2台に比べるとダイナミックレンジは狭く、逆光特性も良くないが、AWBの色味に関してはこれが目視の色に最も近い…現在のボディ・レンズとは比べるべくもないはずだが、その年式による差は案外大きくない。充分通用するレベルと言えよう(順光時はまったく引けを取らない)。

2019.11.23

友人の要請で試してみた(40mm画角はあまり使わないので今まで気にかけていなかった)...XF27mmF2.8レンズと、これもサブボディで買った初期のエントリーXボディのFUJIFILM X-M1(やはりメイン機のPro1/2が快調なので使っていない)の組み合わせである。フードは外品(999円!)のカッコだけのもので遮光効果は小さい=このレンズはパンケーキが売り物なのでフードは元々付いていない。

結果は驚きの高画質!絞り開放F2.8からピントは全面に来るし、F4にすると(画面の中央部切り出し画像)コントラストも上がって、あとは深度が深くなるだけの率直なレンズ(ボディも古い世代だが捨てたものではない)だった。やはり筆者は24-35mm画角で撮ることが多く、拡大したいときだけ70-105mm程度あればよいため、いわゆる標準レンズが使えないでいたが、やはりこのあたりの焦点距離が性能を出しやすく、コンパクトで価格も抑えられるのだろう(今後は考え直したい)。開放値F2.8というのもミソだ…最近のWRシリーズも暗めでコンパクトな造りが多く、これを私は評価している。レンズ口径が小さくなればエレメント部だけでなく、駆動部も小型化し、全体としてコンパクトになる。ボケ量を苦にしなければボディの感度ゲインで暗さはカバーできるようになっている。そしてF2.8ならばAFの速度・精度も落ちないことは立証されている。

2019.11.19

晴れたのでさっそくテスト…ボディはスチルの場合Leica M Typ262と同じなので問題ないが、動作の確認とLeica非純正レンズを試してみた。

薄曇りで雲間から一瞬太陽が出たタイミング、絞りはF4、AWB、ISO200、あとはデフォルトで、肝心のボディのレンズポジションは色々試した結果、解像という点では他と大差ないが周辺光量落ちの最も少なかったelmarit24mmF2.8ASPHである。画像は中央部の切り出しだが絞り開放(F2.8)から中央は良像が得られ、F4で大部分が良像となる。やはりフィルム時代に試したときと同様、このコシナZeissレンズはシャープネスという点ではelmarit28mmF2.8 4thを越えていると思われる(もちろん設計年代も違う)。もう生産をしていないがコシナZMツァイスレンズ群には注目していい=詳しくは書けないが確実な情報である…もちろんフィルム時代のお話しだが、デジタルボディでも当てはまるか、これからボチボチ実験を開始する。なお、コシナZeissレンズの初期生産品のヘリコイドグリスに欠陥があり、すぐに(使っても使わなくても)ヘリコイドが硬くなったり、逆にスカスカになる個体が多く見られた(後日改められた)。中古・デッド新品を購入するときは、この点を確認しておくことだ(新品ならデッド品でもメーカー保証が受けられる)。もしそのような状態でもレンズ本体の不調ではないため有償でグリスアップすれば問題はない。

2019.11.15

今年7月に発表後「幻のLeica」となっていたLeica M-E Typ240を新品で入手した…発売日にLeica Japanに問い合わせたところ「完売」とのことで諦めたモデルである=6月にM10を入手していたので、スペックダウンモデルをわざわざ買うこともないと思って、それ以上追うこともしなかった。しかし今頃になってまた市場に出てきた…まず有力小売店が何台か発売時に仕入れていて、今少し出してきたと思ったが、少しネットで調べると妙なことが分かってきた。Leicaストアのサイトには「限定生産、なくなりしだい終了」となったままで完売とはなっていないこと、そもそも限定品につきものの「限定00台」もない。Leica M Typ240ブラックが販売終了(すでに生産は止めていてシルバーはまだ残っている)となっている点、また各種の個人ブログサイトに8月購入などという記述も見つかり、筆者の推定に過ぎないが、Leica M9−MEの時に生産の終わった部品を集めて、少し体裁を変えて20万円近く格安に出して批判をされたことを、今回はM10の登場(これは相当のスペックアップ)で余った部品を集めて、またLeica M-E Typ240として造り、売り切る腹ではなかろうかと思う次第である。旧M-Eは限定品ではなくM9のスペックダウン(本当は性能ダウンはしていない)定番商品として売っていた…今回はLeica M Typ262セットやLeica M-E Typ240として(いずれもオリジナルM-240よりかなり安価)限定的に小出しに出しているように思われる。 どちらにせよ、かなり安いと云っても=Leica M Typ262セットはSummarit 50mmF2.4やストロボ、Leicaバッグなどが付いていて実質的にボディ単体の値段でレンズ等が付いている(これはまだ売れ残っている)=どうも旧製品の売り方を変えているように感じられた。このカメラ自体はよくできていて、ほとんどM240の機能を受け継ぎ(バッファメモリーは増加)、ライブビューや動画もOKだし、モニターには最初からガラス製保護シートが貼ってある(ショット社製というのにユーモアさえ感じた)。ともかくM9/MEの関係と同様、M240/M-E240は同じだと言える。もしまた市場に出てきたらLeica入門者には良い機械かも知れない(レンズはあまりに高価だが...)。

旧M-Eと同様、さりげなく機種の彫り込みがある。ボディにはここにしか表示はない。仕上げも旧と同様、オリジナルモデルとは変えてきていて、粉体塗装のようなザラザラしたアンスラサイト仕上げである。レンズは傍にあったelmarit28mmF2.8 3rd(後期型)で特に意味はない。

2019.11.9

今日はCanon 28mmF2.8S....どのレンズとも似ていないレンズ構成で、かなり強い凹メニスカスレンズの内側に凸メニスカスを貼り合わせるという、かなりの離れ業をやってのけている。1957-1975年、Canonレンジファインダー機の最後までモデルチェンジをしなかった優秀レンズである=Leicaで云えば赤ズマロンからelmarit28mmF2.8 2ndまでの時代。国産オールドレンズの中では一番性能が良いとフィルム時代に感じていた。これまではデジタルでは使ってこなかったが一応テストをしてみようと思い立った。

絞りF4(開放ではハイライトが滲むため)の中央部切り出し(Leica M Typ262)...極めてシャープで、後の開発のelmarit28mmF2.8 2nd/3rdなどにも劣らない性能だ。なにより1957年(その時点で世界最速F2.8/28mmレンズ)の段階で小型で性能確保がなされているのが良い。

周辺部は収差によるボケ(或いはボディのレンズポジションの不整合も少しはあるだろう)が見られる。これはF8になると消えて全面ピントが来るのだが…それと周辺光量の不足もF5.6にはしないと解消されない。ただ「軟らか系」ユニットには良さそうな描写といえる=崩れは切り出し画像なので目立つが、ボケも減光もなだらかに落ちるため、全体として見るとシャープなのに軟らかい印象となるのである。

2019.11.6

90mmレンズテストの最終…Leica M Typ262+minolta M-ROKKOR 90mmF4(CLE用)。elmarit90mmF2.8/2ndが一番なのは分かっているが携行性が悪く、今回のテストではF4クラスに絞っている。

あえて切り出し画像は出さないが、先日のテストの3本に比して画質は絞り開放では上回った(Voigtlanderが本当は良いのだが後ピン傾向で絞り開放では心もとない)。写真は絞り開放...拡大すると前ボケ・後ボケも自然で距離計との連動関係もピッタリである(当然で、minoltaとLeicaは当時協業関係にあり、Mマウント規格も正式に伝えられていた)。F5.6あたりでは中央部はElmar90mmF4とそれほど変わらないが、周辺部やボケ味ではこちらが上で、絞っていっても画調に変化はなくピントが深くなるだけである。F16になると回折の影響が出始める。これで「Leicaで撮る」の90mmレンズはコレに決まった。もちろんシャープスタッフで、ソフトスタッフレンズは別に組み合わせたい。一番難しいのは優秀なLeica純正外レンズ=コシナやヘキサノン系レンズの取り扱いである。レンズポジション選びが難しい(各Leica Mボディで異なる)のと、画質は問題ないとしても画調がバラバラなので、また別々にテストをしていかないといけないだろう(コシナだけ、ヘキサノンだけの組み合わせ、オールドならCanon系も...)。

2019.10.25

そしてsummicron 50mmF2/3rdバージョンだ(1993年製造)。2ndに比べると対称性の高い標準的なレンズ構成となっていて癖のない安定的な描写が期待できる(そうなると癖のある2ndの値打ちも出るということだ)。4thバージョンとレンズ構成は同じとなっているが、鏡胴の差かマイナーチェンジがあったのか描写は少し異なる・・・こちらが軟調。これはシルバーで半年程度作っただけなので、このタイプとしては珍しい。多くがカナダ製だが、これはドイツ製。1979-1994年の製造だが中途から(ハッキリしないが、推測としてGmbH LeitzからLeica AGに経営の変わった1988-1989にかけてと思われる)マルチコーティングとなり、初期のレンズ(1979年製、最初のロットのレンズも持っている)と比べると軟らかい絵になった。同一構成でもコーティングや硝材の変更で画調は変化する=Leicaレンズはおおむねロングランレンズが多いため、そのようなこともしばしば起こるのである。

F2.8...絞り開放からシャープに、しかも硬くなり過ぎずキチンと写る。ハレやボケも見られず、あとは絞るほどにシャープ感は増してF8で画面全体に最高の画質となる=F11になるとやはり回折の影響で像のエッヂに丸みがでてくる。ここでは出さないが4thでは更にピントは繊細になるように感じられる(微細な差)。

F2.8...周辺部、ここでは2ndとそれほど変わらないが、ヌケは非常によい。絞っていくと2ndより画質は上回る。

4thバージョン=フードが内蔵式となり、ピントレバーではなくリングでピント合わせをするようになった。ここで私のsummicron 50mmF2の渉猟は終わった…これ以降のデジタル時代の標準レンズはLeica M Typ262の限定セット(ボディ価格で、+Summarit 50mmF2.4と純正ストロボ・Leicaキャリングバッグのセット=これも不思議なセットだった、たぶんLeica M Typ262=240からライブビューや動画機能を省いたモデル=が売れなかったためだろう)に付いてきた"Summarit 50mmF2.4"以外は持っていない/その辺の事情はいずれまた書きたい。

いずれテストしてみよう。

2019.10.24

次は1969-1979年製造のsummicron 50mmF2/2ndバージョンだ。70年代と云えばLeicaが国産一眼レフに敗れ去っていく過程の時代だが(ボディ)…レンズはどうなのだろう。このレンズは初期の1969年製。

1stに比べるとコントラストが上がり(下と同様F2.8)、通常サイズではシャープネスは強調されたが、中央部を切り出すとピントは合っている(エアコン室外機)のだが、手前の木々のボケが大きすぎるのである。F5.6まで絞れば深度に入るが画面全体を詳細に見ても後ピンではないし、下の周辺部を見ても前ボケを除いて1stより進化しているのが分かる。レンズ構成も大ヒット製品の1stを進化させるのではなく、まったく違った構成とした…おそらく台頭してきた優秀な日本製レンズに対抗して、画調をそれまでの軟らか路線から硬い路線に変更したのだろう。設計に無理があったのかも知れない。そう言えば70年代は「コンポラ写真」など硬調の写真が流行した時代で、Leicaの同時代のレンズ群(2nd)も全体に硬くて荒っぽい印象だ。そしてM3-M2-M4と続いてきたLeica王国に暗雲が差し始めた時期でもある。

F2.8...ごく周辺、veiling glareは消えてヌケの良い絵となっている。後ろボケは自然な印象だ。付け加えておかないといけないことは前ボケを除いて優秀な性能だと云うことだ=1stと同様まだ逆光には弱い...保守的なLeicaはこの時点ではマルチコートを実施していない。

2019.10.23

まずはsummicron 50mmF2/1stの最初期(1953年、最初のロット)からだ。1954年のLeica M3の発売前からMマウントの標準レンズは生産を始めていたことが分かる。参考:1stと云っても、私の知る限りレンズ構成は3タイプあり、最初の沈胴タイプ・リジット前期・リジット後期である。空気レンズを使った本質的なことは変わらないため1stとひとくくりにしているが、見かけだけではなく硝材や構成にも少しの変化がある。マニアの間ではリジット前期の評価が高いが…個体差や後日のリペアも多いため1本1本違っていると言え、テストしてから導入するのが良い。私はすべてのLeicaレンズ(特に中古)は何本かテストして成績の良いものを購入してきた。オークションで安く買うのも魅力あるとは思うが、写真家としては高くついても信頼感のある店でテストして購入する方がずっといいと思われる。まずは新品、生産終了品は仕方ないため厳選して買うと云うことである。

Leica M Typ262、AWB、絞りは開放だとハイライトの滲みが大きいためF2.8とした。このサイズ(画面いっぱいサイズでも)評判通り、線が細く軟らかな描写である。年代を考えれば驚異的とも言えよう。

中央部は細かな部位までシッカリ分離しており、なにひとつ問題はない(少し黄色い…)=絞り開放の場合、初期のコーティングのためハイライトに滲みが出ていて、このレンズの本性が分からないので1段絞った絵を出した。ずっと後世の3rdバージョンと比べても劣らない画質だ。当時のカメラ雑誌のテストでも、同時代の国産50mmレンズと比べて驚異的な測定値を出したのも分かる気がする。

ところが周辺部を見ると、収差によるボケが出ていて、これが「軟らかさ」の原因となっているのであろう。これはF5.6-8程度まで絞らないと解消されない。しかし決して汚いボケ方とは違っていて、むしろSummilux 35mmF1.4と同様に高解像・低コントラスト・収差フレアを利用した表現としての描写として期待できると感じた(おそらく1stバージョンのレンズ全般に言えることだろう)。今回精密に画像を見ていて「まだまだLeicaレンズは奥深い」との感慨を持った…明日以降テスト済みの2nd.3rdと見ていくとなおさらである。

2019.10.21

明日以降、今度はより現実的なLeica系レンズのテスト解析に入る。まずはsummicron 50mmF2の1st最初期沈胴・2nd(6枚玉)・3rdの最末期型の比較である。今回はLeica純正に絞る(現実的)…以降、Summiluxなども試したい。

2019.10.19

午後晴れてきたので、Zeiss Biogon Hologon 16mmF8G T*-M改レンズを試してみた=絞りは付いていなくて開放F8のみである。今のところこのレンズを使えるのはRICOH GXRのみである。

以前から指摘しているとおりF8で完全に全体の画質は整っている(周辺光量落ちは致し方ないし、画像調整でなんとかなる青味もあるが...)歪曲その他収差も見られない。画角は24mm相当。

中央部切り出し…ここでも完璧と云って良い(RICOH GXRのMユニットはAPS-C/1200万画素にすぎない)。この組み合わせだけでスナップというのも洒落ているだろう(暗い場所は無理=F8なのとRICOH GXRのセンサーは高感度に強くない)。

2019.10.16

OLYMPUS E-PM1

OLYMPUS E-PM1+LUMIX 14mmF2.5G。小型軽量/ボディ内手振れ補正機構付き、外付けファインダーやバッテリーもE-P3とコンパチブルなのでサブボディとして買ったが、結局メインが壊れないためほとんど使わずにきた…今日は2011年発売の原始的な廉価ボディと私の好きなレンズ(II型も含めて2本持っている)でテストしてみた。とにかく小型なので気楽に持ち出せる...パンケーキであるLUMIX 14mmF2.5ですら大きく見えるぐらいだ。

色が黄色いのは夕方のためだ。絞り開放F2.5中央部を切り出し...ごく周辺までキレイにピントが来ている。エンジンで線を立てている(少し造ったような絵)ようだが根本的には非常にシャープである=この辺にフォーマットの小ささでレンズ設計に有利というのが分かるだろう。最近はフォーマットが大きくなる傾向だが、大きく引き延ばさない限りはm4/3やAPSに分があると思う(私自身は記録写真家なので大きなフォーマットで多くの要素を取り込みたい…)。とくにm4/3はデジタルカメラ用に作られたサイズ・PanasonicとOLYMPUSの協業で、ボディ・レンズが完全にコンパチブルのため、エントリー機から高級機まで選択肢も多く、レンズなどはAPSカメラと比べても安価に小型/高性能レンズが得られる。何となく軽自動車の世界のようだ…スポーツカーからトラックまで日本独自の軽の世界が広がっているのと似ている。

2019.10.15

LUMIX GX8が生産中止となって、純正ケース(どうした訳かストラップとセット販売/1万円以上もする)が定価の1/3となった。確かに専用のアクセサリーは残ると完全にデッド品となるため掃かせたいのだろう。底蓋も開いてバッテリーやカードの入れ替えも簡単にできる便利なケースだ=ボディ保護と言うより重量があまり増えずに大きくなって使いやすくなるために小型カメラにはハーフケースを付けることがある。 思えばm4/3としては大柄(APSのα6300やCanon EOS Kiss Mより大型)で性能の良さや使いやすさを持つ良好なボディだったが、やはり売れなかったようで、どうやらGX8のラインはなくなり、GX7-II/III(海外ではこれをGX9として販売しているらしい)と進化していくようだ。GF系がそうだったようにGX系も小型軽量路線となり、高級機はGシリーズとなるのだろう。私はこの大きさと性能が魅力なので「中止」の噂と同時に黒ボディにシルバーボディを買い足した。レンズは私の持つm4/3レンズの中で最高の画質であるLeica SUMMILUX 15mmF1.7だ(なぜかOLYMPUSのキャップ?)。

2019.10.14

さて最後は"Tele-elmar 135mmF4"である。これはそれまでの長焦点タイプから大きく改良されたレンズで外観を変えつつも1965-1998年まで生産された。もう変更の理由はなかったのだろう、1985年に一旦生産中止となったあと、1993年に今風の寸胴な鏡胴に同じエレメントを入れて再生産されて、あとをアポテリートに譲って本当の終焉となった。画像の改良は絞り開放からシッカリした像を結ぶことである。写真は絞りF5.6だが個性としてボケ味が重い=収差によるボケが無くなって純粋の深度外れボケになっているように感じられる。エルマーやヘクトールのフワっとしたボケ味も良いものだと思われる。F8以上に絞ると3本とも似たようなものだが、それでもテレエルマーがやや良い画質だった。

絞り開放F4、周辺部までちゃんとピントが来る…簡単なことのようだが1960年代では難しいことだったのである。今回Leica純正の135mm(この焦点距離の場合、社外品は難しい)を3本試したが、やはり私用にはテレエルマーがいいだろう。あとは軟らか感のあるエルマーも場合により捨てがたいという感想である。ヘクトールはさすがに1−2段絞らないと細かな部位の解像という点で劣後する。

フード(タイプ12575)はエルマーと同じ(90mmレンズの多くも共用)である。これは1966年製造の初期のデザインで、年式により細かな相違がある。それまでのエルマーやヘクトールより造りは頑丈になった。

参考までに、たった5年で製造を止めた寸胴でフード内蔵鏡胴のテレエルマー…程度の良い個体を市場で見つけるのは難しいだろう。当時(世は一眼レフ全盛期)はLeicaの135mmなど見向きもされなかったので個体数が少ないのである。見つけてもワイドや標準レンズほどに高価ではない。

アポテリート135mmF3.4...更にシャープ感は増したが(そして小型軽量化)ピントの外れた場所の崩れが大きくなるため私は好まない=Leicaの距離計では135mmとなると「だいたい」しかピント合わせができないため、うんと絞るか多少外れても描写の崩れにくいレンズが良いのである(この辺は長年Leicaを使わないと分からない理屈だ)。

2019.10.13

次はelmar 135mmF4....F5.6で撮影/等倍1/2切り出し、Hektorに比べると少しコントラストが高くなり、色味も自然となる(同時撮影のHektorは冷調)=解像力は大差ないがコントラストが高い分シャープ感があり、特に周辺部はHektorより良くなった。絞り開放F4でも大差ない。その代わり絞ってもあまり変わらない…F8以上ならHektorも負けていない。しかし全体としてはelmarはHektorより改良されていることは間違いない。これぐらいの焦点距離となると差はあまり目に見えては出ないのである(Hektorのロングランにもそういう意味がある)。

しかし遠距離の撮影(F4)ではHektorとハッキリ差がでた。絞り開放からちゃんと写るのである(先にも書いた私の使用方法なら重要なポイントになる)。HektorならF5.6の像と同じぐらいだ。絞ると更にシャープ感が出る。望遠レンズの場合は1960年代に完成していたとも思われる。

M4に…テレタイプではないため、このような長さとなる。全クロームメッキ梨地仕上げの美しい、Leitz/Leica全盛時代のレンズである。

2019.10.12

次のプロジェクトはLeicaの135mmレンズテストだ。私にとっては「どうしても近寄れない」という場合にしか使わなかった焦点距離である(それも希なこと=90mmでたいていはOK)。したがって遠距離の描写に力点がいく。手前が第一世代のHektor 13.5cmF4.5、奥がそっくりのデザイン(共用ではない)のElmar 135mmF4、立っているのがTele-elmar 135mmF4である。フード(タイプ12575)はすべて共用できるし、レンズヘッドを外せばヴィゾフレックスに装着し一眼レフ方式で無限遠から撮影できる。前2本は比較的簡単なトリプレット改の4枚玉である=Tele-elmarはコンパクト化のためテレタイプとなり5枚玉となった。

まずはヘクトールから…Leica M Typ262 AWB ISO200 =絞り開放では遠距離はまずまずだが、近距離の像は緩んでいる。しかしF5.6にするとずいぶん締まってくる。特に遠距離は良好となり、F8-11と絞ると先鋭度も上がっていく。古いタイプのレンズによくある「絞りの効く」レンズなのである。言い換えれば絞り開放からでは収差が取りきれないレンズということで、それはそれで味ともなる(画面中央では良いピントが来ているのだから…)。まずはこの画角を参考に「より改良された」あとの2本の切り出し像を見て欲しい。それは明日以降。

エレメントは長焦点タイプのためレンズヘッドにあり、これより下の鏡胴は単なる円筒である。レンズヘッドはねじ込み式(これの精度が素晴らしく、61年経った今でもピッタリとくる)で、これをアダプターを介してヴィゾフレックスに装着できる。Lマウント時代も含めて、1933-1960製造の超ロングランレンズだ。この個体は1958年製であらゆる点で今も使えるレンズである。レンズ下には三脚座もそなえている。鏡胴はヘリコイド部はメッキ仕上げで今もキレイだが、他の部位は塗装仕上げのため細かな剥がれが出ている。絞りは時代を感じさせF32まである。もちろんアナスチグマットレンズで各収差は押さえられている。 Leica 135mmレンズ=フィルム時代の感想だが、デジタルカメラになってより厳密に改良が分かるようになった。

2019.10.10

さて今日は先日90mmLeicaレンズをテストした際に、ついでにテストした"Voigtlander APO-LANTHAR 90mmF3.5"の結果を見てみよう。写真はF5.6での中央部等倍1/2切り出しである(ボディはLeica M Typ262)。ここでしか書けない内容となるが、コシナのレンズには(いや多くの純正外のレンズでも見られる)ヘリコイドカムの精度不足(L/Mリングも怪しい...)でピントが僅かにズレていることがある。このレンズもホンの少し後ピンで、絞り開放では見かけ上ピントを合わせた部位が甘くなる(この場合エアコン室外機)。コシナが、その後90mmレンズを出さなかった、そして135mmについても出さなかったのは、あまり売れないだけではなくLeicaボディの距離計との整合性に問題があったからかも知れない。これは大口径の75mmF1.8(深度が浅い)でも見られる現象で(すべてとは言わない、僅かな個体差だ)、私が講師を務めるワークショップ受講生の75mmF1.8レンズでも絞り開放で確認された。拡大して見られるデジタルMカメラになって初めて分かってきたことなのである。短い焦点距離のレンズの場合、被写界深度に入って問題ないし、50-90mmレンズでも遠距離撮影の場合は同様で、普通に使うならあまり気が付かないレベルである。この90mmF3.5レンズも10mほどの距離で絞り1段絞れば大丈夫である。そのような点を押さえていれば絞り開放からF5.6で周辺まで素晴らしくピントが来る優秀なレンズである。絞るに従いピントの範囲が広がり(特にこの場合は奥行き)F8なら先のテストで出した 2本のelmarを完全に追い越す。カムの精度については純正でない以上ある程度予測されることで不良というほどとは言えないし、すべての個体がそうだという意味でもない…安心して使って欲しい=現在ワイドを中心にVMレンズを作っているのは国産ではコシナだけなのだから。

Leica M5に、3本のラインは3色の光の色収差を除いたという意味だ...以前のレンズはLeicaも含めて2色に対して色収差補正をしていた。長く見えるがフードを除けばかなりコンパクトな部類だろう。BPの仕上げも良好… elmar90mmF4やROKKOR M90mmF4(これにも少しの問題がある)と共にコンパクトな望遠レンズとして使っていきたい。 新しい設計の、elmarit 90mmF2.8/2ndやHEXANON 90mmF2.8が画質的に良いのは分かっているが、外回りのフィールド写真家としてはたまにしか使わないレンズが大きい・重いのは避けたいのである。あとはTELE- elmarit 90mm/2nd(これも癖玉)をテストすれば結論が出そうだ。

2019.10.5

実験はあちこち飛ぶが、ちょうど良い逆光条件ができたので、FUJIFILM XF16-80mmF4WRの逆光テストをした。 条件:FUJIFILM X-Pro2 絞りF5.6 アスティアモード AWBである。まずまずと言ったところでゴーストはやや多めながら(APSカメラの基準レンズのZeiss Vario-tessar E16-70mmF4より少し多い)画面全体を見ても画質低下は最小限で、あとはF8/11にしてもあまり変化はない。同時にテストしたG VARIO12-60mm F3.5-5.6と比しても同じぐらいだった。

2019.10.4

Leica M10のレンズポジションについての追補…前にLeica M10はデフォルトでレンズポジションはオートとなり、6bitコード優先となったことを書いた。しかしノンコードのレンズでオートで撮影しても破綻は見られない旨の感想も記した。そしてノンコードレンズのテストをしていて気が付いたことがある。

*更に追補=M10所有者の指摘により、上記現象は「直前のマニュアルレンズ設定を保持する」ことが分かりました(私も先ほどテスト)。そして電源off時にデフォルトでオートポジションになるのも、事実ではありましたが、ボディの設定が何かおかしくなっていて(これはLeica-Japanの展示機でも見られたので、初期M10に希に見られた現象なのかも知れない)、9月のファームアップですべて解消されていることが判明した…つまり使い勝手はLeica M9やLeica M Typ262と同じと考えて欲しい。注意すべきは「ノンコードレンズは直前のマニュアル設定を維持する」と言うことで、マニュアル設定がどうなっていようと、コード付きレンズではオートになる(当然だが)のである。ユーザー諸氏には混乱した記述を記したことをお詫びしますm(_ _)m なお誤解を避けるため過去の記載は消去することにした。

撮影レンズはsummicron 50mmF2/1st。直前の撮影でelmarit28mmF2.8 3rdにしていたため、50mmレンズを付けてもレンズポジションは引き継いでいる。

2019.10.3

今度はソ連製のOrion 28mmF6(1971年製)だ…やはりF8の絵から等倍1/2切り出し。コムラーと同様、中央部は開放から充分な画質があり(ややコムラーが良いか?)、レンズ構成の単純さもありヌケは良い。絞っていくと良像範囲は広がるがF16でも周辺部はボケでいる。周辺を無視すれば使えるレンズだろう。

F8周辺部…この程度のボケぐあいで画質はコムラーより相当落ちる。そして遠景を見てみると分かるが、見かけ上の深度は深いと思われる(中央を見て分かるとおり後ピンなわけではない)。このようなレンズは場所によってピントの合う場所が凸凹なために(前景のボケ方は尋常でない)使い方により面白いかも知れない。ソ連製レンズは値段も安く、各焦点距離のレンズを大量に作っていたので試してみるのも良いだろう。仕上げはアルミの粗雑なもので絞り環も奥まった場所にあり、使いやすいとは言えない。

ヘキサーRFに装着の図…レンズは4枚構成のトポゴンタイプで対称設計のため歪曲収差はほとんどない。レンズ奥に絞り環があるためフィルターは不可。

2019.10.2

コムラー28mmF3.5...公平を期すためF8で赤ズマロンと比較する(年代は同じぐらい)。中央部は開放F3.5からまずまず良くてF8でも赤ズマロンと対抗できる性能だった。

ところが周辺はF8でもこのとおりで(F11でも同様)流れは見えないが周辺ほどボケていく。まして絞り開放ではソフトフォーカスレンズのようだ。やはり最低でもF5.6にしないといけないだろう。赤ズマロンはF8で周辺までピントが来る…ただし当時の国産レンズは35mmの場合と同様、安物でもよく頑張っていると思う。NikonやCanonのライカマウントレンズは更にLeicaに近づき、ものによっては追い越しているレンズもあると言える…それらは次回のプロジェクトまで待とう。秋はなかなか忙しい。

外から見ると大きなレンズだ(フィルター径55mm)…たぶんちょっとした虚勢と思われるが使用上は使いやすくなる。ただしレンズ基部の径も大きいため、全部試した訳ではないが、ボディによってはレンズ脱着ボタンと干渉し取り付けられないモノもある。回転ヘリコイドで35mmと同様に5枚構成の変形ガウスのクセノタータイプ。

2019.10.1

オールド28mmレンズテストの開始…まずはLeica Summaron 2.8cmF5.6(通称:赤ズマロン)だ。以前にもテストしたが、今回は復刻赤ズマロンの発売でLeica M Typ262に28mmF5.6のポジションができたので、再度のテストをした。あとの2本のレンズは部分だけ出すので、この画角を見て覚えていて欲しい。テストでは絞り開放F5.6!では周辺に甘さが見られるが、実用的には問題ないレベルだろう。1段絞ってF8にすると周辺までフラットな写りとなる=F8だから当たり前と言うなかれ…同時代の28mmレンズではF11でも周辺は描写しきれていないレンズが多かったのだから。この絵はF8で午後の半逆光の光で写している=開放値が暗すぎるため(同世代のCanonは28mmF3.5に達していた)短命レンズだったが、この描写はデジタルMカメラの時代でも通用するものと言える(解像度だけではなく、ヌケや発色の味など)…暗いのはボディ感度を上げることでカバーできる。 希少レンズのため価格は高い。

2011.1、Leica M9と組み合わせて堺の菅原神社で撮影。

復刻版の赤ズマロンよりオリジナルの方が鏡胴の仕上げは良い(レンズはマルチコートになった新レンズが良さそうだが)=1962年製。

2019.9.29

消費増税前のレンズ購入、第四弾のFUJIFILM XF16-80mmF4WRが昨日やってきた。思ったよりFUJIFILレンズの常識からすると大きく、似たようなスペックのZeiss Vario-tessar E16-70mmF4(APSカメラでの常用レンズ)より嵩が高い。ズームリングがゴム製となって、以前の金属にターレットを彫ったものより実用的となった=仕上げとしては前の方がキレイだが、そのリング溝に埃や皮脂などが入ると取れにくく、掃除しないでおくと見た目が悪くなっていた。コストダウンと至便性の向上=メーカーとユーザーの利害が一致した例であり、メーカーのユーザーの意見を取り入れる姿勢は良いと思う。どうしたものかピントリングは以前と同様の金属環仕上げだが、これは私はAFしか使わないため問題はない。改善要望としては絞り環の節度が改善されたものの、まだはずみでAからF22に回ってしまうことがあるかも知れないということで、同じような設定のニコンFのようにロックを付ける必要まではないと思うが、少しA位置だけは今よりクリックを固めにして欲しいと思う(絞り調整そのものは今で充分良好)。あとは好みの問題かも知れないが、タルのような今の形より、各リング位置に段差を設け(つまり少しでも細くできるところは細くする)レンズホールドや操作の助けになればと思われる。

レンズテスト:FUJIFILM X-Pro2 アスティアモード AWB 絞り開放F4 晴れpm2:30(多少色温度が低い) 16mmで中央部を等倍1/2切り出し。 レンズは期待通りの高性能を発揮した(昨日夕方の曇り空での撮影でも同様の結果だ)。絞り開放から像面の90%以上が良像で、一段絞ってF5.6なら周辺まで像に癖もなくキチンと写る。ただしF8-11に絞っても画質は変わらず深度が深まるのみである(F11なら回折の影響か像がやや丸くなる=X70では強力に効いていた点像復元技術はPro2ではあまり強くは効かせていないようだ)。同時にテストした35mmや80mmでも16mmの結果と同様で、どの焦点距離でも安心して同じ使い方で使用できることが分かった。換算24-120mmレンズで、私の場合はほとんどの写真をこれ1本でカバーできるが、それでもWRシリーズの単焦点レンズ3本を持つのと比べると便利ではあっても画質としては及ばないと思われる(特にF8-11付近)。荷物に余裕があれば、このレンズと一番多用する焦点距離の単焦点レンズを1本(WR系のレンズは概して小型)持つべきかと思う。しかし!大合格点の高倍率標準ズームとは言えるだろう。AF速度と精度は他のWRシリーズと同様極めて速く確実であった。

2019.9.28

先日5,400円で買ったNIKKOR AF28-80mmF3.5-5.6D(フィルムカメラ時代のレンズ)を今日テストしてみると、少なくともワイド域ではNIKKOR 24-85mmDよりかなり良くて、NIKKOR 24-85mmGと同等の結果を出した。ズームレンズなので射出瞳が遠いこともあると思うが(テレセントリックレンズに偶発的になっている)中古でも数万円するレンズと比べても劣らないとは…逆にデジタル時代のレンズ進化はどうだったのかと感じる次第である。もちろんコーティングなどの改良で逆光性能の向上や光学式手振れ補正機構付加での総合性能アップは認めるが、フィルム時代にレンズ性能(この場合解像力等の狭い範囲)は1970年代後半ぐらいに完成に近づいていたと感じていたことが今回もあてはまると思う。 撮影:ボディNikon D610 薄曇り 28mm=ワイド端 絞り開放F3.5 画像中央部の等倍1/2切り出し.....中央から遠ざかるとピントは徐々に悪化し、F8程度までいかないと全面的に良像とはならない。なお50mmでも似たような結果で、望遠域ではGレンズが優位に立つ。

2019.9.26

次のLeicaマウント・オールドレンズテストはこの28mレンズ3本…左から、ロシアンレンズ・Orion 28mmF6/W-Komura 28mmF3.5/Summaron 3.5cmF5.6(赤ズマロン)。すでに撮影は終えていて解析はまだである。

2019.9.25

今日は某カメラ店のポイント(5400点)が失効のおそれがあるため、その範囲でレンズを買い求めた。目当てはCanonやNikonのフィルム時代のAFレンズで、捨て値で大量に在庫がある。どちらかと言えば私にとってCanonはシゴト系でNikonはアソビ系(ファンの皆さん、失礼!)のため、NIKKOR AF28-80mmF3.5-5.6の新品同様品¥5,400也となったのである。思わず「動くの?」で、持ち帰ってD610に付けて撮影してみたら動くしピントも合う=こんな簡単なことに感動してしまった。フィルム時代にキットレンズという概念:製品があったのかは知らない(特にニコンはフィルム時代使っていなかった)が、マウントがプラスチックなので極く安いレンズだったことは間違いない。D/Gレンズに比べるとフルサイズのイメージサークルを確保しているのにDXレンズ並の大きさだ。

85mmでの手持ち接写。土曜にはワイド側も試すが、テレセントリックレンズではないため少し結果が怖い。

2019.9.24

また前に戻って、Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM "MapCamera 25th"の時に同時に試したSummilux 35mm/f1.4の絞り開放時、中央部等倍1/2切り出しの絵である。解像は低コントラスト下でも想像よりキチンとしている。ただし薄くベールがかかっているように見えるのは、外光によるフレアではなく、諸収差の補正不足によるフレアである(veiling glare)。画面周辺に行くにしたがってフレアは更に大きくなり、かつ画像も溶けるようにボヤけていく。絞ればsummicron 35mmF2/7elementsには及ばないが、それなりに締まっていく…しかしこのレンズの味はこのベールのようなフレアによるソフト感だと思われるので、F1.4-2.8程度で使うのが良いだろう(使い方次第だと思う)。切り出し画像の位置は下の方のElmar 3.5cmF3.5の全体像を見てほしい。

外観はこのようなレンズで、Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM "MapCamera 25th"(およびノーマルモデル)はこれのデザインコピーのレンズであろう。そして絵造りまで良く似ている。コピーはイカンなどと固いことは言わない、今もコシナはMマウントのレンズを開発・製造し続けている希有なメーカーなのである(本家Leicaレンズは高価になりすぎた)。

2019.9.23

それでは元に戻ってオールドレンズテスト…今度は1946-1960年まで作られたズマロン3.5cmF3.5である(テストレンズは1950年製)。年代的にはエルマー3.5cmに代わるべく登場したレンズで、6枚構成のガウスタイプと一段高級なものとなった。しかし撮影の結果は、先にあげたエルマーやコムラーとあまり変わらず、絞り開放時は中央のみ、絞ると良像域が広がるが最後まで画面全体に均一にならないということである。写真は画面の隅から中央付近までを切り出したもので、幅が広すぎるため等倍1/3とした。絞りは開放F3.5…このように中央(つまり画像の右端)は充分ピントが来ているが、周辺に行くにつれボヤけていき、木の葉の左側に見られるように同心円方向の流れも見られる。回折回避のためもあり、F8ぐらいがベストであろう。Leica M3が発売された1954年にMマウント用に新鏡胴にこのエレメントを入れて発売を開始した。そのレンズで少しの改良があったかも知れないので、いずれ試してみよう。と言うのもフィルム時代にズマロン35mmF3.5と更に新開発のズマロン35mmF2.8との比較ではF3.5の方が良かったからである(定評でもそう言われることが多い)。35mmオールドファッションレンズのテストはいったん置くが、総評として収差の完全補正は難しかった時代だったことが分かるし、それがために中央部の画質重視(これは後のレンズと比べても劣らない)の設計で、それはかなり成功していると言える。そして国産レンズ(コムラーだけではなく)も同様の傾向でLeicaに迫っていること、そしてテスト結果と矛盾するようだが、言葉では言い表しにくい「味」があって使い方次第では、まだまだ活躍できるレンズ群だと言うことである。そしてもうひとつ50mmのところでも実証されたように、エルマー−ズミタール−ズミクロンと開発の中間点のレンズ(ズミタール)ではパッとしないものの、次のレンズで花が開くということも見てとれた。35mmの場合はエルマー−ズマロン−ズミクロンとなる。 *ちなみに筆者は戦後のコーテッドレンズしか範疇に入れていない=実際、Leicaレンズもズマール5cmF2を1本持っているだけだ。理由はコーティングによりレンズ設計の方針が大きく変わったからで、それまでは逆光撮影を前提とせず解像力だけを追求していたように思われる節があり=前に手持ちのズマールとズミタール(以前は丸絞りと角絞りの2本を持っていた)を順光の条件の整った環境で比べるとズマールの方が線が細かく写った=コーティングにより逆光特性や高コントラスト下での撮影に強くなったために、解像力だけでなく、ハイコントラスト(ヌケの良さ)、像面の平坦性などに力点が移ったように思われるからである。

Leica IIIbに取り付けたSummaron 3.5cmF3.5....なかなか様になっている。

2019.9.22

さてVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM "MapCamera 25th"のテスト=Leica M9 ベタ曇り AWB 絞り開放F1.4 RAW現像 等倍1/2切り出し。同時にSummilux 35mm/f1.4球面 & summicron 35mmF2/7枚玉も比較テストした。

上は中央部、曇っている割にはよく写っている。収差フレアの大きいSummiluxよりずっと良好で実用の範囲内だ。しかし7枚玉と比べると、同じF2で撮っても格段にsummicron 35mmF2/7が良い(シャープネス・コントラスト共に)。絞ると少しずつ画質は良くなるが、絞っても7枚玉との差が開いていくような結果であった。 下は絞り開放での周辺部、完全に崩れている(Summilux よりはいい)ピントの芯はあるようで、F4ぐらいまで絞ると問題はなくなる。と言うことはフィールドでは問題なしという答だろう。ただしsummicron 35mmF2/7が開放から周辺部も使えるので、この手のレンズの使い道は考えさせられる=つまり感度を上げられるデジタルカメラでは絞り1段分の明るさの違いは感度アップで克服されるからである。「記録写真家」である筆者としてはそのような結論だが、古式レンズと同様、使い道としては他にもあるだろう。深度外れのボケと収差ボケを利用する(案外、収差ボケも汚くない)ような方法である。

2019.9.21

消費増税前の取得レンズ第三弾。早くから予約していたVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM "MapCamera 25th"が発売日にやって来た。テストは明日…と言ってもすでにノーマルモデルは持っているので(ただしSCタイプ)結果は分かっている。春にII型が出ているので、旧型の余ったエレメントを特注鏡胴(真鍮にクロームメッキ梨地仕上げ)に入れたレンズだ。他には縮緬仕上げのフードぐらいで、実用的にはノーマルと大差ないが、コレクション用としては良好な仕上げである。250本限定…シリアルナンバーは少し変わっていて"M31"としか彫られていない(桁数の多い番号はレンズにも箱にも書かれていない)。Mはマップの意味だろうし、31は31/250のことだろう。

*追補:友人からシリアル番号について教えてもらった。MAPCAMERA NOKTON Classicの文字から"M"A"P"N"C"を頭文字に各々1-50まで番号が振られているそうで、このレンズはMの31/50と言うことになる。

ノーマルモデル。2008年発売当時、68,000円で買っている。ボディはLeica M6の最初期型。

2019.9.19

F3.5絞り開放の絵のピクセル1/2倍切り出し…画角は同じなので下のエルマーの絵の中央付近である。結果はエルマーと大差なく、切り出した外の像の崩れは大きい。等倍で出さなかったのは等倍鑑賞に賛成できないからである。普通の撮影結果なら等倍まで拡大してアラを探す必要はないと考えている=使用時もよほどの大伸ばし以外は意味をなさないと思う(今後は切り出しの絵は等倍で切り出し、それを半分に縮小したものを出すことにした)。見ての通り開放でも中央部はエルマーと同等か少しコントラストが高くシャープ感があるぐらいで=このレンズはテッサータイプではなく変形ガウスの5枚玉/シュナイダー流に言うとクセノタータイプ、少しテッサーより高級=絞っていくと良像範囲が少しずつ広がっていく。しかしF16でも周辺の崩れは解消されず、やはりエルマーと同様の使い方となるだろう。思ったよりヘリコイドカムの精度は良くて後ピン・前ピンはない。後日28mmも出てくるがコムラーはこの時代よく健闘していたことがわかる。

1956年頃の生産、Canon Pに取り付けた。真鍮製の純正フード(昔のフードによくあったようにシリーズフィルターを挟んでいる)のギザを回して絞りを調整する。ブラックペイントの剥げ以外は原型を良く保っている。

2019.9.18

オールドワイドレンズを実験(やはりワイドは期待していない)…左から、Elmar 3.5cm F3.5、Komura 35mm F3.5、Summaron 3.5cm F3.5で、ボディのレンズポジションはsummicron 35mmF2/2ndとした。すべて回転ヘリコイド。

まずエルマー(1946年製のコーテッドタイプ)から見てみよう。絞り開放…ややハレるが問題にするほどではない。むしろレンズ構成が単純な分、順光ならヌケが良いぐらいだ…しかしピントが中央付近は良好だが、それ以外は収差補正不足で、まるで崩れている。同じテッサー型レンズ構成のCanon 35mm F3.5に比べるとかなり良くない結果だ=真ん中に被写体を持ってきて回りを軟らかく描写するような撮り方となる(これはフィルム時代にも分かっていた)。周辺光量落ちも大きく、かなり使いにくいと思われる。絞っていくとF8(絞り環が大陸スケールなのでだいたいF8)ぐらいで周辺光量落ちは解消され、少し合焦範囲も広がるが、まだ不十分である。結局F16でも周辺までピントは来ず、かえって回折の影響で像が丸くなる…やはり中央付近で勝負するレンズと言えるだろう、ただしこれも球面収差の影響が大きそうなので、中央に主題を置きつつ立体的な局面ならLeicaらしい絵が作れるだろう。1930年の設計なので大きな期待はできなかったが、1950年まで作られたレンズで、当時ワイドレンズ設計に弱かったLeicaにとっては貴重なレンズだったと言える/今もLeicaファンには人気のレンズだろう。

BESSA-Tに取り付ける…ロシアンターレットファインダーと共にカッコいい意匠だ。ずいぶん小さなレンズと分かるだろう。特に戦後のコーテッドレンズは次世代のSummaron 3.5cmとも対抗できる良好なレンズだ(現在のレンズとではない)。

2019.9.17

Topcor 5cm F3.5(トプコール)...絞り開放。

さてLeica系レンズの続きだ。先にも書いたようにこれは赤エルマーのコピーレンズで、沈胴式レンズがまず発売され、少し改良されてリジットタイプが出たものである。回転ヘリコイドのために使いやすいとは言い難い(Leicaはどちらもより使いやすい直進ヘリコイド)。ここでは特徴的な絞り開放(F3.5)の画像を掲出した…イメージサークルが足りないのか周辺光量は大きく落ちる(そもそも今回の50mmのテストではボディにどれもレンズポジションがないためsummicron 50mmF2/3rdで撮影している)。しかし開放画質としては3本の中で一番良好(解像線・コントラスト共に)であった。もちろん3本の中で一番新しいレンズなのと、すでに当時高名だった東京光学製(今は写真レンズは作っていない)レンズだったこともあるだろうが、周辺を除いて現代レンズと同等の描写をしているのは驚きである(この時代ありがちなこととしてピントの外れた遠景のボケ味は良くない)。絞ると周辺光量も増えてF8で完成された絵となる。F8でも全体の平均画質ではエルマーを上回っている。戦後の「ライカに追いつけ」時代の国産ライカマウントレンズには保守的な本家を凌ぐレンズが多く存在したことを知るべきである。手作り的レンズが多く、個体差も大きいため購入時は必ずテストしてからにしてほしい(2000年前後のLeicaブームの時はこのようなレンズ群は高値で取り引きされた)。

