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ライカM7

期待を裏切らなかったライカM型AEカメラ


今回は新しいライカのボディをとりあげる。
衝撃的な発表・発売がなされて半年、まだまだ多くのM7が普及したとは言えない状況である。原因としては現在の景気の低迷、M6TTLより10万円高もの高価格、電子化に対する故障リスクへの懸念(実際、並行輸入が進まないのも同じ理由であり、それも価格の低下の進まない理由にもなっている)=R8の電気的な故障の多さに販売店・輸入業者も閉口していたことは事実である。私自身も発表がなされたとき早期の購入は控えるつもりであったのもこのためである。しかし行きつけの店に立ち寄るとショウケースの上に「私の分」が置いてあった。しばし考えた後(実のところ少し後にシルバー0.72にしようかと思っていた)どちらにしても購入するのだから(シーベル物なので5年間保証もある)と思い、観念して持ち帰った。
家で箱を開けると、基本的に外側はM6TTLと同じはずだが、何か違和感があると感じた。まずは黒メッキの色が微妙に違っていた。かすかに緑がかる=これは使い、かつ磨いている内に緩和されたが(何らかの薬品が残っていたのだろう)、それでも今もほんの少し色味が違う。ベースの材質(亜鉛合金と真鍮)の違いでメッキの組成も違っていることは大いに考えられるし、ロットによる処理の僅かな差かも知れない。そしてどちらもマット面だが光の反射はM7がこれも多少大きい(M6ノーマルとTTLの差ほどではない)。あとはシーベル物のためトップカバーに筆記体のロゴがあることと、正面のロゴがM7のみ(M6TTLはLEICA M6となっている)だと云うこと、シャッターロックレバーがレリーズボタン横に付いたこと、距離計窓・ファインダー対物窓のガラスの表面にコーティングがなされたことぐらいである。それでも何となく違う。じっとみていて分かった! トップカバーの材質の違いと関連するのだが、各角のエッジが立っているのである。M6TTL(亜鉛合金ダイキャスト)のエッジがやや丸いのに比べて、M4などと同じ材質(真鍮プレス)のせいか稜線がシャープで角が立ちすぎぬように角の面取りまでしているのである。実際の質量(M6TTL−600g、M7−610g)の増加とは別の重量感の差は、エッジのシャープさと微妙な色味(シアン系)の差、些少な光沢の差によるものと思われる。いわゆる「ジャパンモデル」の印刷ロゴも最初は鼻白んで見ていたが(以前は色落ちなど仕上げの良くないものがあった)、段々仕上げが良くなり「様に」なってきたようである。微妙に黄色みが入り、真っ白な文字ではない。まずは外見から見る限り合格点である。

x summicron35mmF2/ASPH

主としてM6TTLとの比較を頭に置いて細かな所を見ていこう。例によって表記の「前後左右」はカメラを構えたときの撮影者側からの向きである。
フィルムを入れる。やはり底蓋の開閉キーを回しロックを解除する。底蓋は全く同じものでM4−Pなどのような内面反射防止のシボのようなものはない。バックドアを上げると少しの差がある。3個の電気接点は同じだが、フィルム圧板がTTLが押さえバネを巻き込むように取りつけられているのに対し、M7では4個のビスで取りつけてある。フィルムに当たる面もTTLがかなり荒い研磨面(ヘアライン仕上げと云ってもいい)仕上げなのに対してM7は一般的な滑面である。どうしてこのような違いになっているのかは不明である。フィルムの平面性その他結果として別に変わりはないようである。
フィルム装填は全く同じである。装填後TTLでは裏蓋に設置されているダイアルでISO感度を設定するが、M7では感度設定(方法は同じだがDXコードにも対応した)と露出補正(+−2段の範囲で、ロックボタンも設定されており確実性はある)を行うようになった。機能がふたつも増えた...しかし作りは少し安直で高級カメラのものとは到底思えない。露出補正はAEになったため必要なことは否めないが、M7がAEロックが前提のカメラであるため絶対条件とは言えない(私は一度も使用していない=相変わらず必要な時はISO感度をずらしている、それで充分だと考えている)。同じような意味でDX対応も便利ではあるが必須条件とは思えない。AEになったからと云ってすべてを自動化するのが良いとは即断できない。しかし取り立てて力説するほどではない小さな問題である。

フィルムを巻き上げる。ほんの少し(個体差かも知れない)TTLより巻き上げトルクが小さくなり、巻き上げ音も小さくなったように感じられる。巻き上げレバーの形状・質感はほぼ同じだが、シャッターボタンの受け皿が、TTLがM6から引っ張ってきたのであろう光沢のある仕上げなのに対し、M7ではボディと同じマット仕上げである。そしてシャッターロックレバーがこの受け皿の前方に設定された。右にあればON、左へ回し赤丸が見えたらOFFである。これは何もなかったM6以前より、そしてTTLのシャッターダイアルでのOFF設定(それにTTLのは電源の切断でシャッターボタンのロックではない)より合理的であろう。
シャッターダイアルはB・4s−1000・AUTOである(TTLはB・1−1000)。タッチも質感も変わらなく良好。試しにシャッターボタンを押してみる。M6からTTLに変わったとき、性能やショックはたいして変わらなかったが、音だけは少しくぐもった低い音になっていた。そしてM7では明らかにそれよりも低く静かな音にチューニングされている。ゴム引きの布幕フォーカルプレーンシャッターは変わらないが(メカニカルから電子制御にはなった)要するに設定が、限りなくM3の時代に近づけてあるのだ。シャッターショックはそれほど変わらなくて、撮影結果でも特別に差はないと思われるが、コトリと落ちるシャッターは気分を良くさせる。ブレリスクに多少の差はあるかも知れず、遅いシャッター速度を選ぶ気分にさせるのである。たぶん結果は似たようなものだろうが・・・。ストロボ同調速度は1/50で幕速は同じようだ。

以前からのライカに姿は似ているが、M7は電子シャッターなので電池が切れると動かない。ただし125/60/はメカニカルで、電池切れの時でもたいていの撮影はマニュアルで可能となる。
AE撮影につきもののシャッタータイムラグは極限まで減らされており、AF一眼レフの1/10、ヘキサーRFの1/2あるいは1/3程度まで追い込んである。ただしM7の場合AEロックは必ずかかるような方式であり(スポットに近い測光範囲なので当然である)、シャッターボタンのストロークはやや長く、しかも2段になっている。7割位までは軽く押し込み、重くなったところでロックがかかって、そこから底まで押すとシャッターが切れる。フィルムを巻き上げた状態で作動し、シャッターを少し押すと測光を開始し、実測で約13秒間連続的に測り続ける(この時の表示は輝度差に敏感なようで、シャッター速度がファインダー視野下に24.30.45.60...と中間値も含めて目まぐるしく変化する=125だと1.25という表示になり.は点滅している)。この間に適当なタイミングでロックをかけてシャッターを落とすことになる(ロックすると1:25というような表示になりロックされていることが確認可能)。一旦ロックをかけてもボタンへの力を緩めるとアンロックになり測光を続ける。ロックをかけて維持しカメラを振って撮影することも簡単である。コツさえ掴めば節度があって誤写は少ないだろう。最初1段めのストローク時にサラサラとした抵抗感があり、国産に多い電磁レリーズの方が感触がいいと思ったが、使い込むうちに「慣らし」ができたようで、今はスムーズな作動が確保され良好である。ヘキサーRFのスイッチを入れるようなレリーズ感も良いし、M7のような従来の機械式シャッターの感触を残した設定も悪くない。ヘキサーは軽いスイッチ感覚なのでAEロックと連続測光を別のポジションにしているのも適切である。ともあれ慣れるとM7の2段(正確には3段)シャッターも使い易く、よくデザインされたシャッターの落ちる音や振動と相まって、新しいライカのレリーズ感を心地よく感じとれる。

さてファインダーをもう一度覗いてみよう。ほぼM6TTLと同じ景色である。見えの問題は距離計部・全体ともに改良の噂もあるが全く変わらないようだ(逆光時の距離計窓のハレは出る)。ファインダー下部のLED表示が大きくなった分、何かが光路のじゃまをしてフレームの下の線の真ん中あたりが細くなってしまう。それとカタログでは同じ0.72とは云え、少し視野が狭くなったように感じる。28mm時に目玉をよりぐるぐる回さねばならないように感じるのである。これは素人では計れないため個人的な感想ということにとどめておこう。