Leica M7に取り付けたトプコール=フードはCanon製、レンズ前玉の口径が小さいので、90mm用のフードでもケラれない。

2019.9.16

消費増税前取得レンズの第二弾、SIGMA 24-105mmF4 DG....重さが900gとNIKKOR 24-85mmGの倍ぐらいで躊躇していたが、この焦点距離のニコンレンズにないため評判の良いSIGMAを購入した(値段もこなれている)。現行NIKKOR 24-120mmGも考えたが、望遠側の必要性を感じないのと第一世代の24-120mmGで懲りているためズーム比のより小さなこれにしたのである。そして体力低下で交換レンズを持って何時間も歩くのに困難を感じるようになるだろうとの予測で「1本勝負」でいくためのレンズでもある。Canon 5D-III+Canon EF24-105mmF4Lでも良いではないかという考えもあったが、CanonにはCanonの良さがあり、NikonにはNikonの良さもあるという(ここでは詳しく書かない)ことなのである。SIGMA ARTレンズは仕上げも良く重さの原因である造りの頑丈さも評価できるものである。普通は整合性の問題で純正レンズを使ってきたが(サードパーティーレンズでボディとの整合性が不適当なモノも経験している)今回は思い切った。 D800に取り付けたのは高画素機での光学式手振れ補正がどのていど効くか試すためで、テストの結果NIKKOR 24-85mmGのVRより効きそうであった。また合焦速度は純正レンズに比べると遅くなるが、私の実用上には問題ない速度(動物写真やスポーツ写真には難しいレベル)でピント精度には満足できている。

これは105mmの絞り開放F4の絵…風評通りレンズのシャープネスは良好である。特に105mmでは開放から深度外れは別として全面にピントは来ている。ピント外の部分のボケ味もズームとしては不満のないものであった。24mmでは絞り開放では周辺は甘さがあるが崩れは小さく、絞っていくとF5.6でおおむね完了となる。実用範囲内のタル型の歪曲は見られる。50mmでは開放でなぜか24mmより甘さがあり、中央部は1段絞らないと24mm/105mmに追いつけない。あとはF8でとても良くなった。ともあれ純正ズームと比べて合格点が付けられる(比較的実勢価格が低いのも評価)が、風評によく言われる「カリカリのシャープネス」と言うほどではない…ズームとしては文句なくかなりシャープとは言えようが「単焦点レンズ3本持つぐらい」とは考えない方が良さそうだ。少し絵が青いがこの日の天候でそうなったのでレンズが青いのではない。ボディのAWBの補正が必要だったということである。

2019.9.14

これはF8の絵。

さて(昨日は疲労で更新できず)今日はElmar 50mm F3.5だ。長い間熟成・改良されてきたレンズだけに期待できる。コンパクトカメラぐらいにしか使われなくなった3群4枚構成のレンズだが、このレンズの実用された時代(1940-60年代)には人気が高かった。1954年Leica M3の登場と同時にズミクロン50mmが標準化され、エルマーもF2.8モデルに新種ガラスを用いて刷新されることになったが、バルナック時代の赤エルマー(Elmar 5cm F3.5)に対する信頼は大きく、F2.8用の新鏡胴に赤エルマーのエレメントを入れたのがこのレンズである。さて今回のテストではズミタールとの比較となるが、絞り開放ではズミタールのF4時とそれほど変わらず(レンズ枚数が少ない分抜けは良い)周辺部の崩れも傾向はズミタールと違うがそれなりにあった。ところがF5.6.F8と絞るにつれコントラストが上がり、シャープ感も増していく=テッサータイプ特有の非点格差の開きをうまくF8近辺に狭くもっていっているのだろう。結果としてF5.6からズミタールを引き離して画質は全画面向上して、ハイライトの滲みも見られない。実際エルマーF2.8モデルと比べても絞った場合こちらが良いのはフィルム時代にM6で経験している。ズミタールは改良されて初代ズミクロン50mmF2となって性能を劇的に向上させて、カメラ毎日の千葉大工学部のレンズテストで当時として驚異の値を出した…ズミクロンは戦前からのズマール・ズミタールのガウス型にこだわって開発を続けたLeitz社の成果であり、ゾナーの栄光と限界(トリプレットの改レンズのため像面の湾曲(歪曲ではない)を解決できず、フランジを長く取ることもできなかった)、東西ドイツの分割によってダメージを受けたZeissを追い越せたのである。その意味でパッとしないズミタールも進化の過程で存在の意義はあった。ともかくElmar 50mmF3.5はオールドな標準Mレンズとして数は少ないが評価されるべきレンズと言える。

M3初期型(レンズと同じ1954年製=少し凹んでいるが、すべて初期型オリジナルの逸品である)に取り付けた…絞り全閉F16、絞り羽根がレンズ一面のすぐ内側にあるのが分かる=ここがテッサーと異なる仕様なのであり、厳密にはエルマータイプのレンズ構成と言うべきか…二群目の色消しレンズの前で光束を絞ったのが正解なのだろう。レンズもボディもよくここまで頑張った。

*このところLeica系レンズのテストを開始しているのは、1998-2005年の「Leicaだけで撮影」の後にデジタルカメラ時代となり、必然的にNikon・Canonの一眼レフ、α7系やZ6のミラーレスの使用ばかりになり、Leica M型はワイドレンズの1本勝負でシゴト以外の撮影に使ってきた経緯があり、多くの広角、すべての標準−望遠レンズは長く保管箱の中で眠ってきた。来るべき時期にふたたび「Leicaで...」を視野に入れて、デジタルボディでの適合性を調べているのである。フィルム時代に良くてデジタルLeicaボディでは良くないということは残念ながらあるのである(例:minolta G-ROKKOR28mmF3.5LなどLeica純正外レンズ)。また所有のデジタルM型ボディ=M9/ME/M Monochrome/M Typ262/M10の三世代間でも大きく異なる結果が見られるためでもある。昔はレンズで絵が決まり、ボディは便利な箱だったものが、今やボディが絵を決め、レンズは忠実に補佐するような風潮である。もう一度レンズの重要性を考え直したい。そうしないと更新される新型ボディの山に古いデジタルカメラが新品同様のまま埋もれていくのである。

2019.9.12

今日も良く晴れて何本かの古式レンズのテストをしてみた(本当は空気の透明度の高い冬が良い)…まずは左から、定評ある赤エルマーをMマウント化したエルマー50mmF3.5(1954-1961製造=Lマウントエルマーからなら1924年からとなる。この個体は最初期ロットの1954年製)、そして戦前戦後を通じて作られた(1939-1955製造=手元のレンズは1949年のコーテッドレンズ)ズミタール5cmF2、右は赤エルマーをコピーしたレンズ構成のトプコール5cmF3.5(1955年前後)。どれも仕上げの良さは当時の貴重品度合いを想像できるものだ…エルマーの真鍮にクロームメッキの梨地仕上げ(この時代のLeica製品は特に仕上げが良かった=したがって経年変化もほとんどない)、ズミタールは真鍮にハードクロームメッキのポリッシュ仕上げ、これも経年変化は見られない。トプコールはアルミ削りだしの鏡胴で、これも軽いが非常に精巧にできている(表面のアルマイト加工が良いのか、これも経年変化は見られない)。

絞りはF4。

まずはズミタールのテスト結果…当時としてはかなり明るいレンズで設計に無理があり(当然のことだ)絞り開放F2-F2.8までは中心部を除いて絵にならない。像の滲みや球面収差のボケ、コマ収差も出ているようだ。ようやくF4でおおむねピントが全体に合ってくる(実用に耐える程度)。そして完全にピントが満足できるのはF11となる。見ての通り色もLeica M Typ262のAWBをもってしても黄色味が強く(モノクロ時代のレンズだから仕方ない…)コントラストも低いため、このレンズを生かすためにはモノクロで撮るか、クラシックな雰囲気を出すときに使うかに限られてくるだろう(それもイイと思う=今後紹介する古式のワイドやテレレンズと組み合わせて)。ただリアルに絵を出すなら最新のデジタル対応レンズにすればいいのである。このレンズは当時のZeissとの戦いで無理をして設計されたレンズという印象が強い=ひとつ前のズマール5cmは互角まで行ったが、後日のズミクロンの登場までのつなぎのレンズと位置づけている。明日はエルマー50mmF3.5。

Leica M2(前期型)に取り付けたズミタール5cmF2(フードは径の合ったCanon製)、かなりスタイルの良いデザインだと思う=国産メーカーも、このデザインを真似たモノがある(例:Canon 50mmF1.9)。

2019.9.11

きのう、tripletと同一ボディ、同一時刻に、Elmar 90mmF4(1958年製)で撮影した。

まさにオールドファッションレンズ(Lマウントの時代から存在する=少なくとも1949年から、更に改良前の1933年まで遡れる…)で期待はまったくしていなかったが、テストをするとビックリ! 写真は絞り開放…ごく周辺は確かに像が崩れていて同心方向の流れも見られるが、画面の大部分はtripletと変わらない解像線で特にハイライトの滲みはtripletより少なく、現在の単焦点レンズと比べても劣らない性能を見せた。F5.6-8に絞ると周辺の流れや崩れは改善される。名レンズとの評価は正しかった=1968年まで作られ、小型・軽量のシンプルなテッサータイプレンズで、これなら安心してLeica M Typ262やLeica M10に使えることになった。デジタルカメラ時代になってLeicaはたまに使う程度でほとんどワイドレンズ(28/35mm)でしか写してこなかったが、その昔のように「Leicaだけで撮影」も夢ではなくなった。

2019.9.10

友人の要請で「カミソリエルマー」と異名をとったElmar 90mmF4 tripletのテストをした。予想通り絞り開放からピシッと写るし、周辺部まで均一な画面である。ただし少し青っぽいのとハイライトに滲みが出ているぐらいだ(拡大すると)。F5.6にすると滲みも消える。望遠系レンズは射出瞳が遠くなるため、概してデジタルカメラとの相性は良い。同時に普通のElmar 90mmF4もテストしたので、それは明日驚きの解説をしよう。

1962年製造…友人に譲ってもらった。多くの個体は新種ガラスの経年変化で黄色みが出ている。

2019.9.9

毎日テストをしている…球面収差と推定されたので、このような被写体を選んで撮影=つまりセンターにピント面が来るように設計されているが、周辺は等距離にはピントが来ず、平面的なテストではボケてしまう(絞ると解消されていくのは絞りで周辺部のレンズ光路をカットしていくから+被写界深度が深くなるため)。このように前後のこみ入った場合だと、周辺部もちゃんとピントのあった部分が見て取れる。取りあえず中央部に主題を置き(そうでなくても私は中央部に置く傾向が強い)回りをうまくコントロールすることだろう。この凸凹のピント面の特徴をつかまないといけない(風景写真には向かないレンズ)。またボケ玉と簡単に排除しないほうが良い典型のレンズだ。蛇足ながら絞りはF3.2、シャッター速は1/125、24mmでの撮影である。さすがにフルサイズ、24mmでも背景のボケは大きい=きれいなボケでは全然ないが…。

2019.9.8

逆光に対してはNIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dと似たようなものだろう。少しゴーストが多く出るぐらいだ…問題なく使える範囲だ。古いと言ってもマルチコーディングなのである。どちらも画面内に太陽が入っている。

モーターも入っていないのに太さがある。少し不格好だがレンズ基部のくびれたところに中指を入れて持つとホールディングが安定する。

2019.9.7

クレジットに間違いあり、ボディはNikon Dfだ。ともあれ下のように平板な被写体だと周辺部の画質落ちが気になるが、予想通り奥行きのある立体的な場合は中央が良いので(何枚も撮ったが、どうも球面収差が取り切れていないようだ=いわゆるデッコマ。ヒッコマがある)問題を感じない(そして低画素機)....NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dと同様ピントの合っているところと外れているところの落差が緩やかで、かなり細かなものを撮っても繋がりがよい。筆者の家のサルスベリは今が満開の遅咲き種である。

そして85mmでのマクロ機能を使った撮影…普通撮影と切替式になるがマクロ1/2倍撮影は威力がある。Zライトの光で接写(カメラは右手で片手持ち)、絞り開放・S速1/125でもブレていない(VRが絶対必要とは思えない=付いていれば少し安心)。しかしサルスベリの写真でも言えるがDfのAWBはデフォルトでは心もとない、少し設定を見直さないと…。

2019.9.6

さっそくテスト(ボディはD610/デフォルト設定)…掲出は絞り開放(24mm/F2.8)これぐらい小さくしても分かるぐらい、中央部以外は画像が乱れる(光量落ちは仕方ないと思う)し、ハイライトの光の滲みも大きい。F4で少し良像範囲が広がり、滲みも収まってくる(しかし実用性としては△)。F5.6で実用的画質となり、F8でほとんど問題はなくなる。掲出しないが望遠側(85mm)は絞り開放(F4)でも緩めだが実用範囲で、F5.6以上ならGレンズとでも対抗できる。同時にテストしたNIKKOR 24-85mm F3.5-4.5Gと比較すると、今回はGレンズの勝利であった。ワイド側はGレンズの場合、絞り開放から使えて、F8でようやくDレンズが追いつくという結果だ。逆に言うとGレンズはF3.5-5.6から絞ってもそれほど画質は上がらない(見かけ上はパンフォーカスとなるためシャープ感は出る)とも言える。望遠側もDに比べると各絞りで絞り1段ぐらい解像線が細く、ハイライトの滲みも少ない。全体に言うとDレンズが勝っているのはレンズだけで収差を取るような設計のために倍率色収差が少なく、歪曲収差も少ないということだろうか(Gレンズもボディ内補正でかなり補正されたjpeg画像となるが)。このレンズはフィルム時代の味があるので、更に低画素機で使うのがいいだろう=筆者の場合はD700 & Df。

2019.9.5

ひょんなことから、古い(しかしほとんど未使用に近い)NIKKOR 24-85mmF2.8-4Dレンズがやって来た。すでに持っているNIKKOR 24-120mmF3.5-5.6.Dと同じく、あまりカッコよくはないが、フィルム時代設計のレンズで、極力レンズだけで各収差を取っているため少し期待はできる(F2.8始まりの往事の高級レンズ)。もちろんVR(光学手振れ補正機構)やマニュアル/AFの切り替えもないし、コーティングも古いタイプなので逆光にも弱いかもしれないが、私はNikonフルサイズ一眼レフはDレンズで概ね揃えている(これらはGレンズとのテスト比較もしている)ために買ってみたのである=先出のNIKKOR 24-120mmF3.5-5.6DはハッキリGレンズの初代24-120mmより優れていた(現行品とは比べていない....)。どのDレンズもレンズモーターでないため(つまりボディモーターの備わっていないボディではAFは効かない)軽くてGよりコンパクトなのもありがたい。最近の明るい高性能レンズはもうフィールドで4時間も歩く時に持てないのである。すでにミラーレスのNikon Z6やα7系が主力になっているが、もしレフ機使用の際は、たぶん4台持っているNikon一眼レフボディのうち、使うのはDfになるだろう。外観を新旧比べると…なぜかピントリングとズームリングが上下逆の配置となっている。明日、実写テストしてみよう。

2019.8.25

少し気が向いて、今日はNikon D700+NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dの逆光テストだ。順光のテストではとても相性が良く、1200万画素のボディと古いDタイプレンズで好ましい成績だった…最新の高画素ボディやレンズと比べると精緻さには欠けるかも知れないが、1画素あたりの受光面積が広く(高画素機でRAWで撮ると時として露出不足気味となる)ディティールのつながりも良い。上の写真では太陽を左上の隅に置いたもので、ほとんど逆光の影響を受けていないが、下の写真は画面内右上に太陽があり、かなり派手に火線が出ている。どちらも絞りはF11程度で同じボディ・レンズであっても逆光の位置や程度で大きく変わることが分かる。このあたり最新のコーティングレンズでは安定的なのである。

2019.8.14

Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM "MapCamera 25th

Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM "MapCamera 25th Edition"が登場する。マップカメラの25周年記念モデルとしてコシナに限定250本発注したようだ。古くから写真家だったためマップカメラは新参のベンチャー企業程度に考えていたが、今や通販(店舗でも)大手で、ここのデジタルカメラ売上げ動向が統計として重視されるぐらいになっている。さて、オリジナルレンズのI型は持っているので(筆者のはSCモデルなので少し違うと言い訳する)コレクションとなってしまうだろうが、1本予約した。ただしこのレンズの名前がII型となっていないため、旧型のVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM の光学系なのかも知れない。ともかく9月末が楽しみである。違いは1.シルバー梨地鏡胴になった 2.付属フードが縮緬加工された 3.鏡胴材質が真鍮となった...ぐらいだが、これでSummilux 35mmF1.4初期型と酷似することとなる。

M6改+Summilux 35mmF1.4 1st

2019.8.1

 voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mmF5.6を導入した。外付けファインダーもあるのだが、これぐらいの焦点距離ではアテにならないのと画面効果も分からないためライブビュー撮影とした。F8での撮影で、Leica M10のオートポジションで撮影したがマゼンタ被りも見られず、まずは世界最広角レンズ(fisheyeや業務用レンズを除く)が達成された。解像度は15mmに比べると落ちるが実用的には(このレンズそのものは実用的ではないが…)まったく問題ない。残念ながら距離計に連動しないが、連動する12mmなら15mmと大差ないためこちらとなった。ただし周辺光量落ちはかなりのもので、周辺が赤く見えているのも夕日の赤色の光量が落ちているためである(もちろんM9と比べてM10のAWBは温色に傾きやすい)。逆光には非常に強く画面内(電信柱の横ぐらい)に太陽があってもゴースト・フレアは見られない…むしろ太陽を周辺に置く方が火線は出やすいようだ=これもライブビューなら確認しながら撮れるので、それも味として使える。

 さすがにAFレンズではなく、明るさも押さえているため小型におさまっている。何に使うかはこれから考えよう。

voigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mmF5.6

2019.7.27

SONY RX0

友人がSONY RX0のグリップ兼三脚付きのセットを買った。これのII型が発売されて初代の価格は大きく下がり、売価が45,000円を割った時に買おうとすら思った…それと言うのもフィールド写真のワークショップの受講生がこれをサブに持っていて、その写りを見て「なるほど」と思った訳である。今までのアクションカメラと比べて画質がまったく違って(筆者の持つRX100-IIIと同様1inchセンサー・24mm相当レンズ)しかも小型・軽量・大きな拡張性…etc、過去からメインカメラのサブとしてコンデジを持っていた身としてがぜん興味が出たのである=昔と違ってメインカメラが不調を起こすことも最近はなくなって、サブカメラは不要となったが、それ以外の付加価値のあるRX0は役に立つかも知れないと思った。しかし「やっぱり使わないな」とスルーしたのだが、友人の購入でまた「うーむ…」となっている。デジタルカメラの売上げの下がった今、今後はこの手のニッチな製品が出てくるだろうから、もう終わりではなく、まだまだ先は楽しみである。

2019.7.26

昨日2本のレンズを発注…消費税問題もある。特にFUJIFILM XF16-80mmF4WRは9/30の発売なので、どうしても9/30に確保しないといけないと気が付いた=もちろん確保だけでなく購入もしないと税法の性質上8%では買えない…納品さえ確定すれば支払は翌月でもなんら問題はない。このところAPSカメラはSONY α6000系&Canon EOS Kiss Mに頼ってきたが、それはこの焦点距離で、このスペックのレンズがなかったせいもある(ボディは各タイプ合計5台あり)。フジは単焦点は充実しているし性能にも満足しているが便利でコンパクトなズームがなくて(つまり24-100mm程度の画角)つい使用頻度が少なくなっていた。納品は先の話で実際に使ってみてどうかと結論が出るだろう。どうせ夏場は遠出をしないためかえって良かったかも...もう1本のコシナの10mmF5.6はLeica M系カメラの使用も画策(仕事ではなく作品造り?)して、デジタルボディ対応の超超広角レンズを入手しておくための策動である(価格は動かないため、これも消費税対策)。Leica M10にはライブビュー機能があるため正確なフレーミングが可能となる。そしてライブビュー時には評価測光ができる(これがなかなか正確)。

2019.6.21

今日は友人の要請で、Leica M10とZeiss Biogon G 28mmF2.8(L改)のテストをしてみた。後玉突出の特殊なレンズ(しかもLeicaマウントに改造している)の出来映えはどうなのだろう。

F4/AEで曇り日での撮影…ボディのレンズ設定をどれにしても差はあまりなく(この点マウント6bit改造のできないレンズとしては重要)、周辺光量落ちも大きくはない。M6では露出計のセンサー光路を少し塞いで正確に測光ができなかったが、M10ではそれもない。かなり以前のレンズ(京セラ・コンタックスG用)としては、そしてLeicaボディでの使用を想定していない設計のレンズとしては(コシナやコニカのLeicaマウントレンズはLeicaで使うことを前提としていた)上出来である。Zeissらしい平坦性を持っていて、色味もごく自然である。ただしテレセン特性のためだろうが周辺は甘く、像に少しの流れがみられる…これはF8程度に絞ればかなり改善される。F4だと画面中央(全画面の1/2)は最初にM10でテストしたelmarit28mmF2.8 3rdに見劣りしないシャープさで、F8−11なら周辺も含めてほぼ問題ないだろう。コシナやコニカのレンズに比べて結果が良くないと想像していたが間違いであった。

リサイズのみ。

2019.6.13

RICOH GR28mmF2.8LのLeica M10における逆光テスト…何ひとつ問題はない。ただしLeica M型カメラはすべて光の変化に敏感で(M6もそうだった)画面に太陽を入れると、それに大きく引っ張られて、国産カメラと異なり真っ暗になるため画面からは少し外した。

往年のヘキサーリミテッドに取り付けたRICOH GR28mmF2.8L。

2019.6.12

今日は予備バッテリー(1個17,280円!)とハーフケースがやって来て、フィールド撮影の準備は着々と進んでいる。ストラップはやはりLeica純正品は大袈裟なので、以前にLeica用に買って忘れていたPENTAXのアクセサリー用品のものを取り付けた。elmarit28mmF2.8 3rdが付いているのは、偶然保管庫の一番前にあったからでたいした意味はない。

ともあれ今日は薄曇り半逆光でテスト…elmarit28mmF2.8 3rdはさすがにフィルムカメラ用のレンズだけあって、諸収差をレンズだけで取り除いた設計のため、絞り開放から全体にピントは来ている(掲出写真は開放撮影)。Leica M10のレンズポジションは3rdがあるためそれにした。確かに最高解像力は最新のレンズに比べて劣るが、絞り開放から使える絵である。周辺光量落ちはF5.6でおおむね解消され、開放では旧式コーティングのために光の滲みがあるのも、周辺にピントは合っていてもコマフレアが出ているのも、同様にF5.6で解消される。きのう室内で撮った時にコントラストが低いと感じて、今回コントラストを高く設定したが、やはり標準の方が良さそうだ(この写真では壁などハイライトの描写に硬さが見られる)。センサーも詳細に画像を点検すると最新のSONY製2400万画素センサーに比べると繊細さに欠けるが、それも通常では問題にならない程度の差である。

なによりも家の周りで何カットか撮ってみて、そのハンドリングの良さは特筆できる(評論家や各種サイトの書いていることは正しかった)…M6が帰ってきた感じで、M9に比べて数ミリの差であっても、これほど扱いが快適になるのかと感じた。M6に慣れきっているせいか、人間工学的な普遍的なことなのかは分からないが、M10を触ったあとでM9を持つと確かに軽やかさに違いが感じられる(実質量は重いが...)。

elmarit28mmF2.8 3rd=F5.6で撮影。

2019.6.10

Leica CL bauhausに続いて、Leica M10(久しぶりの訳ありボディ)を導入した…しかも純正Leica黒マークモデルである。まだ操作性など何も分かっていないが、確かにLeica M Typ262に比べると少し薄いだけで随分と小型になったように感じる=その代わり重量感は増した。レンズはelmarit28mmF2.8 3rd(最初期型)。

そして室内混合光線下でのAWB撮影、まずこんなところだろう。ダイナミックレンジもLeica M Typ262より(もちろんM9より)広い。RAW現像もしてみたが、jpeg撮って出しとそれほどの差はないため(シルキーピクスでは青味がかる)、jpegオンリーで充分だろう。

2019.6.5

OLYMPUS PEN-F+LUMIX 14mmF2.5G-II

実用にしないとはいえ、やはりテストはしてみた。 elmarit-TL18mmF2.8はLUMIX 14mmF2.5G-IIとソックリの仕上げ・デザインで、設計はLeicaかも知れないが、どうやらPanasonic製造と思われる。もちろんm4/3とAPS-Cで焦点距離もイメージサークルも違うし、大きさもふたまわりぐらい大きい。それでもパンケーキ型に納めたのは評価できる(最近の新作レンズの多くは大口径・大質量である)。そしてLeica CLボディは国産と比べて操作系がだいぶ違っていて慣れるのに時間がかかりそうである。AFの速度・精度はAPS-Cミラーレスとしては平均的なものである。ボディに手振れ補正装置がないため光学式手振れ補正となるのだが、このelmarit-TL18mmF2.8には付いていないため暗いところでは慎重にしないといけない。筆者も最初からそのように考えていたが、このスタイル・コンセプトから見ると「気軽にスナップ」が良さそうである。

レンズの性能(デジタルカメラではセンサーやエンジンによって変わるため参考程度)は、似たようなSONY E20mmF2.8と同程度で使えるレンズと言えよう…ただしこの絵を見ても分かるとおりデフォルトでは発色が地味目で、Leica CLも例によって細かな設定(色温度・画調)ができないため、派手目を好む人はビビッドにすることになる。地味だけでなくやや軟調である。デフォルトでjpeg/RAW同時記録になっていると言うことはRAW現像で追い込めということなのだろう。ピントそのものは絞り開放から使える(少し周辺は緩い)代わりに絞っても画質の向上は顕著ではない。ただしレンズはフラットフィールドで、絞りをF4以上にする限り、画面のどこを見てもそれほど変化は見られない。F11まで行くと回折の影響か少し輪郭が丸くなる。F5.6/F8の絞り優先オートか、プログラムシフトを駆使しながら(この操作は大変し易い)良さそうな絞りで撮るかだろう。

逆光性能も現在の新レンズ全般と同様、フレアやゴーストなど火線による画質低下は最低限で充分合格点である。太陽はTL18mmあたりにある。総評としてはそれほど優秀とは言えないが(フォーマットは違うがLeica SUMMILUX 15mmF1.7の方が良い)、現在のAPS-Cカメラの標準的性能をクリアし、良く小型にまとめたレンズで安心して使えると言えるものだ。

2019.6.2

Leica M9+7Artisans 35mmF2…RAW現像を丁寧にしてみた。絞りはF8で充分だが、回折の影響を見るためF11までしてみた(ISO200)=回折の影響もF16でも感じられない。彩度はあえて低くした=少し極端すぎたが、このような使い方をしようと思っているため。RAW現像なので実際はどうにでもなる。結果はjpeg撮って出しより格段にシャープとなった…やはりjpeg/RAW同時記録で(現在使っているビューアーソフトはRAWも見られるためRAWだけでも良いかも知れない=なんとFOVEONのRAWも見られる)行こうと考え直した。更に追い込めば現在のLeica M9の青味も緩和されるだろう。

2019.5.26

7Artisans 35mmF2を導入...価格はコシナの35mmF2.5と似たような金額で、まず実験的に購入するには適当な値付けだろう(フードは別売品)。外から見ると質感は良く、操作感もLeica純正レンズと大差ない。フォントはLeicaの2ndバージョンまでのものを使っていて彫り文字である。ピントレバーもしっかりしたものが(これはLeicaスタイルのコピー)付いている。

箱にレンズ構成図が書いてあり(説明文ではゾナータイプとなっている)、それなりの独自性がある。先般購入したSAMYANG AF24mm/F2.8(α7用)でも同じ感じで、今までどうかなと思っていた中国や韓国製の安価なレンズ群も使える範囲に入ってきたと考えている。

説明文には収差を残して個性的な絵が出てくるような書き方だが=先に買った7Artisans 50mmF1.1は実用性のほとんどないレンズだった=このレンズはうまくコントロールされていて、F2-2.8では中央部のピントはシャープ、しかし周辺に行くにしたがって収差によるフレアがあり(ピントの芯はあり、流れているのではない)、F4になると収差ボケによるフレアは緩和され、あとは絞るに従い周辺までピントが良くなる。F2-4の間のピントの芯のあるソフトフォーカスの絵と、F4から上の絞りによる普通の絵の両方を楽しめる面白いレンズと結論できる(使える)。性能重視なら迷わずコシナを選ぶべきだが、筆者と同様「もう持っている」人には勧められるレンズだ。これはF2.8のjpeg撮って出し(この大きさでも周辺光量落ちとソフト感が分かる)だが、RAWを丁寧に現像すればもっと良くなるだろう。青い!

2019.5.22

今日はNikon Dfを持ち出した…このカメラもLeicaと同様、老後も大切にしていきたいもののひとつである。少し前のプロ用機のD4と同じセンサー&エンジンを採用したボディで、作り出す絵も全盛期のNikonのテイスト(現在が落日というほどの意味ではない)を外見だけではなく持っているように思う。そしてNIKKOR 20mmF2.8Dもフィルム時代から続くレンズの味を残していて(実際、筆者は多くのフルサイズNIKKOR-Dレンズを持っている)、解像力や透過光量の問題ではない絵造りを感じさせる…今更フィルムカメラに戻ることも現実的ではないため、Nikonではこのカメラとなる。センサーがSONY製ではない最後のコンシュマーボディでもある(もちろん今後は分からないが…)。

現在のボディ(センサー&エンジン)よりダイナミックレンジは狭いが、逆光には強いことも分かる…コーティングは昔のものだが最近のレンズに比べてレンズの構成枚数が少なく、鏡胴の短さもあって火線が出にくいのかも知れない。

2019.5.13

今日は次の撮影に備えてCanon EOS Kiss M+EF-M 11-22mmF4-5.6のテストをしてみた。Canon EOS M3では試したが(良い条件)今回は悪い条件である=夕方の影部分で画面に夕方の太陽が入っている。レンズはやはり沈胴で撮影状態にすると、それなりの長さになる…しかし造りはチープながら比較的安価で小型軽量、持ち歩くには良好なレンズである(なかなか評判も良い)。

最悪の条件だが、F5.6で良く隅まで写っている(開放では四隅が怪しい)。EF-M 15-45mmF3.5-6.3やEF-M 18-55mmF3.5-5.6より良い結果だろう。太陽は電柱の横にあり、町並みは遠景を除き完全逆光の影の部分にある=M3とのテストでも確認できたが逆光には非常に強い。Canon EOS Kiss Mになってエンジンが進化したようで、全体的に見ても画質の向上が見られた(おそらく各収差のボディ補正が効いている)。オートライティング・オプティマイザー(この辺の用語と効果は確認が難しい)は効かせていないが、この機械に新しく組み込まれた高輝度側階調優先の機能はダイナミックレンジの狭さをカバーするひとつの方法と思われる。非実用のことだがピクセル等倍で見るとエンジンによる絵造りに力が入りすぎて「造ったような」解像感である=普通の使用ではまったく問題がない。ボディはまだまだ進化するだろうがEF-S 10-18mmF4.5-5.6と並んでEF-M 11-22mmF4-5.6も完成されたレンズで大事にしていきたい。CanonはどうやらフルサイズミラーレスはRマウントで、APS-CミラーレスはEF−Mマウントで行くみたいだ=一眼レフでもフルサイズとAPS-Cを切り離したレンズラインでやってきた。SONYは少し無理をしてどちらも同じEマウント、Nikonはどうするのだろう?

2019.5.5

連休後半の買い物…FUJIFILM-WRシリーズのFUJIFILM XF50mmF2WRを導入した(75mm画角)。これでシリーズの16/23/35/50mmと揃った(あとはまだ出ていない18mmと16-80mmが欲しいところ)。他社と異なり、暗くても小型で性能の良いレンズを供給し続けているFUJIFILMを評価している。インナーフォーカス・軽量エレメントのおかげもあり「速い」AFを実現している…画質が良いにも関わらず、いままでFUJIFILM X系カメラを使ってこなかった原因のひとつに、ボディは速くても旧レンズが遅くて、フィールドワークには使いにくかったからである(もうひとつはボディメニューやダイアル・ボタン操作が使いにくかった)。レンズの色がシルバーとブラックになっているのは偶然ではなくデザインや質感がどれもソックリなため区別する意味でのことである(過去からそのようにしている)。外装の欠点はターレットの彫りが仕上げは良くても埃や汚れが入り込み(23mmのターレットを見よう)ブロアで飛ばせないぐらいになり、使っていると見た目が悪くなることである(先細の軟らかめの歯ブラシなら汚れも取れる)。それの目立たないシルバーの方が良いのかも知れない。

絞り開放=F2

テスト(あえてボディはFUJIFILM X-Pro1)すると絞り開放から周辺までピントが来る。このようなコントラストの高い場合、少しハイライトが滲むぐらいで、それもF2.8にすれば消える。手前や遠景がボケているのは被写界深度から外れているからで、画質自体はF2.8で完了だ...WRレンズはどれも似た傾向だ=開放から使えて、絞ってもピントが深くなるだけで変化が少ない。第二世代であるWRシリーズは全体に性能がAFだけでなく画質や操作感も優れているようだ。次のフィールドワークへはFUJIFILM X-Pro2+16mmWR/50mmWRで行こうと思う。フルサイズカメラを常に持ち歩くのは疲れるのでm4/3やAPS-Cカメラとなるのだが、ズームとは一線を画す単焦点レンズが望ましいのである=ズームなら答えが出ている/SONY-α6300+Zeiss Vario-tessar E16-70mmF4かLUMIX GX8+Leica DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0…しかし単焦点レンズを越えることはできない。m4/3ボディに単焦点もいいのだがフォーマットサイズの限界まで来ているように思われるし、なぜか初期とは異なりSONYはコンパクトで高性能なAPS-Cレンズを出そうとしない。Canonも素晴らしい出来映えのEF-M 22mmF2があるにも関わらず他の単焦点レンズ開発には消極的だ。粗利益が少ないのだろうが高級な明るいレンズ(大きく重い)ばかりではフィールド写真家は困るのである。

旧タイプレンズ群...14/18/27/35/18-55/16-50/50-230mm=ズームレンズはエレメントが重いためかインナーフォーカスだ。ボディはここにFUJIFILM X-Pro2/FUJIFILM X-T1が加わる。

おっと上の写真にこの2本が加わっている。FUJIFILM XF10-24mmF4OISとFUJIFILM XF60mmF2.4MC(マクロレンズなので、もっと深いフードがオリジナルだが、筆者の使用には不向きなので汎用品を付けている)を忘れていた。いずれも旧世代のレンズだが画質は良好…FUJIFILM XF10-24mmF4OISは速い。このレンズとFUJIFILM XF18-55mmF2.8-4Rを持てば万能と思われるが、ボディも含めて全体は重く大きくなるため歩くのには適さない=やはりズーム1本なら16-70mmF4ぐらいが良さそうである。その意味で噂されている16-80mmに期待しているのだが...これも巨大になったなら不可と言わざるを得ない。Zeiss Vario-tessar E16-70mmF4ぐらいの大きさ重さが限度と思っている。

2019.5.2

絞り開放=F3.5

どうも連休中は暇なので買い物をしてしまう(冬休みも…)。今回はCanon EOS Kiss M用のキットズームEF-M 15-45mmF3.5-6.3である。11-22mmと18-55mmを持っているので「要らないかな…」と思ってCanon EOS Kiss Mのズームキットを買わないでいたが、ふとしたことから使う機会があり(またそんな時に出物がある)悪くないなと購入に踏み切った=キットで買ったより理論値で5000円高く買ったことになる。テストすると風評どおり、現代のレンズとしてはワイド端では絞り開放では四隅が流れている。しかし中央部は特に問題もなく充分実用的と思われる…F5.6にするとほぼその問題もなくなり、遠景までピントはしっかり来ている/ズームすると、どんどん開放値が暗くなるが、結像はその分開放からしっかりしている。色味はCanon EOS Kiss Mのエンジンともあいまって、やや他社より地味で筆者としては絵造りとしては好んでいる。歪曲収差もそれなりにあるがボディ補正でそれなりに目立たなくなっている=ただしカメラと被写体の位置関係(近距離の場合や縦位置の時)によっては補正がうまく機能せず複雑な「陣笠形」の歪曲が出ることもある。ハイライト部の階調性を調節できるため、センサーのダイナミックレンジの狭さを上手くカバーする撮り方もできる。ようやく全体に工夫が見られ最高に売れている理由の一端が実感できる。筆者はよく言われる「Canonのマーケティングの上手さ…」論は好まない…実際そのような要素もあるのは認めるが、写真家としては良いカメラが良く売れるようであって欲しいし、長い目で見ればそちらが真実だと思うのである。CanonのAPS-Cセンサーは他社より少し小さいため15mmが24mm画角となり、全体は24-70mm画角ズームということで、レンズ1本でほとんどをこなせることになる。マウントや鏡胴はプラスチックでやや安っぽいが、ボディと共にその軽さは他社にはないものだし、似た位置づけのレンズであるα6000系のキットズームSONY E16-50mmF3.5-5.6PZより性能的には良いだろう(SONY/APS-Cカメラはこのレンズのために少々損をしていると思う=要するにF8まで絞らないとピントが甘いのである)。

フードは別売…入門者はCanon EOS Kiss M+ダブルズームキットを勧めたい=それで撮りたい写真のほぼ全部を撮れる。筆者はずいぶん以前にSONYα6000系でレンズを揃えたために(ボディ性能やレンズのバリエーションはSONYが遙かに上)Canon EOS Kiss Mは気軽に持っていくレベルの使い方になるが、一般的なエントリー機としてはこれが一番いいだろう(一番売れてもいる)。 Canon EOS Kiss M = 色はブラックとホワイトがある。

2019.4.22

次は逆光テスト=太陽は画面内、電信柱の上にある。これは今までテストしたレンズで最高の結果を出し、フレアもゴーストもまったくと言っていいほど出ていない。そしてボディの設定も大きく変えて、スタンダードでコントラスト・シャープネス等+1としていたのをナチュラルでコントラスト+2にしてみたらグッと抜けが良くなった。ヴィネット補正をかけていないので周辺光量はかなり落ちる(パースペクティブの強調と共に、画面中央への収束性が高まり、スーパーワイドにはその方がいいと思う)。

2019.4.21

天気も良いのでテストした。ボディ設定との関連もあるが=NIKKOR Z 24-70mmF4でも同様だがNikon Z6のデフォルト設定は相当に軟らかく、コントラスト・シャープネス共に+1に設定している=カリッとした描写ではない…概してスーパーワイドレンズには固い描写が好ましいと思っている。画質は14mmでは絞り開放では中央部は良好だが周辺はやや甘い。F5.6-8とすれば良像範囲は広がり、まず使用上の問題はないだろう。20mm/30mmは絞り開放から使える。問題としては画面全体の平均値は良くなるものの中央部は絞ってもあまり変わらず、ボディのセッティングのことだけではなくレンズの特性もキリッと感じられないのだろう。NikonのZシリーズに賭ける意気込みを考えると少し残念な結果である…ボディの設定を工夫すれば良いと思われるが。

ライバルのZeiss Vario-tessar FE16-35mmF4と比べると、焦点距離2mmの違いやボディの違いを考えても、総合的にSONYの方が良好だ(私にとっては14/16mmの差は大差ない)...なぜNIKKOR Z 14-30mmF4に辛口の評価をするのかは、1.開発が新しいにもかかわらず同等の画質。2.Zeiss Vario-tessar FE16-35mmF4より高価(開発費が大きかったのだろうが)だが、その高価さが感じられない。3.携行時は軽くて小型、しかし沈胴レンズなので使用状態では写真のとおりZeiss Vario-tessar FE16-35mmF4より長くなり、軽量化故に質感は劣る(沈胴部をはじめ長い間には耐久性にも心配が出る)。4.なによりNikonや評論家諸氏が力を入れて言及している「大口径・ショートフランジ」マウントによるレンズ設計の自由度(つまり性能を上げられる可能性)の増加の利点がこのレンズでは結果として出されていない。 筆者はSONYもNikon、Canonも使うため、特にどこかに肩入れしている訳ではなく、目的により使い分けているのである。Nikon Z6はキットのNIKKOR Z 24-70mmF4(こちらはZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4より総合点で良好)で使っていくのが良さそうである(ファームアップで状況は変わると期待したい)。24-70mmでシゴトの98%は撮影できる=希にスーパーワイドや望遠が必要な時もあるため「一応」揃えているのである。 答:SONY α7系ユーザーは今のところ安心して使い続けると良いと思う。市場でもα7-IIIが断然売れているようだ…むしろSONYはレンズ(個体差ではなくレンズ機種による差)による性能のバラつきがあるので、どのレンズにせよテストをしたり、持っている人の生の声を聞いてから決めていくのが良さそうである。

大きい・重いがなければ、当然こちらになる...しかし105mmが必要かというと、それほどの頻度でもない。望遠の要る時は迷い無くα6300+SONY E55-210mmF4.5-6.3を選ぶだろう。その意味ではスーパーワイドでもα6300+SONY E10-18mmF4(これは安いがまとまりのよいレンズ)でまったく問題ないのだが...ほとんど使用機会のないレンズに大枚を投ずるのはどうかと思っているm(_ _)m  まぁNikonに関してはレンズ資産がないので(Fマウントレンズも多くがDレンズ)ご勘弁と言うところである。

2019.4.20

NIKKOR Z 14-30mmF4がやって来た=3=3=3 発表と同時に予約を入れ(その時は4/30の発売だった)価格約束型だったので、今の価格より2000円も安く買えた…なぜそうなったかは(発売日・価格)分からない。昨日の発売開始だったので、宅配で届いたのは今日である。

ともあれ配達は夜のため動作テストだけ実施=とうぜん問題ない。明日にはテストをしてみよう…NIKKOR Z 24-70mmF4並の解像力は期待しない方がいいが実用的に問題はないだろう(高価なレンズ)。

2019.3.28

さてテストをしてみた。天候は低コントラストの薄曇り、ボディはAWB(アスティアモード)である。写真は絞り開放…周辺光量落ちもなく、倍率色収差・歪曲収差も見られない。ピントは開放F2.8から画像の短辺を直径とする範囲(つまり全体の2/3程度)は完全に良好であり、絞りF4になるとごく周辺を除いて平坦となりF5.6で完了である。F8/F11と絞ってもあまり変化は見られず、最近の技術により回折による像の緩みもない。FUJIFILM XFレンズも第一期のシリーズからWRシリーズとなって進歩が著しい。以前のレンズから描写という点では問題なしだったが、AF駆動や絞り環の操作感に難点が見られてフィールドワークに使うのがためらわれていた(更に言えば他メーカーの進歩が先行していたとも言える)。WRシリーズではウォータープルーフ以外にもインナーフォーカス(古いレンズは多くがエレメント全群繰り出し式のフィルム時代のような動きだった)や明るさを少し暗くしての小型化が図られていて、そのためAFは非常に速くなりボディの速度に追いついたようだ。筆者はXT-1よりあとのペンタスタイルのカメラを持っていないが(Pro系が目的にかなっているため)T-2やT-3にもきっと恩恵のあるレンズだと思っている。小型ならF2.8で構わないので18mm WRの登場を期待したい。

絞りF5.6での近接撮影…ボケも16mmレンズとしてはうるさいものではない。F2.8なら更に軟らかく写る。昔風に言うならワイドレンズにボケ味を云々することもないと思うのだが、最近のユーザーの多くはワイドにもそのような期待をしているようで、メーカーも気を遣って設計しているようだ。

2019.3.27

FUJIFILM XF16mmF2.8WR=発売日(3/20)に来ていたのに超多忙で触れず、ようやく今日開封してFUJIFILM X-Pro2に取り付けた…ファインダーに16mm(24mm画角)のフレームは出ているし、それもLeica M9の28mmmフレームよりずっと見やすい(目玉をグルグル回さずに見えている)。明日はようやく暇ができたのでテストしてみよう。インナーフォーカスで小型軽量、やはり期待通りAFは非常に速い…これでAPSカメラの使い方も変わってくるだろう。

2019.3.8

α7-II+SONY-FE50mmF1.8、下の写真の等倍切り出し。F2.8だが中央部なら絞り開放でも同じような画質が得られる…ただしその場合ハイライトが少し滲む。

2019.3.1

さて天気も良くて早速SONY-FE50mmF1.8のテストだ。ボディはα7-II、フードが大きくコンパクトに見えないが、モーターが入ってレンズ内で絞りもピントに駆動させるのだからフィルム時代の50mmF1.8クラスと同じぐらいだろう(フィルター径は49mm)、そしてともかく軽い。昔と異なりAFの負担を小さくするためにレンズは軽い方がいいと思う。ただしコストダウンのせいもあるがAFは少し時代遅れの全群繰り出し式で、モーターも安価なDCモーターを内蔵…結果として合焦はやや遅く、遠近競合も時として起こる。が、巷で言われているほど性能は悪いとも思えない。たしかに動きモノを撮るには苦しいが、普通の速度で動く人間程度なら問題はない。

SONY-FE50mmF1.8

いつものテスト撮影(これを見るだけでは分からない)…絞り開放から使える良好な成績だ。伝統的なダブルガウス型・全群繰り出し式の手堅い設計のためだろう。開放ではこのような天気の場合ハイライトに滲みが出るし、ごく周辺部に甘さが残るがF2.8で全画面良像となる。そのあとは絞っても深度が深まるだけで画質は多少上がる程度だ。ボディ補正もあるのかも知れないが周辺光量不足・歪曲収差・色収差・コマ収差なども感じられない。「撒き餌レンズ」と言われてもCP最高の標準レンズと断言できる。