そしてM7の優れている点を書いておこう。M7をAE+AEロックでのみ使用する人には関係ないかも知れないが、他のカメラ、例えばヘキサーRFやCLEのようにAEとマニュアルを別のモードと考えていないことが特筆できる。つまりAEからマニュアルへの切り替えが簡単で連続的な点である。RF、CLEはロックを解除しないとマニュアルに行けず、それもボタンが小さく場所も適切でないため、決して簡単ではないし、CLEに至ってはマニュアル時にはメーターが作動しないのである! つまりAE使用が前提で、それが破綻したときはまず露出補正で対処し、それでも無理なとき「渋々」マニュアルで撮るという設計なのである。対してM7はマニュアルへの移行はロックも何もなく、シャッターダイアルを所定の数値に設定するだけで、ファィンダー内の表示も、その後の露出合わせもM6TTLとまったく同じで、例の赤い三角形ふたつと、その間の赤い丸の点灯ぐあいで露出の制御を果たす。つまり誤解を恐れずに云うならM6TTLにAEの機能を付加させた「M6AE」とでも命名したくなるカメラなのである。やはり良くも悪しくもライカはライカである。ほんの少しづつの改良と機能の付加を続け「長くお得意先と付き合いを続ける」のであろう。私も含めてヘキサーRFのような(OEM説まで出た)夢のM7を予測・期待していたファンを見事に、しかし安堵の気持ちを抱かせて裏切ったのである。M7が出た瞬間からM8への待望論と予想が始まる。ライカAGの銀塩カメラの今後に対する姿勢と適応戦略が見えるようでもある(コシナの成功も同じ手法である=コニカの完全主義は銀塩カメラ全盛期の姿勢で、現在の状況とは合わない)。

あとはほとんどM6TTLと変わらないのだが、少し問題提起だけしておこう。
ひとつにファインダーの対物窓(マゼンタ)と距離計窓(緑)のガラス前面にコーティングがなされたことである。私の持っている、例えばキヤノンVTにも同様のコーティングが為されているが、透過光の増加や逆光時のハレの減少への対策という点では認められていいとしても、それらの古いカメラのファインダーは長年の使用により相当の傷がついており、撮影レンズにおいてもフィルターをしない場合、使用と清拭のために傷がついていることが多い。ファインダー窓はレンズ表面より確実に「危険性」が高く、傷が多くなれば、ライカ自慢の「見え」は悪化するだろうと思われる。以前からファインダー内部各部はコーティングがなされていたが、この点どう考え方が変わったのだろう。アサヒカメラ1959年4月号「ニューフェイス診断室 ライカM2」での実験者のファインダー窓へのコーティングがなされていないことへの疑問に対しての答えがある。『ファインダー窓および距離計窓がコーティングされていない理由は、その防水防塵にある種の重合物質が用いられており、その過剰部分を除去するには機械的な方法が必要で、その際コーティングの障害が避けられないという事情によるものです・・・中略・・・種々の照明条件の下で念入りなテストを行った結果、光学的になんらの不都合をも招くものではないということが明らかになっております』エルンスト・ライツ写真検討室ブゼック氏の回答である。私の傷や経年変化への危惧とは全然別の理由であり、いささか古い話だが、その時のスタイルのままM6TTLまで踏襲されてきたのだから、今回から基本的な設計思想が変わったとしか思われない。私は工学的・光学的な様々な制約のことは専門的すぎて理解ができないが、写真家として別の危惧があり、不都合がないのならM6TTLまでの方法で継続されてもいいと思われるのだがどうだろう。保守的なライカとしては不思議な変更である。願わくばコーティングの強度が私の一生のあいだ保たれることを期待したい。
もうひとつはバッテリーがカメラの電子化により、6VリチウムDL/3NX2個になったことである。バッテリーの強化は必定だが、狭いスペースに入れるため少しの無理があることと(蓋は外見は同じだが、ねじ込みからバヨネットになった)やや特殊な電池であるため、今のところ専門店以外では入手できにくいことを覚えておこう。更にもうひとつの問題がある。上ふたつの問題点は危惧もしくは今後に解決されることだろうが、次は使用上の差し支えがある。DX対応するためにフィルム室にコード読み取り用のピンが出ており、フィルムを入れるときはピンがバネの力に抗して簡単に入るのだが、撮り終わってパトローネを出そうとすると(今まではライカの構造上底蓋を開けると自然に下に落ち、それをキャッチしていた)今度はバネが効きすぎて、下に落ちないばかりでなく、パトローネの芯を摘んで引っ張り出すというありさまである。ただでさえ時間のかかるフィルムの入れ替えが更に不自由になってしまった。量を撮らない人にはたいした問題ではないかも知れないが、ぜひ改良すべき個所である。そもそもDX対応の必要のない人には、パトローネを指先でつまみ出すなど最悪の姿である。底蓋を外してポンとフィルムを落とし、バックドアを跳ね上げて次のフィルムを装填する・・・慣れきった儀式、ひとつの粋が無くなったことだけは事実である。

ともあれ全体の印象としては、過去からのライカ風な小変更が多く、安心して使えるカメラであると感じる。過去からライカを触ってきた人にはほとんど違和感はなく、初めて手にした人でも最近の電子カメラに多い「説明書を持ち歩かないと使いこなせない」ようなこともなく、気軽にライカが使えるようになったという評価もできる(価格はニッチカメラとして、デジタル全盛の時代においては高すぎるとは言えない)。私はM7を率直に支持したい。私はヘキサーRF、ミノルタCLEも実用に使っており、当然にAEやワインダーも便利なものだと思っている。それらの「もうひとつの選択肢」としてM7は実によい好敵手だと思っている。共通項はレンジファインダー/AE/各種ライカL&Mマウントレンズが使える、この3点だけで、CLEは軽くてコンパクト、ヘキサーRFはマニュアルフォーカス以外はほとんどオートのスピードを、M7は両者にはない確実性(この中身はあまりに多くを語らねばならないため省略する)を期待している。実のところフィールドへ行くときは(勿論自動車での場合)この3台とM6のうちのどれか(M5のこともある)で出かけるのである。現在、RF/40%−M7/30%−CLE/20%−その他10%が実態である(当然趣味の撮影では「その他」が増える)。

沈胴ズミクロン50mmF2を取りつけた。ボディデザインの基本が1950年代のM3と変わらないため、違和感やバランスの悪さは全くない。トップの写真はM7+コシナ=フォクトレンダーカラースコパー35mmF2.5/P-II である。この組み合わせでも違和感はないどころかオリジナルより似合うぐらいである。コシナのしたたかさには不思議な信頼感さえ生まれてくる。

最後にシーベルヘグナーのM7のパンフレットを見ての感想=ライカM型の歴史を最初に紹介していて、その延長線上にM7を位置づけている。M3−2−4−5と来て、CL/M4−2/M4−Pを省いて、M6、M6TTL、M7と続かせている。ドイツ贔屓のシーベルらしい発想だが、実験的なミノルタとの合作カメラのCLとライツウェッラーが撤退したあとM6が生まれるまでの約10年間のカナダライツの業績を消してしまったものになっている。確かにカナダライツはまったく別の会社になって、いまやライカAGとは関係ない会社かも知れないし(レンズは1990年代終わり頃までカナダから一部を供給されていた)、今後も接点はないかも知れないが、ライカM型を守ったことも、レンズ設計・製作分野での多大な貢献も忘れてはならない。

*追補1:M7が日本に上陸して1年と少し経ったが、先日関西でもっともライカボディを多く売る店で質問してみた。「当初懸念された故障はどうですか?」「1件もありません」・・・実のところ彼も心配していて当初はシーベル物(保証5年)を中心に客に勧めていたのだが、大筋ではR系とは異なりM7の電気系統は丈夫なのだろう。景気が悪くて数は出にくいが併行品も定着してきたようである。