2019.2.27

1.撒き餌レンズ、遅くて賑やかなAFなどと揶揄されてきたSONY-FE50mmF1.8がやってきた。値段が安くて写りも良いのにそのような話題が多くて困ったものだ…とは言え筆者も最初のカメラではF1.8で充分と店の人にアドバイスされてもF1.4を無理して買った、そんなものかも知れない。ともあれ常用カメラはNikon Z6としてもまだネイティブレンズが少なく、たとえサードパーティレンズや各種マウント変換アダプターが出ても本気では使わないため、α7系のカメラ+レンズは準常用として活躍することが前提である。まだ今来たばかりなのでテストは土日になるだろうが、AF、音や質感での批判は多くても画質についての不評はないため心配はしていない(ミラーレスにとっては50mm程度のレンズは画質を出しやすい)。何より小型軽量がいい…あまり使わない画角だが価格を考えるとあってもいいと思った。 2.ROWAの新しいEN-EL15バッテリー…Z6/7対応となっていたので買ったら問題なく使えた。前回「使えない」もROWAだったが、D800時代のもので、さすがに外品バッテリーの老舗、あっという間に対応させたようだ。容量は純正より大きいかも知れない。これも来たところなので次のフィールドワークで使ってみよう。

2019.2.2

おそらくフィルターとの面間反射だろうが(しかしフィルターを装着して使うのだから結果は重要)太陽を画面中心付近に置くとリング状のゴーストが出るし、その他の火線も複雑に出現し、フレアも相当な量で画質低下は著しい。光源を端に寄せればずっと緩和されるが逆光撮影では要注意だ。順光では良い成績だっただけに惜しい。

ミラーレスの場合、ゴーストやフレアがEVFで見えるため一眼レフよりは回避しやすい…一眼レフでも見えるが写る濃さや形は異なることが多い。フィールドワークには少し暗くても小型で軽いレンズが欲しい=最近のレンズ開発動向は明るくて巨大なものが目立つ。

2019.2.1

太陽高度が低く、冬にはテストしにくいが、たまたま家と家の間に太陽が輝いていたので、やはりたまたま手にしていたカメラで撮影した。このレンズ、順光ではなかなか良い成績だが太陽が直接画面に入るようなシーンではさすがに強いゴーストとフレア(太陽付近からの光芒だけではなく画面全体にveiling glareが見られる)が出る。ワイドレンズは画角が広く光源が入りやすいし、またフードが浅いため逆光では要注意である。

2019.1.11  昨日アップに失敗したので再アップロードした。

 Canon EOS M系のカメラについての総評…なぜ一眼レフだけではなくミラーレスでもシェアNo.1なのか時代ごとに1台(レンズも3本だけ)買ってきた。理由はCanonの方針と思うが、Canon EOS M系は初心者・ファミリー向けに造っていて、難しい操作無しにデフォルトで簡単に撮れるようになっている。Canonの販促の優秀さも関係はあるだろうが、数が出るのは上記ニューカマー向けに不安なく確実に写せる(Kiss-X系一眼レフと同様)カメラが売れるのであろう。筆者が使ってみての感想は細かな設定ができないという不満は残るものの、Canon EOS Kiss X8と同様にサブカメラ(メモ用カメラ)として割り切れば簡単さも評価できると思ったし、不安な気持ちで撮っても家でPCで見てみると揃った画像が出てくる。ただし22mmレンズ以外のズームレンズの画質は今ひとつで、ミラーレス他社のレンズに比べて一歩及ばない性能と言えるだろう(特にシャープネス)…これもAPSカメラだけで勝負する人を除いて、多くのアマチュアや初心者レベルでは問題にならない差である。ただし操作系の「いかにも初心者向け」の設定には少し慣れれば不満がでることだろう。「その時はM5-M6を、あるいはCanon EOS Rをどうぞ...」がCanonの戦略かも知れないが…それも他社の開発の原動力(競争の動機)としていいだろう、どこもカメラを多く売りたいのである。 この簡単スタイルでCanon EOS Kiss Rのようなカメラが出たら嬉しい…なにもフルサイズだからと言って複雑多種な機能ばかりが必要とも思わない。このCanon EOS Kiss Mを使ってみてそのように感じた。

そして、ようやくアダプターを介してCanon EF24-105mmF4L(このレンズがいちばん多く使ってきてフルサイズ時の特性を知っているため)を使ってみた。このように見た感じは違和感はないし、ホールド感はフロントヘビーは間違いないが、レンズを持って質量を支えるようにすれば案外手になじむ(α7+FE24-105mmF4Gと同じぐらいのバランス)。

結果は曇っている条件でCanon EF24-105mmF4Lの24mmF5.6で撮影(37mm画角相当)したところ、EF-M ズームより画質はずっと良い。イメージサークルの真ん中を使うので周辺が良いのは当たり前としても中央もEF-Mより良好である(ただしEF-M 22mmF2は別、これは特別に良い)。アダプターのAFについても速度は遅いが遠近の迷いはなく合焦精度はまったく問題がない(先日テストした4/3-m4/3の遠近競合の激しい純正アダプターとは大違い)。動きものを除いては実用になる(つまりはサブでしか持たない筆者とすればEF-M のレンズはもう不要?)。

2018.12.20

Canon EOS Kiss M+EF-M 22mmF2でのテスト。この組み合わせなら充分メモ用レンズとして使える。軽くて簡単操作ボディ+小さな高性能レンズ、筆者の目的としては理想的な1台である。ただしCanonミラーレスカメラがシェアNo.1の意味は分からないままであった。マーケティングの勝利としか思えない…アダプターを介してEFレンズ/EF-Sレンズを付けると別の評価もあるだろうが、それは過渡的なことで(バランスが悪くなる)フルサイズもミラーレス化していくためAPSでもCanon的なレンズを開発して欲しいものだ。

この日もベタ曇りで良い条件ではなかったが、EF-M 22mmF2(だいたい35mm画角)は素晴らしいレンズと判明した…絞り開放(F2)、ここではピクセル等倍で切り出したものだけ掲示しているが画面の隅までキチンと写っている。絞りをF2.8-8と絞っていくと少しずつ良くなるだけで激変はしない。小型軽量のパンケーキレンズ(ついでに最低限のパンケーキフード)で筆者にとってはとても現実的なレンズと言える。あと持っているEF-M 11-22mmF4-5.6/EF-M 18-55mmF3.5-5.6は平凡な性能でCanonの狙っているファミリー向けAPSミラーレスとしては問題ないとしても、SONYやFUJIFILM のAPSレンズと比べると肝心な解像力が劣っている(価格も違うが…)。特にEF-M 11-22mmF4-5.6は、同様のエントリークラスレンズのSONY E10-18mmと比べると切れ味が足りない。

2018.12.5

マウント遊びはしない方だがレンズ本数がたくさんあるので、SONY Eマウントと今回のNikon ZマウントからLeica Mへの変換マウントアダプターは買っている。Nikon Zマウントは大口径でショートフランジのため、ほとんどのレンズが付けられる=ボディ発売後間もないのに各社からアダプターが多種販売されている。とりあえずカラースコパー21mmF4を取り付けて撮影してみた(これ以上の短い焦点距離のレンズは現実的でないため)。使い込んだ訳でもないため詳しくは語れないが、印象としてはSONY α7系の方がファインダーでピント合わせがしやすいと感じる(そのままでも拡大しても何となくピントの山が掴みにくい)。まだ素のファインダー上でのMF操作なので結論は出せないが、α7系の派手気味のクッキリファインダーが良いのかも知れない。 こうやって見ると小さなレンズが欲しいと思う…SAMYANG AF24mm/F2.8のNikon Z版を待望したい。

周辺光量落ちは仕方ないレベルに収まっているし、この範囲でのマゼンタ転びはまったくない。ただし周辺は流れ気味でF8にはしないと実用とはならない…筆者にとっては改良されたLeicaボディがあるので常用することはないが、フィルム時代で消えたコンタックスレンズやFDレンズなどの優秀なレンズ(特に標準〜望遠系)を生かすのも面白いだろう。 ボディ設定に誤りがあるのか絞り優先オートポジションで撮っても露出制御が簡単にいかない/MポジションでISOオートにしても露出が決まらないことがある(ちょっと設定を調べないと…)。RICOH GXRなどはAにしたら自動的にシャッター速度が変化して(あるいはISOが変化)適正露出が得られるのだが…。

ついでにシンクロテスト…フィルム時代からLeica M6などに付けて使ってきた汎用の「名機」Panasonic PE-20Sを取り付けて試してみた(外光オート)。Aオート(絞りF5.6)、ISO100(オートは外す)で撮影…NIKKOR Z 24-70mmF4のフードを外すと24mmでもケラれず、露出制御(電球の光とストロボ光)もAWBもスムーズに決まっている。ただし通常撮影と異なり合焦・レリーズのあと一瞬おいてシャッターが切れる=おそらくボディとストロボが情報のやりとりをしようとしているからだろう。やはり複雑な機器となった今では純正を使うべきと考える(純正でないと故障の原因となるかも知れない)。

2018.11.28

ほとんど似たスペックのNikon Z6+NIKKOR Z 24-70mmF4 Vs. SONY α7-II+Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4...いい勝負だと思う。持った感覚では大きさ重さに大差はない(以前から感じていたが、なぜかNikonのレンズフードが他社に比して大きい)。PASMダイアルはあった方がいいし、露出補正ダイアルもあったほうがいい。24-70mmレンズで90%の写真が撮れるので(24-105mmとなると、あまり使わない望遠側のために随分大きくなってしまう)両方のカメラを使い分けることになるだろう。Nikon Z6が少し使いやすいのはレンズの細いリングがAモード時に絞り操作ができることだ(まだ実用化されてはいなくて、ファームアップで可能になるのだろう/あるいは絞りリング付きのレンズが出るのかも知れない)。使いにくいのは沈胴レンズのために写すときにワンアクション増えること。そして新たな発見...純正バッテリー(EL15.15a.15b)以外ではボディは動かない=はっきり表示が出て強制終了する。外品としては定評のあるロワのバッテリーで試した=これらはD610やD800では問題なく動く。純正品が4個あるので普通の撮影なら大丈夫(1個で300-400カット撮れる)だが...NikonもCanon並かそれ以上に外品バッテリーに厳しくなってきた。そのうちに外品のバッテリーグリップやレンズマウントアダプターにも及ぶ可能性もある。会社の収益性としては当然のこと(もちろん安全性も)だろうが、あまりにも純正品が高い現状は改善してほしいものだ=もしそれが不可能なら少し前程度にゲートを緩めることでカメラ人口の裾野も広がると思われる。データ記録がXQDカードのみの設定も疑問があり、エントリー機のD600クラスでもダブルスロットなのだからD850のようにXQD+SDとしても良かったのではないかと考えている。読み込み・読み出し速度やデータの安全性についてはXQD対応の理屈は確かかも知れないが、64GBで13,000円オーバー(+専用カードリーダー)では、その分のコストをボディにかけてもらってもいいと言う人も多いと思われる。結局2枚は買わないといけないためリーダーと合わせて3万円近くの出費となる。いずれ各社が使い出せば値段も下がると思われるが、Nikonにも次世代のボディには考慮して欲しいと(Nikon Z6の購入者の大部分はSDが良かったと思っているだろう)提案したい。ともあれ今回のNikon Z6導入は今までとは違う(私の覚悟)カメラ選びなので辛口に書いた。使い込めば良い点も多く見つかると思っている=まずはAF/電子先幕シャッターの動作感はα7より良好だ。Canon一眼レフのサイレントモードに近づいていて、Nikon独特のガチャガチャ感が消えて柔らかな感触である。

さてカードが来たのでベタ曇りの悪条件ながら早速テスト撮影。結果はまったく文句のないものであった。α7-II+Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4と比べても良好…どの焦点距離でも絞り開放からごく周辺を除いて実用になる=Nikonお得意のjpeg撮影でのボディ補正の効果もあるとしても諸収差も見られない(写真は35mmF5.6)。Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4では開放から中央は相当の良像で、絞るに従って周辺まで良くなるタイプだが(アンダーコレクション)、このレンズは開放から良くて、その代わり絞ってもそれほど変わらないタイプ(フルコレクション)のようで、どちらが良いかは簡単には言えない。もう少し使い込まないとボディ設定も含めて総合的なことは言えない=α7系はオリジナルα7から4種のボディ(そしてAPS-α系)を使ってきていてレンズ資産もそれなりにあるので確実なことが言えるが、まだたった9カット(24/35/70mmの各F4/F5.6/F8)撮っただけなのである。

2018.11.27  

Nikon Z6+NIKKOR Z 24-70mmF4到着。こんなに売れないと高をくくっていたのに、予約完売の店が続出し、某社営業マンに聞いてみると(不確かな情報)今から発注しても12月末までは入ってこないかも知れないとのことで、昔から(40数年前から)御用達の親しい店に電話で聞くと、PCで各支店を探し回って本店に1台あるとのことであった(昨日の夕刻=まるっきりアナログの世界)。そして電車で店に行き、無事に今日夕方に私の手に渡った(馴染みの店員さんも嬉しそう)。明日、きのう夜にamazonに発注したXQDカード・同リーダー・モニター保護スクリーンも到着する。バッテリーは以前からののEL15.15a.15b全部使えるしチャージャーも同じなので安心だ=15bはボディ充電が可能。第一ロットに付いてくるシルバーストラップも同梱(ノーマルストラップも入っている)/それらで完了だ…終いのカメラとして感慨深い。軽くて小型、操作感も以前からのNikonに見られた硬さがなくなり軟らかい操作感である。あとはサードパーティも含めて24/28mmの暗くても小型の単焦点レンズが出れば買うことだろう。今週末の東京旅行はテストも兼ねてこれで行こう(ちょっと冒険だが…)と思う。

少し設定をしてみると、やはりCanonやSONY 系のメニュー操作の方が楽である…Nikonは両手設定は改善されて片手でできるようになったが、相変わらず奥へ入る方式で、どうした訳かFnボタンにサイレント撮影(電子シャッター)が割り当てられずメニューの奥に入らなければならない。またサイレント撮影の説明を読むとノイズが出たりむらが出ることもあるなど常用を避けさせるような記述もあり、保守的なNikonらしいと思った。本当に画質などに影響が出るのかもしれない…他のメーカーのように高らかに歌い上げていないのである。確かにパナの電子シャッターで照明によって縞が入ったり、デイライトでもシャッターむら(ローリング歪みではない)が出た時があるのも事実である。そう言えばLeica Qの説明書にも手振れ補正は画質低下のおそれがあるため極力使わない旨の但し書きがあった。NikonとLeica、似たもの同士である。メニューについては慣れるしかない。

2018.10.17

今日、用件があって梅田に行き、時間の合間にヨドバシに寄って、この組み合わせで(SONY αのみα7-III)実際に動かしてみた。SONYはボディは小型だし慣れているせいもあって良好…しかしレンズがあまりに大きく重いためにバランスはもっとも悪い(小径マウント由縁に高性能レンズを造る際にレンズ前群が大きくなるとも聞いている)。Canon EOS Rはいかにも大きく違和感があり、特にレンズは太くて持ちにくいと感じた(ミラーレスの軽快感はない=実際は軽い)…まだ未完成な印象である。見た目はNikonが最も洗練されていて持ちやすさも一番だった。メカニカルのシャッターを切った感覚はCanonが一番で、Nikonは一眼レフでも感じたギクシャク感があり、SONYは少し時代遅れな印象だ。ファインダーの見えはSONYがキレイと感じるが、実際の記録画像と異なる場合が過去のモデルでは見られ(モニターの方が実画像よりキレイ)、その意味ではNikon・Canonは写った色やコントラストとの差が少なく一眼レフライクにしているのかも知れない(これは憶測)。あとCanon EOS Rはバリアングルモニターで裏向きにたたむとモニターが見えなくなり私には好都合=設定はEVFとボディ上のサブモニターで充分可能だ。今回のフルサイズフィーバーで私はNikon Z6を選んだが、これはあと数年のプロとしての活動するカメラとしての基準内でのことであり、そういうしがらみ(持っている他の機材や撮影目的 etc....)がなければCanon EOS R後継機を選ぶだろう=ただし現役をあと数年としたら待つことはできない。たった15分程度の撮影だが、3台を独占して使わせてくれた店の人に感謝したい。

2018.10.12

今日の夕暮れは淡く色づいてとてもキレイだった。晴れたり曇ったりで気温は曇ったら21℃、晴れたら25℃ぐらいだった…すっかり秋の雰囲気だ。 なんとなくNikon Dfを取り出してアトリエの窓から撮影…このカメラ・レンズはフルサイズ一眼レフ機としては小型にまとまって使いやすい(実際Nikon Dfの場合単焦点レンズを使うことが多い=しかもDレンズ)。センサー・エンジン・レンズのバランスが取れていてNikon機の中では最もよく使用する。

キャッシュバックキャンペーンで人気のCanon EOS Kiss Mを買ってみた…ミラーレスカメラの古株であるPanasonicやOLYMPUS、SONYを抜いて、一眼レフだけではなくミラーレスカメラとしてもシェアNo.1の秘密はどこにあるか知りたかった。Canon EOS M/M3も持っているが、結局ピンと来なかった…どう考えても(使っても)先行各社の方が完成度が高く、レンズも豊富だからである。Kissの冠を頂いて更に売上げ数を伸ばしているらしい。今は忙しくてテストしている暇はないが、いずれ同じAPSのSONY-α6000系やFUJIFILM-X系などと比較してみよう。少し触ってみると例によって簡単操作の機械であることには変わりがない。

2018.10.11

今度、ある祭りの撮影依頼があって、カメラ選択を考えた…フィールド用に新調したSONY α7R-II+SONY FE24-105mmF4GとCanon 6D+Canon EF24-105mmF3.5-5.6を比べると、大きさ重さ共にさほど変わらない(大きさはともかく重さはCanon 6Dが軽い=これを24-105mmのLレンズにしても軽い)のと、SONY α7R-IIの場合フロントヘビーとなるので長時間(今回は5時間程度のようだ)の撮影となると手首の負担が出てくる…せっかくのミラーレスなのに、今回は信頼性を取ってCanon 6Dとすることにした(Canon 5D-IIIなら更に重すぎる)。今週に近くの撮影があるので、試しにSONY α7R-IIを使っては見るが、選択に変更はなさそうである。ちなみにCanon EF24-105mmF3.5-5.6はLレンズと比べても決して劣る画質ではない。

2018.10.3

今日は天気も良く、予定のキャンセルで時間ができたため、ちょっとした実験をしてみた。オリジナルSIGMA DP1の画像(今日撮影)を最新のSPP6で現像してみたのである。RAWデータは1枚15MBに過ぎず現像も速い(現像後jpegは5.3MB、長辺は2640)。結果はフルサイズ1800〜2400万画素の画質と同等で、SIGMA dp1-Qよりも癖がなく良好である。RAW・jpeg同時記録ができないためすべて現像しなければならない(どこかにFOVEONのRAWを簡単に見られるビューアーソフトがあれば良いのだが…)のと、このカメラの評価測光が随分と暗い方に引っ張られ明るく写りすぎる点だけが問題であろう。評価測光をやめて中央部測光にすることにした。掲出写真の絞りはF4。

あわててSIGMA DP1 Merrillで撮影…少し日が陰ったが大勢に影響はない=絞りはF6.3(どういう訳かどちらもPで撮影しているのだが絞り値が異なる設定になっている=とうぜんシャッター速度も異なる)…RAWデータはさすがに重く53MB、現像後のjpegも15.3MB、長辺4704であった。こちらは露出も整っておりフルサイズ2400〜3600万画素とも対抗できるだろう。ただし画調はいずれも渋く、設定で彩度を上げると不自然な派手さが出るので現像処理の段階で調整が必要だろう。オリジナルSIGMA DP1に比べると若干倍率色収差の補正が足りず、これはSPP6側で調整をするしかあるまい。そしてデフォルトでは青味が出る。このカメラの最大の弱点はバッテリー1個で80枚程度しか撮れない(そして放熱問題)ことだろう。

参考までにSIGMA DP1 Merrill(上の写真)の等倍切り出し…SIGMA dp1-Qと変わらない。

テストの結果ビューアーのことは別として、普通の撮影でもっとも扱いやすく、小型・軽量、ストロボまで付いているオリジナルSIGMA DP1がサブカメラとして良さそうなことが判明した(バッテリーを5個持つならSIGMA DP1 Merrillか?)。SIGMA dp1-Qは大型すぎてメインカメラになる(画質は癖はあるが更に上がる)。カメラに付いている可動式キャップは外品だ。

2018.9.26

Leica Q用に以前から各カメラに使ってきた中国メーカーの速射ケースを買った。理由は、1.Leica Qはボディに引っかかりが少なく、首から提げるため落とすことはないとしても、構えたときに手が滑ることがあり、これでホールドが少し柔らかくなり手ぶれ補正効果1段分(?)が期待できる…実際、光学補正が付いているにもかかわらず(画質のために補正しない方が良いと取説に書いてある)このカメラが案外手ぶれが出やすいのである。2.ケースを外さなくてもバッテリーやSDカードの交換ができる…これはこのメーカーのすべての製品に共通のポリシーのようだ+止めネジが下に出っ張らず机に置いても平らのまま=α7系・α6000系・FUJIFILM-X系・etc...ほとんどこのメーカーだ。3.合成皮革製で、他の高価なケースより質感は落ちるが用途を満たせば充分(雨には本革より強い)なのである。4.Leica Qは違うが、他の小型すぎるカメラにはひとまわり大きくなるので写すときに窮屈感が減る。しかしLeica Q用は底に"Leica"の刻印まである(これは問題あり)。

2018.9.17

ここのところSIGMA dp1-Qやdp1-mのRAW画像を最新の専用ソフトSPP6で現像している(処理速度は相変わらず遅い!)。この画像は3年ほど前のものだ。SPP6は確かに性能がアップしていて古いバージョンより良いjpeg画像が得られる(ボディ側もファームアップされているので現在のボディで撮ると更に良好だろう)。今回当時モノクロで撮ったものを詳細に見てみると、カラー画像で出がちなザラザラ感がモノクロでは見られず、Leica M Monochromeには及ばずとも他のフルサイズカメラのモノクロモード画像に勝ることが分かった。おそらく他のFOVEONボディでも同様の結果が出ることと期待している。これから残された筆者の年限(厳しいフィールドワークはあと数年だろう)ではフルサイズやFOVEONなどの記録性の高いカメラで撮影をしていこうと決心している次第である(島歩きは別)。写真とは「記録」とずっと考えてきた…しかしフィールドワークではいくら細密描写ができても大きく重いカメラは使いにくく、結局はミラーレスやFOVEONとなる。

2018.8.10

逆光テスト(絞りはF5.6)…かなり強烈な太陽光線を入れて(空気の透明度が高い)の撮影である。逆光性能は僅かにLeica DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0が良く、フレアやゴーストの絶対量は少ない。しかし拡大してみると画質低下はどちらも少なくて、高倍率標準ズームとしては優秀である。ボディが異なる(同時に撮るため別ボディとなった)が、LUMIX GX8の方は例によってマゼンタ系のフレアが出る(センサー由来らしく、おそらくG9あたりでは改良されていると思われる)。LUMIX GX7-IIは画素数は少ないもののフレアの色付きは目立たない=もちろん画質全体は未だにLUMIX GX8が上回っている。

2018.8.5

LUMIX GX8のブラックボディとシルバーボディ、そしてLeica DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0BとLeica SUMMILUX 15mmF1.7S。m4/3のフラッグシップ機のひとつなのだが、レフ機型の方が人気があるようでパナの箱形機は今後エントリー機・ミドル機のみとなっていくだろう(例:LUMIX GX7-II等)。GX9やGX8-IIなどの登場を期待したいが、OLYMPUS同様それも仕方がないとも思っている。

Leica SUMMILUX 15mmF1.7絞り開放で撮影する。窓からの光とLEDライト(電球色)の混合光線での撮影した…ほんの少しの前ピンになっているが(コントラスト検出法なので誤差の範囲内)AWBはよく効いているようだ。このボディはダイナミックレンジを広くとっている代わりにコントラストがどうしても低くなる。小さなフォーマットのカメラは設定が微妙となってくる。

2018.7.28

曇っていてコントラストは低くなる(そして青くなる)がテストしてみた。絞り開放では全体にピント甘くて(周辺光量も大きく落ちる)webでは通用してもシゴトでは使えないレベルである。しかし1段絞ってF4になるとその効果は大きく実用範囲に収まってくる=ピントだけではなく周辺光量も大きく改善した(ごく周辺だけが甘さが残っている)。F5.6で何も問題はなくなり、あとはF8で更に良くなる。F5.6以上なら純正のFE28mmや35mmと充分対抗できると思われるCP良好レンズである。ボディ補正もレンズに追随しており歪曲収差や倍率色収差は出ていない。取りあえず私のフィールドワークには使えるボディ・レンズセットとなった。

2018.7.27

かねてより待望していたSAMYANG AF24mm/F2.8が届いた…サムヤンが良いかどうかではなく、AFの効く暗くても小型軽量のレンズが欲しかったのである=最近の傾向として大口径化が顕著、これはフィールド写真家としては好ましくない。外で写真を撮ることが多いため、F1.4などの明るさは不要だし、暗さに対しても高感度が使えるようになったために神経を使うことも不要、そして画質やフルサイズの深度の浅さにも絞りはある程度絞った方が良いのである。だからこのレンズには発表してから注目していた(そもそも純正に単焦点20-24mmは無い)。ボディはより小型のα7やα7Rが良い。これでAPS機よりやや大きい程度で扱えるようになった。フィルム時代のLeicaとも似たような大きさだろう。

まずは1カット…AFは正常に働くし、少なくとも歪曲収差は感じられないし(ボディ補正に対応しているのかも知れない)見る限りちゃんと写っている…これからテスト開始である。このシリーズの35mmF2.8にも注目していたがZeiss 35mmF2.8を持っているため見送った。価格は3万円台後半なので買いやすいだろう。

2018.7.22

酷暑の中、Leica DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0がやって来た(レンズが生暖かい)。同じ焦点距離のG VARIO12-60mm F3.5-5.6があるのだが、フィールドワークでのm4/3カメラを強化する意味で導入した。大きさ重さもひとまわり以上ヘビーとなった。m4/3としては大型のLUMIX GX8に取り付けてもフロントヘビーとなる=ただし質感は段違いに高級感があlる。

取りあえず実写すると、どの焦点距離でもコントラストが上がり、カリッとした仕上がりとなる。ただし12mmでは開放のF2.8では周辺が甘くF4以上でないと全面にピントが来ない。25mm.60mmとテストしたが、これらは開放から(と言っても開放F値はF4に近づいていく)問題なく周辺まで描写する…上の写真は12mmF4の絵である。ひとつの結論としてはG VARIO12-60mm F3.5-5.6に比べると絞り1段分明るいことと(良像絞り値も)、コントラストが高いことで優位に立つが、価格が2.5倍もするのと大きく重いことではフィールドでは劣後し、かつ外回りの写真では常用絞りはF5.6-F11程度になるため、ほとんど画質として差はなさそうである(味付けと仕上げがLeica)。ボディの性能がもっと上がれば違った結果となる(たとえばG9proやE-M1mk2や"次の機種"など…)かも知れないが、今のところG VARIO12-60mm F3.5-5.6ユーザーは無理をして買い換えることはなく安心して使っていいと思われる。私も歩くときはG VARIO12-60mm F3.5-5.6、それほど歩かない時はLeica DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0と使い分けることになる…もちろんLeica的な味付けも捨てがたいが、それは趣味の問題だ=ソニーのGが良いかZeissソニーが良いかとの同じである。私は古い写真家なので、物理特性とは別にLeicaやZeissの味が肌に合うのである(パナやソニーもそれを充分意識している)。 これらの評論はいつもの定点撮影の結果であって、実際の諸条件では評価が変わることも多いと急いで付け加える。

2018.7.16

酷暑の中、LUMIX G VARIO 45-150mm/F4.0-5.6(2012年発売)がやって来た。元から持つm4/3唯一の望遠ズームLUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6(2008年発売)より小型のレンズを買ったのである。今、着々とm4/3系のボディ・レンズを更新しているのは、軽く小型なシステムが必要な年代になったことに他ならない。普通の撮影はAPSやフルサイズで良いが、山を登ったり洞窟に潜ったり、暑さの厳しい場合の徒歩撮影などに少しでも負担を少なくするためである。2009年にLUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6を買ったのは、当時選択肢がなかったからで、現実的には200mm(400mm画角)は要らなかった。本当は使用頻度に鑑みて巨大すぎると感じていた…そこで今回めったに使わない望遠ズームに小型軽量品を導入した(切り替えスィッチはないが光学手ぶれ補正は内蔵されている)…ほぼ標準ズームと変わらない大きさ重さで、簡単なテストでも格上の45-200mmにまったく劣らない性能を発揮した。45mmで絞り開放の時に周辺光量が落ちるぐらいであった。要注意点は、ほとんど同じモデル(型式は違うがスペックや見かけは同じ)でマウントがプラスチックのものやフード別売のものがあることである。なぜ黒レンズにしなかったかは、単に銀レンズの方が安かったからである。ボディはOLYMPUS E-P3。ZUIKO 40-150mmF4-5.6も考慮に入れていたが(更に安価)m4/3初期から使ってきて、どちらかと云うとオリよりパナの方が好ましい結果を出していたことが判断を分けた理由である(ZUIKOがすべて良くないのではない=軽量望遠ズームに限った判断)。

2018.7.1

昨日友人からやって来たOLYMPUS E-30/ZUIKO 14-55mmF2.8-3.5/ZUIKO 11-22mmF2.8-3.5について定点撮影テスト=実際のフィールド撮影では少し評価が変わるかも知れないが基本的な性能は分かる。下記の通り、ボディ設定の煮詰めは必須と思われる。初期のOLYMPUS E-300/330でもテストしたがボディがレンズに負けているために、これらの後期のレンズはOLYMPUS E-5/30で使用するのがよさそうである。レンズ性能のやや低い初期レンズを初期ボディで使うことにする(古いレンズを新しいボディで撮っても代わりばえしないことも多い)=デジタルカメラの不思議なところである。

まずボディのAWBはデフォルトでは赤みがあり(当方EIZOで見ている)、コントラストも低いので少し設定を変える必要がある。AF速度・精度は上級機種のE-5と比べても遜色ないレベルである。 レンズについては掲示したワイド端で絞り開放で緩みがあるものの1段絞ってF4にすれば締まってくる。11mmよりズーミングすると開放から周辺部を除いて問題ない=と云っても開放値がF3.5となるため、レンズ全体で見るとF4以上で撮るのが良いとなる。

こちらもF2.8始まりの、当時とすれば高級な標準ズームだ。このレンズも上記のZUIKO 11-22mmF2.8-3.5と同様の傾向があり、絞り値はF4以上(私は外で撮るので、ほとんど自動的にF5.6-8になる)を推奨する。同じボディながら評価測光の妙味で明るさが異なる。いっそのこと実用的に便利な評価測光を捨てて、設定を中央部重点測光にしようかと思ってしまう=実際所有の一部のカメラではAF合焦点測光にしている。 いずれにせよかなり良好なレンズを2本入手したことになる。今更ながらの私だけの4/3規格の復活である。

2018.6.23

雨の日の写りをSIGMA sd-Q(+17-70mmF2.8-4DC)とα7R-IIで比べてみた(絞りはどちらもF4)。条件が良ければα7R-IIが良さそうだが悪いとどうかの実験だ。当然にSIGMA sd-Qは最新のファームアップでRAW現像である。α7R-IIはスタンダード(コントラストだけ+1)の設定でjpeg撮影。SIGMA sd-Qの最新ファームアップが相当に色味にこだわっているかが分かる。明らかにα7R-IIより視覚に近い…もちろんα7R-IIも設定を詰めれば近い画調となるだろうが、FOVEONの画質の高さもあって、もうフルサイズセンサーにこだわる必要もないように思われる。ただし速さは3倍は違うし、手ぶれ補正や無音シャッターなどの機能も違う、RAW現像も面倒である…画質だけではなく使いやすさも大きな条件となるが、どうだろうと考えさせられた。

2018.6.22

朝天気が良かったため簡単にテストした。結果はかなり良好で、絞り開放から(上の写真)画面全体にピントが来ていて(手前の木は深度から外れているため少しボケている)、ボディがLUMIX GX7ということもあるのかボディ補正も効いているようで、歪曲や倍率色収差も見えない。あとは絞るにつれ深度が深くなるのと、コントラストが上がるため見た目はシャープ感が上がるが、解像性能自体は開放から必要充分な性能と言える。ただし絞り開放でも25mm(50mm画角)と云うこともあり、遠くの家はそれほどボケない。このレンズが新品16,450円である…CPに優れたm4/3レンズの筆頭とも言えるだろう。

次はZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4…期待通りの性能を発揮した。厳格に見るため今回はα7R-IIを使ったがα7時代のレンズなので、α7-IIを使った方がより結果が良いと思われる。上はワイド端の写真だが、さすがに開放では全体に甘めで、F5.6にするとスカッとピントが良くなる。やはりボディ補正のおかげだろうと思われるが画面全体に収差による破綻は感じられない。周辺減光はあるがボディ側で周辺光量補正はOFFとしているためだ(ONにすると解消される)。おそらくα7-IIを使えば開放時の甘さも緩和されるだろう(つまり、このレンズは以前の設計のためα7R-IIの性能に負けている)。望遠端でも同様に開放で少し甘く、F5.6で画面全域でフラットな特性となる。中間域の40mmぐらいでは開放から完全に全面にピントがくる。Zeiss T*の味のフラットフィールドな特性は充分感じられる。SONY FE24-105mmF4Gのカリカリのピントも悪くないが軟らか系のZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4もいいと思う。軽いこちらがフィールドでは便利になることは請け合いである。 同じように撮っているが明るさがまったく異なり、SONYとLUMIXの評価測光の基準の違いがおもしろい。

2018.6.21

そうこう云っているうちに次のレンズがやって来た。LUMIX G25mmF1.7である…価格が底を打ったので購入(私は原則として現行品は新品しか買わない)。フードが大きくレンズも太いので大柄に見えるが質量はたったの125g=換算50mmなので持っていていいレンズなのである(画質では大きいフォーマットに敵わないが単焦点なら事情が変わるのである)。隣に参考までにZUIKO 12mmF2置いた…同じシルバーと云っても随分と仕上げが違う。レンズの色はブラック・シルバー共に好きだが、その割合は4:6ぐらいだろう=ボディなら6:4となる。

絞り開放でも下のZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4と比べるとボケが少し硬い。AFはスムーズで安定感がある。それほど多用しない画角だが値段の割に良いレンズだと思う(m4/3レンズ全般の魅力=小型で高性能)。何度も書くがイメージサークルが小さければ小型・安価で高性能のレンズが造りやすいのである。 これもZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4と共にテストをしてみないと画質については語れない。

2018.6.19

Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4がやって来た。うしろのSONY FE24-105mmF4Gがフィールドではあまりに大きく重いため、似たような焦点距離のレンズではあるが購入とした。24-105mmは奥にあるため同じような大きさに見えるが、24-105mm最大径83.4X全長113.3mm/質量663g、24-70mmは73X94.5mm/426gとかなり違う。いずれのレンズも「G」/「Zeiss 」のマークがポイントになっている。今までSONYレンズが廉価版、Zeissレンズが上級版となってきたが、最近はGやGMレンズが出てきて、必ずしもSONY=廉価版ではなくなっている。Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4は発売当初、α7のキットズームSONY FE28-70mmF3.5-5.6の上級機種として期待されたが見た目のシャープネスがいまひとつと散々な酷評を受けた…しかし発売から4年たって、プロを中心に、このT*レンズを見直す風潮が出てきたようだ=私もコンタックス時代からT*レンズには慣れ親しんできたので、一見シャープ感が足りないように見えて、実解像力の高さ(つまりはコントラストが低いのだろう)は確保しているのだろう。望遠域はあまり使わないので、両レンズの味を生かして使い分けていきたい。ボディはα7R-II。

正式なテスト・フィールド実撮影は後日として、まず机の上を1枚=望遠端…あたりまえだがちゃんと動く。楽しみがひとつ増えた…あとはFE&Eの単焦点のコンパクトなレンズが欲しい。とりあえず先日発表された「SAMYANG AF24mmF2.8FE」を待とう。

2018.6.16

今日はこれでフィールドへ出た。いくつかの問題はあるが無難に収めている…ただしロングラン人気機種LUMIX GX7と比べて大きく画質が向上したとも思われない。LUMIX GX8に比べると劣後しているのは格の違いか…特にEVFが見にくく目が疲れる。

2018.6.1

12年前のPENTAXのフラッグシップ機、K10Dが久しぶりに役に立つ時が来た…友人のところへ行く(無期限・無償貸与)=Webの小さな画像用なので、これで充分なようだ。そしてシゴトで使われるのだからカメラにとっても保管庫で眠っているより遙かにいいのである。

で、夕刻に最後の撮影をしてみた。この車と同じ12年落ちなので被写体に選んだ(いずれも使い込んでいない)。充分すぎる結果である…「今バージョン」のKPやKS1に遜色はない(Webサイズは勿論、モニターサイズでもOK…拡大した時だけ差が出る)。

2018.5.24

SONY-α6300+Zeiss Vario-tessar E16-70mmF4で、35mm程度の絞り開放での等倍切り出し…これではレンズのテストにしかならないが、α6000と比べると6300は少しコントラストを上げているように感じられる。F5.6にすると周辺も含めて完了となる。いずれにしてもそれほどは違わない。気になった点としてレンズマウントが固くなり、レンズ脱着が迅速にいかないことだ。フィルム時代ならマウントにグリスを塗ってとなるのだがデジタルだとそうもいかない。私はレンズ交換をしない方だが、頻繁に交換する人にはストレスになるかも知れないレベルである。36カット撮った感想としては、+として1.サイレントシャッターが便利=6500のボディ手振れ補正(1日1000カット以上撮り続けるためセンサーを常時動かすのにリスクを感じている=使い込むとピントの微妙なズレや片ボケを誘発する危惧を密かに持っている)を必要としない。電子先膜シャッターも6000より軽く静かになった。2.AFが少し速くなった=おそらく精度も上がっているだろう。3.EVFもやや見えが良くなった。−としては、1.EVFで全撮影情報が出なくなった。2.機械が重くなった(これはボディは軽くて大きいのが私の好み)…ともかく画質的には限界近くに来ているため、使い勝手の良さを求めている。

2018.5.23

昨日これがやって来た…アップする時間がなかったので今日にした。同じ画角のレンズを付けるとAPSとフルサイズでは、親子以上の差がある。更に重さでは見た目より差は大きく、同じEマウントカメラと言えども別モノと考えた方がよい。

これは作例にはならない。目一杯の接写でもZeiss Vario-tessar E16-70mmF4ではあまり近寄れず、オリジナルから半分にトリミングしている。長年使ってきたα6000とどう違うのかはまだ分からない。サイレントシャッターだけは便利な仕様である。おそらく画質的には限界に来ているセンサーなのだろうが、ボディの機能(+質感)が高まっているように思われる。とりあえずα6000とほとんど同じ取り回しなので違和感はまったくない=どうした訳かEVF時の画面表示が簡単になったぐらい(モニターでは従来通り)か?

2018.5.20

OLYMPUS E-PM1…μ4/3マウントの最初の小型機で、小型軽量は結構なのだが、ボディバランスが悪い上に手振れ補正の効きが不十分で、手振れを起こしやすい=そして高感度に弱い時代のカメラだったため埋もれてしまったボディである。パンケーキレンズZUIKO 17mmF2.8(これはμ4/3最初のレンズ)と小型ファインダーを付けて撮影してみた。実効1240万画素のため拡大するとアラが見えてくるが、一般的な戸外での撮影では使えるモノだろう。LUMIX GX8やOLYMPUS PEN-Fの導入でサブにちょうど良いボディなのである(BCLを蓋にしておくとかさばらない=たとえ旅行で1回も使わなくても負担にはならない)。

京都府旧加茂町の「残念石」=切り出された石が不要となったため河岸に放置されている(江戸時代)。藪の向こうが木津川でここから水運で下流に石材を運んだ遺構でもある。水運は浮力を生かして重い物は絶対的に有利だったのである。

2018.5.13

OLYMPUS PEN-F用のハーフケースを試してみる…ボディ保護というより最近のミラーレスカメラが小型化しすぎて取扱がしにくいため、少しでも大きくしようという意図である。高さは7-8mm高くなり幅も2-3mm大きくなって具合がいい。そしてボディ形状を柔らかくする効果もあり数台の小型カメラに導入している。OLYMPUS PEN-Fの場合ボディがフラットなのが特徴で、Leicaを長年使ってきた筆者としては歓迎なのだが、やはりこの大きさでフラットなのは持ちにくい(実際グリップに慣れてしまったのかLeica-Qでも持ちにい)…この社外品ケースはホンの少しケースのグリップ部が盛り上がっていて、この程度が一番良さそうな形になっている。なかなか研究しているメーカー(中国製)で、バッテリーやSDカードの出し入れもケースのまま可能である。当然にボディ下部も止めネジがケースに埋まっていてフラットになっている。そして純正品の半分以下の価格である…あなどるべきではない。

2018.5.9

どちらも高性能コンパクトデジタルカメラだが、いわくがあってほとんど使ってこなかったカメラである。Canonは買ってすぐ故障し(もちろん保証で直したが)信頼性を失ってそのままになっていた。Panasonicはサブに丁度良いと思い、友人二人とほぼ発売と同時に買ったのだが、友人の個体が2台とも不調となって、私のは特に問題がないものの使う気が失せてお蔵入りとなってきた。気を取り直して今回テストしてみると、いずれも悪くないのである。私のサブカメラの定義では「全部入り」=ズーム・ファインダー・ストロボetc付きでないといけないので、これらは条件としては合格である。LUMIX LF-1に入っていたSDカードの最後に撮った画像は2013年(これは発売年)であった。買ってすぐに1−2度使い(もちろんサブとして)4年半ぐらい使っていなかったことになる。少しは反省せねばならないだろう。

2018.5.3

以前からLUMIX 14mmF2.5Gを持っていて、ずいぶん便利なレンズ(デジタル時代になってテレセン特性のためにワイドパンケーキの良いレンズが少ない)と思ってしばしば使ってきたが、気になったこととしてLUMIX 14mmF2.5G-IIが出たことがある。Panasonicはデザインの小変更のみとしているが、どうも合点がいかなかった…何か改良があるに違いないと思っていたのである。今回OLYMPUS PEN-Fを買ったついでにシルバーのLUMIX 14mmF2.5G-IIを価格も低いので導入してみた。デザイン上の変更などは認められない(文字の配置が少し変わったことと、レンズ交換指標が赤から白になったぐらい)…そして完璧ではないが実写してみると、II型が中央部の解像力が勝っているように思われた。AF速度や内面反射なども改良されているかも知れないので(いずれにしても小改良)結論は急がない…同じレンズを2本持つことは案外多いのである。個体差ならそれでもいい…写りが良ければ。

2018.4.28

天気が良くなったのでLUMIX G 7-14mmF4とZUIKO 9-18mmF4-5.6の比較をした。ボディはLUMIX GX8。掲出画像では分からないが(F4で撮影)どちらのレンズも周辺を除いて絞り開放から充分使える画質で、屋外での常用絞りF8なら完璧に近い画質が得られる。ここには出さないがズーミングして14mm同士で比較すると開放の場合ZUIKOが僅かに良いようだ(1段絞れば同じ)。実勢価格差3万円と携行性を考えるとZUIKO 9-18mmF4-5.6の方が良さそうに見えるだろうし、一般的なアマチュアにはZUIKOを勧めるだろう。しかし…

2枚の写真は比較のためにF4でいずれも撮影。

 …では価格差を埋めるものは何だろう? 当然ワイド側に2mm寄った効果だろう。たった2mmでもワイド側なら画角で10度も違うのである(50mm以上の焦点距離なら2mmなど問題にならない)。LUMIX G 7-14mmF4はμ4/3草創期(2009年にμ4/3ミラーレス機のE-P1やGF-1が世に出ると同時期)に設計されたレンズだが、現在まで長寿を誇るだけのことはあるレンズだと思う。そしてZUIKO 9-18mmF4-5.6の弱点は小型であっても沈胴式のために(しかもロック付)取り回しが良くない。そしてレンズに隙間が多くなるため埃の進入の可能性も高まる。沈胴を伸ばしっぱなしなら良さそうに思うだろうが、衝撃が加わると光軸のズレなどのリスクがあるため(ほんの僅かであっても片ボケとなる)携行時は沈胴させておくべきである。つまり速射性では落ちる=せめてG VARIO12-32mmF3.5-5.6のようにロックなしにできなかったものだろうか…。昔のレンズと異なり、AF主流となった昨今、レンズモーターを小型・高速化するためには鏡胴やガラスなどの軽量化を図らねばならず、かつセンサーの特性上、射出瞳をなるべく遠く取らねばならないため(テレセントリック)レンズが長くなることになり、より軽く造る必要があるのもおおいに関係あるレンズ強度と画質のジレンマと考えている=沈胴レンズという発想自体、70年前のelmer以来誰も交換レンズに試さなかったし、コンパクトカメラ以外にはほとんど実用化されていなかった鏡胴設計なのである。私はデジタルカメラ時代になってLeicaを除いてMFを使わないので距離環も必要ないと思っている(ついでに絞り環も不要=ボディ制御で用をなす)、インナーフォーカス&インナーズーム(設計は難しくなるが…)、それらもすべて上記の理由のため大きくなりがちのレンズを少しでも小型で強度の確保のために(ついでにコストダウン、ついでに防塵性強化)良いことだと思うのである。つまりなるべ出っ張りのないくツルンとした鏡胴で可動部が外にないレンズが理想と考えている(趣味性はなくなる)。

2018.4.21

種々の都合でLUMIX GX7-IIがやってきた。大きさはひとまわり以上小さいがLUMIX GX8とそっくりの意匠である。先日のOLYMPUS PEN-Fから、にわかにμ4/3機材が増えている。これも島や町歩きの企画が増えているせいだ+私の高齢化により小型で性能の良い機械の必要性が高まっているためでもある。さいわいミラーレス初期からμ4/3カメラは使っており、レンズ資産は充分なぐらいあるので(最近の高価で明るいレンズは持っていない)取りあえずボディの更新により目的は達成されるだろう。特にフルサイズ・APSカメラを止めるという訳ではない。