*追補2:発売後1年経って性能にも安心感が出てきて、今度はシルバークロームボディを導入した。使うボディは2台必要で、色違いがあればなおさら良いのである...現場では同じ使い勝手のボディが2台あると使い易く、色が違うと間違いがないため(レンズ交換はせずにボディ1台にレンズ1本で使う=フィルムが異なる場合もある)。

*追補3:2007年、友人に結局ほとんど使っていないシルバーM7を譲った。ところが別の友人からブラックM7がやはり未使用に近い状態でやってきた。結局ボディカラーが変わっただけで元どおりである。

*追補4:2008年末、友人にまたもや黒ボディをほぼ未使用のまま譲渡・・・結局元のシーベルM7だけになった。現在Leica(と言うよりフィルムカメラでは)は、このM7を最も多く使っている。もちろんポジを月1−2本がせいぜいだが。

ついでに友人に譲っていたsummicron35mmF2/7枚玉も戻ってきた。

黒もいいが白ボディも「ライカ風」でいい。レンズはほとんど35mmである(ここでは旧summilux35mmF1.4)・・・このボディはついに使わないまま2007.1友人のところへ行った。サブボディの存在はフィルムカメラの必然性の低下と共に忘れ去られていく(結局フィルム2本撮っただけである・・・一方メインボディM7は角の黒メッキが薄くなるぐらい使用している)。「メインはデジタル、押さえにLeica」→そういうことだろう。

*追補3  読者からファインダーのハレ対策の件で情報が寄せられた。いずれ行き渡るだろうが、今はまだ一般化していないようだ。下記の通り(原文を少し編集した)。

「さて今回メールしましたのは、ファインダーのハレに関する情報です。 ライカ本社にM7のファインダーをMPと同等にする改造は既に始まっているのか、また改造費は幾らなのか?と質問すると、シーベルから返事が来 ました。
M6/M6TTL/対策前M7のすべてが現在\35,000で改造できるそうです。
ただしこの改造は日本では正式にスタートしていない(正式価格も未定、部品供給の問題等で)ので、シーベルに直接持ち込まれるか郵送のみの対応だそうで す(販売店経由は今のところ一切認めていないのは確実)。
正式価格も未定ということで、今後正式に始まると高くなるのではと思い、本日改造に出してきました。納期は2〜3日ということで、意外に素早い対応に驚きました。後日また改造後の報告をさせていただきます」

シーベルの回答の抜粋
「・・・この改造に関しましては、今日現在、オフィシャルに案内しておりません。理由は価格の設定、部品の供給等の問題があるからです。従いましてこの改造に関しましては、御手数お掛けしますが弊社へ直接送付もしくは直接お持ち頂いての受付けに限らさせて頂いております。M7/M6/M6TTL 全て同一料金とさせて頂いております・・・」

***また上記の方から連絡があり、改造の結果ファインダーは見やすくなったとのこと、おそらくMPと同じ仕様になるのだろう。M6/M6TTL/M7と範囲・年代が広いため、そして実用的なライカボディであるため、改造が比較的安価(そして純正改造)だということはありがたいことである。

M7にビオゴンG28mmF2.8L改を取りつけた。バランスの悪さは否めないものの、少し大柄のM7だとまだしっくりしているようだ。露出は+1/3絞り補正で何とかなる。

トップの組み合わせを別角度から。これが最近のスタイルだ(2004.6)。

これはコシナ・CH75mmF2.5を取りつけた図。長焦点レンズとしてバランスが極めて良好。

これはクラシックレンズのキヤノン35mmF2.8だ。このボディのエッジがいい。また絞り優先AEのため、絞り操作のしにくい古いレンズの使い道が増えると思われる(私は最近はクラシックレンズはほとんど使わない=どうしたものか仕事以外での撮影が減ってきた)。最近は(2004.7時点)野外へ行くときはM7かヘキサーRF、CLEといったAEカメラがほとんどになってきた。特にM7とヘキサーはマニュアル露出でも使いやすく、性能的な安定感もあり(反対に長く使わないのでRTSIIIやEOS−1に不安を感じるぐらいだ)何の問題も見いだせない。やむなしのデジタル化のことを別とすれば、私の写真家人生は「我が友ライカ」で充分まっとうできそうである。

カラースコパー50mmF2.5と。   nagy

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