かねてから愛用のLUMIX GX7(出てすぐ入手=2台持っている)と比べるとサイズはほとんど同じ、機能の少しの前進とコストダウンによる質感の後退はあるが、総合的な性能は大差ないと思われる。いちばん違ったのは最近の大型の大口径レンズに対応するためだろうがグリップ部が小さくなりホールド感が悪くなったことと、関連してシャッターボタンが少し端に寄ったためにレリーズに窮屈になったことだろう。チルトEVFの廃止や各部の仕上げが簡便になったのは単なるコストダウンと割り切れるが、ホールド感の低下は慣れの問題とはいえ看過できない…しばらく使ってエンジンや機構的な向上を見て判断してみたい。同じデザインのLUMIX GX8はボディ全体が大きいためにこのような違和感はない。

と言っている間にLUMIX G7-14mmF4が宅配便でやって来た。このレンズは発売当時から欲しいと思っていたが、当時(発売は2009.4)μ4/3用レンズで7万円オーバーは、非常に高価な部類で、「7万円を切ったら」と思っているうちにSONY α系やFUJIFILM X系などに移っていき、レンズは12mm/14mm/15mmのみでの使用となったのである。今では少し時代遅れのロートルレンズになってしまったが、F4にとどめているため7-14mmとしては小型で軽く「とても高価」とも言えなくなったので導入とした。簡単なテストをすると、7mmではさすがにF8まで絞らないと周辺が良くないが、10-14mmならF5.6で必要十分な性能が出せる。焦点距離が違うので比較は難しいが(この焦点距離で2mm違うと大きい)既存のZUIKO 9-18mmF4-5.6と比べてみよう。今回のμ4/3充実プロジェクトは友人から来たLUMIX GX8をかわきりにボディ2台、レンズ2本で取りあえず終了とする。

と設定を詰めているうちに、同時に買った社外品のハーフケースを付けてみると、ひとまわり大きくなるのとグリップ部を緩やかにカバーするためにホールド感がぐっと良くなることを発見した。一歩前進である。

2018.4.19

下の方にも画像が出ているがNikon D700+NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dでの今日夕方の絵…Leica MEとは違った硬さがなかなか良いだろう。画素数が少ないのでピクセル等倍で見ると頼りないが、リサイズすると俄然カリッと来る=いまだにNikon D700を使い続けているプロも多いと聞く…Dレンズと共にそれも肯けることだ。

今となっては「たったの1200万画素」だがLeicaと比べても階調性が劣ることはない(硬い分少し粗めの細部)。Leica MEも1800万画素なのでたいして変わらないが…。

2018.4.18

今日は休暇なので、夕刻晴れてきたために庭や街路の”Leica ME+RICHO GR28mmF2.8”による実写だ。微視的に見ると最新のα7系やN&C社の新鋭機に負けるが、実際に使ってみると(撮影に気を遣わないといけないが…)なんとも言えない雰囲気がある。もう少し使ってやらないと思う。季節は4月なかばというより晩春の雰囲気の木々である=私の子供の頃より半月ぐらいずれているように感じられる。

2018.4.9

昨日とはうって変わって最新(?)のOLYMPUS PEN-Fがやって来た。μ4/3ボディはこれで最後の記念の機械として購入(友人のLUMIX GX8を譲り受けたときに考えた事だ…良いのにお終いとは矛盾しているが、本意は皆そのうち分かる)…更に最新のLUMIX GX7-IIIやOM-Dシリーズでも良かったのだが、やはり追いかけるのはやめて、郷愁とも思える凝りに凝った造りのOLYMPUS PEN-Fにしたのである…発売後2年も経つのにあまり値段が下がらず、中古品も多くは出ていない。やはり似たようなロートル組が買って持ち続けているに違いがない。LUMIX GX8と同様モニターを反転するとボディの一部と化す…EVF(GX8よりかなり小さい)で設定もプレビューも出るのでLUMIX GX8と同様、ほとんどモニターを表返すことはないだろう。ストロボは内蔵しない代わりに専用のボディ給電ストロボが元箱の隅に同梱となっている。相変わらずOLYMPUSの操作系は複雑で機能を理解するには多くの時間を要する=特にこの機械は。

日没後の庭に出てデフォルトで撮ってみる=ほとんど真っ暗に近いシーンだが、さすがにOLYMPUSの手振れ補正は強力で見事に止まった…AWBも実際の色に近く、日没後の青い雰囲気はよく出ている。少し冒険だが、明日撮影に行くのでコレを持っていこうと思う。気が付いた点としてSDカードの脱着が固くてスムーズではない。

2018.4.8

このところ毎日庭の春の花を撮っていて(多くは古いカメラで)このサイトで何度も書いているように、整備された古い機械とレンズにも使用のチャンスがあると再確認した。OLYMPUSの4台はメンテナンスに出してリファインされ、機械的には何も問題がない(そしてセンサークリーニングも実施)ことが分かり、レンズは1970-80年代に完成域に達していたために10年前と現在に画質における性能差はない…AFの速度や手振れ補正には進歩がある。4/3の規格自体は消滅したが、4台あれば写真家人生の最後まで使えるだろう(もちろん他の機械の方が多く使う)。小さな問題としてはLUMIX L-1の撮影後のプレビューが希に出ないことがある(ちゃんと記録はされる)ことと、OLYMPUS E-300のバッテリー室の蓋にガタが少し出始めたことぐらい。ZUIKO 12-60mmF2.8-4は1回レンズモーターが動かなくなって交換した。レンズはZUIKO 7-14mmF4 ZUIKO 12-60mmF2.8-4 ZUIKO 14-45mmF3.5-5.6 Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH. そしてシグマの10-20mm/50-200mmがあって必要画角はカバーされている。 程度の良い中古機がとても安く売られており(高級機のE-5は除く/サービス体制の良さからOLYMPUSの製品を勧める)メンテナンス料を含めても現在のAPSエントリー機のレンズ付きで半分程度の価格で、より良い性能・強度を手に入れられるとさえ言える。

今日撮影した庭のドウダンツツジ=OLYMPUS E-5+ZUIKO 12-60mmF2.8-4。リサイズのみ…まったく破綻はない。小さく写真を使う場合、深度の浅いフルサイズよりAPSやμ4/3(4/3も含む)の方が使いやすいこともあり、単に小型軽量だけが小型フォーマットの特質ではないのである。レンズについては設計上小さなイメージサークルの方が性能(解像力・明るさetc)を上げやすいことは常識である。プロも含むμ4/3全盛の今の本質もその辺にあると思っている。

2018.3.24

花の季節=毎日庭の花木を観察している。同時に同じような条件で各カメラ・レンズがどのように写るかの実験もできる。上はOLYMPUS E-330+ZUIKO 14-45mmF3.5-5.6、下はCanon 5D-III+Canon EF17-40mmF4…どちらもシンクロ(OLYMPUSは内蔵・Canon 5D-IIIは純正品)させている。特別な設定はせずに普通にTTL-AEで撮影した。画角が違うため厳密な評価はできないが、ここでも古いカメラの実力は侮れないことが分かるだろう。昨今の(特にSONY)ボディのスペック競争で写真と言うより写真機論争になっているのには少し嘆いている…私も最新カメラを持ってはいるが、それは仕事の性質により必要なので、必要のない場面では(その方が多い)スペックの落ちる、その代わり軽い・安定的なカメラを選ぶのである。ダイナミックレンジではCanon 5D-III、AWBではOLYMPUS E-330が優れている。原画を見ればシャープネスはCanon 5D-IIIが当然良いが、モニターサイズでは分からない。

こちらはFuji finepix S3pro+NIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G EDである…更にダイナミックレンジは狭い。これも内蔵ストロボ使用。

Fuji finepix S3pro+NIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G ED…古いカメラを試用・使用するのは楽しく興味深い。どこまで実写で通用するのか(このカメラは写真館御用達のプロ用カメラだった)今後も使っていく。単三電池4本で動いている。

Canon 5D-III+Canon EF17-40mmF4…重いが信頼できる機械だ。フルサイズカメラはCanon 6D/Canon 5D-III/SONY α7R-II/SONY α7-II/SONY α7/SONY α7R/Nikon D800/Nikon D610/Nikon Df/Leica M9/Leica ME/Leica M Monochrome/Leica M Typ262/Leica-Qと数多く持っているが(理由はメーカーや評論家の言を鵜呑みせずに自分で試して決めるからである)どれも優れたところと劣後するところがあり(スペックのことではなく総合的使用感と画調)、それで高くつくがとれもレンズも含めてラインで揃えているのである。マウントを押さえておけば各メーカーが画期的な機械を出しても、取りあえず付いていけるために現在使わなくても売り払わないことになっている。現在はAPSカメラも含めて小型軽量のSONY α系が主力で、定点撮影はCanon 5D-IIIとなっている。

2018.3.16

Canon 6D+Tokina 17-35mmF4

どちらも同じ時間に同じ条件で数日前に撮ったものだが、ずいぶん雰囲気が違う…いずれもワイド端・F8…どちらも決してメジャーな組合せではないが良く写っていると思う。好みとしてはCanon 6D(よりリアル感がある)になるが、それでもニコンの古風とも思われる硬さもぜんぜん悪くない。今年最初の花見撮影にはNikon D700+NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dで行くつもりなのである(ただし重いので歩き撮影には不向きだ)。

Nikon D700+NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6D

2018.3.10

先日の堺大浜の撮影で(レンズはLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7)たいへん気に入ったカメラのためにG VARIO12-60mm F3.5-5.6を導入した(Leica判換算24-120mm)。本当はLeica版の12-60mmが良いのだろうが、このレンズの価格が4万円を切り、Leica版の半額よりかなり安くなったことと、このレンズは常用ではなく(常用はLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7かLUMIX 14mmF2.5G)これ1台で撮影の全部をこなす時に使う目的のために絞り1段暗くなるぐらいで相当に小型となるためである。重めのボディに長いが軽めのレンズ、バランスは良好…ますますLUMIX L-1に似てきた。

天気がよいのでさっそくテスト…結果は絞り開放から充分使えることも確かめた…μ4/3レンズの良さはここにもある=イメージサークルが小さくて良いので設計的に造りやすい。上のワイド12mm(F3.5)では周辺に緩みがあるが実用的には問題なくF5.6で完了だ。下の25mm(F4.5)では完全に開放から周辺までピントが来る。画像はアップしないが60mmでも同様で、絞っても変化はなく安定したレンズと言えるだろう。造りはブラスチッキーで好まない人もいるだろうが私は軽さを重んじるためにこれで良いのである(マウントは金属)。

2018.3.4

天気がよいので(私は花粉症悪化のせいで出かけられない)テスト…疑問を持っていたLeica ME/M9の新センサーテストに本格的に入る。まずはRICHO GR28mmF2.8とelmarit28mmF2.8/4thである。いずれもボディのレンズポジションはelmarit28mmF2.8/4th…どちらのレンズも優秀で絞り開放から使える=ややRICHO GR28mmF2.8のごく周辺が僅かに流れるぐらいであった。新センサーでは解像力では何ら問題はないので、むしろ色味の変化が重要なのである。そのためここではF5.6の写真を出した(AWB撮影)。同じボディで連続して撮っているにも関わらず、ずいぶんと色味が異なる…フィルム時代ならレンズの個性と言い切っていたが、デジタルカメラの場合はボディとのマッチングが要素として重要になってくる。elmarit28mmF2.8では路面のグレイは自然だが空の色や左下の擁壁を見ると分かるように全体にほんの少し緑に傾いている。屋根の色もGRが赤く(こちらがホンモノの色)elmaritが黄色っぽい…RICHO GR28mmF2.8は露出が濃いが全体の色は自然である。しかし路面の周辺部はシアンに振れている(Leica ME/M9ではセンサー周辺に特殊レンズを配置しているので左右で色味や周辺減光に差が出ることがある)。どちらが良いとも言えない結果である。

慌ててelmarit28mmF2.8/3rdも試してみたら(露出の濃さの違いはLeica M系の特徴として露出センサーが敏感で少し角度が変わると明るさが変わってしまうためである)やや色味がアッサリするのはこのレンズの特徴としても全体の印象は異なってくる。奇妙なことに非純正のRICHO GR28mmF2.8が、この3本の中では良さそうである。elmarit28mmF2.8ASPHが一番いいのは分かっているのでテストは出さない。このelmarit28mmF2.8/3rdでも解像力は変わらない=1970年代にフィルム用のレンズはほとんど完成していたと言えよう。

ついでにNIKKOR 24-85mmGをテストしてみた。予想どおりボディの新しさとは無関係に画質はNIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dとの違いは少ない。むしろ色味や抜けの良さが新しい分勝っているとは言えるだろう。そして逆光での成績は格段に違うことと思われる。上のLeicaと比べるといかに国産のカメラのボディ性能が良いのかが分かるだろう。Leica MEは古くからのLeicaレンズ資産を生かす目的と割り切って使うべきだろう。レンズの総合性能はLeicaが明らかに上である。

2018.3.3

NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dを望遠端まで伸ばすと、その純正フードも相まってかなりバランスが悪くなる。現在のインナーズーム・インナーフォーカスのレンズに比べると広角端は短いが望遠にするとこのようになる。純正フードHB-11は現在も新品で買え(1000円程度)国産ではニコンは最も部品の生産・在庫の期間が長いように思われる。私は昨今の花形フードより以前の丸形(時には角形)フードの方を好んでいる。

2018.3.2

私の推薦するLeicaMマウントF4クラスの90mmレンズ3本…最近は大口径流行りだが、私にとっては、めったに使わない望遠は軽くて写りの良いF4クラスがいいのである=Leicaだけではなく全てのデジタルカメラに言えることだ。elmer 90mmF4/TRI Voigtlander APO-Lanthar 90mmF3.5 minolta rokkor-M 90mmF4(CLE) である。国産2点は程度の良い中古が比較的簡単に手にはいる。elmerだけは経年変化による個体差が大きいので(価格も高い)テストしてからの購入を勧める。

2018.3.1

なぜか2006年発売のLUMIX L-1lに最近開発のLUMIX GX8のデザインが酷似している。Gシリーズ以外のTX/LX系やGX7-mk2も程度の差はあれ同様である。次のGX9も同系のデザインらしい=Panasonicが直線的なデザインを好んでいるのは承知しているが…私自身はこの手のデザインが好きな方だが、大ヒット製品のLUMIX GX7のようなデザインから元の箱形にどうして戻ったのだろう。

2018.2.28

さて、Nikon D700(2008年発売)+NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6D(2002年発売=デジタル対応しているのかフィルム時代の設計そのままなのか?)のテストである。結論だけ先に書くと、すべての焦点距離で絞り開放から使え、1段絞れば周辺も含めてキチンと写る=昨年24-120mmG(現行のひとつ前のモデル)を購入して散々な成績であったことを考えると、ニコンの全盛期はこのレンズ&ボディの頃かと思ってしまう。AFも想像よりも速く、ピント精度も申し分ない。手振れ防止装置は付いていないため暗いところでは気を付けないといけないが・・・結局私のNikonはDレンズ中心になっている。 この写真は24mm開放(F3.5)でピクセル等倍切り出しは出さないが何も破綻はない。ごく周辺は甘いが許容範囲内であり、それも1−2段絞れば解消する。ボディが1200万画素のため、きめ細かな写りではないが、D800で撮ってもボディに負けてしまうだろう。D610やDfとなら組み合わせてみてもいいと思われる。

50mm開放(F4.5)…最近のズームはワイド端に重点を置いていて、そこからズームすると少しずつ悪くなる傾向が見られるが、2002年当時は50mmあたりに性能のトップをもってきているようで、開放で隅々まで完了している。

120mm開放(F5.6)…ここでもほとんど問題はない。レンズ鏡胴の繰り出しが大きく、重いボディでないとバランスが悪くなる(D700は重い)。全体に描写は軟質だが、これはボディとの関連もあるので断定的なことは言えない。 信頼できるレンズが手には入って1本で98%の撮影が可能となったことが重要なのである。NIKKOR 24-85mmGも性能が良くていいのだが望遠側が足りず、必要なときはCanon 5D-III+EF24-105mm F4Lで撮影していたのである。それもSONY FE24-105mmF4GやNIKKOR 24-120mmF3.5-5.6Dの導入で少し変化があるかも知れない。ほとんどの撮影は軽くて小型ボディと28/35mmの単焦点レンズで撮影するからである。

2018.2.27

これらの超広角レンズ群は旧Leica M9では周辺にマゼンタシフトが大なり小なり発生していたが(スーパーエルマー18mmですら…)すべて新センサー・ファームアップ後のボディではマゼンタシフトは解消され、周辺では軽いシアンシフトの見られるレンズすら見られる=ただしこれは微細なものなので実用的にはそれほど問題とならない…しかしLeica M9/MEの設定は新しく工夫が必要である。微調整はできないためレンズポジションを色々試すことになる。

2018.2.26

なんと!昨日友人に勧められて今日購入…24-120mmGレンズには大いに失望し即座に手放して、いろいろ見聞きするうちに古い24-120mmDが良さそうなことが分かり…ちょっと不格好なレンズ(フィルム時代のAFレンズ)だが、D700にちょうどいいと思って購入=たったの12960円(美品)、思わず店頭で動作確認した。

最短撮影距離は50cm、この辺が限界だ。しかしAFは正確だし、思ったより合焦速度も速い。本当のテストはこれからだが、多くを期待しない限りGより良いと思われる。

2018.2.21

今日は薄日が射してテストにはちょうど良かったので、センサー交換後のLeica M Monochrome(CCD)についてテストしてみた。Leica M9/MEに関しては特性がかなり変わって使いにくくなったがLeica M Monochromeはどうなのだろう。

結果は純正レンズは別として(非純正の小型レンズを使うため)minolta G-rokkor 28mmF3.5/RICHO GR28mmF2.8/Voigtlander CS28mmF3.5を比べてみた…以前好んで使っていたminolta G-rokkor 28mmF3.5は周辺光量落ちが目立つようになり(ボディのレンズポジションを変えるも満足できる結果とはならなかった)お蔵入り…他の2本はどちらも良好な結果となった。開放値が違うので単純には比べられないが開放から周辺部まで安定的にピントが来て、かつ光量の落ち方も小さいのはVoigtlander CS28mmF3.5であった(ポジションはelmarit28mmF2.8/4th)。Po0フィルター装着+初めて温調にセットしての撮影だった。見かけ上は冷調より温調の方が階調性が良く感じる(実際は同じ)。Leica純正の28mmが良いのだろうが、このカメラには小型のレンズが必要なのである。M9/MEは特性が変わったため純正レンズも含めて、以前のテストはご破算にして(色味と周辺光量の問題で、解像力は変わりない)また親和性についてのテストをしないと使えなくなった。賢明なM9ユーザーの友人(知っている範囲で2名居る)は対策済みの旧センサー最後のバージョンと交換して事なきを得た。つまり対策済みセンサーにも2種類あると断言できる。

上の写真のピクセル等倍切り出し…j-pegからの単純切り出しのために実際より解像性は落ちているが、Leica M Monochromeの実力とVoigtlander CS28mmF3.5の性能は想像できるものと思う。エアコン室外機のカバーにはモアレが出ている。

せっかく格好も仕上げも良い「お気に入りレンズ」だったが、今回のセンサー交換とファームアップで周辺部が落ちすぎて使えなくなった(Leica M Monochrome)しかしM10で再度試してみる価値はあるだろう。

2018.2.13

二日遅れでバッテリーグリップ(α7-II & α7R-II 共用)がやって来た。なんらの問題もない=24-105mmレンズと組み合わせるのならバランスがいいぐらいだ。バッテリーが2個入り、電力の弱さはずいぶん解消される。例:船祭りの撮影のように30分で500カットを連続して(連写とは違う)撮るようなときはバッテリー交換すら時間がもったいない…そんなときに使うためである。したがって実際にはほとんど使うことはないだろう、バッテリーを5個カバンに入れておけば済むことである。全体の大きさ重さはCanon 6D+EF24-105mm F3.5-5.6+バッテリーグリップと大差ないが、絵の精密さやサイレントシャッターの際のスムーズさや5軸手振れ補正は、Canon 5D-III & 6Dを当然ながら凌駕する。合焦速度も一眼レフに迫りつつある(まだ△だけど…α9あたりは到達しているのだろう)。ともあれα7系+α6000系を当分は主力とすることになった。いずれは他のメーカーも開発するだろうが、すでに早期に追いつくことは不可能である。

ついにテスト。絞り開放からきめ細かに写る。周辺光量落ちは私の考えでボディ側の設定で色収差と歪曲収差の補正はONとして、周辺光量補正はOFFとしているためだ。これも1−2段絞ればほぼ解消される。測光範囲の設定の間違いで中央部を計っているため露出オーバーとなっている。そもそも他のカメラも含めて、多くの場合多点測距はせずに中央部測距に設定するため測光範囲も狭めになるのである。SONY α7R-IIの測光はやや神経質らしく評価測光とした方が結果が良いだろう。

中央部のエアコン室外機付近をピクセル等倍で切り出した…あと1段絞るとカーテンの目が見えてくる。画像をPCフルスクリーンで見ると画素の多さとエンジンやレンズの優秀さでヌルリとした階調性である=ピクセル等倍だと下のLUMIX GX8とそれほど変わらない印象だ。同じ条件でα7-IIに24-105mmで切り出すと、きめ細かさが失われるだけではなく、エアコン室外機のカバーにモアレが出た。掲出してもいいが私も含めたユーザーががっかりするので出さない(倍以上の価格なのだから仕方ないとしても…)。

2018.2.10

雨の中、私のα系最後の挑戦がやって来た。細密描写・5軸手振れ補正(+レンズの光学式手振れ補正)・サイレントシャッター…etc。α9/α7R-IIIの登場で、α7R-IIの価格も下がると推定し、これ用のSONY FE24-105mmF4Gはしばらく前に買っておいて待っていたが、そろそろと思って(2015年に比して半額近くとなった)春に向けてついに導入した。今日は雨が降っているので画質的なテストはできない(各種の設定は時間がかかる)が、これでAPSのα系と共に必要なシステムが構築できた。過去のα7系になかった同梱品としてバッテリーは2個(1個では200枚が限度のためだろう)、チャージャー=これも旅先などではボディチャージとで2個同時に充電しないと間に合わないことへの対策だろう。α7-IIで経験したことだが、NEX3以来ずっと続けてきたFW50の能力では、1日4−5個必要になるのである。私としてはNEX-以来バッテリーは同じなので純正・非純正で17個となって、こちらを使い回す方が合理的なのである。α9/α7R-IIIではやや強力なバッテリーになったが、もう私の写真家人生も先が長くもないので(あと5〜10年?)ボディに関しては壊れない限りこれで終わりになるだろう(?)。

取りあえず動作確認のため玄関前の花をサイレントシャッター(本当に無音だ)+105mm絞り開放で撮影。

α7系ファミリーのすべて=α7・α7R(以上の2台は小型軽量なのでフィールドでは単焦点ワイドとの組合せで使いやすい)・α7-II・α7R-II/16-35mm・24-105mm・28mm・35mm・85mm・役には立たないが28-70mm=望遠は105mmまであれば充分…どうしても必要ならα6000系のSONY E55-210mmF4.5-6.3を使えばいいとの判断である(持っているだけで使ったことはないが…)。これにAPS-α系のボディ・レンズを組み合わせれば(バッテリーは全部同じ!)何でも撮れる=もちろん私の目的と技術の範囲でだが。しかし!Leica/Canon/Nikon/FUJIFILM を見捨てた訳ではない。それぞれ活躍の場は残っているし、時には稼働するチャンスもあるだろう(α系に勝る部分もおおいにある)。

2018.2.7

LUMIX GX8 & LUMIX GX7…特にグリップ部のデザインの考え方が大きく変わったようだ。7が右手で柔らかく持つようにできているのに対して、8は指先でガッチリ握るようになった。ここに収納されるバッテリーが少し大型になったのは結果であって、ホールド感とシャッターボタン位置の変更が一番大きなことなのだろう(α7とα7-2も同様)。個人的には7の方が(α7も同様)好ましい=ボディはずっとLeicaで撮っていたためフラットである方が使いやすく、またシャッターボタンもボディ軍艦部にある方が好みである…とは言え実際に使うと7より8の方が撮りやすい面がある。8で疑問なのはON/OFFレバーと同軸のダイヤルが軍艦部に大きな面積を取っており、シャッターボタンもグリップに移ったためにPASのダイヤルを7と同じ位置に持っていけばストロボが入ったのではないかという点である。

LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7(F5.6)のピクセル等倍切り出し。なんとなく甘いように見えるがそうではない。画面全域で同様の画質が得られていて、α6000より良像面積は広い…ただしj-peg元データをA4に縮小した場合、APSの方が縮小率が大きいためモニターやプリント鑑賞画像ではα6000が勝る(PENTAX-KPには勝てる)だろう。どちらにしてもビューアーのモニターフル画面で見たときにほとんど差は感じられない。フルサイズはダイナミックレンジがまったく異なるため質感描写に違いがでる。またこのページの下の方にあるSIGMA sd-Qのピクセル等倍切り出しと比べると歴然とした差があり、μ4/3の限界とFOVEONの優秀性がよく分かる。 やはり島歩きにはμ4/3やAPSのミラーレス機、定点撮影にはフルサイズ機やFOVEON機となるのだろう。小型フルサイズ機のα7やLeica-Qが良さそうに思われるが、実際はピントが薄く、深度を利用したスナップに使いこなすのは難しいのである(何度も試しているが…まだ結論は出ない)。

2018.2.5

次のフィールドワークに持ち出すカメラを選択していて、ふと気付いたこと…堺でLUMIX GX8が使いやすかったので取り出してみて、しかし画質優先ならα7と思って比べると、ボディの寸法がほとんど同じ事に気が付いた。カタログの値を見ると違っているように思われるが、アイピース部やα7のペンタ部を除くと、本体の縦横厚み全てでGX8がα7より大きいのが分かった。だからLUMIX GX8が写しやすかったとも言えるし、α7の小型さに感心もした(LUMIX GX8を使った翌週にα7Rと28mmで撮影して同じような感覚で使えた=Rはさすがに高画素機、手振れもあった)。レンズはさすがにSONY-FE28mmF2が大きく重いが…今度の遠征はワイドだけで良いのでα7にすることにした。と言いながら28mmだけなら、更に小型のLeica-Qにしようかとも思ったり…様々な機械に囲まれて幸せなような迷いが出るような日常である。

そして常用のSONY-α6000とLUMIX GX8を比べるとふたまわりα6000が小型軽量なことも分かった。LUMIX GX8がこれだけの容積を持ちながらどうしてストロボを内蔵できなかったのかも不思議なことである。まさか理由をセンサーシフト式だけにするには他のμ4/3機と比べたときに説得力はない(やはりGX9はこれにストロボ内蔵となった)。ともあれ島歩きには小ささの限界がα6000であり、大きさの限界がα7系であることに変わりはない。小さすぎると扱いにくく、大きすぎると(重さ)疲れてしまうのである。SONY α7-2にSONY FE24-105mmF4Gを取り付けると、とても写しながら4時間も歩けない。

LUMIX GX8 & 7の比較をすると分かるが、8は昔のL1やLC1に戻ったような意匠で7と比べると大雑把な印象に見える。大きくなって扱いやすくなったが精密感やシェィプ感ではLUMIX GX7が上だろう。

2018.2.1

さて昨日撮影したsummicron 35mmF2(角付き6枚玉)とZeiss Biogon 35mmF2の比較である。まず絞り開放ならsummicron 35mmF2が解像力が上である…しかし古い時代のレンズ由縁でコーティングが弱く、ハイライトが滲むためZeiss Biogon 35mmF2に比べるとキリッと感が足りない。そしてF2.8-4になるとZeissも解像感が上がり互角となる。一方summicronもF2.8-4となるにしたがい、滲みが消えて全面に満足できる画像となる。掲出画像はF4で、両者とも完成された絵の状態となっている=画調はだいぶ異なり、同じ時にAWBで撮ったにも関わらずZeissが温調だ。Zeissが当然ながらコントラストが高く、印象としては良さそうに見えるが、summicron 35mmF2はさすがに40年の製造年の差を感じさせない良好な階調性を発揮している。6枚玉は人気がないが7枚玉と比べても劣らない性能で、比較的安いためお勧めのsummicron 35mmF2である。更に人気のない角無し6枚玉は角付きの改良型なので、ひょっとすると期待できるかも知れない。次回は両者の比較もしてみよう。

左から角付きsummicron 35mmF2/6枚玉、Zeiss Biogon 35mmF2 ZM、角無しsummicron 35mmF2/6枚玉。フィルターはすべてシュナイダー製(価格は高めだが頑丈)。

2018.1.31

今日の天気はまずまずなので、Leica M9によるレンズテスト。センサーフィルター交換とファームアップにより、当初周辺がマゼンタに転んでいたのが、今のところ全ての広角レンズで解消されていることが判明している。表面的にはフィルター劣化対応だが間違いなくマゼンタ転び対策もなされている(むしろシアンになっている)。今回の2本のレンズもかなり激しいマゼンタ転びが見られていて「使用不能」となっていた=私はソフトウェアで画像を触って不備を消すことはしない=その時間がないのと、完成されたカメラは撮って出しで満足できる絵ができることが条件だと考えているからである。実際はRAWでも同時記録しているが、それは情報量の多さを「将来のために記録」しておくためで、今すぐ使うためではない。 さてレンズの評価だがZeiss Biogonが開放値F4.5のためGRもF4で比較している。細かく言えば全体としてはZeiss Biogonが勝っていて、絞り開放から問題なく使え、GR21はF2.8-4ではZeissに比して甘く、F8あたりでようやく追いつく。vignettingもZeiss Biogonが良好である。とは言え、どちらも実用的には問題なく、elmarit21mmF2.8(1st)より良好な絵だろう。 同時にsummicron 35mmF2/2nd(6枚玉)とZeiss Biogon 35mm F2のテストもしたので、それは明日に書き込むつもりだ。

2018.1.24

今日は朝から天気が良かったので早速テストしてみた。レンズはいずれもLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7である。ついでに空をF16で撮ってみてダスト確認をすると、LUMIX GX7にゴミの影が2点見つかり(普段常用のF5.6-8あたりでは見えない)これも清掃した。アンチダスト機能はたいへん有効なものだが盲信してはいけない。時々は点検=と言っても絞って空を写せばすぐに分かる。清掃はダストクリーニングを手動でおこない、レンズを外してブロアする。それでダメならPENTAXのクリーニング具を使って除去する=これは完璧に清掃できるがコツがあるので極力こまめなブロアを推奨する=そして「埃っぽい場所でレンズ交換をしない」が原則だ(友人いわく「nagyさんがレンズ交換している姿を見たことがない」…けだし名言である=デジタル時代に入ってからレンズ交換はしないのが建前となっている)。更に言えばボディやレンズ周りの埃も常にブロアブラシを使って取り除くことだ。一度自分の機械をルーペレベルで見てみると良い=嫌になるぐらい隅々に埃が付いているはずだ。友人は機械を丁寧に扱う人なので、LUMIX GX8には各部に埃ひとつなく、ファインダーの隅々まで清掃してあった。

LUMIX GX8の裏側…バリアングルモニターを裏返すと完全にボディ本体と一体化し具合がいい=たとえデザイン上だけの措置としてもありがたい。そもそも私はファインダーでしか撮らないためモニターは不要、モニターのないミラーレスを望んでいた(壊れるリスクと使わないのに嵩張る、モニター分のコストダウン…etc)。そしてファインダーが良くなった結果、プレビューも設定もEVFで充分可能のためだ。ぜひ本当のモニターレスカメラを作って欲しいものだ。

レンズは以前にもテストして絞り開放から使えることが分かっているため、ボディによる差の分かるF2.8で比べた。これは簡単なことなので結論を書くと、シャープネスは両ボディであまり変わらない、しかし各部(特にハーフトーンの場所)の質感描写に絞り1段分の差があり、ダイナミックレンジも少し7が狭く白壁がやや白飛びしている。メーカーの絵づくりに変化は感じられずソックリな画調で、どちらもスタンダードで彩度がやや低めだろう。ここは+1/3としてみよう。最近はAPSカメラかフルサイズカメラに移行しているため、センサーサイズで及ばないμ4/3勢もエンジン・ソフトウェアで階調性や細密感(パナでは「超解像」と呼ぶ)を上げているようで、私も結果を見て再評価をしている。つまりフルサイズには及ばないがAPSなら互角に戦えそうである(そうなるとレンズ設計に有利なμ4/3にもチャンスあり)。一般的なアマチュアにはμ4/3で充分良いとの結論も付け足しておく…特にレンズ、SONYがα系のレンズ製作に苦労しているのが分かるだろう。イメージサークルが少し大きくなるだけで、レンズは隅々まで良く写り、開放値を明るくすると、大きさを押さえることが難しくなる(もちろん価格にはね返る)。LUMIX GX8については設定を少し詰めていけば更に良くなるだろう。今まで(最近)島歩き取材にα6000を多用してきたが、次の展開としてα7に軽い単焦点か、LUMIX GX8か悩むところだ(もちろんα6000系も含めて)。「軽くて速い」が前提で、その意味で現在はFUJIFILM X系やCanon EOS M系はほとんど使っていない(写りはどちらも良好)=単純に機械的な速さだけではなく操作系の使いにくさも反映している。今のところSONY FE24-105mmF4Gの導入でα系が決定的に有利だが=α7系・α6000系でレンズ・バッテリー・ストロボなどの互換性や操作系の統一など利点が多い。しかし小型軽量にも魅力がある…α6000導入前はμ4/3カメラで歩いていて、しかも!それから数年で数年分体力も落ちている。

2018.1.23

さっそくSONY FE24-105mmF4Gのテスト(朝晴れたため)。ワイド側は絞り開放から中央だけではなく周辺までキチンと写る。vignettingも良好/veiling glareも僅かなものだ。開放値F4でも安心して使える(絞ってもコントラストが少し上がる程度)。 一方望遠端では開放では多少甘いものの(標準系ズームではワイド側優先の設計がほとんどだ)1段絞ってF5.6で充分である。F8まで行くと完璧な画像となる…ただしボケ味は2線ボケが出て、あまり良好とは言えない。しかし私にとってはセンサーシフト式手振れ防止&レンズの光学式手振れ防止とあいまって(そして簡単なクリップオンストロボと)フィールドワークにSONY α7-2との組合せで、どこへでもどんな情況でも行けることになった…最近のデジタルカメラの話題のなかで最高のニュースだろう。ボディに比してレンズが大きいためにフロントヘビー感があるが慣れるしかない。 あとはSONY α7R-2の導入を慎重に模索したい(III型は不要だ…)。

 もうひとつのニュースは今日友人から新品同様のパナμ4/3のフラッグシップ機、LUMIX GX8がやって来たことだ。μ4/3で時々使うLUMIX GX7との差はこれから検証するが、持った感じは極めて良好、譲ってもらったのはボディだけで、これに合わせるレンズは私の持つμ4/3レンズ最強のLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7となる。そして譲渡の話が決まった段階で入手を先にしていた専用ストロボ=極端に小型でボディ給電、これならボディ内蔵でなくても不自由はなさそうである。ほぼデフォルトなので、私の使用目的のためにこれから設定も決めていく。なおバッテリーはLeica-QやSIGMA dp1Qと同じモノである(確認済み)。

2018.1.22

SONY FE24-105mmF4Gがやって来た。土曜に来たものの昨日は多忙で触ることすらできなかった。ようやくα7-2に着けて撮影してみた。かなり大きくボクシーなレンズだがボディも含めた総重量や容積は間違いなくCanon 6D+EF24-105mm F3.5-5.6を下回っている。当分の間はα7-2に着けっぱなしで性能を確かめたい。

最初の1枚はおりから降り出した雪の玄関の植え込みだ(もちろんストロボ使用)。1/27にフィールドに出かけるので、この組合せでジックリ撮りたい。なにしろ24-105mmがあれば98%の写真が撮れてしまうのだから…今年のプロジェクトはフルサイズαで定点撮影から島歩き(こちらはより軽いα7+SONY-FE28mmF2/Zeiss35mmF2.8FE)までこなせるようにすることにしたい。

2018.1.14

スケジュール変更で明日、島に行くことにした。携行カメラについてさんざん迷う=クルマで港まで行くので何でも持っていけるのだが、島では長時間歩くのと、水や食料も持たねばならないため1台しか持たない…それで画質が良く、軽くて使いやすいカメラがいいのである。結局、α6000にZeiss Vario-tessar E16-70mmF4かSONY E16-50mmF3.5-5.6PZになる。今日午前中に同一条件で再テストすると、さすがにZeiss Vario-tessar E16-70mmF4は開放から使えて周辺まで破綻がない(しかし大きいのとワイドで撮るとストロボ光でケラレる)。SONY E16-50mmF3.5-5.6ではF3.5-4.5までは明らかに劣後し、F5.6からは画質は追いつくことが分かる(そして口径が小さいためワイド端でもストロボOK)。もう1本、ふだん島歩きに使っているSONY-E20mmF2.8(パンケーキ)もテストしたが、開放値はF2.8で明るいがF5.6あたりだと意外にもズームと変わらない画質のため、今回は中望遠やストロボも欲しいのでSONY E16-50mmF3.5-5.6と決定した。

庭でシンクロテスト(16mm/F5.6、絞りAE)。まったく問題ない…近距離の場合、TTL-AEとしてもストロボ露出補正をかける必要がある。

2018.1.13

今日はスケジュール変更をしたため時間ができて、レンズ/ボディテストをしてみた=優劣と言うより使うときの予行演習。summicron 35mmF2の7枚玉ははたして良好なのか…答えはフィルム時代のレンズの特色としてレンズだけで諸収差をとらねばならなかったため全体にまとまった画質だ。ただしデジタル対応のレンズに比べると最高点は低く、絞りF5.6でようやく到達した。F2-2.8ではやや弛め(実用的には問題なし)でF8まで行くと素晴らしくよくなる。中央は開放から良好−周辺部にかけてなだらかに落ちていく雰囲気が好きなのである(ASPHは全体に平均しているが中央部は7枚玉だ)。むしろゴーストの出やすさの方が問題だろう。

EPSON R-D1xにminolta M-rokkor 28mmF2.8を取り付けたテスト…ずいぶん上と色が違う。Leica M9の青っぽさとEPSON R-D1xの赤っぽい色は対照的である。どちらも微調整ができないため、これも個性と受け取るしかない。minolta M-rokkor 28mmF2.8はやはり充分来るが、周辺までキチンと写るためにはF5.6まで必要だろう。もちろんこれもAPSカメラのキットズームと比べると遙かに良い画質と言えるが…昔より良くなったとは言え、ズームの場合は1本10万円程度ださないと、良い単焦点レンズにはかなわないだろう。

2018.1.9

朝少し時間があり、しかも晴れていたのでD700の簡単なテスト(Dレンズのテストも兼ねる)をしてみた。他のボディ/レンズとの比較は時間の都合でできなかったが、この1枚だけで皆の語るD700の魅力が分かるような気がする。1200万画素とD600に比べて半分の画素数だが、キメの細かさは劣るとしても、各部分の画像のつながりの良さが分かる。D800やD850の精緻な描写のボディとD700があればD610は不必要なボディかも知れない。 DレンズはAF速と賑やかな動作音に目をつぶるならGレンズと充分対抗できる。

Nikon Dデジタルカメラ…どれもソックリのデザインと使用法である。D610のみチープに見えるが実際に持つとそれほど悪くない。一番重いのはD700でガッチリと作っている。

2018.1.8

1/2のテストの追補…ついでにsummicron 50mmF2/4th等もテストしていた。やはり絞り開放では甘さがあるが1段絞ればバランスのとれた良好な描写となる。中央部は古いレンズとそれほど変わらないが、周辺部の良さやボケたところの崩れが少ない。

こちらは古いCanon 50mmF1.9Sの写り…時間帯が違うので影の出方が違うが全体の条件は変わらない。さすがにCanon 50mmF1.2/1.4Sに比べると10年古いため周辺部は更に落ちる。沈胴レンズに歪みが出ているのか左側の崩れが大きい。しかし中心部の解像感は同等にあるし、F8ぐらいに絞ると全体にまったく遜色がない。現代のレンズは開放付近から使える代わり、絞っても画質が伸びにくいように思うのだが…。

summicron 50mmF2 上がCanon 50mmF1.9、下はsummitar 5cmF2…似たようなレンズだが段違いにCanonが良い。

2018.1.3

友人来たりて、かねてより懸案のNikon D700(新同品)を置いていく。D750が出るときに「D700の真の後継機」かどうかで話題が沸騰していたのが気になっていたからである。私はD600からのNikon使用なので、それ以前の機種には触ったことがなく、興味もなかったために、Nikonユーザーになったあとの古いフルサイズエントリー機(30万円もしたのでミドルクラスと言うべきか?)の好意的な評判の意味が知りたかった。まず持った印象は「堅く作っている」ということだろう。非常に後のD600/800に比べてガッチリ感がある。Dレンズの性能とD700の画質はバランスも取れているようだから、これがNikonの主力になる可能性もあるのである。今のニコンストラップは大袈裟なので古いCanonのものにした。バッテリーは4個ついていたのでこれも安心。

まず室内撮影。画中の28mmは誤記で、24mmDレンズだ。当然だがちゃんと写る=友人の使っていたボディで、お墨付きがあるので安心である。AWBが少し弱いように思った。そして視野率95%は、100%が常識となった今は少し面食らうことだろう。これから外でも撮ってみよう。

2018.1.2

今日は天気が良くてCanonの古くて明るいレンズのテストをした。Canon 50mmF1.4S/1.2Sである。いずれのレンズもコーティングが単層のせいでピーカンで絞り開放はハイライトが滲んでしまうためダメであった(薄曇りでも描写は甘い)。しかしF2まで絞ると滲みはまだ残るものの、画質そのものは現代レンズに劣ることはない。そして更に古いsummarit50mmF1.5も同時にテストしたが、問題にならない程度にCanonが良好である=同時代(1950年代後半〜60年代)のsummilux50mmF1.4と比べても遜色はないだろう。ただし前後(ピントはエアコン室外機に合わせていて、F2だと左手前の木と遠くの住宅はボケる)のボケ味はいずれも二線ボケが強く綺麗ではないし周辺部の画質・光量はかなり落ちている(これらの点はLeicaが上)。全体で言えば画面中央部2/3はたいへん良好だ。50mmF1.2の周辺光量の落ちは汎用フードを付けたためのケラレで、フードを外すとF1.4より光量落ちは小さい(純正の先の大きく広がったフードでないとダメである)。繰り返しになるが1970年代にはレンズの解像力は完成域に達していて、最新のレンズと比べても(特に中央部は)劣らないどころか当時の高級レンズは凌いでいるものも多い。現在はAFを軽く動かせるための改良や逆光対策・デジタル対応(テレセン)・光学式ブレ防止などの進歩が大きく、収差補正の一部はボディ補正が効くようになったため退行している部分さえある。それにしてもセンサー交換後の「青さ」には今後も悩まされるだろう。ファームアップで少しだけ温色に傾けることは不可能とは思えないのだが…解像線の立ち上がりの良さは荒さはあってもLeica M Typ262のMOSより好ましいのである。

50mmF1.4は専用フードでシリーズフィルター組み込みである。残念ながらF1.2の方は純正を持っていない。

これは友人の持つ純正F1.2用フード。これもねじ込みフィルターに取り付けるとケラレるためフードにシリーズフィルターを挟んでいる。どうやら、当時のCanonはレンズフードを逆光対策にギリギリまでハレ切りをしていたようだ。当時の純正フィルターはねじ込みタイプでも、現在の極薄フィルターより薄く作ってあり、フィルター前面にネジを切っていなかった。そしてフードは鏡胴先端に取り付けるカブセ式だった。

2017.12.25

私の持っているデジタルカメラの中で一番安い、しかし高級トイカメラのHITACHI HDC-508Xを取り出した。見た目も機能も立派だが、その写りはフィルム時代の「写るんです」レベルである。手振れ補正・ストロボ内蔵・非球面レンズ使用・マクロモード・500万画素CMOSセンサーなど、スペックは整っているが、なにしろまともに写らないのである。44mm画角の固定焦点でピントは固定である。にも関わらずシャッターを押しても1秒後ぐらいにやっとシャッターが落ちる。露出決定だけでそれくらいかかる…したがって普通の間隔で撮ると、シャッターを押した後のカメラ保持がゆるんだあたりで切れるため全部手振れ写真となる。AWBは効いているがダイナミックレンジが極端に狭くAEはあてにならない。 友人から買ったが使い物にならないとのことで入っていたSDカード価格で引き取った=「フィールド写真講座」の学生で撮影途中でバッテリーがなくなったり、故障したりの者が当時(2007年)いたので、押さえ用に買ったのである(自分では写したことはテスト以外はない)。この時代ですら私の使っていた画質優先携帯電話サイバーショットの方が画質が良かった。

固定焦点なので(しかも開放値はF3.2)遠くや近くは微妙にアウトフォーカスとなり、3-10mの間で使う「記念撮影用カメラ」と思われる。慎重に撮影すれば一応写真になる。しかし日立ともあろうものが案外長く(2002-2010)トイカメラ風コンパクトカメラを販売していたのに疑問を感じる(造っていたのは別企業だ)。友人も「日立」を信用して買ったのだから…。

2017.12.25

きのう今日と様々な理由で予定のあったフィールドに出ずじまい=結果的には両日共に雨が降ったので(この季節に太平洋側で雨が2日続きとは珍しい)それでよかったが、アトリエで色々触っているうちに発見…SONY-FE28mmF2に49mmのドームフードを取り付けてもケラレないことが判明した。内フィルターは37mm径=いずれもウチに在庫があったので実験できた。49mmのかぶせ式キャップはソ連のジュピター85mmF2のモノがピッタリ合う(ジュピターにはスナップタイプキャップでOK)。遮光性能は純正花形フードより落ちるだろうが、フィールドでジャマにならない方がありがたいのである。スーパーワイド系は効果が小さい割りにフードが大袈裟なので付けていないことが多い。ドーム型ならフィルターだけよりは多少の効果は期待できる。このレンズはα7Rと相性がよいので、このスタイルで旅を共にすることとなる。α7-2はFE24-105mmと合わせる…フィールドでレンズ交換はしない派なのである。α7のみ色々レンズ交換をするだろう。

2017.12.24

初めてフィールドでPENTAX-KPを使ってみたので、感想を書いてみる。

レンズはPENTAX DA15mm F4 ED AL、場所は現在補修中(どうやら移築するようだ)の南海本線・浜寺公園駅前…明治の第五回内国勧業博覧会(明治36年)で大阪市内(新世界)の第一会場と第二会場の浜寺公園のために造ったとされる駅舎(阪堺線もこの時、新世界と浜寺公園を結んだ)を明治40年に建て替えたもので、日本最古の木造駅舎として国指定の文化財となっている。その後も浜寺公園の玄関口として栄えていたが、駅前再開発で商店は立ち退き、最後の1軒の食堂から撮った。PENTAX-KPは実際の使用では、小さな容量のCPU・メモリーに過大なシステムを乗せた影響からか、あらゆる動きが鈍重で、特にデータのSDカードへの読み込みに時間がかかり、それが各種の機能追加(ダイナミックレンジ拡張やエフェクト、各種の補正)で更に遅くなり、デフォルトでもエントリー機であるPENTAX K-S1よりかなり劣る。そのため連写も旧ボディより遅くなる。操作系も複雑で野外とっさに変更するのに手間取る(慣れの問題ではない)…というような訳で速度の必要なスナップには向かないカメラと分かった=画質はAPSミドル機としてなんら問題ない。価格を考えると1/3の値段で買えるPENTAX K-S1/K-5がお勧めだ=それもすでにPENTAXレンズを持っていて、ボディを変えたくない人にだけ=初めての一眼レフならNikonかCanonのエントリー機だろう(更に言えばミラーレス機のどれか)。PENTAX-KPは高感度に強くなったということだが、私はISO1600以上で撮るような機会はほとんどないため、あえてテストはしていない。

2017.12.15

OLYMPUSへ4/3ボディの点検整備(5年ほど前に次いで2度目)に行った=どれも完調…私は使用した後の手入れや保管に気を付けて、使わなくなった古い機械でも下取りに出さず、たとえお金をかけても(今回は無償)メンテナンスを続ける習慣がある=私の大事な仕事に、ある時期一緒に加わった仲間のような気持ちがあるからだ。4/3ボディはこの3台以外にLUMIX L-1があり(横開きミラーモデルは3台とも持っていることになる=これが魅力のひとつ)、レンズはZUIKO 7-14mmF4 /12-60mm /14-45mm / Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH. / SIGMA 10-20mmF4-5.6 /55-200mmとなっている。ボディ・レンズいずれも当時は一級品と言えるものだった。以前から書いているように「また使いたい」気持ちでいっぱいだ。 OLYMPUS E-300/2005年(私の最初の一眼レフデジタルカメラ)・OLYMPUS E-330/2006年(日本最初のライブビュー撮影可能一眼レフ)・OLYMPUS E-5/2010年(4/3最後のボディ=どうじに4/3最高級機)・LUMIX L-1/2005年(パナはL-1/L-10だけで4/3から撤退)…どのボディ・レンズも新品か新品同様で買ったもので、メンテナンスをしていれば当初の性能を維持できるということだ。OLYMPUSの技術者と作業している横で話を色々聞けたが、営業担当とは異なり「最初の頃のボディの方が造りがしっかりしていて、整備しがいがある」(前回)「大事に使っていることが分かって、とても嬉しい、こんなに程度の良いE-330は初めて整備した」(今回)…道具について考えさせられるひとときだった。私は性能としてはE-5には及ばないが4/3の概念を鑑みて、最良のボディはE330と考えている=横開きミラーと小型化、ボディ左肩の微妙な曲線…etc。4/3の敗北はセンサーサイズに比例したボディサイズ・レンズサイズとせず、APS一眼レフと同じサイズ・形式になっていったことがあると思っている(同時期のPENTAX-K10Dと比較したときはOLYMPUS E-330の圧勝だった)。同時にμ4/3に変化した際にミラーレス化とサイズダウンを実行したことがμ4/3の成功につながったのであろう。

今日は天気がよいのでアトリエの外を撮影、やはり上々の結果である。解像力やダイナミックレンジでは厳密には最新機に及ばないが、プロユースを考えない限り実用範囲としては問題はない。

さて下のEF24-105mm F3.5-5.6のテストである。予想どおりEF24-105mm F4Lと差のない画質で安心して使っていいだろう。各焦点距離で開放から問題なく使える…画調は少し違うかも知れないが、それはまた別の機会に検討してみよう。とりあえずシャープネスや収差(特に周辺部)についてのみの判断である。

2017.12.11

Canon 6D用にEF24-105mm F3.5-5.6がやってきた。EF24-105mm F4Lがあるし、その性能にも満足しているが、1年少し前に船祭りの写真を1500カットぐらい撮り続け(もちろん手持ちで)そのあと2時間ばかり島歩きをして右手首が腱鞘炎になった…それ以来「重さ」に対して警戒心があって使っていなかった。今回どうしても定点観測撮影が必要となって、少しでも軽いEF24-105mm F3.5-5.6の導入となったのである。EF24-105mm F4Lはレンズ設計が古く、そのII型は画質的に芳しい評判ではないためもあっての決断である。Lレンズの良さは性能もさることながら、その耐久性にあると思っている。材質や加工が良く、フィルム時代に15年ぐらい使い倒してもズームリング・ピントリングにガタひとつ出なかった経験があり、信頼性は抜群である。しかし写真家人生も終盤にさしかかり、もう何十年も保たなくてよくなった…造りはLレンズに比してかなりチャチだが、画質は最新の設計で大差ないと思われる。コストダウンのためにフード・レンズケースは別売だが、試してみるとEF24-105mm F4Lのフードが取り付けられ、ケラれもないことも分かった(どうせジャマになるので使わないが…)。細かくは近日中にテストする=特にLレンズとの違い。

記念すべき1カット目、純正のストロボを同調させての撮影…何一つ問題はない。1点フォーカスで真ん中の時計にAFを合わせたがピントは決まっている。レンズにAFスイッチとスタビライザースイッチ、そしてズームロックボタン(私は使わないが必要な人もいるだろう)が付いており、ズームリングの操作感はLレンズよりだいぶ落ちる=ピントリングの操作感も良くないが、MFで使うことがないため私には関係ない。

2017.12.9

SONY α系を主力として使うことになったので、ついに純正のストロボ(光量は必要としないので、もっとも小型のモデル)を買った。あまり売れないらしく定価は高くても購入価格は安い。α6000には内蔵されていて、それで充分だがα7系のために購入…汎用ストロボでも使えるのだがボディとの連動が(特にデジタル時代になって)便利なので純正とした。このストロボも取り付けるとTTL/AEはもちろん、ボディの電源ボタンと連動して動き、バウンスやテレ機能もある。そして下の絵のとおり、Zeiss Vario-tessar FE16-35mm F4フード付きでもケラれない。照射画角は28mmなので周辺の光量は落ちてしまうが、α6000ボディ内蔵のものは使いたいレンズ=Zeiss Vario-tessar E16-70mmF4やSONY E10-18mmF4では完全にケラれてしまうので、この高さに意味があるのだ。願わくばボディ給電として欲しかったが、弱いバッテリーの電力を更に食うことになるのも避けたいので、単四2本で納得した。高さはあるが全体としてはカードサイズなので嵩ばらず携行に便利だ…ますますαシリーズに頼る機会が増えていく(次はFE24-105mmF4)。

2017.11.18

7artisans 50mm / f1.1  中国製LeicaMマウントレンズ。44,000円程度の価格もさることながら、大口径標準レンズとしては衰退したゾナータイプでF1.1を実現させた珍しいレンズである。それによってノクチルックスやノクトンに比して、ずいぶん小型化できた。そしてそれよりも収差の残存を意識したソフトフォーカスレンズとの期待があり、導入とした(もう高性能なレンズは数多くもっているので普通の新規レンズは不要)。予想通り近接時の像面の湾曲や、中遠距離での収差補正不足などが確認された。6ビットコード付き・ピント位置の調整機能付き・貼り付け式のピントレバー同梱・仕上げはLeicaやコシナと変わらない出来映えである。

曇り日であることを考慮しても、絞り開放では、そうとうに残存収差の影響で絵に滲みが見られる。これは絞りF8ぐらいにしないと解消されない。ピントそのものには芯があるため軽いソフトフォーカスレンズのような雰囲気となる。

 近接してみる。絞り開放…まずまずである。ここでも拡大すると合焦部位でも滲みが見られる。おそらく晴天なら滲みはもっとハッキリするだろう(マルチコートなので、それほどでもないかも知れないが…)。

 同じ位置でわざとピントを後ろに合わせると、ゾナーの本性が出てくる(像面の湾曲=歪曲ではない=は近接するほどひどくなる)。前ボケがグルグルと渦巻くのである。もちろん絞ればおとなしくなるが、変わった描写のレンズも「ありかな?」が本音である。現代のレンズはどれも優等生なので面白くなくなったと考えている次第である。

2017.11.7

まったく同一条件で撮影した=絞りはF8、あとはデフォルトである。シャープネスは同じ(木の葉のようなゴチャゴチャしたモノはα6000が分離がよい)、AWBの設定はやはりフィールドで感じたようにSONY NEX-7がやや温色(右の家の屋根etc)、α6000がやや寒色(石畳etc)と言えるだろう。これが人工光線下なら、もう少しハッキリと分かる。

このたび新規でSONY NEX-7が仲間入り(2011年製のデッド品)、オープン価格の初値が12万円が、新品で1/3の価格までになっていた。東南アジアの洪水被害がなければ当時買っていたかも知れないボディなのである。さすがに当時のフラッグシップ機、質感はとても良好。デザインも性能もα6000とさほど変わらないが操作性やAWBなどの味付けはだいぶ異なる。しかし解像線が劣らないため、色々な違いは個性と割り切れる=違いはおいおいと使うたびに記していこう。10/28と11/5の撮影はSONY NEX-7で通した(α6000に比して唯一の欠点は連写後の読込の遅さである)。

2017.10.14

薄曇り、帰ってきたLeica MEのテストを兼ねて、レンズのテストを実施した。elmarit28mmF2.8ASPHは新しい純正レンズらしく、相変わらず破綻はない。1段開放から絞ってF4完了だ。少し気になるのは周辺部がマゼンタに転ぶのではなく、正規のレンズポジションにも関わらずオーバー補正なのか逆にシアン系になる=今回のセンサー交換とファームアップが関係あるのかもしれない。

Canon 28mmF2.8ではどうなのか…ポジションはelmarit28mmF2.8/3rdだ。最初ASPHで撮ったらやはりシアン系に転び、ポジションを変えるとだいぶ収まった…ピントは絞り開放を除いてelmarit28mmF2.8と変わりない描写である。若干色味が地味目だろうか? いずれにしても50-60年前のレンズとは思えない出来映えで感心してしまう。

レンズは特殊な構成で、メニスカスレンズの貼り合わせも技術的に難しく、よくできていると思う。コンパクトでしっかりとした造り、開放値F2.8、画質も良好…使えるレンズだ。

2017.10.13

閑話休題…デジタルカメラのネタをふたつ。Leica MEがセンサー交換から帰ってきた。7月に出して12月と予定されていたが、2ヶ月も早まった。Leica Japanによると遅れの原因は組立技術の問題ではなく、センサーの供給遅れで、それが最近スムーズになったため(旧コダック製)早くなったとのことで、Leica M Monochrome用のモノクロセンサーは供給に遅れが残っていて、かなり完了まで時間がかかりそうである。

さてCanon G1X-2の合皮ケースが900円(新品タイムサービス)で売っていたため購入…どうと言うことはないが下にスナップ止めの蓋があり、バッテリーやカードの出し入れがケースを外さなくても可能なタイプで、同一のシリーズでFUJIFILM X-E1用やFUJIFILM X-Pro2にも導入の中国製である。今度Canon G1X-3が発表されるようだが、予想価格が初値で14-15万円程度と高くなるらしく、改めて出してきた次第である。このカメラ本当に良くできていて、ほとんど言うことはないものだ=レンズバリアだけが複雑な折り畳みかたで、ここが故障した。24-120mm画角でストロボ内蔵+外付けEVF…サブカメラとしては大きすぎるが、おおむね万能の機械と言えるだろう。今度の3型はセンサーが1.5インチからAPSになるようで、各材料の調達コストや開発費で高くなってしまうと思われる。

2017.10.9

今日はFUJIFILM XC16-50mmF3.5-5.6の逆光テストだ…やはりなかなか優秀で安心して使えることが分かった。ボディのX-E1のダイナミックレンジも充分広い。ただし下の望遠端で見えている放射方向の縞状のフレアは少し癖があり、広角端でも拡大すると同じような縞が見られる。ボディとの関連もありうるのでレンズ起因とは断定できないが少し問題と思われる。

2017.10.8

花影S1 60mmF2.2による無限遠撮影…ピントは来ているが収差が大きすぎて、中心部以外はボケてしまう。ここから絞れば、だんだんピントの合う範囲は広がるが、それでも残存収差は大きく、できの悪いレンズ並にしかならない。やはり絞りF2.8-4で収差そのものを楽しむレンズと言えよう。つまり遠い距離のものより近い距離のものを、主題を真ん中に置いての撮影が良さそうである。

こちらは最近接の1mでF4撮影。

 Leica M6に取り付けた図。

2017.9.30

ワイド端。

条件が整ったので、SONY α100+DT18-70mmF3.5-5.6でのテスト。絞りはF8、あとはデフォルトだ。昔のボディ・レンズとしては優秀である。現行機種に比して画素数が少ないため拡大すると見劣りするが、センサーのダイナミックレンジは案外広いことも分かる。賑やかな音や鈍速さを苦としないならお勧めカメラと言ってもいい。程度の良い中古品なら最新のエントリー機とでもCP良好といえる。

望遠端。右下の緑の△はゴミではなくゴースト。

2017.9.18

台風一過、今日の午後は晴れたり曇ったりであった。日没ぎりぎりに太陽が出たので逆光テスト=もう玄関前のポジションでは無理なので道へ降りる。絞りはF7.1…ワイド端でも望遠端でも、かなりveiling glareはよく押さえられている。ボディも夕陽の色の再現はかなりうまくいっているようだ。ただしKPの評価測光はNikonやCanonより神経質に動作する。レンズとの整合性には苦労するが、このボディはRICHO-PENTAXとしての意欲作と感じられる。PENTAX独自のMTF優先プログラムモードも面白い(K10D以来懐かしいモードだ)=つまりプログラムラインがレンズによって変化する…高感度の性能が上がったため、シャッター低速限度設定をすると、MTFの一番いい絞り値を維持して感度が上がり、S/A/ISOの三軸プログラムが完成に近づいたのである。ISOオートもデフォルトで100-6400となっており、PENTAXのKPに対する自信がうかがえる。

2017.9.17

今日は台風接近でアトリエで缶詰…PENTAX-KPのボディ/レンズのAF微調整を実施。PENTAXの場合、どうしても機械ごとレンズごとにマニュアルで(つまりテスト撮影)調整が必要である。古くからのマウントを使い、2度の経営破綻で、レンズ群の再編成が遅れていてそのようなことになっているのだろう。PENTAX K-S1と比べても結果が違うため、単にレンズの問題とも片付けられない(全体としては前ピン)。ボディ・カプラー・レンズ…色々とありそうで、ボディが新しくなるほど微調整の機能が充実している点でも根深い問題が推察される。しかし微調整すると本来の性能を出せている。時々PENTAXレンズについて「劣る」との話題を聞くが、このピントの微妙な狂いの原因があるのかもしれない。AFはPENTAX-KPで運用しようとするレンズに関してはボディモーターで遅いことは間違いない。今回導入したズームはレンズモーターなので「やや速い」…10-20/18-50/18-55/50-200/40mmの各レンズはKPで使わないためテスト・調整はしていない(あとはKS-1/2で運用)。

台風前の雨の庭…PENTAX-DA 18-135mm/F3.5-5.6 EDの望遠端で撮影、ブレ防止システムも含めて問題ない。レンズ設計は古いが単焦点群(15/21/70mm)を中心に、この比較的新しいズームで使っていこう。

2017.9.16

逆光テストのアップ漏れを発見…9/5の撮影。これも古いボディ・レンズの組合せで、予想どおりの結果だ。それでも予想よりは健闘していると思う。

RICHOがPENTAXを諦めかけているように思って(私が社長ならPENTAX社を買わない)、最後のAPS機となるかもしれないPENTAX-KPを導入した。PENTAX-Kレンズはそれなりに持っているし、N&Cを除いて、最後まで一眼レフを続けたブランドのために「ちゃんとしたボディ」を買ったのである(PENTAX-K01やKS-1などオモチャモデルや古いK10Dしか持っていない)。性能はこれからとしても質感は確かに価格相応である。この度のレンズPENTAX-DA 18-135mm/F3.5-5.6 EDは「噂」のためか値崩れがおきているものだ(このレンズはタムロンOEMらしく、キットズームとしては完成度が高く、特にAF速は単焦点より良好)。私は全カメラで高倍率ズームを1本も持っていないためにコレも最後に導入となった。PENTAXはレンズのピント調整をせねばならないため煮詰めるのに時間がかかる。今日明日は台風の影響でテストもできないため、来週となるだろう。

2017.9.14

3ヶ月ぶりにLeica M Monochromeがセンサー交換から帰ってきた。Leica M9はホンの少し青味が強くなった(EIZOで確認できる程度=ノートPCのモニターでは判別しにくい)が、こちらはモノクロなので変化はないだろう。

専用ファームアップでボディは初期化され、記念すべきL000001はこのようになった。今までどおり露出はハイライト側に引っぱられ暗くなる。案外AEではなくマニュアル露出決定が良いのかもしれない。

2017.9.5

これは番外編=良い光だったので、そこら辺にあったカメラで撮ってみた。10年以上前の古い一眼レフ&キットズームと、古い1/3.2センサーのコンパクトカメラRICHO GX100で、やはりそれ相応の写りである。レンズの解像力は1970年代に完成域に達していたので、進歩とはMTFや逆光性能なのだと思ってのテスト群であった。また別の方法(もちろん実写)でレンズの性能や個性を試してみよう。

2017.9.4

1/1.7センサーのコンパクトカメラでの実験…こちらはFUJIFILM-X10、まずまずといったところだが、いわゆるラージコンパクトと比べると逆光でのハレは大きく、本格的な写真としては使えないレベルだろう。それでもFUJIFILM-X系の味は出している。

こちらはCASIO EX-10、かなり高級コンパクトで順光ではいい絵を作り、ハイスピードが売り物のカメラだが逆光ではからきしダメで、一昔前の雰囲気となる=太陽から飛び出してくるような赤い玉はセンサー由来のゴーストでレンズ性能とは関係ない。OLYMPUS XZ-1と同じレンズなので(どの光学メーカーが作ったかは秘密)今度試してみよう。

2017.9.3

今日は原稿書きで忙しかったため、きのうの別テイクテスト…古いボディと古い設計のキットズーム対決である。より新しいFuji finepix S5proとNIKKOR 18-55mmG-VRは比較的無難な結果を出した。これなら安心して使えそうだ=ボディ側の問題として、このような条件ではかなりの露出不足(もちろん評価測光)になるのである。この絵は画像処理で明るくしている…順光では他と変わらない値なのだが。

より古いFuji finepix S3proとNIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G EDでは順光時では完全に互角で望遠側が長いこちらが有利だったが、逆光性能は格段にこちらが落ちる。気を付けて使いたい。

2017.9.2

性懲りもなく、今日良い光が来たので(レンズには不利な光)複数本のレンズをテストした=相対評価なのも、その日によって条件が異なるためで、なるべく太陽が低い位置で曇りが無く、植え込みにも光が当たっているのがベストだ。画角は違うがNIKKOR 24-85mmGはなかなかズームとして悪くない(今日はレンズにとっては最悪のコンデション)。フレア・ゴーストもそれなりに出ているが、画質低下が少ないのがいいのである。絞りF8。

対してSONY FE28-70mmF3.5-5.6は予想どおり良くない。最近の開発のレンズは悪くないが、やや古いレンズは解像力も逆光特性も良くない。そしてボディの問題として、このような条件でAWBの色が緑色へ転ぶ傾向がある。逆光特性だけではなく全体的に見てNikonと比べると雲泥の差である。ちょっと考え直す必要も感じた。今日は可能な限り未テストのレンズを多く撮影したので、おいおい公開したい(かなりひどいのもある)。

2017.8.30

逆光テスト…今年はこれが最後となる。季節が進んで日没の位置が変わり、電柱の右の低い位置で捉えられなくなった(そして電柱の根もとの木立に沈む)。今日は電柱のてっぺんの左あたりだ。続きは来年とする。 さて最後の3本は単焦点レンズ24mm画角のレンズだ(すべてフードなしで撮影)。 まずZUIKO 12mmF2はさすがに深度が深い。逆光にはややフレアっぽいが実用的には問題ない=このレンズの巨大な純正フードには意味があるだろう。

ZUIKO 12mmよりはフレアが少ないが画質の低下は同じぐらいだ。これも実用の範囲に充分入っている。しかし先日来テストしてきた広角ズーム(レンズ構成枚数が多い)の多くと大差ないのは少し不満である。

PENTAX DA15mm F4 ED ALはフレアは3本の中でもっとも少ないようだがゴーストが大きく出るのと、他より派手な色となるあたりが癖となっている(個性とも言える)…全体的な性能は古いレンズ構成ながら、より新しい他の2本と互角と言える。AF速度は、ZUIKO > PENTAX > FUJIFILM だ=この順序はボディを替えても動かない。

2017.8.24

今度はμ4/3の新旧O&Pの対決(絞りはF4.5)…逆光性能は古いZUIKO 12-50mmF3.5-6.3が劣ることは仕方ないとしても、残念ながら全体的な画質も(これはボディの古さもある)Panasonicに比べて一段下回ることが分かった。

LUMIX GX7とG VARIO12-32mmF3.5-5.6の組合せでは無難な範囲に収まっている。レンズはZUIKOに比べるとキットズームとしても格下なのだが、ズーム比に無理をしていないのも良いのかも知れない=ただしこのような被写体では分からないが広角側の歪曲収差はG VARIO12-32mmF3.5-5.6の方が目立つ。 もうμ4/3系は島歩き(それもAPS系が主力)以外には使わないだろうが、それでもOLYMPUSにはまだ頑張って欲しい(パナはそろそろ△かな…動画専門へ?)。実用的には問題ないとしても世間の方向はフルサイズ+APSのような気がする。そして小型なら1-inch…。

2017.8.23

また逆光テスト…今回はα6000にZeiss Vario-tessar E16-70mmF4とSONY E16-50mmF3.5-5.6PZでの比較だ。ボディが同じなので公平性は高い…絞りF8での撮影(ボディ設定は当然に同じ)。 結果は非常に意外で、安価なキットズームSONY E16-50mmF3.5-5.6の方が逆光にずっと強いのである。普通撮影での優劣はあらゆる面で明らかにZeiss Vario-tessar E16-70mmF4の勝ちだが、こと逆光となるとまったく違う=風評や価格だけで判断してはいけないと言う見本のような結果だ。

2017.8.21

少し太陽の光が弱いが、また逆光テスト…今回はAPSの固定レンズ(28mm画角)の3台だ。 結果はさほど変わらず、どれも下のラージコンパクトカメラと同様に良好だ。ただし写りはRICHO GRが最もマイルドなのは興味深い=人気の秘訣か?

FUJIFILM-X70は最もAFが速く正確だった。絵づくりもクッキリとさせている。FUJIFILM-X100系に見られる逆光での弱さは全くない。総合的にはFUJIFILM-X70が一番だと思う。

Nikon COOLPIX A…AFが遅くて不正確である=どうしても遠近競合が起こり、写りが綺麗なのに惜しいと思われる。AFはFUJIFILM-X70>RICHO GR>Nikon COOLPIX Aとなる。写りはRICOH GRが少し鈍い印象がある(これはAWBやエンジンの違いでレンズとは関係ない)。

2017.8.18

いつまでも続く逆光テスト(参考になるはず=普通は解像力や収差についてのテストレポートが多い)…ついにラージコンパクト編である。いずれも太陽は電柱の横、F4撮影(あとはデフォルトj-peg撮影)。上は古めの1.5インチセンサーのCanon G1X-mk2である。ボディ・レンズ一体なのも関係あるかも知れないが、さすがに逆光には強くゴーストは皆無、フレアもよく押さえられている。Canonセンサーの全体的な特徴としてダイナミックレンジは狭めだ。μ4/3とAPSの中間程度の大きさのセンサーでレンズの優秀さもありお勧めの1台なのだが、ちっともコンパクトではないし重いので「ちょっとサブカメラに…」とは行かない。これを使うときはこれがメインになることだ。Canon G1X-2=レンズも24-120mm相当画角で使えるカメラと再認識した。おっと!G1X-3の計画もあるのかな?

こちらは大人気のSONY RX100M3…Canon G1X-2とは違って新しい1-inchセンサーに最新エンジンの組合せでポケットサイズ(レンズは24-70mm画角)、そして性能や使い勝手を少しずつ上げながらもSONY RX100-2-3-4-5と新旧の同系カメラを併売している点が人気の理由だ。誰かにコンパクトカメラ購入の相談を受けたら間違いなくSONY RX100系を勧めている(特に無印RX100は初心者には最適)。さて逆光特性はCanon G1X-2に比してゴーストはほとんど目立たないもののフレアが多く広く影響を受けている。この手のカメラはフードがないため要注意だ=ただしこのカメラはサブカメラとしてちょうど良いのでこれで充分とも言えよう。

2017.8.13

またしても逆光でのレンズの評価である…センサーサイズも焦点距離も違うが一応28mm相当画角である(絞りはF5.6)。17-70mm F2.8-4DC(と言うよりFOVEONはと言うべき)は独特の色のフレア・ゴーストを出す。これはSIGMA sd-Qでもdp1Qやdp1mでも色味や出具合は違っても、逆光に弱いと言うより変わった色のフレアやゴーストが出現するということだ。これも個性と割り切るか要注意!かは考えて使うと良い=つまり画質低下にはそれほどの心配はないと言えるからだ。 一方のLeica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH.はボディも含めて少し設計が古いせいだろうが逆光の影響はやや大きい。おそらく太陽が正面からレンズに入ったら更に悪化するだろう。

2017.8.8

レンズ逆光テスト番外編の2…画角はまったく違うので比べる意味はないかも知れないが、古い設計のレンズ2本を同時にテストした(F5.6)。いずれもフレア・ゴースト共に賑やかだ=しかし思ったより良く踏ん張っていて、どちらも限度内に十分収まっている(両方とも古い設計ではあるが高価なレンズだ)。

2017.8.6

今日は天気が良かったため再度テスト…今度はF8だ。ここではダイナミックレンジを拡張している(弱+露出補正:-0.3)…と言うのもFOVEONは白飛びが起こりやすいからである。この大きさでは分かりにくいが、それにしても素晴らしい精密感である…もう少し合焦が速ければ無敵かも知れない(とは言え大きさ・重さも、軽いフルサイズ機と変わらないが…)。

やはりピクセル等倍切り出し…コントラストが高いのでカリッと感はあるが、F4で撮った時と解像力はあまり変わらない。

2017.8.5

SIGMA sd-QとSIGMA SPP6がファームアップされたので、さっそくRAW現像テスト、絞りはF4だ(あとはデフォルト)。現像はレンズプロファイル/入り・マゼンタとグリーンのフリンジ除去・倍率色収差補正だけ触って、色味やコントラストetcはデフォルトのままである。隅々まで綺麗に表現されている(色は地味…)。

中央部をピクセル等倍で切り出した。エッヂは甘くなるが絞りF4としてはNikon D800の切り出しと変わらないし、周辺部まで破綻無く表出されている。

2017.8.4

ホワイトバランスについての実験…Leica M9の新センサーがやや青い点について、試しにホワイトバランスをデイライトとAWBで同時に撮ってみた…レンズはsummicron 35mmF2/3rd(7枚玉)で絞りはF8、絞り優先AE、j-peg撮影である。このレンズは逆光に弱くて派手に大きなゴーストが出る(上下の画像で少しカメラの角度が違っただけで大きく変わる…)が、色味だけを見ると、明らかに(EIZOで見ると)AWBの方が青味が弱くなっている。j-peg撮影で行きたい人はAWBで撮る方が良いだろう…ただしLeicaのAWBは国産カメラに比べると微調整も効かないし、変な色に転ぶこともあるため、色々な光のシーンで使い込んで頭と身体で覚えることだ。

2017.8.3

スーパーワイドテストの番外編…単焦点ではNikonとLeica以外はスーパーワイドレンズを持っていないため(しかもLeicaは12mmまであるがNikonは20mmまで)この2本で実験をした。絞りはF5.6、あとはj-pegデフォルトだ。太陽が高い位置なので、画面に入れるため(左上の隅)縦位置撮影とした。Nikon Dfには単焦点レンズがよく似合う。

elmarit21mmF2.8/1st球面(テキストの20mmは間違い)…ほぼ問題は認められず非常に優秀だ。しかし新センサーのこの青さには今後とも悩まされそうな予感がする(Leicaは色温度の微調整ができない)=やはりRAWで撮って現像/加工となるだろう(どちらにしてもRAW+j-peg同時記録)。

こちらは設計は古くてもさすがに単焦点レンズ、ゴーストは出ているが画質的な崩れはない。シャープネスはLeicaとしても総合的にはこちらが使いやすいだろう。

2017.8.1

今日は帰宅すると強い光の日没に間に合った…そこでSIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIとNIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDをNikon D800を使って再撮影、納得できるデータが得られた。太陽は電柱の横、F5.6でj-pegデフォルト撮影…Nikon D800は常にブレ防止のためにパワーグリップを付けている。Nikon言うところの「機構ブレ」は仕方ないとしても、手持ち撮影しかしない私には必要な手振れ防止の措置である=おかげで重くなりすぎて定点撮影しかできなくなった(しかも短時間の)。

SIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIはNikon Dfでテストしたときよりゴーストやフレアは少ない。ボディ内の内面反射防止がNikon D800の方が良いのか、少しだけ太陽が中央寄りなのが良いのか(他の画像を見てもたぶん前者)逆光によく踏ん張っていると思う。 一方NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDは下のテストと同様にほとんど完全逆光による影響がない。逆光耐性においては私の持つスーパーワイドズームレンズの中で最優秀と言える。2番目はSONY α7系用のZeiss Vario-tessar FE16-35mm F4、3番目はSONY α-APS系用のSONY E10-18mmF4と思われる。そして設計の古いSIGMA 10-20mmF4-5.6やZUIKO 7-14mmF4、Tokina 17-35mmF4などを除いて最近のレンズはよく対策されている。繰り返すが、これは解像力や収差補正のテストではなく、あくまで逆光耐性の実験である。

2017.7.30

さて天気が良くなったのでテスト再開。SIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIとの比較を試みたかったが、なんとNikon D610とSIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIのマッチングが悪くピントが合わないことが判明…他のレンズでは問題ないためNikon D610の問題ではなくSIGMA 12-24mmF4.5-5.6II側の接点に障害があるのだと思われる=ただしNikon Df/Nikon D800とSIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIの組合せなら合焦するので微細な問題なのだろう。非純正のレンズの場合、このようなことが起こる(二例目=いずれもSIGMA)ことがあるため、ユーザーは注意して欲しい(メーカーに依頼すればすぐに直してくれる)。

と言う訳でNIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED単独でテスト(F5.6)…太陽は画面内電柱付近だ。先日よりやや光が弱いため参考程度にしてほしいが、このレンズも優秀でフレア・ゴースト共にほとんど出ていない。安心して使えるレンズと言えよう。Canon EF17-40mmF4Lと甲乙つけがたいシャープネスでもある。そしてNikon的な暖色となる。

2017.7.27

さて、きのう撮影したテスト…Canon EF17-40mmF4L/Tokina 17-35mmF4/SIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIの比較である。絞りはF5.6、絞り優先AE、全体に言えることだがフードは外せるものは外して撮影している。

さすがにTokina 17-35mmF4は設計が古いレンズらしく派手にゴースト・フレアが出ている。ただしフレアの範囲は比較的狭く、中央とその周囲の画質低下は最低限である。SIGMA 10-20mmF4-5.6(APSレンズ)に比べるとずいぶんいいだろう。Canon EF17-40mmF4Lより夕方らしい発色だ。AWBを晴天モードにすると答えが違ってくる。

これは純正Lレンズ、性能はTokina 17-35mmF4を2段階ぐらい越えている…同じ条件で撮影したのにコントラストやシャープネスがまったく異なる。不思議なことに同じボディ設定にもかかわらず色味が異なり、Canonが青くTokinaが黄色い=これは、1.レンズが違う(青玉・黄玉)。 2.僅かな写した角度の違いでAWBが過敏に反応した。 3.6Dには純正レンズプロファイルが入っており、特にj-peg撮って出しの場合にボディ補正が効き、Tokina 17-35mmF4の場合は効かない…どうも3のように思う。1や2は今どき考えにくい…とは言っても、理由がなんであれ結果が出ているので非純正レンズを使うときはCanon 6Dに限らず注意することだ。

SIGMA 12-24mmF4.5-5.6II…画角もボディも相当違うので簡単には言えないが、フルサイズの限界近くの12mmとしては良く健闘していると思う。逆光でも全体としてはよく画質を保っている。ボディはNikon D610で試した方が良かったかも知れない(Nikon Dfは少し特殊なボディのため)。

…NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDのことを忘れていた=3=3=3 ちょうど良いのでNikon D610にSIGMA 12-24mmF4.5-5.6IIとNIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDを取り付けて同じ条件の日にテストしてみよう。

2017.7.26

天気の良い夕方だったため逆光テストを実施…今回はFUJIFILM XF10-24mmF4RとCanon EF-M 11-22mmF4-5.6である。絞りはF5.6・絞り優先AE・AWBで、太陽は電柱の横で画面に入っている。

やはりセンサーサイズの差と1mmの焦点距離の差で写る範囲はだいぶ違う。FUJIFILM XF10-24mmF4Rはシャープネスでは上回るものの、かなりフレアが出ていて(フジのレンズはフレアの出るものが全体にやや多い)太陽の周辺の画質低下は大きい…ゴーストは最低限でフレアの範囲も狭く押さえられているためそれほどの違和感はないが、それでも逆光時は要注意だ。7/21のテストと同様にCanon EF-M 11-22mmF4-5.6(と言うよりボディ)は温色に振れている=言い換えればSONY-α6000と同様にFUJIFILM X-Pro1もAWBの設定は青っぽいとも言える。Canonの逆光性能はたいへん優れているがボディは少しダイナミックレンジが狭いように思われる(これもCanon全体に感じられることだ=センサーの問題か?)=黒の潰れ具合は同じようなものでも電柱・電線が白飛びをして空に溶け込んでいる。何本もスーパーワイドズームレンズをテストしてみて、どれも昔のレンズと比べると格段に解像力やMTF、逆光性能などが進歩していて個性は違っていても安心して使えることが分かった。あと所有しているこの手のレンズは、SIGMA 12-24mm(ニコンマウント)・Canon EF17-40mmF4・Tokina 17-35mmF4(キヤノンマウント)である=さきほど撮影済み…明日アップする。

2017.7.21

今日のpm5:40撮影(太陽は電柱の先のすぐ右にある)、ワイドズームの逆光特性のテストの続き…SONY E10-18mmF4 Vs. EFS 10-18mmF4.5-5.6、いずれも絞りはF10だ。同じ10mmでの撮影であるがAPSセンサーの大きさの違いによりSONY E10-18mmF4の方が広く写る。価格の違いはあるとしてもSONYの圧勝だ…ゴースト・フレア共に最小限だ(解像力やMTFも元々こちらが上)。

ボディの違いが大きく、AWBや評価測光の設定が異なるため、見た目の印象はずいぶんと違う。SONYが良いと書いたがCanonもゴースト・フレア量は多いとしても画質低下は最小限で、スーパーワイドズームとしてのコストパフォーマンスは高い。画質低下が少なくてゴーストがコロコロでるのも好ましい(私の好み=絞りをF5.6ぐらいにするともっとゴーストは大きく派手になる)。

2017.7.14

1ヶ月半ぶりにLeica M9と再会。

新センサー

Leica M9がセンサー交換から帰ってきて、まずセンサー交換に出していないLeica MEと比較テストをした…天候は薄曇り、レンズはelmarit28mmF2.8/ASPH、ボディ設定はいずれもデフォルト・j-peg撮って出しである。結果は少し新センサーの方がやや青味が強く(EIZOで見ている=普通のノートPCでは分からないかも知れない)、それ以外は何も問題はない=暗部ノイズやコントラストなど(実際は種々の条件で撮影した)。次は晴れた日の高コントラスト下でのフリンジの出具合だろう。ともあれCCD-Leicaを持っていて未交換の人は安心して点検・交換に出した方が良い(何度か書いている)…8/15をすぎると「敷居が高くなる」ためである。ただしすでに混雑を極めているようで、これからの人は最大3ヶ月を覚悟しないといけないだろう(代替機貸し出しも払底しつつある)。

旧センサー

2017.7.3

近江八幡・堀切港にて。向こうは沖島と比良山系(曇り日の夕刻+設定が地味)。

Leica M9とLeica M Monochromeの最後のカットを掲示=どちらも新センサーとなる。専用ファームアップもなされ、おそらく絵は違ったものになるだろう。M9は近日に帰ってくる(約1ヶ月半)、Leica M Monochromeは9月中旬(約3ヶ月半)となる。最初のLeicaの告知より大幅に作業は遅れている(M9/MEは1ヶ月、M Monochromeは2ヶ月との告知)。最近Leica M Monochrome/M9を出した友人も「9月」と言われたそうである。またセンサー交換ではなく「センサーフィルターの交換」との説明を受けた…最近のLeicaの対応は混乱を極めている。自社で言い始めたことを翻意・訂正をしているのが現状である。

こちらはアトリエの机の上を撮ったのが最後のカット。

2017.6.30

スーパーワイドレンズの逆光テストの続き…これはSONY α7-II+Zeiss Vario-tessar FE16-35mm F4=太陽は画面左にある。薄いゴーストが出ているだけでフレア成分は非常に少ない。極めて優秀だ/T*コーティングのせいばかりではなく、硝材や鏡胴内塗装、ボディ内部の反射防止処理の総合力だろう。

そしてLUMIX GX7+ZUIKO 9-18mmF4-5.6…こちらはゴーストは最低限だがフレアは少し出ていて、その部分の画質低下は否めない=しかし前回テストした古めのレンズ2種に比べるとかなり良好とも言える。 私個人としては画質低下が少なければコロコロとゴーストが出るのが好みだが…。

2017.6.25

この間からフィルムスキャンをしていて、あまりにスキャナーの画像が良くないので、ついにNikonのデュープ装置を購入(これはフィルムカメラ時代からの部品だ)=たまたま60mm microレンズを持っていたのでアダプターリング+複写チューブで等倍撮影(フルサイズボディ+55mm&60mmレンズで等倍=他のレンズでは実験しないと分からない=マクロレンズでないとダメなのは確かだ)…はるかに良好な画像が得られた。Nikonは色々と使えるアクセサリーを残してくれている。これでスキャナーより安価で速く、よい画像データが得られることになった。光源も明るければAWBが効き白色LEDライトで問題なし、AE&AFで撮ったが、それも問題なし(一般撮影と異なり画調の設定はした方が良い)…どうして早く気がつかなかったかと珍しくも後悔した。装置自体はフィルター枠にねじ込むだけなのでステップアップ・ダウンリングを活用すればCanon等でも可能だと思われる(等倍でなくてもいいならAPSボディでもOK)。写真のBS-1はES-1の間違いm(_ _)m

この差がある(上がスキャナー、下がデュープ)…問題にならない。画像処理である程度の改良は可能だが、スキャン〜画像処理に時間がかかりすぎる。昔スライドコピアと言う名前で製品があったのを思い出した(もう少し大袈裟な装置)。

2017.6.23

SONY α7-IIの続き…取りあえずZeiss Vario-tessar FE16-35mm F4も含めて実写テスト、16mmではさすがに周辺に甘さがでるが(F5.6)、それもF8にすれば問題はない。だいたい18mmより上なら相当良くてF5.6で充分な画質である。総体的に見ると24mmあたりが一番良さそうだ…しかしZeiss T*レンズは全画角・全絞りで安定した描写をする。写真はF4 16mmで薄暮での撮影…16mmでも近接となるとピントは薄い、ここでSONY αのAFの速度と正確さが発揮される。α7と比べるとセンサーは同じとしてもエンジンやソフトウェアに手直しがあるようで、色味やDRオプティマイザーに進歩が見られる。

現在のα7系のシステム…α7 α7R α7-II・16-35mm/28mm/35mm/28-70mm/85mmだ。ワイドに片寄っているが撮影のスタイルとしてはこれで良いのである。ひとつの難点は、バッテリーでは最初のNEX-3からα7-IIまで頑なに互換性を持たせていたのが、フィルター径が49/55/67/72mmとバラバラで統一性がないことである(とうぜんキャップも)。 α6000系のレンズも互換性があるため長い玉はAPSレンズをクロップして使うことになる(バランスは悪くなるがその逆も可)。

2017.6.22

浅薄にもキャッシュバックセールに乗ってSONY α7-II&Zeiss Vario-tessar FE16-35mm F4を購入した…両方でキャッシュバック3万円を差し引くと…価格は店と私の秘密である。これから面倒な手続きに入る=ソニーの場合、デジタルとアナログで処理…つまり機械と振込口座の登録をネットで、証拠書類等を郵送でとなる。 これでFEレンズは、16-35/28/35/28-70/85mmとなった。28/35mmが要らないように見えるが、そうではない…島歩きには軽くするため単焦点の方が良いのである。なぜSONY α7-IIかは、当分の間APSはSONY-α6000となった以上、フルサイズもSONY α7系が便利になるのと扱いが簡単なのである=そしてα7だと更に良いのだが重いレンズを付けて走り回るとマウントの脆弱さが不安なのである(使い心地は一般の風評とは違ってα7/α7Rの方が好き)。 もちろんNikon DfやCanon 5D-III、ドック入り中のLeica M9を放棄した訳ではない。ま適材適所というところか…。

最初の1枚0001はスーパーワイドなので寝ころんでアトリエの天井を撮る。当然だがちゃんと写る。

2016.7.16

火線について…画角もボディも違うため単純な比較とはならないが、SIGMA 10-20mmF4-5.6とZUIKO 12-60mmF2.8-4(+OLYMPUS E-5)を比べると、SIGMAが線状のフレアが多く、ZUIKOはゴーストが主で画面全体を見ると印象的に好ましく感じられる。価格がまったく違うので当たり前とも言えるが、SIGMAのワイドレンズに概ね共通する火線の出かたであることは記憶されたい。

2017.6.8

フォーサーズボディとレンズについて設定を煮詰めきり(これ以上は無理)最後にレンズとの相性を見て、このような組合せが良いと判断した(あと望遠ズームがあり、これはどれに付けても似たような結果)…OLYMPUS E-5は最終型で最高級モデルなためどのレンズでも良い=しかしあとのボディは10年以上前の700万画素前後の古いボディ(整備はされている)のために最適レンズを見つけることになったのである。

OLYMPUS E-300(4台の中で唯一のCCDセンサー)+ZUIKO 7-14mmF4…これぐらい派手に火線(フレアやゴースト)が出てくれる方が面白い=一眼レフのためファインダーで見た火線と実際に写る火線が違うのだ。昔のワイドレンズは常にこんな感じだった。大三元ズームなので解像性能は充分、昔のレンズの雰囲気も出せるのでとても気に入っている。CCDのカリッと感も、MOS機のLUMIX L-1やOLYMPUS E-330より昔風で、この組合せ基準は「昔っぽい」&「ビデオカメラ風」ということである。

 最終型のE−5でも2010年のモデルだ。

2017.5.23

しばらく使っていなかったLUMIX GX7とOLYMPUS 9-18mmF4-5.6の組合せでテストをしてみた(島歩きの準備=これから暑くなるのでカメラも小型にせねば…)。沈胴の出し入れは面倒だが、ガタや偏心があるわけではなく基本の造りの良さが感じられる。

曇り日にワイド端で(F5.6)で撮影した。まったく何も破綻はない…ピント深度が深いため、ほとんど全体にピントがくる。F8にすれば完璧だろう。小フォーマット由縁の収差の除去がμ4/3の魅力とも言えよう。

2017.5.18

今日Leica大阪へ持参…ボクのLeica M9はセンサーガラスの異常は認められないが快く受け取ってくれた。まずは全数を銀座Leicaへ送り、点検後必要に応じてドイツへ送る(可能の範囲で日本で修理)のである。異常がないのに「なるべく早く返却します」と来た…対策品でないセンサーは8/15までは「全交換」の可能性がある。そうでないとLeica社の言い分(保護ガラスの不良を認めつつ「うち切る」との告知)のつじつまが合わないからだ=そろそろ対策済センサーのラインも止めたいし、窓口も閉鎖したいはずで、Nikon D600と違ってLeicaは「使わない人=不良かどうかも分からない人」が数多くいて、出荷台数と交換台数・不良率などは分かっているはずなので「隠れた不良品」が多くあるのだろう。この際いつまでも引きずらないために期限を区切ったのだろうと理解している。現に私も知り合いも現況不良ではないのに点検に出すのである。Leica M Monochromeも少し使ってから、8/15までに点検に出すことにする。

昨日の琵琶湖・沖島の西海岸にて…風が強く葦の穂はブレているが良い画像だ。今回の椿事が片づいたら、いよいよLeicaだけで撮影となるかも…CCD/Leicaは捨てがたい味がある。もちろんLeica M Typ262やQのMOS/Leicaも別の魅力がある。最近発表された非一眼レフの雄α9やSONYのGレンズの価格を見ると、今の私の体制だけでシゴトを進める方が良いとさえ思うのである。

2017.5.16

 Leicaの"in disguise"…CCD-Leica M ボディのセンサー保護ガラス劣化に対する措置が、当初はLeica社も製品不良を認めて無条件・無制限に近いセンサー交換となった(保証期限切れでも中古品購入でも可など)が、突如として今年の8/15をもって変更となる旨が発表された。条件も色々附加され事実上有料となる。OHも含めて10万円ほどになり安くはない…ヘビーユーザーにとってはOH料金も含むのならこんなものと思われるが、一般的なユーザーにとっては不当な決定と受け取られること必定である。詳細は下記Leicaサイトを読みましょう。これからLeica社の対応を見ていくとして、とりあえずユーザーは8/15までに点検に出すことだ=私の周囲にCCD/Leica M ボディを持った人が私も含めて6名いるが、うち3名が上記劣化で交換措置となっている(そうとうな確率だし、Leicaサービスも非公式に数多いことを認めている)。Nikon D600のように訴訟につながることも予想される。安くない買い物なのだから…Leicaはしきりに現行品へのグレードアップを勧めているがNikon D600の時と異なり無償交換でないことは明記しておく。

http://jp.leica-camera.comから入り、

★内容は下記の通り。

....................................................................................................

ライカM9 / M9-P / Mモノクローム / M-EのCCDセンサーに関する最新情報

平素より、ライカカメラ製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。

ライカM9、M9-P、Mモノクローム、M-Eの各モデルでCCDセンサーのコーティング層が剥離する事象につきまして、今後の対応をご連絡させていただきます。

2017年8月15日までの期間、本事象が確認できたセンサーにつきましては、改良版のCCDセンサーに無償で交換させていただきます。2017年8月16日以降につきましては、新品の購入から5年以内に本事象が発生した製品につきましては、無償でセンサーを交換させていただきます。

2017年8月16日以降、購入から5年以上経過した製品で本事象が確認できた場合には、お使いのカメラの機能を維持するために、98,604円(税込)のオーバーホール作業と併せてセンサーを交換させていただきます。この作業には1年間の修理保証が付与されます。

さらに、本事象が確認された当該機種をお持ちのお客様には、ライカM(Typ 240)シリーズにアップグレードしていただけるサービスをご提供いたします。アップグレードサービスの内容につきましては、カスタマーケアにお問い合わせください。

なお、上記のCCDセンサーの交換およびアップグレードサービスにつきましては、いずれも上記の対象モデルにおきまして弊社カスタマーケアにて当該事象が確認できた場合のみが対象となります。本事象が発生していない場合や予防としてのセンサー交換につきましては、上記サービスの対象外となりますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

カメラ内部には、多くの機械部品が存在し、経年のご愛用でこれら部品が消耗したり劣化するとシャッターの機能に影響を及ぼします。ライカM型デジタルカメラでは、5年前後を目安にシャッターチャージ機構部の調整や劣化した部品を交換するオーバーホールをお勧めしています。

*ライカM型デジタルカメラのオーバーホールには下記の内容が含まれます。

- シャッターチャージ機構部の劣化部品交換と分解清掃
- マルチファンクションホイールの分解清掃
- メインスイッチおよびシャッタースピードダイヤルの分解清掃
- ビューファインダーの距離計調整と簡易清掃
- ベースプレートの開閉つまみの調整
- ベースプレートの保護フィルムの貼り替え
- トップカバー刻印のペイント剥がれ箇所の修正

Q&A:

・M型カメラを購入してから5年以上経過しているかどうかは、どうすればわかりますか?

新品でカメラをご購入いただいた日付が適用されますので、購入日付の記載された保証書あるいは購入時のレシートでご確認ください。また、保証書もレシートもお手元にない場合には、カメラの出荷時をシリアルナンバーから確認することも可能ですが、この場合には、ライカカメラジャパンから出荷された日付が適用されることになりますのでご注意ください。なお、海外で購入されたカメラにつきましては、ドイツのライカカメラAGから出荷された日付が適用されます。また、その場合はお調べするのにお時間を頂戴いたします。

・自分の使用しているカメラが、保証で完全にカバーされる期間内のものであるかは、購入日からどの時点が適用となりますか?

本事象についてライカカメラジャパンにご連絡いただいた日付が適用されます。なお、ライカカスタマーケアにて発生している事象がセンサーの不具合によるものであるかどうかを確認させていただきますので、ライカカスタマーケアにカメラ本体をお送りいただきまして、ライカの専門スタッフがカメラを点検するという流れとなります。

・カメラを修理する代わりにアップグレードサービスを利用する場合には、どうすれば良いですか?

アップグレードサービスをご希望の方は、ライカカスタマーケアにご相談ください。

・ライカM10にアップグレードすることは可能ですか?

最新モデルのライカM10は、アップグレードサービスの対象外です。対象機種は下記の通りです。

− ライカM-P (Typ 240)
− ライカMモノクローム (Typ 246)
− ライカM-A (Typ 127)

..........................................................................................

★下は2015.6.29づけの元のLeica社の対応(もちろんLeica正規サイトからの引用)

ライカM9 / M9-P / Mモノクローム/ M-EのCCDセンサーに関する最新情報

平素より、ライカカメラ製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。

ライカM9、M9-P、Mモノクローム、M-Eの各モデルで、CCDセンサーのコーティング層が剥離する事象につきまして(関連記事:2014年12月12日付のお知らせ)、ライカカメラ社は技術的な解決策を模索してまいりました。

現在、改良版のCCDセンサーの開発はほぼ完了し、次の段階として、従来のセンサーと同じ特性となるよう、実際の状況下で評価テストを繰り返し実施しております。

改良版センサーの完成時期は現時点では未定ですが、全ての品質試験が終了次第、順次修理に使用してまいります。点検の結果、本事象を確認できた場合には、保証期間にかかわらず無償でCCDセンサーを交換させていただきます。なお、本事象が発生していない場合や予防としてのセンサー交換は無償修理対象外となりますので、ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。

【本件に関するお問い合わせ窓口】

ライカカメラジャパン株式会社 カスタマーケア部 
電話: 03-6215-7072 / FAX: 03-6215-7073
E-mail: info@leica-camera.co.jp
営業時間:火 - 土曜日 11:00 - 18:00(休:日・月曜日、祝祭日、弊社特別休業日)

2017.5.3

今日時間があったので、今は無き4/3ボディ新旧4台(レンズも6本あり)の復活作戦を考えた…徹底的に設定を見直しボディ・レンズの相性をも含めて実写で見ていこうとしている。少し無謀な試みとも言えるが同じフォーマットのμ4/3の成功を見ていると可能性(あくまで実用の範囲での)があると思われる。

atelier玄関脇の満開のコデマリ(コデマリという割には大木になった)をRAW撮影、そして複数のソフトで現像・調整してみた。当時のRAW現像やj-peg撮って出しより良い結果となる(当然だろうが…)。OLYMPUS E-5(最後のモデル)+ZUIKO 12-60mmF2.8-4=これも当然だが充分使える。更に下位・旧式のボディやレンズでも良い結果を期待している。

2017.4.22

価格が急に下がったので(価格.comではない)かねてより懸案のα7用の中望遠レンズSONY-FE85mmF1.8を導入した。本当は100mm程度が良いのだがSONYの従来レンズでは大きく重いため、たまにしか使わない望遠なので見送ってきた。しかしこの度F1.8はまったく不要としても(もっと小型のF4クラスで充分)比較的軽く、持ちやすい無印レンズが出てきたので考慮していたのである。これでフルサイズSONY FEレンズは、28/35/85/28-70mmとなり完結した(もちろんクロップでたくさんのEレンズがある)。

うわさどおり逆光だと、かなり賑やかにゴースト・フレアが出る。はっきりと画質の低下(これはF10)もあるので、フード着用はもちろんのこと、逆光では神経質になったほうが良いだろう。

写真内のEFはFEの誤りm(_ _)m

反対に順光の場合は癖もなく周辺まで安定した写りだ(やや奥行きが足りず平板)。自宅でのテストによると絞りF2.8でまずまずのピントでF4なら安心できる。ただしキリキリとピントのくるタイプではなくふんわりとした軟らかさの描写のため、望遠域を多く使う人は価格は高くなるもののGレンズやZeissレンズを求めた方がよいだろう。ソニー系のフラットな描写に適したレンズとも言えるだろう。

2017.4.16

土日で能登〜越中へ駆け足旅行…機材はSONY E10-18mmF4の試用も兼ねて、このとおり=SONY-E20mmF2.8は実際には使わなかった。少なくとも今年のAPSカメラはα6000で行きたいと思う。

さて実写…能登の西岸駅にて、鉄ちゃんとアニメマニア合同の撮影会に遭遇(数十人の彼らは写真はあまり撮らず、駅舎あたりで「おしゃべり」ばかりであった=したがってここには写っていない)…桜は満開、能登鉄も特別列車を出して、ここ西岸駅で20分ばかりの「おひろめ停車」…SONY E10-18mmF4は素晴らしくヌケが良く、同種のレンズとしては軽くて小型、とても満足できるレンズだ。2012年の発売なので、もう少ししたら新型も出るとは思うが、これが良いと思っている。いままで「α6000が主力」とは一度も考えていなかったために導入が遅れただけである。

2017.4.15

SIGMA sd-QとFUJIFILM-X70、同じAPSカメラなのに、この大きさの差! ともあれ4/14に公開された新SPP6による現像をさっそく試みた。

画質の良さもさることながら、SIGMAの説明どおり現像速度も「少し」改善されているし、よりFOVEON独特の癖も緩和され「細かくて軟らかく」なってきたようだ…大量の現像は無理としてもSIGMA sd-Qに附加されたDNG型式保存の意味もなくなったようだ(RAW+j-peg同時保存がDNGの場合できないこともある…)。

2017.4.14

SONY E16-50mmF3.5-5.6とSONY E10-18mmF4。FUJIFILM X-Pro2とそのレンズ群が画質は良いもののフィールドで使いにくいので=ボディは各種設定やストロボ非内蔵、レンズは新WRレンズを除いて合焦の遅さ…=APSカメラでは使いやすく速いα6000が今年も主力となることになった。 ボディはα6000が2台半(1台が老朽化しているため)+レンズは、10-18/16-50PZ/16-70/18-55/55-210/16/19*/20/30*/60*(そしてFEの28/35/28-70)となり、大レンズ資産となった(*印はSIGMAのart-DNレンズ)。あとはFE85mmF1.8が近々加わる予定だ=自然とフルサイズカメラもα7系の登場が増える。新しく導入したSONY E10-18mmF4は2012.11の登場時と価格が同じぐらいという珍しいレンズで、FUJIFILM XF10-24mmF4Rと比べるとズーム比も造作も一段低いが、テストをすると写りはかなり良好…α6000系用の他のレンズがないせいもあるが、軽くて小型、良く写るのが価格維持の原因だろう(このレンズの結果はフィールドで使ってからとする)。なぜ今さらα6000かと言うと、6300/6500を触ってみて画質的には大差なく、使い勝手も変わらないため、信頼感/慣れのある6000にしたのである(そして安い=消耗品であるデジタルカメラにはコストの要素も重要/ボディはどんどん進化するため「陳腐化した高級機」となることは避けたいし、インフレ対策で「少しの改良」で高価格も避けたい)。

八幡堀の遊覧船(ここではF9)…SONY E16-50mmF3.5-5.6PZ…テストするとやはり像が緩く(初期のEレンズ=18-55mmあたりと似たような結果)ワイド〜望遠端で、いずれも絞りはF8にしないと締まらない。したがって暗い場所では使いにくい=使いやすいレンズなのに惜しいと思う。F8以上なら大丈夫なので明るい外では活用したい(望遠側で絞りを開いてボケ味を生かすような撮影には向いていない)。APSレンズでもFUJIFILM X系と比べると、このレンズや16/18-55mmなど性能に問題があるものが混じっていて、いくつかのFEレンズも含めてSONYの考えがどうなのか知りたいものだ(技術力が低いとは思えない=レンズによるバラつきが多い)。

2017.4.12

手持ちのα6000(ミラーレスでは最も使いやすい)の1台が5万カットを越えてソロソロ動作に不安を感じ始めて、1万円キャッシュバックにほだされてダブルズームキット・ホワイトを導入(新型のα6300と比べても画質等に変化は見られない)した。レンズはSONY E16-50mmF3.5-5.6PZ+SONY E55-210mmF4.5-6.3=単体で買うと両方で6万円、キャッシュバックされるとボディはオマケで付いてくる勘定になるのである。今日はテストも兼ねてサクラ満開の近江八幡へ出仕した。

八幡堀…SONY E16-50mmF3.5-5.6はやはり甘さはあるものの周辺を除いて合格点だ。最低F5.6にはしておきたい。パワーズームレンズは使いやすい…ボディの電源を入れると沈胴していたレンズが繰り出してくる。パワーズームも手動ズームもこの手のレンズとしては良好、16mmにしてもストロボはケラれない=フィールドワークでは使いやすいレンズと言えよう。なおテスト画像はこのような実写とする。家や壁の画像では面白くないから=もちろんテストでは今までと同じようにするが、掲出画像は少しは面白みのある絵とすることにした。

2017.4.10

PENTAX K-S1 & 2…実サイズはほとんど同じだが、比べてみても1の方がコンパクトでスタイリッシュなのが分かる。グリップ部がかなり大きくなって(つまり容積は増えている=他の部分はほとんど同じ)その上の軍艦部が広くなり、余計に大きく感じるのである。ただし性能的には同じだし、機能的には少しだけ前進しているので単純に否定的ではない…とても安い一眼レフのため長く使えば値打ちも大きいと言うものだ。

長谷寺行燈(提灯とも言う)と本堂脇のシダレザクラ…雅モードは自然がキレイに写る(実際に綺麗)。18-55mmキットズーム…j-pegオンリーでドンドン記録していくには便利だ。

2017.4.3

PENTAX K-Pを待っていたのだが、ひょんなことからPENTAX K-S2+PENTAX 18-50mmF4-5.6 WRがやってきた。どちらにしてもメモ用なので「これで充分」と思った次第である。去年導入したPENTAX K-S1の後継機でセンサー・エンジン共に同じなので写りに差はない。改良型というべきか?…しかし似てはいるがPENTAX K-S1より機能は進化しているものの(価格も高くなった)世界最小・簡単一眼レフというコンセプトからは退化しているようだ。全体的な大きさは大差ないが、グリップが大きくなったために右手が窮屈でデザインのバランスも良くない。上面ダイアル類も割り切ったPENTAX K-S1に比べて配置や操作性が少し前のPENTAXに戻っているのである。またモニターがバリアングルになったが、材質や仕上げがチープで、あまり動かすと壊れそうな印象だ(私は動かさないことにした)。唯一の前進と思われる部分は防滴ボディになったことで、これもチープなキットレンズも「一応防滴」である。まぁLTDレンズ資産を生かして2台体制で行けることになったことで満足しておこう…。

レンズは沈胴式の標準ズームでキットズームとしては、こんなものの画質だ=中央部は開放から合格(開放値F4と暗いのも助けている)、周辺部は甘くて絞っても改善は小さく、なんとか実用の範囲という程度だ(キットズームの性能がPENTAXは他メーカーと比べて際だって低い印象)。ただしやはり材質や工作精度(あるいは設計)に問題があり、沈胴のロックボタンが小さい上に節度がなく、μ4/3系に見られるスムーズさがない(全体に動きが固い)。そしてレンズを伸ばしても、ズームリングの幅が狭くて非常に使いにくい。なぜプラ鏡胴で強度不足のレンズを沈胴にしたのかも理解しがたい。たぶん多用すれば壊れるレンズだろう。AFそのものは軽いためかLTDレンズに比して速く動くようだ。

写りはキットズームなりの完成度があり実用的に問題はない。使用上に不便なのと、沈胴ではないPENTAX K-S1のキットズームと変わらない性能のため、このレンズは雨の時だけ使うことになるだろう。ボディもより目的にかなったPENTAX K-S1が主力となる。

2017.3.26

またテスト…上はNikon Df+NIKKOR 28mm f/2.8D、下がCanon 5D-III+Canon EF28mmF2.8…どちらもF4の絵だ。Canonは絞り開放から問題なく、ほとんど完璧な収差補正(ボディ補正もボディ内に記憶されている)で、安全を考慮してもF4で充分の写りだ。NikonはDレンズということもあり、最低F4にしたい(それでもごく周辺は崩れる)が、古いレンズとしては健闘している=以前28mmGと撮り比べた時も「大きくは違わない」という答えでDレンズにしたのである。それはコンパクトさを重視したためと(フィールド写真家である)ボディ補正のないフィルム時代の設計で、レンズで収差補正を可能な限りしているためである(ボディ補正には独特の癖が出ることがある)。 C&N、評価測光とAWBはそれぞれの考えがあるようで、同じ条件でもずいぶん違った絵となる。RAWで撮って現像したらCanonはNikonに比して更に良くなる。

2017.3.25

夕方ギリギリの悪条件で撮影した(ボディはLeica ME)。今回は同時代のレンズ、summicron 35mmF2/6枚玉とCanon 35mmF2だ。上はsummicron 35mmF2(それまでの手作り的なレンズからコンピュータを用いた設計や新種ガラスの導入など量産体制のできるようになったレンズ=1969)、下はCanon 35mmF2(これがCanonレンジファインダーの最後の成果=1967)で、いずれのレンズもフィルム時代の完成期に入って欠点はほとんど見られない。絞り開放から使えてF4で全面にピントが来る…区別がつかないほどソックリの絵を作っている。Canon 35mmF2は絞り羽根が動かなくなって、長く使っていなかったが工学系の友人が直してくれて復活した。たくさん作られたし(バージョンは2-3あるが絵は同じと見ていい)程度も悪くないため、価格を考えるとLeica M系カメラにお勧めのレンズである。もちろん案外人気のない6枚玉もお勧めだ=ただし製品のバラつきが多いのでテストはした方が良いだろう=後期のツノ無し6枚玉ならおそらく安心。

2017.3.24

今日の昼頃の撮影…このレンズはPENTAX K-S1との組合せでピント調整不要だった。レンズ性能も作りやすい焦点距離であるためか絞り開放から問題はなくF4で全面に良好なピントが来た。同時に背景を見て分かるとおり見かけ上の深度が深く、あまり絞らずに撮ることが可能で、フィールドワークにはピッタリだ=最近の傾向として「大口径・大質量・高価」なレンズが多い中、完璧とは言えないにしても(このレンズは遅い・ボディは賑やか♪)、たまに使うレンズとしては小型で軽いレンズが必要だった=これがPENTAXにこだわって試験していた唯一の理由である。Leicaと同様、15mm/21mmのうちどちらかと70mmでフィールドへ気楽に出かけられる(しかも一眼レフだ)。レンズもボディも小さくて実用的の範囲の性能ならOK。

ついでにキットズームの55mm側をテスト…特に問題はない。しかし困ったことにワイド端と望遠端でピントにズレが出ることが分かった=したがってズレの中間あたりでピント調整をして深度でカバー(F5.6なら大丈夫の範囲)することにした。そしてワイド側はシャープ感が実用の範囲とは言え少し足りず、LTDレンズ2本持ちとなるだろう。

2017.3.23

ようやくベビーレンズ3本が揃った(少しでも安く確実な製品を手に入れるには時間がかかる)=PENTAX DA15mm F4 ED AL/ DA21mm F3.2AL/ DA70mm F2.4AL…テストは明日、小さなボディと小さなレンズ、その機動性に期待したい(多少の不便や古さはガマンできる)。下記はメーカーサイトから引用したレンズ構成図=前にも書いたとおりフィルム時代のレンズ構成そのものだ。

15mm

21mm

70mm

2017.3.20

来るべきPENTAX KP(案外近い)のためのテストの続き…結果だけを書くと、PENTAX K-S1との組合せで/PENTAX DA15mm F4 ED ALはピント補正いっぱいの-9か-10に、PENTAX DA21mm F3.2ALは-2程度であった。キットズームであるPENTAX DAL 18-55mm/F3.5-5.6はさすがに0だ。あくまでこのボディ、このレンズの組合せによるもので、個体差の激しいPENTAXボディ・レンズでは各々実験してみてほしい。KS1では3種のレンズが記憶されるが、KPでは20となり、いかにメーカーも新旧各種のKマウントレンズの存在(と規格の不統一)に苦慮しているのか分かる。反面、どのメーカーの一眼レフでも起こりうることなのでマニュアルで自己補正できる機能があるのは良いのかも知れない。KPの写真はサイトから引用した=自分のが来たら貼り替える。

2017.3.19

PENTAX DA15mm F4 ED ALについて追補…仔細に検討すると、デフォルトでPENTAX K-S1とPENTAX DA15mm F4 ED ALのピントにズレ(かなりの前ピン)があることが分かった…さっそく調整して再撮影(そのため早起きをした)したところ、周辺の収差は残るものの、全体的な解像力は改善され、F5.6で充分な画質があることが分かった。PENTAXボディにはボディモーター・レンズモーターに関わらずピントのズレが頻発するため(PENTAX-K10Dでも起こった) K-S1ではボディ機能に3本のレンズに限ってレンズ認識をしたうえでピント微調整機能がついている=つまりピントズレを修正すると、そのレンズを付けたらボディがピントを自動的に修正するので(したがって純正レンズ以外は不可)その都度の補正は不要ということだ。私の場合は15mm/21mm/70mmのLTDレンズに割り当てることになる。テストの結果21mmは、やや前ピンながらほぼ合っている。70mmはまだ手元に来ていないため不明だ。しかしこんなに苦労してまでKPを導入するのに疑問を持つ…Canon EOS X7なら全部デフォルトでOKなのだから…。

2017.3.18

PENTAX DA21mm F3.2ALに続いてPENTAX DA15mm F4 ED ALを導入した…あとは70mmが来週来るばかりだ。小型APSボディに小型単焦点レンズの組合せができる唯一の一眼レフカメラがPENTAXなのである。15/21/70mm=23/32/105mm画角。

ボディ設定にもよるが(これはデフォルト=全体にPENTAX K-S1では色味がフワリとしてコントラストも低い)やはりレンズは設計が古く、F8にはしないと周辺部の収差が感じられる。SIGMA 10-20mmF4-5.6と比べてもそれほど優位とは思えない=KP導入を想定して小型で高品位仕上げのLTDレンズを先行してテストしているのである。さてもう少し試用して結論を出そう(ボディ性能の問題もありうる)。

雨の日の撮影=EPSON R-D1(たったの610万画素)+Voigtlander SWH15mmF4.5(旧モデル)…F5.6で撮影。vignettingの悪さはあるが、こちらの方が画質がいいのはどうしたことか? 少し考えなくては…

メーカーサイトより引用したレンズ構成図…やはり現在の超広角レンズとしては古い設計のようだ。

2017.3.13

またまたデジタルカメラネタでお茶にごし…昨日Canon EOS X7用にEFS 10-18mmF4.5-5.6がやって来た。高級APS一眼レフに手出しをする気はないが、PENTAX K-S1と並んで最新(最新に近い?)のボディをメモ代わりに持っておきたいと思っているのである(やはり速いのと実像なので…)。 PENTAX K-S1はSIGMA 10-20mmF4-5.6使用のメドがたったので、Kissにもと考えた次第である。サードパーティからも安価なモデルが出ているが、色々ないきさつ(ファームアップetc)を見ていると「純正」の方が良さそうなので、かなりチープなコレとなったのである。結果は下の通り、完全逆光のためややハレっぽいがF5.6で周辺までちゃんと写る。純正のためかボディ補正が効いていて歪曲収差(私が最も嫌う収差)がキャンセルされている。どういう訳かCanon 5D-IIIなどのフルサイズではボディ補正が弱くて、RAW撮影/現像時に補正、を前提としているかのようである。これでCanon EOS X7用のAPSレンズは10-18/18-55/24となり、フルサイズ用のレンズ(20/28/40/17-40/24-105/70-200mm)を加えると大資産となる。APSボディはPENTAX K-P以外はもう買う気がしない…フルサイズ一眼レフとミラーレスで(Leicaも)充分だろう。

2017.3.12

Leica M Typ262とZeiss Distagon 18mm F4の組合せでテスト…M9とではテストするとほんの少し周辺に修正可能の範囲でマゼンタかぶりが見られたが、Leica M Typ262ではまったく見られない=当然とも言える、センサーもエンジンもソフトも違っているのだから…M10では更に改善されてSA21mmF3.4など使用可能のワイドレンズが増えるだろう。

同じ条件で、Leicaスーパーエルマー18mmF3.8をテスト…実際の解像力は似たようなものだが、比べると分かるとおり、Zeiss Distagon 18mm F4の方がヌケがややよく、見かけ上はシャープに見えるし、vignettingもZeissの方がまさっている。コシナの技術力には驚嘆すべきものがある=10/12/15mmのデジタル用レンズなどはLeicaを完全に置いて行っているようだ。結果としてLeica純正ワイドレンズの優位は35-28mmまでと言えるだろう(25-20mmは互角)。

これはLeicaサイトから引用。よいデザインだと思う。

もうひとつ古いOLYMPUS E-330でSIGMA 10-20mmF3.5-5.6の古いレンズを日没寸前でのテストをしてみた。絞らないといけないがこれも実用の範囲で写る。初心者でこれからデジタルカメラに入る人はぜひ考慮して欲しいと思う…ボディの古いのはどうかと思うが、レンズに関しては中古のレンズ(たいていごく安い)から入って、使いやすい焦点距離や画像処理に自信がついた段階で最新の高価なレンズに移ることを提案したい。

2017.3.7

多忙につき(pm10:15ようやくシゴト完了)更新ままならず、以前に撮ったLeica M Monochrome+G-ROKKOR28mmF3.5+PO0フィルターでの写真を掲出=と言うのも「そろそろLeicaで…」の気持ちが大きくなっている…だんだん新作発表されている他のデジタルカメラに関心がなくなってきているのである。

京都東山にて、絞りF5.6で上の組合せで撮影。周辺光量落ちも障害とはならない…このレンズは開放値F3.5ながら、開放からF5.6あたりまでで使える(絞ると崩れがち=上の写真でも絞りはF4半にセットされている)ために低感度で撮るCCD/Leicaにはちょうどいいのだ。これとRICHO GR28mmF2.8(こちらはもう少し絞りが効く)でLeica M Monochromeは使っていきたい。

2017.2.16

いにしえの大三元ズーム"ZUIKO 7-14mmF4"+いにしえのOLYMPUS E-330でテストしてみた。SIGMA 10-20mm(4/3用も持っている)と比べて色味はスッキリとするもののシャープネスという点では両者はあまり変わりがない。反対に前玉の突出が関係していると思われるがZUIKOはやや派手なゴーストが出現しやすい。

F5.6=何とか実用のレベルだろう。

2017.2.16

天気が良かったので前から気になっていたSIGMA 10-20mm F4-5.6(かなり古いレンズ)のテストをしてみた。と言うのもPENTAX-K10Dの広角用に買ったもののあまり使わずにミラーレスに移っていき、昨年PENTAX-K10Dに付けて試してみたらピントがどうしても合わない(工学に詳しい友人に調整して貰うも不調は解消せず=要するにボディで合焦となっても実像はピンボケ)…ところが純正キットズーム(性能は悪い)では合焦する。レンズがダメになったと思っていたが、試しに新しいPENTAX K-S1で実験してみた次第である。結論はレンズの不具合ではなくPENTAX-K10DのボディモーターのカプラーとSIGMA 10-20mmの受け側のインターフェイスがホンの少しずれてしまっていたようである。

で、20mmをF5.6(開放)で撮影、コントラストは低く、色味も寝ぼけているが周辺を除いてちゃんと写っていた。「寝ぼけ」はボディの設定で何とかなることだろう。

更に10mmもF5.6(F8にしても良くならない)で案外きれいに写る=なにしろ10年前の水準(しかもArtシリーズなど影も形もないチープなSIGMAの時代)なので最新レンズとは比べようもないが、充分に実用を果たせるだろう。ちょっと最新PENTAXボディのKPに興味を持っているこの頃である。

2017.2.14

きのうは久しぶりに天気が良くて、オールドレンズのテストを2本…上はelmer 3.5cmF3.5で、解像線は全体に緩く、中帯部〜周辺はフンワリとボケている(流れは感じられない)…F8まで絞らないと実用的とは言えないが、1946年製の4枚玉と考えれば大健闘だ(最新のデジタルカメラのキットズームよりイイ)。レンズ枚数が少ないためにヌケは良く、何と言っても味がある。

下はLeica M9で同じ条件で撮影した1961年製summicron 35mmF2/8枚玉…さすがに銘玉(そしてこの性能を得るために10本近くの8枚玉をテストした)絞りF2.8でシャープかつ繊細に写る。画面四隅は崩れるが、これはボディのレンズポジションで何とかなるかも知れない(Leica M9には7枚玉より古いレンズポジションはない)。ヌケが悪いとも言えるが上のelmer 3.5cmF3.5と比べると暗部のディテールが出やすく、しかし色は黄色っぽい…これも味と割り切ればsummicron 35mmF2 ASPHとでも充分張りあえる。そろそろ「Leicaで撮る」熱が高まりつつある=3=3=3

2017.2.12

1週間前に来ていた(と言っても発注から2ヶ月でようやく来た=限定的な生産なのだろう)Voigtlander HELIAR 50mmF3.5リジッドを今日テスト。右の旧沈胴タイプ(これも限定生産)とレンズ構成は同じで、異なるのは沈胴とリジッドという根本的な違いを除くと、絞り環が旧はクリック付き、新はクリックなし=回転ヘリコイドなのでクリックはあったほうが良いが、あえて超レアなマウンテンエルマーに似せたデザインを採り入れて、絞りもそうなったのだろう。仕上げはいずれも最高レベルで、主として旧は梨地仕上げ、新はポリッシュ仕上げである=最近復刻でLeicaから出された赤ズマロンより手が込んでいる。光学的な差異はコーティングがまったく異なることで、旧はこの頃(2001年発売)のコシナのLeicaマウントレンズのコーティングである極彩色の派手なもので、新は更に透過光量の多い今のタイプ(面反射が小さいので一見地味な色の反射)になっている。

両方のレンズを条件を同じにしてテストしてみると、絞り開放から問題なく使え、個体差の範囲かも知れないが新Voigtlander HELIAR 50mmF3.5の方が少し解像力が高いことも分かった…軽くて性能がsummicron 50mmに匹敵するとなると、このレンズ、スタイルだけではなくて常用も考えてよいと言える。マウンテンエルマーのデザインを踏襲したのも「軽いサブレンズ」を意識したのかも知れない…28mmを基本に撮っている私としてはそんなことも考えた。

2017.2.3

友人からSONY-α100の新品同様のキットがやってきた=2006/7発売の、確かコニカミノルタからSONY銘になった最初のカメラのはずだ。オレンジ色のファクトリーカラーは現在と同じだ。ボディは当時のエントリー機でかなりのチープ感がある。しかし性能は先進的で、センサーシフト式の手振れ補正&ダストリムーバー付きである。キットズーム(これも現在のαシリーズのデザインに引き継がれている)も当時の常識の18-55mmではなく18-70mmで、総合的に写りは上等だ。ただしボディモーターのレンズ駆動やミラーその他の振動・騒音については時代を感じさせる賑やかさである。

http://www.sony.jp/products/Consumer/AMC/body/DSLR-A100/

画質は同時代・同スペックのPENTAX-K10Dより優れている。絞り開放から周辺を除いてちゃんと写るし、その画質は各焦点距離でも変わらない…その代わり絞ってもそれほど画質の向上は見られない=F5.6-8で撮っておけば安心で、充分に実用に耐えるだろう。 これで中判や小フォーマット(ニコ1やPENTAX-Q)、外国品を除いたデジタルマウントはすべて持つことになった=Canon EF&EF-M/Nikon F/FT&μFT/PENTAX-K/SONY-E&A/FUJIFILM-X/RICHO GXR/SIGMA SA/Leica M…メーカーは色々だがマウントとしてはこんなもの。 すべてを実際にシゴトで使うことはないだろうが、楽しみとしての撮影には色々使えて面白味が増えた。古いレンズもアダプターなしで使える可能性が高くなった。

2017.1.28  デジタルカメラ情報をふたつ。

パナDMC-GH4のDMW-BLF19/DMW-BLF19E互換バッテリーはSIGMA sd-QのDP-61と本体・チャージャー共に完全に互換…2個で¥2,380-、純正なら1個で¥6,000-、バッテリー食いのSIGMA sd-Qは1日最低でも3個は要るので朗報だ/合計4個所持している。

次はLeica M Typ262の弱点を発見…ブライトフレームが採光式ではなくなりLEDになったことは周知のことだが、このフレームがスイッチオン(あるいは撮影完了)から約30秒で消えることが判明(28mmばかりで撮るので気が付かなかった)…もちろん省エネのためだ。今日は初めてsummicron 35mmF2ASPHで撮ったために分かった。つまりフルフレームの28mmを除いては、手順としてシャッター半押しでフレームを点灯させてからフレーミングをする(測光は当然シャッター半押し)癖をつけないと勘が狂う。ピント合わせはどちらでも可、しかし見えは悪くても採光式の方が何もしなくてよく便利だと思うし、AFもないこのカメラの撮影速を落とす結果となりかねないことはいただけない。当然このファインダー方式のLeica M 型カメラは皆同じなのだろう(ボディ設定でもフレーム出しっぱなしは選べない)。 その代わりと言ってはなんだが、充放電を何回かして安定したバッテリーはLeica MEなどと比して強力で、j-peg最大サイズ記録で1個1000枚近くを撮れることも分かった=予備1個あればコレだけで撮影に出ても大丈夫である。

堺・大仙公園での将棋差し風景…少年棋士登場、この時は負けたが、ふだん大人も顔負けに打つらしい。将棋好きの大人達も興味津々だ。 Leica M Typ262+summicron 35mmF2ASPH

2016.12.3

さてLeica MEがメンテナンスから戻ってきてボディも含めてレンズテストの実施=今日はピーカンなのでAWBは青に引っ張られ(このような日のホワイトバランスは晴れにすべきだろう)、コントラストも高すぎるがだいたいの目安にはなった。絞りがF8で統一されているのはorion28mmの開放値がF6のため一段絞ったF8となったのである。 上のelmarit28mmF2.8/3rdは当然に開放から良好で、その代わり絞っても大きくは変わらない、いつもの結果である。

二番目のavenon28mmF3.5白鏡胴はメーカーでテストされた個体のため、さすがに周辺を除いて甘さはあってもF4あたりから実用となる。ガウス変形レンズ構成のため歪曲収差は感じられない(反対に周辺光量は落ちる)。このレンズは絞ると良くなるがF8まで行っても全体に甘くて、実用の範囲ではあってもelmarit28mmF2.8には及ばない。ボディポジションはelmarit28mmF2.8/3rdだ。

そして三番目のorion28mmF6は対称型トポゴン4枚構成であることが関係しているのだろうがヌケがよく、周辺も含めてF8でもF6でもavenon28mmF3.5を凌いだ画質だ(おそらくkomura 28mmF3.5も)。下の方にあるシュタインハイルの35mmと同様、極端に小さな玉の簡単なレンズだが似た結果となった…小口径・簡単なレンズ構成が良いのかも知れない。

Leica ME…総合的なメンテナンスで変わったこと=青味がやや強くなった。

2016.11.20

今日はKonica Hexnon 28mmF2.8とVoigtlander Ultron28mmF1.9の比較をしてみた。最悪の曇り空、Leica M9、絞りはF4、ISO160(いつも同じ)、レンズポジションはelmarit28mmF2.8ASPH。

実際は絞り開放〜F8まで(時としてF11まで)撮っている。時により掲出絞り値が違うのは絶対評価ではなく、レンズ(その他の条件)による相対評価だからである。Konica Hexnon 28mmF2.8は開放値がF2.8だが、F5.6にしないとピントが緩い。絞るにしたがいシャープネスは向上するもののVoigtlander Ultron28mmF1.9に比べると解像線が太い=画面の平坦性は良好で中心も周辺も大きくは変わりがない。どういう訳か同じ条件で撮っているのに明るさが異なる=これはLeicaではよくあることで、Leica独特の測光システムにあると思われる(像面で測るのではなく昔と同様シャッター幕からの反射光を測っている)。

Voigtlander Ultron28mmF1.9は実際的に絞りF2.8で完成された像を結び、F4となれば欠点を見つけるのが難しく、私見ではLeica elmarit28mmF2.8の一番のライバルだと思われる=Voigtlander Ultron28mmF2となるとF1.9を更に上回っているので(あくまでシャープネス)、これから28mmのMレンズを考えている人は、elmarit28mmF2.8(2nd-4th)は別にして、Zeiss Biogon 28mm F2.8ZMでもKonica Hexnon 28mmF2.8でもなく、Voigtlander Ultron28mmの2本から選ぶべきだろう。

2016.11.19

elmarit28mmF2.8の2nd/3rdの比較をしてみた。ボディはLeica ME、ポジションはelmarit28mmF2.8/3rd、絞りはF5.6だ。

結果は画質としてはF2.8-4なら3rdがずっと良い。2ndはコーティングが古くてハイライトが滲むし周辺部の崩れも3rdに比べて大きい。ただしF5.6になると2ndの弱点もなくなり、ほとんど互角となる。ここでF5.6の画像を出したのは画質ではなく画調の違いである=これぐらい小さくしても分かる。3rdがコントラストが高くパキッとした印象で(当時の流行でもある)、2ndは見かけ上では悪く言えば「眠い」、しかし良く言えば見かけ上で「ダイナミックレンジが広い」ということである(空の色を見るとハッキリ分かる=テキストの色を変えないと読めなくなった)。昔から「軟らかい」と言われたことは正しいようだ…解像力はほぼ互角なのでデジタルLeicaと組み合わせるならば、少し絞るという条件付きで2ndにも大きなチャンスがあることが分かった…どちらのレンズもLeicaレンズの中古としては価格が安定しているため考慮に入れると良いだろう。

今日は久しぶりに暇なので、非純正レンズの比較…Zeiss Biogon 28mm F2.8ZM/komura 28mmF3.5である。ついでにアベノン28mmF3.5のブラックもテストしたが、これは予想通り中央部しかピントが来ずに選外とする(メーカーテストで購入した白レンズは後日にテストだ)。 ボディはLeica M9、ポジションはelmarit28mmF2.8ASPH、絞りはF5.6。天候は雨上がりの曇り空の夕方で条件は悪い。

画像テキストはZeiss Biogon 28mm F2.8ZMの間違い。

Zeiss Biogon 28mm F2.8ZMは文句なく良好。しかしフィルム時代のテストでは各elmarit28mmF2.8を上回ったが、Leica M9でのテストでは純正レンズと異なりレンズポジションの整合性に保証がなく、周辺部ではelmarit28mmF2.8に劣る結果となった(ソフトで負けた)。中央部ではelmarit28mmF2.8より多少優れているため、全体としては同じぐらいと見てよい。逆にelmarit28mmF2.8を持っている人は無理をして買う必要はないと言える。

意外なのはアベノンの惨敗と比べて、古くて超B級のkomura 28mmF3.5が健闘したことだ。開放から1段半絞っただけのF5.6で、やや緩めだが平均的な良い画像を作った。左のごく周辺の急落はイメージサークルが不足している結果と思われる。レンズ構成はガウス変形の5枚玉・クセノタータイプと呼ばれるものだ。ただしここから絞っても画質は上がらない。

2016.11.15

さすがにLeicaボディに合わせているだけあって、すべての点で問題なし…価格もこなれてきて6万円台前半となっている。絞りはF5.6半。

秋導入のレンズシリーズの第一弾、Voigtlander SWH15mmF4.5のテストがようやくできた(曇り空なので条件は良くない)。レンズ性能は何も問題ないがボディ側のレンズポジションをいくつか試してみた。どのポジションでも大差ないがelmarit21mmASPHが一番周辺が良かったように思う。

2016.10.20

FUJIFILM X-T1に同梱のストロボEX-X8を試す=このストロボが付属していることは大きく宣伝していなかったので(X-T2では少し強調している)入っているとは思っていなかった…箱の隅にケースもなくビニール袋に入って置かれていた。取り付けるとOLYMPUS E-M5のものと同様に、寝かせるとOFF(この状態)起こすとONのワンアクションで使えてカッコはあまり良くないが便利この上ない。もちろんボディ連動でTTL発光ができてボディ給電(つまりチャージも早い)と理想的である。

FUJIFILM X-Pro2とも共用できるはずと考えて早速テスト…何も問題なく同調した(これがONの姿)。しかも比較的高さがあるのでストロボ光がレンズ(やフード)にケラれることも比較的少なくてありがたい。これで純正の旧モデルを使うこともないだろう(利点は強力なことやデュフューズができることがあるが私には関係なさそう)…ボディとはTTLの連動はするもののON/OFFはストロボ側だし、単四電池2本のため少し使うとチャージが遅くなって(そしてその分大きく重くなる)…フィルムカメラ時代のAEストロボと変わらない使いにくさだった。

オリジナル旧純正品EF-X20の姿…これもFUJIFILM X-Pro1だけではなくX-T1にも連動はする。

2016.10.18

APSカメラはFUJIFILM と決めて、FUJIFILM X-Pro2に続いてのプロユースカメラを導入…X-T2の発売で(他にも理由があって)値落ちしたFUJIFILM X-T1完全整備版である。画質はFUJIFILM X-Pro2に劣後するかも知れないし(肉眼では分からない)速度も遅いだろうが、ともかく耐候性・堅牢性を重視した選択だ。

下はレンズが先に届いたためにFUJIFILM X-Pro2でテストしたもので、絞り開放から画面の80%は充分使え、F5.6あたりで隅々までカチッと写る。これで秋のシーズンはボディ2台+レンズ5本あれば良い仕事ができようというものだ。島歩きには少し重いのでFUJIFILM-X70/X100Sとなるだろう。

2016.9.25

HELIAR 50mmF3.5…これのリジッド版が登場するにあたって沈胴モデルをテストした。

F5.6の絵=やはり下の方にあるF2バージョンより写りが良い…絞り開放から芯はしっかりしていて、F5.6で完了、これなら定番となっているガウス型構成のレンズとも渡りあえるだろう。F2バージョンは絞り一段半明るくするために、このトリプレット変形レンズの設計に無理があったのだろう。

いにしえの「マウンテンエルマー」に似せたデザインは郷愁をさそう。仕上げも良さそうで趣味的なレンズとしては最良の部類だろう。

SIGMA sd-Q:補足

 SIGMAの告知にもあったセンサーダストが出てきた…D600ほど深刻ではない程度だが、画面に黒い点々が出るようになった(私の場合800カットを過ぎたあたりから)。ブロアで飛ばせる性質のゴミのらしいが、SIGMA sd-Qの場合ミラーレスとは言ってもセンサー保護ガラスを外さないとブロアできないのでメーカーが完全に(永久?)に保証するそうだ…おそらくシャッターからのゴミと思われるが対策はとられるのだろう(永遠にクリーニングを続けるより対策部品交換の方が安くつく)=結局NikonもD610に交換したように…。

2016.9.17

Leica M Typ262+summarit50mmF2.4のテスト撮影。こちらはLeica M Typ262 F8での絵...実際は絞り開放から周辺まで問題なく使え、F4で完了する。やはり色々なフルサイズレンズを使用してもLeicaレンズは優れていることが分かる(価格を考えると当然かもしれない…)。下のLeica MEでの同一条件の写真と比べるとやや温色寄りなのとダイナミックレンジが広くなっているのが分かる。そのかわり下はCCDセンサー(1800万画素)らしいキリッとした感じがある(Leica M Typ262もコントラストを少し上げた設定にするべきか?)。予想としてMOSセンサー(2400万画素)になってダイナミックレンジが広がり、画素数が増えた分シャープ感も強くなると思っていたが、想像ほどの明確な差はなかった…もちろん差は微妙なところで違えてある。ここら辺が「変えないLeica」の面目である…漸進主義=僅かに改良もするが旧タイプの良さも残す。フィルム時代と同様に何十年もかけて変化・進歩させていくのだろう。Leica M9を使う人も安心だし(取り残されない)、Leica M Typ262の人もLeicaの古くからの味を楽しめる…価格は高いようだが以前からレンズを持つ人にとってはC&Nのフラッグシップボディ+レンズを買い換えていくより安く付くのである。1960年代にCanonやNikonに主役の座を譲ってからも生き続けたLeicaの姿勢を買いたい=デジカメウォッチによると「保守的な写真家のカメラ」である。

Leica M Typ262の使い勝手について…1.シャッター=ボタンの感触は少しM9系に比べて重く、ボタンの深いところで切れる。M9系が浅すぎてシャッターボタン半押し状態を作りにくかったのに比べると改良とも言えるが、反面グッと押し込まないといけないので、手振れやレリーズタイミングの遅れを誘発することもありうる。M9系の軽いボタン操作も捨てがたい。M6はM9:262の中間ぐらいである。シャッターの落ちるときの感じは、M9系の「ガチャビューン」から「ガチャリ」と重厚になり、音が小さいだけではなくシャッターチャージも速くなっていて好ましい。しかしシャッターショックはM9系よりわずかに大きくなっていると感じられた。 2.ファインダー内のブライトフレームはLED式になり、採光式のM9系より断然見やすくなった。その代わり電源を入れていないとフレームは出ないし、外から見たデザインも採光窓がない分スッキリしたとも言えるが、間が抜けているとも見える。 3.メニュー型式が変わって慣れが必要だ…ここはLeicaらしくない変更で、変更の必然性がないのに操作方法を変えている=おそらくM262の基本モデルのMに搭載された機能(動画やモニタービュー撮影etc)によるメニュー変更を、そのまま使っているからだと推察される。Leica M Typ262はME並のボディ機能にそぎおとされている。 4.バッテリーは高能力に変わっておりM9系と互換性はないため、1個定価2万円ぐらいの予備バッテリーを買わなければいけない。しかしM9時代の1日3個は要らなくて、2個フル充電ならなんとかなるだろう。旅にはボディ2台とレンズ2−3本で全部撮れる…さて。

2016.9.16

http://www.sigma-global.com/jp/download/cameras/firmware/#/sd

SIGMA sd-Qの始めてのファームアップ…合焦速度は少し速くなった=ありがとうSIGMAさん…ほんの少しでも前進したのは、より実用性が高まったと解釈しておこう。本音のところ、このカメラ気に入っているのである。 

絵に少し癖があるもののAPSとしては信じられないぐらいのシャープ感なのである。蒲郡市・金剛寺境内の大師立像。ここから蒲郡市内と三河湾が一望できる。観光地という程ではないがノンビリできるいい場所だ(ここに小さな喫茶店すらある)。

2016.9.15

9/1発売のLeica M Typ262の日本限定100セットモデルがやって来た…予約完売かと思っていたら案外すんなりと入手できた。「限定」とは言っても特別なモデルではないしシリアルナンバーも普通のもので、要するに個々バラ売りのものをセット販売したという訳である(あまり売れていないか?)。だいたいボディの実勢価格でセットが買えた=Leica M Typ262+summarit50mmF2.4+純正ストロボSF40+Leicaバッグ。Leica M Typ262はLeica M から動画機能・ビューモードetcを取ったボディで(Leica M は要らない機能が付いているため買わなかった)ほぼLeica MEと同じ機能である。あとはM9系のCCDセンサーから2400万画素MOSセンサーに変わったこと、ファインダーフレームの採光窓がなくなりLED式になった(デザイン的にはやや間が抜けた印象=慣れだろうが…)ことが大きな違いである。これで、M9/ME/M Monochrome/M Typ262となった。それぞれに個性があって楽しみだ…としておこう。「Leicaだけで写真を撮ろう」と決めてから20年が経とうとしているが、長く続いた試練の時代にLeicaはちゃんと付いてきていて、それなりに感慨無量だ。デジタルカメラ時代になって色々なカメラを使ってはいるが…いつか(近々?)現役を引退したら、今度はデジタルLeicaだけで旅をしたい。

この写真はLeicaのサイトから引用…バッグは昔のLeicaバッグより洒落ている。昔のはLeicaのボディにピッタリの仕切があって小型の割りにキチンと入って中で動くこともなかったが、サイフやケータイを入れる場所がなく、中身を最低限にした専用サイフを買ったぐらいである。もう少し歳を取ってLeicaだけで撮影するようになったら、このバッグも含めて旧Leicaバッグも復活させよう(今のLeicaもキチンと入る)。

2016.9.2

今日はSONY-α7+FE28-70mmF3.5-5.6のテストだ。このセットで初めてα7を買って、最初の撮影旅行で結果が悪く、その後1回も使っていないレンズだが、冷静にもう一度どこがダメなのか使い道はないのか試して見たかった=と言うのもどうもズームレンズの適当なものが出現しないからである(予想ではレンズメーカーからもう少し出てくると思っていた)。背景は外国の映画などにも登場する、昔からのデザインのイケア定番のダウンマットだ。

28mmF5.6での撮影…周辺が流れる以外は問題はない。開放からF8までで試したが問題は絞っても(以前のフィールドではF11でも)周辺の改善がなされないので失望感が大きかったのである。ところが絞りF4-5.6でも同じ結果だとも今回分かった=これならNIKKOR 24-28mmGのF5.6時と大差ないとも思われる(絞ってもダメなので腹が立つだけ…)。それでSIGMA sd-Qと同様に周辺をカットするために4:3比率で撮ってみようとボディ設定を見ると、3:2と16:9しかないことが判明…ぜひSONYにはファームアップでアスペクト比に4:3を追加して欲しいものだ。まぁ3:2で撮って両方をカットするしかないだろう。それならF5.6で絞り優先オートで撮ると高速シャッターが切れようというものだ。基本は単焦点28/35mmで撮るが、少しは稼働させることが可能となった…少しでも望遠側が使えればサブにα6000その他を持たなくても済むのだから(体力低下を機材で補う)。なお35-50-70mmと望遠側にズーミングしていくと当然に周辺の流れは狭くはなるが完全には消えない。画面上の木の葉などが収差を大きく感じさせ、道路面や壁などでは目立たない…そういう使い方も工夫のひとつだろう。

2016.8.31

FUJIFILM X-18mmF2でFUJIFILM X-Pro1&2のボディを比べた。このレンズが使用頻度がいちばん高く、個性もよく分かっているためである。

FUJIFILM X-Pro1の画像は出さない(この大きさにすると区別が付かない)が、FUJIFILM X-Pro1&2と比べると(画質の良いF5.6で撮影)2は画素数が増えた分程度に解像力が高まっているし各収差も感じられない=絵はそっくりだ…しかし点像復元効果も実感としてありそう。まだシビアに使っていないためにボディの速度・機能の進化の程度は体感できていない…j-peg撮影でボディ補正も含めて絞り開放からまったく破綻がない。どちらかと言うと単焦点レンズにSONY-αより良いものがある(画質だけではなく小型軽量も)ので、1に60mm、2に18mmを付けて(押さえにズーム1本)でフィールドに出るのが良かろう。正直なところフルサイズエントリー機(α7やNikon D610)とでも対抗できるかも…SIGMA sd-Qと共にAPSカメラを見直した次第である。

2016.8.28

APSFuji finepix S3pro+NIKKOR 18-55mmG-VR…12年前のボディとは思えない写りだ。機能的には遅れているがフィルムで撮っている感じで撮影するのなら現行エントリー機と充分互角以上に渡りあえる。

ついでにα7+Zeiss35mmF2.8FEのテスト…この程度の大きさと性能が私には合っている=Gシリーズのように大型なレンズは性能が良くてもフィールドでの取り回しや携行に不便なのである。残念ながら未だレンズメーカーからも90-100mm程度の暗くても小型のレンズは出ていない。このところα7R+SONY-FE28mmF2の組合せで持ち出すことが多くしばらくこちらは使っていないが秋の撮影旅行シーズンに向けて色々検討している次第である。

さすがにZeiss、絞り開放からごく周辺を除いて立派な絵を作る。それほど眼を突くようなシャープ感はない(α7Rに使わない理由だ)代わりに癖のない率直な像でとても使いやすい。F4-5.6で周辺まで整う。この絵(F5.6)では当然分からないが、F5.6まで絞ると解像感も締まってくるために細かな部分の(例:白壁のトーン)テクスチャーまで浮いて見える…比較的Zeiss銘としては安価なこのレンズ、α7ボディと共にお買い得なフルサイズである。これかSONY-FE28mmF2と90mmクラスのレンズ1本で98%のシーンで撮れるのである(現行90mmF2.8はあまりに大きすぎる)。

2016.8.27

今回は時としてあまり風評の良くないPanasonic 12-32mm(GMシリーズのキットズーム)をOLYMPUS E-P5でテストしてみた。μ4/3フォーマットそのものの画質の限界を感じるこの頃、最後のボディ(レンズを多く持っているのも理由のひとつ)として極端に値落ちしたOLYMPUS E-P5を買って島歩き用にと考えた=ボディの造り込みや機能は完成度が高く何も問題はない。

レンズは島歩き用に1年半前にLUMIX GX7用に導入した=小型だし12-32mm(24-64mm画角)は島歩きにちょうどイイのである。ところが風評として少し良くないとの報告を見ることがあって(私は島歩きの小さな局面しか使わないため、そのようには感じなかった)テストしてみた。結果は(写真は18mmF5.6)ごく周辺を除いて大変均整の取れた画像が得られて=ズーム全域で問題なしとなった。ただし沈胴式のため横からの衝撃には注意が必要だ…風評の一部は片ボケや手振れの可能性がある。μ4/3の場合、F5.6ならほとんどパンフォーカスになるため五軸手振れ補正のボディなら安全にシャッターを切ることができる。画質というより画調は、拡大してみるとソフトでエッヂを立たせて作られたような絵にはなるが、かなりの引き伸ばしでないかぎり「わざとらしさ」は見えてこない。それよりもあまりにも手前から向こうまでピントが合うために平板な印象があるほうが問題だろう。記録写真家の私にはそれも問題ないが…ともあれボディ・レンズ共に現在リーズナブルで安定した性能の組合せのこのセット(キットではない)は良い選択だろう。現状で高価格・高機能(PEN-Fの価格ならフルサイズ一眼が買える)のμ4/3機・レンズは考えものだ。μ4/3はAPSにAPSはフルサイズにシフトしていくのは必定なのである=一般的なアマチュアにはμ4/3・APSで充分過ぎるにもかかわらず。

かつての4/3フラッグシップ機、OLYMPUS E-5に当時の高級ズームZUIKO 12-60mmF2.8-4で試しに実験をしてみた。

時代の流れには抗しがたく、最新のμ4/3に比べて甘い描写に見える(18mmF5.6で撮影)…実際の解像力やMTFではなく、エンジンの差でエッヂが立っていないためだ。もちろん実用的には何ら問題はないが、現在のμ4/3機(OLYMPUS E-P5やLUMIX GX7等)と比べると3倍ぐらいの価格と重量で、常用することを躊躇せざるをえない。OLYMPUSが4/3を切り捨てたのに非難の声も多かったが、今となればそれで良かったと言えよう。売れないジャンルのカメラはメーカーにとっても販売店にとってもユーザーにとっても傷が深くならないうちに早めに撤退するのが正解だろう。…しかし画質的には見かけとは違って大差なく、上のOLYMPUS E-P5でも書いたとおりセンサーサイズの制約によるμ4/3メーカーの闘いは今後苦難を強いられるだろう。APSミラーレスやコンパクトがどんどん小型化し、下からは1-inchカメラが追い上げて来ている。

2016.8.24

8/23-24で若狭湾に撮影旅行=3=3=3 メインは若狭・おおい町の「とおしあい」=船漕ぎ競争だ。今年で7年目、毎年行くがだんだんと盛況になり、ひとつの地区村祭りだったものが、別の場所からの来訪者やマスコミが集まるようになってきた。このエピソードは別の機会に書くとして、今回はSIGMA sd-Qとα6000を機材として選んだ。暑いため一眼レフは敬遠してミラーレスにしたのだが、FUJIFILM X-Pro2はまだテストが済まないため(善し悪しではなく使い勝手に慣れていない)シゴト撮影には危なくて持っていけない…それに簡単なテストでもZeiss Vario-tessar E16-70mmF4はFUJIFILM XF18-55mmF2.8-4Rを性能的に凌いでおり、なかなかα6000を離せないのである(今回はズーム必須)。SIGMA sd-Qは疑似中判カメラと割り切って使うために初めてフィールドに持ち出した。ピントのシャープさは風評どおりフルサイズ3600万画素と同等以上で17-70mm F2.8-4DCもごく周辺は怪しいものの外で撮るのならF8にはできるし問題はない…ところが気温33℃で機嫌良く撮影していると「オーバーヒート」の警告が現れ、スイッチをOFFにしてボディをさましてからONにして撮影した(特に連写や無理な撮影をした訳ではない)。やはり発熱対策は不完全なようだ=特にボディの左側(グリップと反対側)とレンズの同位置がハッキリと熱くなる。気をつけてα6000と交互に写したのでボディが止まることはなかったが、無理すると止まるだろう…ちょっとSIGMA sd-Q1台での撮影は怖い=遅いのでどちらにしても「普通のカメラ」を別に持つことになるのだが…。ボディがオーバーヒートになったのは初期ミラーレスのOLYMPUS E-P1以来のことだ(この時は止まった)。要注意!

今回の機材…単焦点レンズはα6000用のSIGMA 19mmF2.8DNだ。

2016.8.22

Nikon P7800(右)のボディ設定を大きく変更して良くなった(デフォルトでAWBだと緑色に濁る)。

我が家の遅咲きサルスベリ…ようやく満開となった=白い方もやや小さいがやはり遅咲きである

2016.8.21

Heliar50mmF2のテスト=右のボディ+レンズだ。限定的にしか作られなかったので数は多くない。「ひょっとこズマール」に似せたデザインだ(F2モデルは沈胴に見えてリジッドだ)。

最新技術でコシナから復刻されたHeliar50mmF2=トリプレット変形の3群5枚(1と3群が貼り合わせ)構成で、すでにガウス型に取って代わられて久しいレンズタイプだったが、F2&F3.5の2タイプが開発された。実写ではやはり甘く、特にピントの外れた部分の崩れが大きい。さすがに収差補正はよくなされていて汚いボケや見苦しい崩れは見られないが、ようするにシャープさが足りない…ともかくコシナによくやったと今さらながら言いたいと思う。

F2モデル。なかなか様になったデザインだ。少し無理をして新種ガラスの投入で開放値をF2まで持っていった。

F3.5モデル=これは沈胴する。レンズ構成図が距離環に彫られている。凸凹凸のトリプレット変形だ。おそらく無理をしていないF3.5モデルの方が良い成績を出すだろう。

2016.8.20

さて今日は休暇ついでにレンズ・ボディテストだ=Fuji finepix S5proにNIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G EDとNIKKOR 18-55mmG-VRを取り付けて同一条件で撮影した…ボディ設定はデフォルト・絞りはF5.6だ。

数年新しいレンズが安価なキットズームだ。Fuji finepix S3proに合わせて買って(DXのNikonボディは持っていない)意外なぐらい成績が良かったレンズである。まずFuji finepix S3pro/S5proを比べるとボディ機能は格段に5が勝っているが、画質自体はあまり変わらないことが判明(風評のとおりだ)、プロ仕様(主として写真館)としては機能や使い勝手が大事なのはよくわかる…少し方向は違うが私も画質は大切としても、フィールドワークの現場では使いやすいカメラを選んでしまうことが多い…

こちらは今回買ったボディに付属して来たレンズで、発売年は古いが(13年ぐらい前)レンズとしてはやや高級なものである。画質としては上のレンズとたいして変わらない=望遠側が長いことが取り柄のレンズと位置づけられる。色味はこちらが微妙に青い…どちらのレンズも合格点で、最新のCanon EF-M 18-55mmなどと比べてもひけをとらない(少し線は太いが…)。

 Fuji finepix S5pro+NIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G ED と Fuji finepix S3pro+NIKKOR 18-55mmG-VR、他にDX系レンズは望遠ズームを持っているぐらいなので、この組合せで使っていきたいと思う。

2016.8.13

時間があるのでRICHO GXR+hologon 16mm F8 T*でのテスト…レンズはF8の固定絞りだ。ボディ設定でシェーディングを中心に設定を煮詰めてある。今からすればたったのAPS1200万画素…どうなるのだろう。hologon 16mm F8 T*(24mm画角)は現在のところRICHO GXRでしかまともに使えない。

レンズ構成はたったの4枚対称型、距離は目測だ。シェーディングでBを-2としているがまだ周辺の青さが取れていない。-3にしよう。hologon 16mm F8 T*の特徴として暗いものの完全補正された描写で、他の16mmクラスに比べてかなり良好…しかし周辺部のセッティングをかなり詰めていかないと難しい(これはRICHO GXRにしかできない=フルサイズで撮れないのは惜しい)。

似たもの同士のsummilux 35mmF1.4とCanon 35mmF1.5の比較だ。いずれも開放からF2までは怪しく、最低F2.8にしたい…どちらもF2.8の画像を出した。

今日は晴れたり曇ったりの天候だったのでsummilux 35mmF1.4は日が差している。絞り開放では中心部以外はピントがこないしハロがかなり出てボヤっとしている。F2.8でハロ(レンズ内部の乱反射+収差によるハロの両方と推定される)が消えて、ようやく使える絵となり、あとは絞るごとに良くなっていく。F8までいくと現代のレンズと変わりなくなるが、それならsummicron 35mmF2で良いとなるのでF2-2.8でのホヤっとして中心部にピントが来ているあたりの描写を狙った使い方が良さそうだ。これもAWBにより色味は良好。

こちらは薄曇り…面白いのはCanon 35mmF1.5で、絞り開放からハロは出ていない(ただしピントはsummilux 35mmF1.4と似たり寄ったり=少なくとも収差によるハロはない)。F1.5-5.6あたりまではCanonの方が周辺部が良くて像面の平坦性が高いことがよく分かる(中心部だけはsummilux の方がやや良い)。こちらの方が万能レンズとなると思うが、Canon 35mmF2とは絞りで1段明るいレンズというだけで、絵に個性がないためsummilux 35mmF1.4のようなレンズの癖を生かした撮影方法は選べないこととなる。

2016.8.12

FUJIFILM X-Pro2に常用の目途がたったので単焦点長焦点レンズのFUJIFILM XF60mmF2.4Rをさっそく購入した。マクロとなっているが近接に使うわけではなく、コンパクトな100mm前後の画角のレンズが1本必要なので(Leicaで言えばelmer90mm)導入=SONYにはないジャンルのレンズだ。いままでは望遠系ズームで補ってきたが大きく重いために、たまに使う(どうしても近寄れない場合)のに負担が大きく持ち歩くのが面倒なのである。これなら軽くて小型で便利である=遅いという風評があるが、これは18mmF2などと同じく画質優先とした初期のレンズの特徴としてレンズエレメント全群移動だからであって、ファームアップやFUJIFILM X-Pro2の合焦性能により接写でない限り問題はなくなった。巨大なメタルフードが付属しているが(マクロ撮影のため?)これは普通の撮影ではじゃまになるので使わない=必要ならねじ込みタイプの軽くて短いフードを付けようと思っている。最近のレンズが明るくて大型・高価になっていて、このようなレンズが選びにくいのは残念だ。18mmとこれを持てばすべての写真が撮れる=Leica M6と同様だ。あとは近日中に出てくる23mmWR(35mm画角/現在は27mmを使用)があれば完璧となる。

90mm画角で非常に気軽に撮れる…画質は絞り開放から使えて、あとは深度が深まるのみである。完璧なシャープネスで諸収差はまったく感じられない…FUJIFILM X-Pro2にも導入された「点像復元技術」のせいか見かけ上の深度がとても深い=この写真は絞り開放=前ボケはハッキリしているが後ろは遠くまでピントを維持している。あとは初期レンズによくある絞りリングの節度のなさで、注意しないとすぐに別の場所に移ってしまうことだ。

2016.8.11

今日は1日ノンビリしていたのでマイナーなレンズの実写テストをしてみた。シュタインハイル・アナスチグマット35mmF4.5(1950年前後)と1960年前後のCanon 35mmF1.8である。

こちらは4枚構成のトポゴンタイプで、そのせいもあるがヌケが良く(コーティングの弱い時代はレンズ枚数が多くなると面間反射でフレアっぽい写真になる)逆光にも強い…ただし暗すぎるのでフィルム時代は使い方が限定されたが、デジタルカメラになってボディに融通が効くため案外使えると予測した。結果は絞り開放から使えてF8でごく周辺を除き普通に写る=色も本来は黄色いのだがAWBが効いて自然な発色となった。レンズポジションも無設定なら周辺光量がかなり落ちるがelmarit28mmF2.8ASPHにすると、それもかなり改善した。この写真はF8で撮影。オールドレンズは構成の単純なものが蘇り効果が大きいことが分かる…レンズ由来のveiling glareだけはボディ設定ではどうにもならないからである。 フィルム時代のレンズはレンズだけで各収差を取ったため、うまくボディとマッチするとスカッといい絵が得られる。

こちらがCanon、絞り開放〜2.8は全体に甘いがF4で改善し、あとは絞るほど良くなる。色もコントラストも周辺まで使える範囲に収まっている…しかし画像中心の◯は芯取りができていないのか少し崩れる=実用的には問題ないレベルだが絞りを開けて真ん中に主題を置くときは要注意だ。この傾向はノクチルックスや初期のズミルックスなど大口径のレンズにもよく見られる現象で、設計に無理があったのか組み立ての難しさなのか、Canonも35mmF1.8レンズの後継レンズはF2とした。もちろん35mmF1.8レンズのすべてが同一の傾向ではなく、そのような可能性があるという意味である。写真はF4…F8まで絞ると中心の甘さは解消される。

2016.8.8

沈胴保護とゴミ封じ、そして遮光のためにNikon Aに続きRICOH GRも純正フードキットを導入…Nikonは材質・格好共に良好。RICOHは材質も格好も今ひとつだ(価格が大幅に安いので仕方ない…)…レンズ自体は同じ径なのだがRICOH GR用はふたまわり大きく外付けファインダーでもフードでかなりケラれる=Nikon Aはぎりぎりケラれない。もともとが逆光に強いレンズなのでもう少し小型にしてもよいと思う。

そこでフード部分を外すとスッキリ収まる…Nikon Aも同じ構造だが、この筒の中で沈胴レンズが出たり入ったりする、そしてこの部位に49mmフィルターを取り付けるのである/取りあえずこのスタイルで撮ろうと思う(ピーカン時にだけフードを付ける)。島歩きの有力カメラ(FUJIFILM-X70/RICOH GR/Nikon A)なので、カッコ悪くてもこういう装備は大事なのだ。

FUJIFILM-X70とFUJIFILM-X100Sの姿…X100Sはコンパクトではないがハイブリッドファインダーと35mm画角のために島歩きカメラの仲間に入れておく。もうμ4/3では限界を感じていてAPS&フルサイズカメラにシフトしている(簡単なようで、これが難題)。

2016.8.6

友人がアトリエに来たりて新しいカメラ2台を置いていった…ここのところデジタルボディの導入に余念がない(少し趣味にしている)。 1台はEPSON R-D1xG(これにグリップが付属している)、元々のEPSON R-D1に追加となる=少しだけ進化…バッテリーは全部で6個になって当分心配はない。

もう1台はFuji finepix S5proとNIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G EDのセットである。これには期待がある…古い時代のボディだけに機能はともかくとして、絵はFuji finepix S3proの経験からしても現在でも通用するレベルなのは間違いない(中古市場でも思ったよりも高いのである)。 さて明日は下のFUJIFILM X-Pro2と共に今日の2台をテストしよう。今日の2台は特殊なカメラになるためセッティングに時間がかかるかも知れない。

2016.8.2

FUJIFILM X-Pro2登場…Pro1との差はまだ分からない。ボディ機能が高まったことは事実のようだ=レンズがいいのでFUJIFILM X系カメラをAPSの中心にしようと思っていたのだが、FUJIFILM X-Pro1/X-E1はどうも使いにくく、使い勝手の良いSONY-α6000を主力としてきた(だが限られたレンズしか使えない)。このたび新製品のFUJIFILM X-Pro2かX-T2にすべきか少し迷ったが結局Leicaに似たスタイル(格好だけではなく)にしたのである。さてどうか?これで使いにくかったら(性能とは別)FUJIFILM Xは諦めるしかない覚悟だ。FUJIFILM-X100-S-Tの進化でも漸進的な改良だったので、FUJIFILM X-Pro2も大きな期待はしていない…画質は問題ない(Pro1でもOK…)ので取りあえずα6000と同等の使いやすさが欲しいのである。

さっそく室内撮影…Pro1より静かでショックの少ないシャッターだ。AFも速い(速さは18mmF2の遅いレンズなので、次に出てくるWRシリーズに期待したい)…ボディの初期設定をしていて、ずいぶん機能は進化しているのが分かった=使いやすさは「これから」である。何日か使わないと分からない。ひとつ言えることは各種ボタンが右手側に移動して、Pro1でままあったボディを支える左手で左に配置されたボタンを誤操作しなくなりそうだ=持ち方がLeica風でない人には分からない説明だろうが。

2016.8.1

今日は曇り…summitar 5cmF2のテストをしてみた(周辺部は期待薄のためEPSON R-D1を使用)。

絞りF8による画像。やはり予想どおりコントラストが低い=詳細に見るとコーティングの薄さによるレンズ面間反射や鏡筒内部の反射によって画面全体にveiling glareが発生していることも分かる(summicron 50mmF2/1stも同様)、今日のような光線状態だと光の滲みとはならない。このレンズもF2-4はホヤホヤのピントで、ようやくF5.6で実用的な範囲になる…F8になると現行レンズとそれほど変わらない性能だ。カラー時代前の設計でAWBが効いているにもかかわらず色はかなり暖色になつている(薄口醤油で煮しめたような絵)。解像線といい色味といいレトロな雰囲気に自動的に写る…これも「味」を生かした使い方なら面白いかも知れない。

2016.7.27

今日はsummicron 50mmF2/1st vs. 3rd の比較である。3rdレンズは1979-1994まで作られたロングランレンズで完成度は高いと思われる…鏡胴のデザインや構造を変えて同じレンズ構成で4thバージョンにも引き継がれ、2016年現在も販売されている=つまり少なくとも37年間マイナーチェンジを続けながら生き続けていることになる。私は3rdレンズを初期型(最初の1年ほど作られた)・中期型(推定1980-1988)・後期型(1988-1994)と3本持っている。これは単なる年代による区別ではなく、硝材やコーティングの進歩があり、写りにも少しの差があるためである。今回は一番一般的な中期型(1983年製)を使ってみた。

summicron 50mmF2/3rd後期型(1993年製)=ほとんどの3rdレンズはカナダライツ製だが後期型はドイツで作られるようになった。1988年にLeitz社は買収されてLeica社となり、Leitz家直系のカナダライツとは疎遠になっていったことが想像される。

3rdの初期型…ピントレバーが二股ではなく扇子のようになった。中身はコーティングが少し違うだけに見えるが最終的な画像は初期型がやや硬い。箱が懐かしい。

summicron 50mmF2/4th…ピントレバー方式からピントリング方式に変わり、フードも組み込みの寸胴型になった、レンズそのものは3drの後期型と同じ。いまでも新品で買える。

絞り開放…ごく周辺の光量落ちや像の甘さは見られるが実用的には開放から使え、F2.8で整ってきてF4で完成する。そして絞ると更に更に良くなる。回折の影響が出るためF8までしか使わないが…この完成度の高さが超ロングランレンズになった理由である。左手前の木の葉がボケているのは収差によるものではなく、絞り開放のための前ボケである=ピントはエアコンの室外機に合わせている。ちなみに3rdの初期型は1970年代の流行に合わせてか少し硬調になり、後期型はマルチコーティング(つまりは4thと同じ=たぶん硝材も変更)となり、逆光性能の向上と絵づくりがやや軟調となる。これも持っておくべきレンズだろう(4thなら新品で買える=価格は20年前の倍になっているが…)。

summicron 50mmF2/1stでのF5.6の絵…今日は晴れているのでF2-4まではコーティングの弱さによりハイライトが滲んでしまい解像線が崩れるため使えない=室内からの撮影のためハレ切りは完全なのでレンズそのものの性能なのである。F5.6でようやく光の滲みは収まり、F8なると本来の性能を取りもどす。このレンズはコントラストが低いくせに、コントラストの低い状況で良い結果を出すレンズとなる。上と比べてもできあがった絵のコントラストがまったく異なることが分かるだろう。要するに明るい場所では「最低F5.6、できればF8に絞る」ことである。デジタルカメラ時代になってPC上で画像を触れるために、このような実験は無意味かも知れないが、少なくともLeica M系のボディ+レンズに限って言えば「レンズの味」が体験できることだろう。

2016.7.26

さて今日は遅くに帰宅したため簡単に…しかし、ついに伝説のsummicron 50mmF2/1st(最初のロット生産品=1953/公式にはM3登場の1954年から始まったはずだが、市場にはでなくてもレンズは1953年からMマウントの生産を開始していた)をテスト=あえてEPSON R-D1でテストしたのはLeica M9ではポジションにより写りが相当に異なるため(特に周辺部)、そのようなボディ設定のできないもので試したかったからである(まだLeica ME/M9では写したことがない)。 *伝説=1954年当時のカメラ毎日の解像力テストで最高値を出し、その記録は長い間(Leicaで言えばフィルム時代の最後まで)破られることはなかった。

状況は昨日の夕暮れの暗くなりかけた時の超低コントラスト下で、F2-F8で撮影…予想どおり線の細い繊細な描写で(黄色っぽいのは夕方のせい)、クッキリハッキリのsummarit50mmF2.5などとは別の絵を作る。この個体は古いものだが程度は非常に良く、ヘリコイド・沈胴鏡胴のガタもなくコーティング劣化もない。ほぼ設計時のままのはずである。さすがにF2開放ではユルすぎるがF2.8からF4で落ち着き、F5.6で完了だ。この画像はF2.8だが背景のボケもキレイに確認できる。沈胴でも次のソリッドでも良いので、Leicaボディを所有する人には1st/summicron 50mmF2を手に入れることを勧める(今度Leica MEでもテストするつもりだ)。

2016.7.25

今日のLeica系レンズテストはEPSON R-D1+COLOR-SKOPAR 50mmF2.5だ。RD1のファインダー枠は50/28/35mmしか出ないため、ワイドは外付けファインダーでいいとしても望遠側は50mm(75mm画角)までだろう=距離計基線長が短いので90mmでも厳しい。そこでワイド24mmはWH15mm、標準43mmはminolta M-rokkor 28mmF2.8でいいとして、50mmとしてコンパクトで暗いレンズ(しかも比較的新しい設計)をこれにしてみたのである。

これはF4=結果は「素晴らしい」と言える…絞り開放から充分な画質で、F4で実用の範囲で完璧となった。あとは被写界深度が深まるだけだ。EPSON R-D1にはファインダー枠のあるレンズ50/28/35mm+WH15mmでよいと思われる。あとは35mm(53mm画角)だがCOLOR-SKOPAR 35mmF2.5に決まったようなものだ=これからテストする。

COLOR-SKOPAR 35mmF2.5=F5.6の撮影。こちらはさすがに50mmに比べると周辺の崩れがあり、F5.6で完成された画像となる。EIZOで見るとほんの少しだけ青みがかかっている。しかし上々の首尾である。これで15/28/35/50mmと決まった。

COLOR-SKOPAR 35mmF2.5は、このCタイプとPタイプ、そして改良されたII型と3本あり、EPSON R-D1には、ややクラシックなCレンズ(中身はPと同じ)とした。APSなので中央部の良い、下のelmerやsummaronを使えばいいのに…となるが、そうは行かない、もうすぐEPSON R-D1xが来るのである。Leica MEなどのフルサイズデジタルLeicaには最新のレンズが良くて、性能はいいが少し後れをとったレンズにはAPSカメラに、となる。レンズ遊びをしないので与えられた条件で最もマッチしたレンズを選ぶ=もちろんホヤホヤレンズにも面白さがあるので、それはそれで使い道があるってもんだ。これで画角は24/43/53/75mmとなった。あとはSS25mmF4(38mm画角)を試すのみ…28mmはZeiss Distagon 18mm F4が抜群に良いのだが、いかんせん大きくて重すぎる。UWH12mmも良い結果を出したが(19mm画角)あまり必要のない画角なので参考程度に考えておこう。

続いてスナップショットスコパー25mmF4を試す。距離計連動のII型はLeica ME用にしているので古い方を装着した。これぐらいの焦点距離なら目測で充分=接写もしないしボケ味を使うこともないため。

F8で撮影…結果はやはり周辺が△で、絞りF8までしないとピントも怪しい。ここまで絞ると光量落ちはそうとうあるもののピント自体は大きくはボケない。しかし実用的にはどうかと思う。

2016.7.23

今日は暇があったのでLeica系レンズのテスト(新旧内外、約150本もあるのでなかなか前へ進めない)を実施。summicron 35mmF2/3rd*summaron 35mmF3.5/elmer 35mF3.5の3本だ。summicron 35mmF2(7枚玉)は定評どおりデジタル時代のSummarit 35mmF2.4ASPHと比べても劣らない画質で安心して使える(ボディにもこのレンズのポジションがある)。ただしF4までは絞らないと実力は出せない(画面全体が甘い)=フィルム時代のレンズは絞り開放から3段絞ったあたりに「おいしい所」があるような設計になっていた(このレンズは1978年発売)、あるいはその程度しか無理だったためやむ終えないだろう。最近の単焦点レンズは1段絞ると良像となるものが多い…したがって絞りF2.4-F5.6ならSummarit 35mmF2.4ASPHが良く、それ以上は互角かややsummicron 35mmF2が良さそうで、これから購入するならやはりSummarit 35mmF2.4ASPHだろう。オールドレンズの2本は予想通り、F3.5-F5.6はまるっきり中央部以外はダメで、F8でなんとか実用となる…それでも周辺は大きな改善はなされず収差補正が不完全なことが分かる(デジタルカメラならでは)。そして遠景のピントが甘い…被写界深度の問題ではなく、平行光線が一点にピントを結ばないのである=ボディ設定で少しは緩和されるだろうがLeica MEではセンサー前の特殊な構造により簡単には答が得られない。ただしelmer 35mF3.5/summaron 35mmF3.5の差は小さく、実写では古いelmerが健闘している。どのレンズでもそうだが、フィルムカメラ・Leica M6でテストすると別の答になることに留意しよう。

F8で撮影…この程度に縮小しても分かる程度の周辺や遠距離の甘さである…流れてはいないのでコマ収差ではないし、光量落ちもないためvテレセン特性不良とも言えない。おそらくボディ設定で半分ぐらいは改善されるだろう。逆光にもフード無しでよく耐えている…となると中央部のシャープさと周りの収差ボケによる軟らかさを生かした撮影にも魅力を感じる(私は記録写真家なので使いにくい…遠近周辺までピシッとしてほしい)。レンズ構成がまったく異なる古いレンズがいずれも実写で似た結果だったのも興味深い。

2016.7.20

SIGMAから下記のとおり告知があったのでTEST......とりあえず問題なし。告知は微妙な書き方だが一定の量があるようでユーザーは注意するほうが良さそうだ。ともあれ「半永久保証」となるらしい。

2016.07.20

シグマデジタルカメラ 「SIGMA sd Quattro」をご愛用のお客様へ

平素はシグマ製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。

2016年7月 7日(木)に発売のデジタルカメラ「SIGMA sd Quattro」におきまして、撮像素子へのゴミ付着についてご指摘をいただいております件に関し、sd Quattroをご愛用のお客様、ならびに関係者の皆様にご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと、お詫び申し上げます。

弊社では、ゴ ミ、ホコリに対して厳重な検査体制をとり、幾重もの検査工程を経たうえで出荷しておりますが、カメラの性質上、撮影中に発生するゴミを完全に無くすことは 難しく、特に高解像センサーを搭載したsd Quattroはその特性上、弊社の従来機と比べご使用初期の段階で撮像素子表面に付着したゴミの映り込みが目立つ場合がございます。

弊社ではsd Quattroをご愛用のお客様に、保証書の有無にかかわらずセンサークリーニングを無償にて承っております。

 j-peg/SHにして撮影…ピクセル等倍で見てもホコリの影は見られない=17mm/F8…デジタルカメラになってセンサー汚れに神経質になり、外でレンズ交換をすることがなくなった。

 ついでにSIGMA sd-Qには大型の純正ストロボがあるが携行に不便なので、手持ちのSIGMA dp1m用のカードストロボで撮影したら、とりあえずシンクロし、オートも効いているようだ…推奨はできないが私にはこれで充分/しかし高感度に弱いFOVEONには補助的にストロボは必要だと思うしだいである。

2016.7.19

EPSON R-D1復活作戦…色々手持ちのレンズで試してみる=28mmレンズ以上はなんら問題ないがワイド系にはvignetting不良が発生する(レンズ起因ではなく、CCDセンサーとの相互関係の問題)ものがあるためテストが必要なのである。Leica M9にはボディにレンズ設定機能があるので、ある程度の調整ができる=しかしEPSON R-D1にはそんなものがないため個別に実験するしかない。ファインダー設定も等倍で画角40mm(28mmレンズ)が最大になっていてワイドレンズを想定していない。

WH15mm/UWH12mm、etcをテストしたが、やはりワイドはZeiss Distagon 18mm F4が良好(画角27mm)…だんだん大袈裟になってきた。周辺光量落ちは絶大だが、像そのものは大きくは流れていない。

これはCS21mmF4での撮影(画角32mm)。この焦点距離でも周辺光量落ちはそれなりにある(実用の範囲内)。フィルム時代のレンズはレンズだけで諸収差をとっているため、歪曲や色収差などはまったく感じられない。EPSON R-D1/たったの600万画素CCDセンサーは最大j-pegサイズで3000X2000しかないが極めてシャープである。

2006年にWH15mm(画角24mm)を付けて撮った写真…このレンズ、EPSON R-D1と相性がよい。

 WH15mmF4.5....今日の夕暮れ=EPSON R-D1のセンサーに汚れがあったのでPENTAXのペタペタでクリーニング、その結果のテストも兼ねて空を撮った(電線下の白い筋は飛行機雲)。これもほぼ完璧に清掃できた。

2016.7.16

嵩高フード問題についての対処…FUJIFILM-X70は49mm径のため「箱」の中からドームフードを取りだして装着+インナーフィルター+キャップはロシアン・ジュピター85mmのものを付けた。見た目はともかくとして下より7mm程度短くなった=それよりも先すぼまりとなってストロボを焚いてもケラれなくなった(もちろん画面のケラれはない)…成功。 もうひとつはFUJIFILM-X100S…これもアダプターリングが49mm径のため、まったく別のドームフードを取り付けた(アダプターも前後逆にした)+30.5mmインナーフィルター+外から30.5mmの「蓋」でキャップした…成功。

逆にしても大丈夫=画角の違いはあっても何とか納まっていてケラれはない…あれ?色が違っていると思うだろうが、長年の間に色々な小物が余っている。SONY-APSレンズも49mmが標準なので応用は効くだろう。

2016.7.15

Nikon Aに純正フードを取り付けた(外品の方がほぼ同じもので半額になるのだが、どうしたものかシルバーしか見つからなかった/そして純正の方がカッコ良かった)…逆光対策というより沈胴レンズ保護の役割が強い。このフードの中でレンズが出たり入ったりするのである=中に46mmのフィルターが入っているため全面からの保護対策にもなる。ファインダーとフード・フィルターで26000円…ボディ価格の半額より高い(@_@)  まフィールドで使うので仕方がないとしよう。FUJIFILM-X70のフードは超薄型パンケーキレンズに付くため短くなり、外してもフィルターはレンズ側に残り安心だ…しかし!フードを付けているとストロボがケラれる。Nikon A用は先端のフードを外しても、やはりフィルター付きのアダプターにより沈胴レンズは守られる。

2016.7.12

テストの続き…実際は昨日の撮影。今回はロートルデジタルカメラである、OLYMPUS E-300・LUMIX L-1・PENTAX-K10Dをキットズーム(だいたいが28mm-90mm前後の画角)で、経験上だいたいが35mm以上は似たようなもののため、28mm画角でF5.6/AWBで撮影した。どれも10年程度前のカメラだ=デジタルカメラは日進月歩のため、あまり酷使していないで機械の調子は保たれている。同じ時に同じ設定で撮ってはいるが評価測光の仕様が各メーカー違うため明るさは違っている。結論としては「まだまだ使える」でRAWで撮って丁寧に現像すれば、なおさら使い続けられるだろう…ここでは面倒なのと「普通に使った」結果を出すため、あえてj-pegで撮影している。RAW現像で加工するとほとんど同じになるのである。テストは原則として、j-peg・デフォルト設定でおこない、レンズ+センサー+エンジンその他の総和としての画像を比べるのが良いと思っている。

PENTAX-K10D…レンズ(最新のPENTAX K-S1のキットレンズもこれと似たような性能=レンズそのものが10年経っても僅かな改良しかしていない)が他のモデルより良くなくて周辺が良くない=vignetting不良のため解像性能だけではなく、周辺の光量がかなり落ちている。電柱を見ると、これぐらい縮小しても分かる程度のパープルフリンジが出ている。ただし中央部から中帯部はピントがしっかりしているし、逆光のせいかveiling glareが出ていてもコントラストは悪くない。APSのイメージサークルをカバーするために苦労しているのが分かるレンズだ(キットズームだからコストはかけられない)。

OLYMPUS E-300…同じレンズで次のモデルOLYMPUS E-330より少し良かったためにOLYMPUS代表で出した。イメージサークルの小ささが幸いして絞り開放からよくまとまっている。色味はPENTAX-K10Dと比べるとずっと自然な発色だ。

LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 ASPH.(これだけフード無し=中古を探しているがなかなか見つからない)という高級レンズがついているだけあって、この3本(3台)の中では最もキレイな描写である。AWBもよく効いていて(Panasonicの好みか?)影の部分の青みはない…この組合せなら現在のエントリー一眼レフなら勝てるだろう=他の2台でも条件を考えて撮ればエントリー機並の結果はだせそうである。ただし暗いところでは3台ともボディ機能が低いため芳しくない成績だ=躊躇なくストロボを焚こう!

2016.7.11

ついでにCanon EOS M+Canon EF-M 22mmF2(画角はほぼ35mm)でのテスト…AWB/ISO100/F5.6/薄曇りの条件だ。 外付けファインダーはOLYMPUS製。

Leica ME+Summarit 35mmF2.4ASPHに比べるとぐっと地味な発色でグレイっぽい(これは設定を変えないと…)。周辺光量の落ちは若干あるが問題にするほどではない。このレンズはとても優秀で絞り開放から画面周辺部まで使えるものである。Canon独特のフルコレクションレンズ=開放から良い代わり絞ってもそれほど向上しない。以前にテストしたMズームに比べて一段上の性能である。Canon EOS M3で使えば更に良好な成績を出せるだろう。ミラーレス後発のCanon EOS Mシステム=まだ使い勝手やボディ機能という点ではOLYMPUSやSONYに及ばないが、基本の性能的には迫っているだろう…この使い勝手という点でなかなか本格的に使うことにためらいがある。

2016.7.10

先日に続いてLeicaマウントレンズの比較…今回はSummarit 35mmF2.5ASPHとCOLOR-SKOPAR 35mmF2.5/N(II型)である。ボディはLeica ME/絞り優先AE/ISO160/AWB/薄曇りの条件。絞り開放からF8までを撮影した。

絞りF5.6…上はSummarit 35mmF2.5ASPH。似たような(共に35mmF2.5)仕様からコシナのOEMレンズとの疑いを持ったために(下のSummarit 35mmF2.4 Vs.2.5をテストして更に疑問が深まった)厳密に見てみた。結論は「違うレンズだ」と言える=もちろん、それでもOEMである可能性はあるが…。下はCOLOR-SKOPAR 35mmF2.5/N(F5.6)で、画質だけを見ると両者はF5.6以上では同等となるが、開放〜F4までは明らかにSummaritがシャープだ。そしてCOLOR-SKOPAR 35mmF2.5/Nはvignetting不良のせいか、すでに中帯部から周辺光量落ちがあり、絞っても完全に解決はされない。そのため全体に暗くなっているし、色味もやや青味にくすんだ印象となる。暗部の描写に良い性質があるのに惜しい結果だった。ボディ側のポジションを変えれば違った結果かも知れないが、いずれも同一条件のsummicron 50mmF2ASPHで撮影している。 テストの結果、Summarit 35mmF2.4/2.5ASPHはCOLOR-SKOPAR 35mmF2.5/Nを凌いでいるのでユーザーは(これからのユーザーも含めて)安心して使って欲しい。反対にCOLOR-SKOPAR 35mmF2.5/NユーザーはF5.6に絞ることとボディのレンズ設定を色々試してみることだ。

レンズ構成もまったく異なるものであることが友人の指摘で判明…上がSummarit、下がCOLOR-SKOPAR。

2016.7.9

RICOH GR/FUJIFILM-X70=単焦点レンズ付きAPSコンパクトカメラの使いやすさ(腕力の衰えも関係あり…)と画質に、あらゆる局面で多用している…と言っていると、すでに生産終了品のNikon A(このジャンルのもうひとつの雄=RICOH GRを買ったときに比較検討した)の新品デッドストック品が北海道の店からかなり格安(当然だが)でやってきた。RICOH GRと比べたときには使い勝手でやや面倒で画質は抜きとして外したのだが(価格は当時は似たようなもの=¥65000→今回はこれより2万円程度安い)、このスタイルのカメラの有用性とレンズ固定式の安定性を評価して、Nikon画質を試してみたかったので導入した。シルバーボディなら更に安いが少しフィールドで使うには派手なので3000円ばかり高いブラックとしたのである。ファインダーはRICOH GRの純正品=28mmファインダーはコレとSIGMA dp1m用のが小型で見えもいい(大きいと左肩のストロボが出てこない)。

今日の雨上がりの景色…予想通り(RICOH GRやFUJIFILM-X70も同様)絞り開放から整った絵となる。1段絞ってF4で完了というところか…色味がNikon独特の温調で、ボディ補正とレンズの基本性能のバランスが取れている。ズーム付きも含めて、これからはレンズ付きラージコンパクトの時代かとも思う。遅いと言われていたAF速度も困るほどではない=速さはNikon A<RICOH GR<FUJIFILM-X70だ。精度はNikon Aは遅いが正確、RICOH GRは暗い場所で弱い(補助光は使わないため余計に困る)、FUJIFILM-X70は低コントラストで迷う…と言ったところだろう。より新しいFUJIFILM-X70のような便利な機構・機能はなくRICOH GRと同様「コンパクトカメラらしい」カメラだ…つまり設定を固めてあれこれ触らずにポコポコ撮るカメラだ。反対にFUJIFILM-X70はレンズ固定のミラーレスカメラという感覚で使うといい。

2016.7.8

かねてよりの懸案となっていたLeica Summarit 35mmF2.4ASPHと同F2.5(旧)との比較である。同じレンズ構成と聞いているが、なぜ新型なのか・僅かに明るくなったのか?

Summarit 35mmF2.4 Vs. F2.5のテスト.

画質:絞りF4からは周辺まで良好となり、あとは両者ともほぼ同じ…F8で最高画質となる。絞り開放(この絵)では少し異なり、F2.4は周辺まで平均的、F2.5は中心はF2.4よりいいが周辺は少し落ちる=総合的には同じという結論だ。もし旧型の価格が落ちているなら旧型でもよさそうである。

その他:これが今回のテストの収穫で、路面の色をEIZOで見ると分かるのだが、F2.4はやや温調で、F2.5がやや冷調…コーティングが異なるので当たり前とも言えるが、それによる色調の変化とF0.1の差なのだろう(色はF2.4が現実に近い)。レンズ構成は同じ…Leica MEで撮影/いずれにしてもデジタル時代のLeicaレンズとして良好だと言える。

2016.7.7

SIGMA sd-Qが発売日(七夕の贈り物?)にやってきた。第一印象=AF の遅さは驚異的(一般の人には勧められないレベル=普通のカメラはもちろんのこと、SIGMA dp1Qより数倍遅い)で、15年前のデジタル一眼レフカメラより更に遅い。 画質は定評あるFOVEONのものでSIGMA dp1Qに比べると「やや色が濃い」…あとはレンズ交換式のメリットを生かして楽しむことだ。私にはズームが使えるFOVEONという位置づけだろうか?

この奇妙な形のボディ、完璧なエルゴノミクスと感じられる=カメラをホールドしてみたらすぐ分かる。旧来の一眼レフから装飾や固定観念(つまりフィルム時代の必然的なカタチの継承)を取り除くとこんなふうになる。

 17-70mm F2.8-4DCの17mmでF5.6撮影=RAWをSPP6.4.0でデフォルト現像したもの(小さすぎて分からないが)、等倍で見るとvignettingの悪さもあるし、パープルフリンジはまだ残っているがSIGMA dp1Qより改善されている、それらも20mmぐらいにすると無視できる程度だ...そしてなにやかにやと触っているうちに早くも愛着がわいてきた…説明書も読んですべて理解し(かなり操作性は考えてあるようだ)、SIGMA dp1Qより使い勝手はよくなっている。 遅さも昔の中判カメラと思えば◎…スナップは置きピン以外は無理/それもフィルム時代に普通にしてきたことなので慣れだろう。フルサイズ2400万画素と同等以上のシャープさだがボディ・レンズサイズもフルサイズ並になった…ではFOVEONの魅力は何だろうと考えてしまう…このカメラは安価なので(レンズも安価)それも含めなくても、私としては何か魅力を感じるカメラだ。

2016.7.4

win10にアップグレードして、ついでにSIGMAのSPP6.4も6.3からバージョンを上げたら、「メモリー不足です」の表示と共に動かなくなった。SIGMAのサイトで示されているPCのシステムグレードはカバーしているが…結局PCのメンテナンスをしたらRAW現像ができた(SIGMA dp1Q)。 動いたら上出来な画像が再現されている。SPP6.3との異動はまだ分からない。特に何も触らずデフォルト現像だが明らかに冷調である=冬の琵琶湖のバス釣り。

2016.6.26

SIGMA sd-Q導入のために実験をした。常々メリルとクアトロの差について感じていた疑問を今日同一条件(F6.3)で比較撮影して比較してみた…ファイルサイズもエンジンもレンズも違うため平等な比較などできるはずもないが、自分の領域の写真については実写が一番なのでひとつの答とはなるだろう。上はSIGMA dp1Qでj-peg/SH撮影したもの。やや渋めの絵ながらISO100で高コントラストの条件ではすばらしい写りをする。周辺に少しの流れが見られるが問題とするほどではない。上下の絵を比べてもFOVEONの個性があって(似ている)他のカメラとはずいぶん違っている…カメラ選びは楽しい。撮影の道具にしかすぎないのだが、デジタルカメラ時代になって絵づくりが多様となり、それを見るだけで趣味となる。

こちらはSIGMA dp1mでRAW→j-peg/SPPデフォルト現像したもの…更に地味だがこれも上と同じく設定でしている。やはり申し分のない絵でフルサイズ3600万画素と変わらないピントの細かさである。等倍で見てみるとパープルフリンジも少なく(Qでは以前にも書いたように若干見られる)、周辺までシッカリとしたピントがあり、Qと比して少しの中央部の劣後を考えても、総合的にはメリルが安定している=ただしRAWの場合であって、j-pegで撮るとメリルはとたんにだらしなくなる(発色に安定性がない)。しかしダイナミックレンジはハッキリとQが広い。つまり両方持つ意義はあると結論できるし、SIGMA sd-QについてもQとしての改善もなされていると期待したい。それにしてもSIGMA dp1mの設定は彩度を少し上げないといけない。

2016.6.25

HB-X1Dに続いてSIGMA sd-Qの発売が発表された。コンパクトカメラは全滅だから高品位のデジタルカメラに各メーカーは力を入れて、続々と新製品が出てくる(売れれば利益も大きい=率が同じなら額が大きい方が粗利益は増加)。 それにしてもSIGMA sd-Qの価格は予想を大きく下回り、ボディ8万円台前半・レンズキットでも11万円台が初値となった。各有力カメラメーカーも慌てていると思われる。このカメラ、欲しい気持ちもあるし(3世代5台を試した結論→FOVEONにはプロユースは無理と思うので、あくまで趣味の世界)値段も洒落として落とせる額のために、少し実機を触って値段もこなれてきたら試してみようと思う。使用レンズに制約があり、A.S.Cのレンズに適合している=同社の新しい「やや高価な」レンズを売るための戦略が見えてくる。もちろん性能も悪くないし「純正」ゆえんの安心感もある。Hボディも考えたが、更に制約が出てくるだろうし僅かなセンサーサイズの拡大でもFOVEONの場合深刻な問題をひきおこすリスクを考慮すると、まずは(読者諸氏も含めて)30mmレンズキット+A・S・Cいずれかのズーム1本からはじめるべきだろう。すでに昨日からASCレンズの一部の価格が上がりはじめている。画像はX1D同様サイトからの引用=したがって色味が少しずつ違う。

2016.6.23

画像はネットから引用させていただいた。なんとなく500系のデザインも残していながらアナクロではない。

ハッセルブラッド・X1Dが発表された。プロ用を除いて生彩の無かったハッセルから、中判にもかかわらず小型で軽く、デザインも北欧風の洒落たカメラが出て面目躍如だろう。価格もLeica並のようで大いに興味あり…私の写真現場でも使えそうだ。

2016.6.10

中国からFUJIFILM X-E1の速射ケースがやって来た。最近は純正を凌ぐサードパーティ製のモノが増えていて=価格で1/3、仕上げは同等に近く、工夫は純正以上だ=バッテリー&SDカードを出し入れできるようになっていて、取り外し可能のバックガードもついている→このカメラはEVFなのでモニターは必要を感じない…もちろんボディ設定の変更は、シャッター速度・絞り値・露出補正・視度調整しかできないが、設定を頻繁に変える人は少ないため、却って誤操作が防止できるかも知れない…なによりデジタルカメラの煩わしい部分が見えなくて良い。かねてよりEVFならモニターレス(設定は変えたい…)が良いと思っている筆者なのである。ボディ底部の止めネジも革にめりこんでいてジャマにならない。ただし純正のサムレストは付けられなくなる=もちろんこのカタチなら不要だが…

種々の理由で「ひょっとしたら最後のE-Pシリーズのボディ」になるかも知れない、フラッグシップモデル・OLYMPUS E-P5がやってきた…どうもOM-D系・PEN-F系・E-PL/M系に収斂されるような気がしている。E-P1/E-P3と使ってきて品のある仕上げが気に入っていたのだが、ファインダー内蔵時代となり、他社のミラーレスと比べると目立たない存在となったようだ。EVFは4個も持っているのでまだまだ使えると思う。

2016.6.1

今日は日没直前に帰宅。風が吹いて、あまりに空気がきれいだったのでatelierと裏山を撮影。ふと手に取ったのがCanon 5D-III+EF24-105mm F4L、ここの大きさでは分からないが、さすがに立体感のある絵になる。やはり私のグレード(例:Canon 5D-III/Nikon D800・Canon 6D/Nikon D610 etc...)の機材ではCanon>Nikonと言うほかないだろう。

EF24-105mm F4Lとの組合せは重いが強力で、99%の写真撮影が可能である(もちろん自動車での取材に限る)。

2016.5.27

FUJIFILM-X70…逆光テスト。絞りF4.5、ISO400。太陽は画面のすぐ外にある…FUJIFILM-X100ではかなりフレアの出る局面だが、たいぶ改善されて、ある程度ハレてはいるがゴーストや目立つフレアは出ていない。

参考までにPENTAX K-S1+PENTAX DA21mm F3.2ALでのテスト=縦位置のために単純比較はできないが(同じ条件だが別の日)こちらではゴーストが出ている。

と言っている間にamazonからケースの到着=3=3=3 純正ではないが質感もフィット感も良好。ただしケースを止めている底の真鍮ネジがどこにも固定されておらず、もし緩んで落としたら一巻の終わりだ…ただし強い目に締めても、左のボタンで留まっている蓋を開けるとバッテリー・SDカードの脱着ができるので不便とは言えない。他でよくある丈夫なネジ付きのケースはしばしば机の上にピタッと置けないようなこともない。小さすぎるボディの嵩上げにもボディガードにもなる良いケースだ(多くのカメラではケース無しで使う)。

2016.5.26

さっそくFUJIFILM-X70テスト…今日のpm6:30、曇天の夕暮れに撮影。 絞り開放(F2.8)、ISO400、アスティアモード。低コントラスト下で、周辺まで素晴らしくよく写った。やはりRICOH GRより一段上の画質と見た…フィールド撮影は楽になるが、腕が落ちるので大きく重いカメラも捨てはしない=まだダイナミックレンジではフルサイズに余裕があるだろう。

近接撮影=真ん中の花にピントを合わせた。やはり絞り開放、ISO800、アスティアモード…フジお得意の軟らかボケ味だ=たぶん点像復元技術の反対の機能で、少しのピント外れは1/30mm錯乱円の範囲内に立ち上げ、それより外れると軟らかくボカすようになっていると思われる。 いずれの写真も画像処理はしていない。

バックモニター…RICOH GRでは消せるが、こちらでは画像を消しても、このような現在設定が出てくる(私は切っているが、ここでタッチパネル機能も生かせる)。ファインダーで撮っている時にモニターに何かが表示されているのは気持ちが良くないのと無駄に電力を消費するので避けたいが、この程度なら許せる範囲だ(かえって便利かも…)。RICOH GRに比べて合焦音が最小にしても大きく甲高いので、いっそ音を切りにした=したがってシャッター半押しで「合っている」ことを前提にしてシャッターを切ることになる…合焦が速くて確実なため(とうぜん上の画像のとおりAFポイントはセンターに固定)心配はいらない。

2016.5.25

RICOH GRの成功を経て、同じコンセプトの「最新の」カメラ=FUJIFILM-X70を入手。去年の秋から本格的にフルサイズ一眼レフで撮り始めて「手首・肘」の痛みが出ることとなり、試しに軽くて写りの良いRICOH GRを使うと、結果(写りと操作性)が悪くないことに気付き、更に一段上の性能を期待してのことである。RICOH GRは少し古い設計で、遅いのと沈胴レンズの強度や耐候性に少しの不安(特に雨中や埃の中で…)があった…FUJIFILM-SCで発売前から触っていて良い印象を持っていたのである。私はワイドレンズでの撮影が主で、特に28mmを好んでいるために、これやRICOH GR、Leica-Qなどをメインに、どうしても近寄れないシーンでSONY RX100M3などの高性能ズーム付きコンパクトが合っているように思われる。ファインダーはSIGMA dp1m用のものがピッタリだった(純正のコシナ製は大きすぎる)。フードはX100の時と同様、純正の半額以下でフィルターの挟めるJJC製とした。出来もメタル製でX100用よりも純正に近い仕上がりで満足だ。

FUJIFILM-X70とRICOH GRの比較=同じコンセプトと言っても全然違うカタチとなる(FUJIFILM-X70はフードを外した図=もちろんレンズに直接フィルターは付かずJJCのアダプターを介している…このリングのアウターネジにフードを取り付ける構造)。この辺がカメラの面白さだと思う…大きさはホンの少しRICOH GRが大きく、重さはホンの少しFUJIFILM-X70が重い。さあどちらが出動回数が多くなるのだろう。FUJIFILM-X70で少し気に入らないのはモニターを消せないことである=画像は消せるが各種データの画面となる。慣れれば関係ないが大きな可変モニターといい、私には無駄なものだ。RICOH GRの良さは細かな設定を気にせず「取りあえず撮れる」ことと思われ、それも捨てがたい…

2016.5.11

Canon EOS M....ディスコンになったときにごく安く買った=ボディ+22mm+18-55mm+EFレンズアダプターのセット。その後M3と11-22mmを足して、それなりの準備ができつつある=1年ぐらい実験してからの実戦投入となるだろう。 ファインダーはOLYMPUS E-P1+17mmに付いていたモノだ(画角はほぼ同じ)。

EF-M 28mmF3.5 Macroの登場…レンズ先端にリングライトのようなLEDランプが2個付いている(換算43mm程度なのも良好)。等倍を越えて1.2倍程度に撮れるようだ。買いやすい価格設定(たぶん4万円前後の売価)もあわせてCanonも本格的にミラーレスカメラにウエイトを置きつつあるのだろうか。

2016.5.9

速射ケースの続き…これがα6000のものだ。少し底上げになっていて取り付けネジが底面とツライチとなっている。しかもケースを外すときは爪を起こしてネジを回すので迅速・確実である。しかし不思議なのはUSBケーブルなどをつなぐ場所に蓋があるのに、もっと頻度の高いバッテリー・SDカードの取り出し口に蓋がないことだ。 写っているついでにもうひとつ、アイカップの白いモノは錠剤のケースを切ったもので(いくらでもあるのと加工が簡単で、しなりがちょうどいい)反応の遅いアイセンサー窓の蓋にしている。FUJIFILM X系ボディはアイセンサー切りも可能だが、α6000ではモニター/ファインダー切替はあってもアイセンサー切はないのである…写りの善し悪しは別として、使い勝手の良い道具としてのミラーレスカメラの理想型はまだ見いだせていない=歴史のある一眼レフではほぼ満足できている…。

結局、私のAPS一眼レフのスタイルは、このようになる…軽くて小型のボディにパンケーキの単焦点レンズ、これで小型軽量・高画質が満たされ、スナップショット一眼として使える。キットズームには不満を感じるし、高価・大きなレンズではフロントヘビーの悪いバランスとなり、ボディも含めて大きくて良ければフルサイズのカメラとなるのである。遊びと実験のつもりで(それに恐ろしく安い)買ったカメラだが、案外持ち出すことが増えそうだ…特にホワイトモデルは不必要に硬派な印象を与えずに済む。いまのところ、ちゃんとしたOVFファインダーは、ミラーレスではFUJIFILM X-Pro系(X100系も含む)のハイブリッドファインダーしかなく(それも進化段階)、簡単一眼レフが目的・機能を満たしていると思う。

2016.5.8

きのうの播州撮影(キットズームCanon EF-M 18-55mmF3.5-5.6)で結果が良かったため、一番汎用性の高いEFS 24mmF2.8を夜の10時発注したら、今日の2時にもう来た=3=3=3 これで最も小型軽量の一眼レフが安心して使えることとなった。軽すぎて手振れの不安を感じるが普通の撮影なら問題ない=このカメラの性格として「気軽にスナップ」が肝心なのである/ミラーレスが本当は適しているのだろうが、速さにおいてはこの手のカメラがまだ上だろう。だいいちEFVに比べてOVFは目の疲れがぜんぜん違うのである。

さっそくテスト…絞り開放から「非常に良い」…あとは絞っても深度が深まるぐらいでそれほど変化がない。カリカリした描写とは違うが全く破綻のないレンズだ=ついでにボディ設定を地味目にしたら渋すぎた(彩度は1段落としで充分だろう)。

2016.4.14

Canonフルサイズ一眼レフがなぜ使いやすいか? Nikon D610+NIKKOR 24-28mmGとCanon 5D-III+EF24-105mm F4L/いずれも標準キットズームである。Nikon D610はグリップ部が「わしづかみタイプ」で、レンズのズーム環がレンズの前の方にある。対してCanon 5D-IIIのグリップは「指先掴みタイプ」で、レンズのズーム環はレンズ基部にある。 NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDはEF24-105mm F4Lと同じ配列なのでNikonにどの程度の見識があるのかは分からない。

ノウハウ公開…つまりはCanon 5D-IIIの場合、このようなホールディングとなる(上のNikon D610ではズームリングが先にあるため難しい)。インナーフォーカスレンズが前提となるが、左の手のひらでボディを下から支えつつ、人差し指をレンズ前方まで伸ばして支えていて、更に小指も広げて、重いカメラを支えている…つまり三点でボディを下から支えている。すべて手持ちでフィールドで写真を撮るため、このような方法で安定させているのである。そして左手で唯一の微妙なズームリング操作は親指と中指でしている。薬指はレンズ基部に添えているが力は入っていない(レンズの動きを規制しているだけ)。ただし手や指が軟らかくないと、そして筋力がないと長くは続けられない=意外にも私は見かけより柔軟性と筋力があるのである。 そして右手はグリップを握ってはいない、挟んでいるだけである=手のひらもボディに付いてはいない。左手だけでボディ・レンズを支えているので右手はダイヤルやボタンを速く軽く触れるのである。もちろん落下の可能性もあるため「絶対に」ネックストラップを外さない。当然にファインダーは原則右目で見ている。すべてのファインダー付きカメラは右目で覗くことを前提に設計されている=左目で覗くとボディ右側の操作性に支障が出るし、ファインダーを覗いている時に他の目を開けて外界(つまりファインダー外)を見ることができにくい。だから「利き目は左…」とは言わないで欲しい=右目の悪い人は別として、視度調整を活用して右目で覗く訓練をしてもらいたい。私が左目で時に覗くことがあるのはボディの右側の外の視界を見たい場合だけである。そのさいは当然ながらファインダーから左目を少し離さないと右目を開けても外界を見られない…だからアイポイントの長いボディが必要となるのである。さいわい最近のファインダーはOVF・EVF共にずいぶん昔より見やすくなっているので助かる=しかし原則は右目で覗くこと!  追補:肉体的に楽なのはフィルムカメラ時代からの方法=右手でグリップをガッチリ握り、左手でレンズを支えるのがいいだろう(私も軽いカメラの場合や気楽な撮影の場合は、このような奇妙な方法によらない)。プロはその現場やカメラ・レンズによって色々な方法でカメラを取り扱うのだということを知って欲しいだけである…読者の皆さんも工夫をして下さい。

2016.4.13

facebookにも書いたが重要なので再掲…SIGMA sd-QがFOVEONセンサーではなく、Canon EFマウントの最新フルサイズベイヤーなら「すぐに欲しい」…奇をてらっているように見えるボディデザインも理にかなっています=なぜかは実機に触ってからとする。ひ とつだけ…デジタルカメラになって右手はボタンやダイヤルのために忙しくなり、昔の右手でグリップをシッカリホールドスタイルは合理的ではない。そ して左手は、昔は絞り・ピント・ズームをになっていたが、現在はズーム以外は右手に移り、だいぶ暇になった。私の一眼レフの撮り方はそのよう な進化に合わせて「一見奇妙」なスタイルになった。左手でボディを支え、同時にズームリングに常に指をかけるのだが…表現が難しい。sd-Qに期待したい/ただしFOVEONの神経質さはもうこりごり(プロユースでは無理)。最新ベ イヤーならAPS(APS-Hを見ると少し大きめの特殊サイズも可能そう)でも充分な性能を出せるし、フルサイズなら更に文句なし。そしてデジカメinfoに書いたとおり、SIGMA sd-QとCanonの新ミラーレスがボディ・レンズの相互乗り入れができれば理想的(夢想的?)…SDとEFマウントはソックリだ。

2016.4.12

ちょっとした愚かな実験=PENTAX K-S1に次いでCanon EOS X7ホワイトの限定版を導入(いずれもキットズーム付きで¥33,000-36,000新品)…頼りないAPS一眼エントリーボディ&レンズだが、APS一眼レフをずっと前のPENTAX-K10D以来使っていなかった(当時は「こんな重くて大きいボディ…」と思って躊躇なくミラーレスやLeicaへ行った)が、PENTAX K-S1をひょんなことから使ってみて「軽くてコンパクト、案外いける」と思って、更なる実験/ほとんど同じスペックの両者、性能も大差はなくミラーレスAPS/μ4/3にも画質だけなら劣ることが分かった。以前から諸氏がAPS一眼レフを使っているのを不思議に感じていた=Nikon D610やCanon 6Dの登場した今、フルサイズこそ一眼レフにふさわしいと感じ、島歩きなどにはAPS&μ4/3ミラーレスボディと…つまりAPS一眼レフを中途半端なカメラと思っていたのである。エントリー機なので性能のことは置くとして、OVFの良さとピントの速さはミラーレスを時として凌ぐのである。しかし高性能APSボディになると軽くない(!?)…ミラーレスより劣ると言っても、それはこれらエントリー機の倍もするのだから当たり前として気軽さ(ロートル組はそう感じる)は捨てがたい。 さて両者の差異を書くと、仕上げの良さとカメラの諸機能はPENTAX K-S1、AFと軽さはCanon EOS X7が良くて、レンズ+センサー+エンジンの総和である画質は互角と見た=どちらもワイド側が物足りない。どちらも持っていて気分の良いカメラである。ホワイトキットは好きである(ノーマルの黒ボディなら買ってはいない)。初期のミラーレス、OLYMPUS E-P1&3、E-PL2もホワイトボディを選んだし、白がないモデルもシルバーを選ぶことが多い…なぜだろう?

ともかくキレイなボディだ。スタビライザーが入っているためか、レンズが同スペックにもかかわらずやや大きく、PENTAX K-S1に比べてシルエットのバランスが崩れている。

2016.4.8

1週間の間に2台の一眼レフがやってきた…Nikon D610。 Nikon D600は先日の黒川庚申堂が最後となった=ここで詳しく書いていいかどうか分からないので詳細は省略するが、例のダスト(実際はオイル系)問題の顛末がこれである…3年の時の経過で対策済みの新品となった。一応これで安心して使用できるというものだ/Nikon D800ではセンシティブ過ぎるし、Nikon Dfでは繊細さに欠ける部分があり、この程度の画素数がちょうど良いと思うのである(Canon 5D-IIIやCanon 6Dも同じぐらい)。ちなみにストラップは旧EOSのモノだ=現在のCanon・Nikon共に派手すぎてフィールドで使うにためらいがあり、わざわざ地味だった時代の旧品在庫を探して買うのである(割とデッド品がある)。

2016.4.6

Canon 5D-III+EF40mmF2.8…日没後の残照で撮影(とうぜん絞り開放)上等である。ピントはもちろんダイナミックレンジにも6Dを上回るものがある。AF合焦表示に時代遅れを感じる(つまり合焦点が赤く光らずフレーム外の緑点が点灯)ものの=暗いところでは赤く光るので、機能がないのではなく思想である=がAF速度・精度は6Dより良い(センターだけなら、ひょっとしたら6Dが上かも知れないが)…やはり名機だろう=IVはWiFi搭載や4K動画、タッチパネルなどの進化がなされる(もちろんエンジンその他もリニューアルされるだろう)が、いずれも私には必要ない機能で、それでコストが上がり(同じような価格なら質感が落ちる)壊れるところが増えることを避けたかったのである。

ついでに別の日のNikon D600(これが最後のテスト=610にチェンジとなった)+NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDのテストを…絞りは開けているほうが良いという印象だ。Nikon D600 Vs. Canon 6DでもCanonが勝る(レンズによるが…)。Nikonが勝っているのは細かなボディ設定とj-peg撮影におけるボディ補正の適切さ(特に歪曲補正)と多点測距の歩留まりの良さだろう。そしてレンズの豊富さ(Dレンズも捨てがたい味がある)?フィルム時代のAF&MFレンズが使える=もちろんそれは趣味的な範疇で、プロや初心者は各種Canonを選択するだろう(私もレンズの制約がなければKissデジタルが欲しいぐらい…)。なにしろデジタル一眼レフカメラ売上13年連続No.1なのだから…

2016.4.5

誘惑に抗しきれず"Canon 5D-III"を購入…もう少し待つつもりが、IVの発表が迫りつつあり、Canon 6D-IIの開発は先になることもあってのこと…CanonはA-1の時からの(デミをカウントすれば小学生から)40年来の付きあいなので良く分かるのである。「今買わないと…」=理由はこれから少しずつ明らかにしていく。Canonファンは良く知っていて、ディスコンの噂が出ても価格は下がらない=次モデルに行く人と、熟成された現行品がいいという人が拮抗しているからである。FDレンズを切り捨てたお返しに長く干していたCanon一眼レフだが(コンパクトやミラーレスはずっと使ってきた)、フィルム時代に使わなかったNikonを使いながらも、「そろそろ熟成された」頃にエントリー機のCanon 6D+赤帯キットズームEF24-105mm F4Lを導入し、2年間じっくりと観察的に使ってきた結論は「コレかな?」と言うことである。もう少しはシゴトをしよう…(o^^o)v

2016.3.7

PCの底を整理していたら、2003.1.18のデジタル映像が出てきた(大阪・大正区の安アパート)。最初RICOH GRD-1stかと思ったが、GRDは2005年の発売なので、この写真は当時唯一持っていたデジタルカメラ「Canon PowerShot G1」だった。大きくしなければ充分使える画質だ…実際、そのころ和船建造記録のサブカメラとしてG1を使って本にもなったのだから…。

たったの330万画素、しかしレンズが良かった=もちろん今も実働する…動かしてはいないが。 2003年の第3回世界水フォーラムの記録写真もこれで撮った(o^^o)=私自身も「大阪市営渡船」の発表をした。上の写真も渡船取材のついでの町歩き写真だ。

2016.3.5

天気が良いのでさっそくテスト…FUJIFILM XF10-24mmF4R+FUJIFILM X-Pro1(j-pegアスティアモード撮影)。10mmF4.5の写真=10mmではさすがにvignettingが良くなくて周辺は崩れる(光量落ちや倍率色収差は見られない)。そして絞っても崩れは完全には改善しない。しかし換算16mmの超広角としては上出来だろう。12mmより上はなんらの問題もない。レンズはやや重いが単焦点3本分と考えれば重荷ではないだろう=大きさは重さの割りに小さいと感じる(中に光学ガラスが詰まっている感じ)。

ついでに標準ズームのFUJIFILM XF18-55mmF2.8-4Rもテスト…18mmF4.5で撮影だ。どの画角でもどの絞りでも問題ない=FUJIFILM のレンズはどれも定評があり(ボディの良さもある…)このレンズもキットズームとしては最高レベルだろう。比較的チープなXCレンズでも同様のことが言える(ワイドでの歪曲収差を除く)。シェア拡大を目指さず地味な開発展開の会社だが、実力としては家電大手のPanasonicやSONYに負けず、なんと言っても写真家の心をよく理解していると思うのである。

2016.3.4

友人が「いい」と言うので導入=年度末で各店も、価格.comより安く売り始めている(なかなか表向きの表示はできないらしい)。一応APSカメラは「今のところ」FUJIFILM X系(特にハイブリッドファインダーが魅力=いずれPro-2も…)で行くことに決めたので、今回2本追加したのである。もちろんα6000やLUMIX GX7もそれなりに評価しているので放棄する訳ではない…SONYはレンズが多少気に入らず、μ4/3はセンサーサイズから派生する諸問題に不安を感じた=今後は目的を限って使うことになるだろう。持った感じは重厚そのもの、大きさもα6000系の同種レンズより小さく感じる(感じるだけかも知れない)。

さっそく室内テスト…ちゃんと写る(当たり前か?)OIS(手振れ補正装置)が効いていて1/20でもまったくブレない=私はボディ内手振れ補正よりレンズでの補正の方を支持する/OLYMPUS E-M5は確かにブレないカメラで重宝しているが、デモビデオでセンサーがグニャグニャ動いているのを見ると大丈夫かと思ってしまう…事実、ボディ内補正のPENTAX一眼レフはピント位置がズレやすいし(K10Dで経験)、ボディの機能にピント微調整まであるのもその証左であろう。

2016.3.3

東京駅日本橋口…八重洲や丸の内と違って静かなものだ。ただし新幹線用の改札しかない。 Leica M Monochrome+RICHO GR28mmF2.8…vignettingの問題はごく周辺に限られていてminolta G-rokkor 28mmF3.5より平坦性は高い。

お台場にて…上と同様RICHO GR28mmF2.8/Leica M Monochromeには冷調と温調のモノクロモードがあり、私は冷調ばかりで撮っている。一度同じシーンで冷温の比較もしてみよう。

2016.2.27

奈良県橿原市・小谷古墳の丘から撮影=SIGMA dp1Q…今回のファームアップでj-peg画質は改善されたようだ。撮影j-pegとRAW現像j-pegの画像を比べても区別がつかないぐらいだ…その代わり画調がPENTAXの「銀残し」のように渋くなった。またセッティングを決めていかないと…そしてSPP6も現像速度が速くなった。

そして今晩たった今、新レンズが届いた=新年度の撮影シーズンに向けて機材の準備である。明日テストしてみよう.....FUJIFILM XF35mmF2R

テストの結果は素晴らしいものだった…絞り開放でほぼ全面が整った画質となり、あとも絞るにつれて深度が深まり画質も少しずつ上がるのである。XF35mmF1.4レンズも持っているが比較するとF1.4のレンズをF2〜2.8絞った画像と比べるとほとんど似たようなものだが、それ以上の絞りではこのレンズが良好。当然にインナーフォーカスであるため、AF時レンズは動かず静音かつ合焦は速い…もし35mmレンズを考えているのなら(換算53mm)F1.4/F2の差に惑わされず、こちらを選ぶべきだろう。

2016.2.26

庭で…なぜか久しぶりにSONY NEX-3+16mmでの撮影…等倍で見てもさして不都合は感じられない(シンクロ撮影)。

いつの間にかEマウントボディは、2011年のNEX3を最初に/NEX5/α6000X2/α7R/α7とあり、レンズもそれなりに数があることとなった。写真撮影も楽しいが機械集めもまんざらじゃない(o^^o)

2016.2.25

2015.4.25…過日、京都の街角散歩のスナップ。Leica M Monochrome+minolta G-rokkor 28mmF3.5(+YO0フィルター)=カラーではマゼンタ転びが見られるがモノクロなら四隅が流れる程度で実用の範囲でF3.5〜F5.6までの切れ味は最高である。Leica M Monochromeのモノクロにおける階調性も秀逸なので、シゴトから解放される日が来たらもっともっと使いたい。AWBがないのでカラーフィルターが使えるのである(普通のデジタルカメラのモノクロモードでは無理だろう)。

minolta G-rokkor 28mmF3.5+Leica M Monochrome。独特のピントレバーだ。

2016.2.23

CP+では新型のカメラ・レンズの発表が花盛りだが=デジタルカメラの売上が落ちてきているので各社とも必死の開発に見える=ボクは地道にレンズを2本購入…フィールドワークに(島歩きは別)Canon 6Dを主力とする決心をしたので=どうもAPS/μ4/3/ラージコンパクトで各社開発をしているようだがボクにはフルサイズには及ばないように思っている次第である=まずTAMRON SP90mmF2.8→今度新型になり、どうやら手振れ補正の無い製品は出ないか、出ても昨今の生産コスト高で価格が上がるような気がして、少し価格の下がった今購入した。フィルム時代からの定評どおりマクロ域から無限遠まで素晴らしい描写だ。ズームがいくら良くなっても単焦点には及ばないし使う焦点距離が100mm前後なのでコレで充分なのである。各社から高機能・高価格のレンズが続発しているが、このようなベーシックモデルが用意されないとダメだと思う=仕上げはコストを抑えるためかフィルム時代よりチャチになっている(ま軽くなったと思えばいい)。

もう1本は本格赤帯Canon純正レンズだ=EF17-40mmF4L。トキナーの17-35mmがあるが信頼感が違うので導入した…これで17-40mm/17-35mm*/20mm/28mm/40mm/90mmF2.8*/24-105mm/70-300mm*となった(*マークは非純正レンズ)。主として使うのは赤帯レンズ2本と28mm/90mmか? ボディは撮影テストしてみたが6D/5Dの差が明瞭ではないためCanon 6Dだけで暫く行く…6D-IIが出たら再考してみよう。5Dsはまったく必要を感じない。

2016.2.21

今日は休暇(+風邪)なのでなにもしない。でも天気が良いので古いCanon G10を取り出して画質テストをしてみた。出てくる絵よりモニターの絵がキレイという評判のカメラだった。もう買ってから7年以上経つが1〜2回しか本式には使わなかった…その1回目に(比叡山)いきなり起動しなくなり同行の友人のサブカメラで撮影した経緯がある=もちろんCanonの保証ですぐに直った=そして格好は無骨でなかなかイイのだが(ファインダー付きが〇)所詮コンパクトカメラ、写りはRICOH GRDとさほど変わらなかったからである。しかしサブカメラとして鞄に放り込んでおくには機能テンコモリのカメラも便利かもと思い、テストへ…

最新のCASIO EX-10などに比べると少し落ちるが何も破綻はない…特徴もないかわり癖もなく良く写っている。純正ケースもあることだし持ち出してみるか…サブなので実際はほとんど動かさないがメインに支障が出たときに活躍する。サブカメラはその意味で単能機ではダメで(最後の砦となる)機能が多くついていることが条件なのである=ファインダー・ストロボ・ズームレンズ・細かな設定可能…etc。

ついでに下の方にあるOLYMPUS E-300(私の持つ一番古い一眼レフデジタルカメラ/2005)とキットズーム14-45mmF3.5-5.6でテスト=予想どおり絞りF5.6で完了し、OLYMPUS E-330より解像感がある=300は当時最盛期のCCD/800万画素、330は当時最新のMOS/750万画素で、同じレンズでの一般的な撮影なら300にも利があったようだ。もちろんライブビュー撮影etcのボディ機能は330が進化していることは言うまでもない。

2016.2.16

Canon EOS M3の純正速射ケースを買った…さすがに純正品(サードパーティから出ていない事もあるが…)ピッタリである。性能のことは後述するとしてボディが小さすぎてメインカメラとしては使いにくく、すこしでも嵩上げと思って購入=普段はケースはバッテリーやカードの脱着が面倒なのとボディ/手のマッチングが良くないため使わないが、α6000にケースを着けて(保護というより嵩上げ)良かったので今回も試してみたわけである。とりあえず少しだけ大きくなったしカッコも良くなった。Canonが「ミラーレスに力を入れる」と聞いて取り出した次第である。

ただし、仕上げはいいのだがボディとの留めネジがコインで回すもので、しかも溝が浅くて幅があり(500円玉でちょうどか?)脱着が面倒だしコインがないと開けられない(!)α6000のものは爪を起こして回す式なのでたいへん便利=出してくれたらイイのにと思うが、案外Canon製品はサードパーティが少ない…外品のバッテリーを装着するとモニターに警告が「動作保証しません」と出る=もちろん問題なく使える…純正バッテリーは他社に比べても高価で、かつ機種による共用はできないものが多い(例:Canon EOS Mのとは交換できないし、似た形状のG1XやG10ともダメである)。Canonはコピー商品的なモノを極端に嫌っているとしか思えないし、事務機器と同様部品で稼ぐ体質があるのかも知れない。同じ理由で純正チャージャーで外品バッテリーはチャージできない(その反対はOK)。さすがに一眼レフ用のバッテリーは外品でも大丈夫だし、機種による共用もできるが、ミラーレスやコンパクトはXである。少し考えて欲しい=以前Panasonicが似たような姿勢を持っていたが最近は改善されている…私は数十台のデジタルカメラを使ってきたし今も使っているがサードパーティバッテリーでトラブルが(ボディではなくバッテリー側)あったのはLeica M9用だけである(ロワの説明書にもM8用・M9不可と書いてあるので悪いのは私だ)。あとはすべて使用に差し支えはなかった=一部に「弱い」「残量表示が出ない」ことはある。

2016.2.14

今日は久しぶりの休暇…それで天気も回復してきたのでテスト…このサイト休止期間に買ったカメラ=SIGMA dp1Qだ。フードは流行りの3Dプリンターで作られたもので仕上げは悪いがコンパクトで遮光効果は純正よりいいだろう。

何度か使う機会があり、それなりの改善(速度や発熱)もあった。画質は絞り開放から使えてF4で完了と言えるしピントの良さはα7Rと同等(ただしボディサイズもα7Rと同等)と明言できる。しかしよく見るとパープルフリンジや緑系の擬色も見られ、とてもシゴトで使えるレベルではないだろう=感度も相変わらずISO400まで、それより上の感度は画面全体が荒れてくる。総合的な画質ではSIGMA dp1mの方がいいだろう。おそらくFOVEONそのものの問題点と今は思っている…理想としてAPSサイズでフルサイズの画質を…がコンセプトだったのだが、技術の革新によりLeica-QやSONY RX1の登場でサイズ面の優位性はなくなり、FOVEONの気むずかしさばかりが目立っているようだ…皮肉なことにモノクロなら使えるという結論だ。これはj-pegだがRAW現像しても癖はなくならない。もちろん条件の良いときに撮影して大きく見せなければ問題はない。

これが等倍切り出し…縁石の縁を見ると決して周辺部ではないにもかかわらずマゼンタ色が縁にはみ出している。よく見るとその反対側に緑色が出ている個所もある。

2016.1.29

私の持つNikon D800/600/Df用のAF−Dレンズ・ワイド系…縮尺は少しバラバラだが、どのレンズも良好。フィルム時代のレンズで、レンズだけで各収差を取らないといけないため、デジタルカメラになってもボディ補正を気にしなくて、使うのに安心感がある=もちろん解像力やMTFに関してはGレンズに劣るだろうが(実写ではほとんど差が出ない)コンパクトさや安心度はまさっている…もちろんボディモーターのない機種には使えない。

2016.1.28

次の機材…SONY-α7R=α7の良さを認識して使っていたが、α7-II型が出ることになり、実機を触ったところ大型化が進んでいたことと、妙に高級化(もちろん進化したのは承知)していることに懸念を持った=α7のフルサイズミラーレスという独壇場の割りにチープな造りと簡便な使い勝手を気に入っていたのである。α7RもII型になると聞いて、α7-IIと同じような価格のα7Rを購入した…性能は予想どおりα7を越えていたし(像面位相差AFではない)、写真のようにAPSレンズを付けてクロップしても画質は充分余裕があるぐらいだった…APSでも充分なぐらいの画素数だ。ついでに書くと普段は28mm画角で撮ることがフィルム時代から多いのだが、本当は30mm程度が使いやすいと感じていたのである=だからα6000+SONY-E20mmF2.8やLUMIX GX7+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7が好ましい…28mmでは広すぎて、35mmでは狭すぎる、それで今まではより30mmに近い28mmを選択していたのである(昔タクマーレンズに30mmというのがあったように思う)。

次はCanon 6D用にトキナー17-35mmF4-5.6を導入した=めったに使わない領域だがスーパーワイドもないと困ることがあるためだ。テストすると案の定ピント位置がボディとレンズでズレていた(一眼レフユーザーは常にチェックするべきだ=しばしばズレる)…もちろんトキナーは即座に交換してくれたのは言うまでもない=その機会にCanon 6DもSCに持ち込んですべての純正レンズとCanon 6Dのピントチェックをしてもらった…ここでは明かせないがAFズレが見つかり、これも補正された。安心して使えるというものだ。トキナーレンズそのものはやや旧式設計のレンズで少し絞らないと(F8)周辺部が頼りないが、中央から中帯部は安心して使える、CPの良いレンズと言える。望遠と同じくSIGMA 12-24mm(Nikon D800用に持っている)にしても良かったが同じレンズというのもアホらしいのでトキナーとして良かった=SIGMA 12-24mmが悪いのではない、似たような結果でスーパーワイドとしては充分な画質である…画角もこちらが使いやすい。結果としてNikonも純正の18-35mmを買ったのである=3=3=3

2016.1.27   サイト休眠期(2015.5-2016.8)に導入したカメラ・レンズの紹介

Nikon D800…純正のバッテリーグリップ。これくらいの慣性質量がないとブレやすい。フィールド写真を撮り始めてから三脚は使っていない…フィルム時代の後期(1998)から一眼レフすら使わずLeicaのみで撮影してきた。しかし時が移りデジタルカメラ時代になってミラーレスと一眼レフの両方を使うようになった=どちらにも利点と欠点がある。Nikon D800は圧倒的な精密画質に利があり、必要な時に(もちろん車に乗って)だけ活躍している…シャッター優先モードで最低1/250で切ってちょうどイイ=私は望遠系はほとんど使わないので、まだ助かっている…気を緩めるとすぐにブレる。

去年の沖縄旅行用に急遽調達したG VARIO12-32mmF3.5-5.6である。沈胴式だがOLYMPUSの同種のレンズに比べてストッパーがない分便利だし、性能も悪くない…GM用のキットズーム。これとLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7を持っていった。その程度で充分画角のカバーができる。LUMIX GX7は事情があってシルバーが2台となっている(ホントは白黒1台ずつが順当な選択)。

2016.1.25

SONY-FE28mmF2を掲出忘れていた…非Zeissレンズとしては非常に良好(少し大型=F2.8で良かった…)。新ボディばかりでなく、このような「無印レンズ」を今後も造らないとαに未来はない。使いたいが今のところコレとZeiss35mmF2.8FEしか使えない=そして高価で大柄のレンズが多いため一眼レフと同じようになり、せっかくのミラーレスの小型・軽量のアドバンテージが減ってしまうのである。

これもサイトには出せていない…システムの都合でサイト更新を休んでいた間の導入機材はブログに一部書いただけで全部は紹介できていない。これからボチボチとやっていこう。24-105mmのCanon 6Dキットズームから始まった路線の一環だ…Nikon D系よりフィールドでは使いやすいので、最近はこればかり(と言っても島歩きや洞窟探査には小型カメラなので実働は多くない)…17-35mm*/20mm/28mm/40mm/24-105mm/70-300mm*とおおむね揃えている(*マークは非純正レンズ)。ボディは1台なので不安は残るが、他のカメラをたくさん持っているので壊れたらスペアはいくらでもあるし、Canon 6Dの場合通販でいつでも翌日には入手できる。

2016.1.13

次はコレの復活を試そう=OLYMPUS E-300.....ひょっとすると後継機のE330やその兄弟機のLUMIX L-1よりいいかも知れない。

2016.1.12

年に1回も使わないがCanon 6D用にTAMRON 70-300mmF4-5.6望遠ズームを買った。同スペック・同価格で(1.1万円)Nikon D600用のSIGMA 70-300mmF4-5.6があり、使い勝手からSIGMAにしようと思ったが、あんまり同じレンズというのも面白くなく、TAMRONにしてみたのである…結論=性能は似たようなものだがSIGMAが質感や材質で上、TAMRONは見た目がいいだけである(TAMRONはプラマウントで、質量が大きく力のモーメントがかかる望遠レンズとしては好ましくない)。たまにしか使わない私としては軽いTAMRONがいいのかも知れないが…両者競合の安価な望遠ズーム、あまり利益はないだろう。レンズメーカーも陶太の時代だろう=全般にSIGMAが大幅リードしている…純正レンズより安価で高性能のArtシリーズレンズなど。

もうひとつCanon 6D用にサードパーティ製バッテリーグリップを3799円で購入。純正BD-E13より1万円以上安い…機能は?ファンクションボタンや縦位置シャッターボタン等まったく純正と同じである(耐久性は不明)。仕上げは画像を見ると少し違うように見えるが(ストロボ撮影=反射率が違う)普通に見る限りほとんど同じだ。手触りはネバネバ感があるぐらいの差だ…これもめったに使わないためサードパーティ製とした。単三電池ホルダーも付いているしバッテリー室の蓋もグリップ内部に保管できるようになっている。

2016.1.2

11年前のプロ機・Fuji finepix S3proと最新に近いエントリー機・PENTAX K-S1…ほぼ同じグレードのレンズで撮り比べると、画質はFuji finepix S3proの方が良く、他の要素=速度や種々の機能は圧倒的にPENTAX K-S1が勝った。価格は中古と新品であってもFuji finepix S3proがやや高価。 今回の実験でほぼ予想どおりの結果となった。

PENTAX K-S1の画像モードRICHOの「銀残し」だ。PENTAXの「雅」もある=たいした事ではなさそうだが、HOYA時代と異なりRICHOとPENTAXの多岐に渡る技術的な統合がなされているのだろう、今後はPENTAXのフィルム時代のような黄金時代が来る予感がしている。某サイトの人気投票でも去年発売された一眼レフのトップはPENTAX K3-IIとなっていた…そして今年ついにPENTAXのフルサイズ一眼レフも登場する。N&Cの牙城に迫れるか(大SONYも今のところ完敗している)? 期待したい…

付記…過去のレンズはボディモーターに頼っているせいだと思うが、PENTAX一眼レフはAFの音が大きく速度も遅め、そしてAFのピントずれが生ずる確率が高そうである…もちろんすぐに調整は可能だ。PENTAX K-S1にはカメラに微調整の機能まで入っている。PENTAX-K10Dは完全にズレていて今度調整する。もうすぐレンズモーターにすべて整理されるだろうが…

2016.1.1

昨晩「今年最後の買い物」NIKKOR 50mm f/1.8Gがやって来たと思ったら、今日は初荷=またクロネコのお兄ちゃんが「おめでとうございます」、ホントはきのう来るはずだったのだが出荷業者の都合で今日にズレこんだのである。 PENTAX K-S1ホワイト限定モデル…まだメーカーカタログに載ってはいるが、限定品は売れ残るとちょっと大変/極端に安価(@_@)、小型軽量・そしてペンタプリズムにミラーが付いて(SONYのAマウントボディがEVFとは知らなかった)形や仕上げがキレイなため購入。ここらあたりでボディは当分買わない…信じられはしないかも知れないが私の目的からすると今以上の性能は不要でボチボチ限度である。あとはレンズやラージコンパクトに関心が移っていく(それも範囲は狭い)。 さっそくテストすると「こんなもの…」エントリー機として標準的な部類だろう(キットズームは10年前と同等でプラマウントなどのコストダウンが計られている)。私の持つ3台のPENTAX一眼レフ=PENTAX-K10D.K-01.K-S1ではPENTAX-K01が一番画質が良い。レンズは40mmのビスケットレンズがやはり一番だ。


copyright NAGY all rights reserved

  TOP

inserted by FC2 system